履くモノ、あるいは、かぶるモノ



 前回のテントリー の補足である。
 前回、黒いパンティをかぶって強盗した男を笑い飛ばしたワケだが、実はこの事件には笑ってばかりはいられない、人類にとって大きなテーマが内在している。
 それは、男は女性用のパンティを見ると、無性に「かぶりたい!」という欲求に駆られるのは何故か、という問題だ。パンティは履くモノだというコトくらいわかっている。しかし(女装趣味の男は別にして)、多くの男は脱ぎ捨てられたパンティと直面した時、「履きたい!」ではなく、「かぶりたい!」と思うのである。
 統計を取ったワケじゃないから断言はできないが、何人もの男の口から同じ様な欲望について聞いたコトがあるし、え〜い、正直に言おう、私だって実際に何度かかぶったコトがある!
 そんなチャーミングな私を見て、女性は必ず「ナニが楽しいの?」と蔑んだ目をしながら言う。そう言われても困ってしまう。何しろ、私だってナニが楽しいのかよくわからないからである。いろいろ分析してみたのだが、未だに正確な答えは得ていない。
 おそらく、あの形状が原因のように思える。縮められたゴムと伸びる素材の布。これをぴたりと顔にフィットさせたい!との欲望が起こる。スパイダーマンのような正義の味方や、ミル・マスカラスのような覆面レスラーのマスクを連想させるのである。その証拠に、パンティをかぶった時は必ず、両手を前に構え、「トーッ!」と言いながら格好良くファイティングポーズを取ってしまう。
 そういえば、永井豪も(女のコが)パンティをかぶって正義の味方に変身する『まぼろしパンティ』という作品を描いているし、往年の名覆面レスラー、ザ・デストロイヤーも、かつては奥さんのパンティを改造してマスクを作っていたという。やはり、パンティをかぶりたいという欲望は、男にとっては不変のモノであるようだ。女性の方々に言いたい。貴女の大切な人が、貴女の目の前でパンティをかぶって子供のようにはしゃいだりしても、決して彼のコトを軽蔑したり嫌いになったりしてはいけない。彼は男なら当然の欲望を持った、極めて男らしい男なのだから。

永井豪先生の幻の名作『まぼろしパンティ』

Posted: 日 - 11月 7, 2004 at 06:58 午後         | |


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