子作りにかける時間



 ブラピことブラッド・ピットが、女優のジェニファー・アニストンと離婚した。
 記事によると、離婚の理由は「多忙すぎて子作りできず」とのコト。ちなみに私は彼ら夫妻と面識があるワケではないが、断言しても良い。この離婚理由は明らかにウソである。
 漫画誌連載数本とアニメ制作を同時にこなし、おそらく近年最も多忙だった人物の一人である手塚治虫は、結婚生活30年の間で夫人と一緒に過ごした(というか顔を合わせた)時間が、のべ1年くらいだったそうだ。そんな中で、キッチリ子供は3人作っている。感心したある人が「そんな時間がよくありましたね」と尋ねると、手塚は真面目な顔で答えたという。「キミ、あんなモノは5分もあればできるんだよ」と。
「あんなモノ」って、ブラックジャックがピノコを作り上げたのとはワケが違うと思うのだが、名作を次から次へと生み出した手塚にしてみれば、子供の一人や二人を作る作業くらい「あんなモノ」になるのかもしれない。
 それにしても、5分というのはどう考えてもスゴイ。凡人ならパンツ脱ぐだけでも2,3分かかりそうなモノだが、そこは天才手塚。筆も早いがあっちも早かったのである。
 通常、早いというコトは歓迎されないコトであるが、手塚の場合、早かったお陰であれだけ多数の作品の書き上げる時間ができた。その作品群が戦後漫画史に計り知れない影響を及ぼしたワケで、もし手塚のアレが遅いタイプだったら、今の日本漫画界は存在しなかったかもしれない。そう考えると、我々漫画ファンは手塚の下半身に感謝せずにはいられないのである。
 このように、どれだけブラッド・ピットとジェニファー・アニストンが多忙だか知らぬが、忙しくて子作りが出来ない、というのは離婚の言い訳にはならないのだ。アメリカには同様の理由で離婚するスターも多いようだが、ハリウッドも、ジャングル大帝をパクってるヒマがあったら、手塚のこういうトコロを見習い、優れた作品をどんどん作って欲しいモノである。

Posted: 火 - 1月 11, 2005 at 03:20 午前         | |


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