どうしようもないコト



 世の中には、どうしようもないコトが起こりえる。私の友人は、いたって真面目な男なのだが、顔が絶妙にスケベっぽい。本当はアダルトビデオをレンタルするコトすら恥ずかしくてできないような性格なのに、顔がスケベっぽいだけで誤解を生んでしまう。女性たちからは「私を見てスケベなコト考えてる!」と陰口を叩かれるコトは日常茶飯事。ある時夜道を歩いていると、前を歩く女性が「キャー、チカンッ!」と叫んで逃げ出してしまった。更にそれを聞きつけた警察から事情聴取までされたのだ。ちなみに、その時本人は夜空を見ながら地球の自転と公転について考えていたという。本人の意志とは無関係に、これはもう、どうしようもないコトである。
 例えばこの男。女子高生2人の前で下半身を露出して逮捕されたワケだが、本人はわいせつ行為の容疑を否認している。その理由が、「かゆかったので、かいてただけ」。これはどうしようもない。かゆいのだ。そりゃ、かいてしまう。この男は医者だそうだが、医者だってかゆい時はかく。どうしようもない。
 仮に、この容疑者がホンモノの変態だとしよう。だとしたらこの言い訳は、やはりどうしようもない。普通に「スミマセン」とだけ言っていればこれほど大きなニュースとして取り上げられなかったのに、と考えるのは大きな間違いだ。そもそも恥ずかしい行為をするコトで快感を得る男なのだ。言い訳だって、それを聞いた人間が恥ずかしい思いをするモノを言ってしまうのは、その性癖から考えて容易に予想できる。
 狙い通り、このニュースを読んだ我々は、顔から火が出るほど恥ずかしい。今ごろ塀の中で、こいつはそんな我々の反応を予想しながら快感を感じているに違いない。これはもう、どうしようもないコトである。

Posted: 火 - 2月 15, 2005 at 05:12 午後         | |


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