ヤケになった人間の末路



 窮鼠猫を噛むの例えもあるが、追いつめられてヤケになった人間はナニをしでかすかわからない。例えば自分の高校時代の同級生は、大学入試の面接で、面接官から「温暖化問題についてどう思う?」と尋ねられたはイイが、「温暖化問題」の意味がまったくわからず、追いつめられ、ヤケになってこう答えた。「やはり野菜はビニールハウスの中の方がよく育つと思います」。あまりの堂々としたヤケになりっぷりで、面接官も一瞬納得してしまったという。
 今回、ヤケになったのは、「ウコン」だ。この単語を耳にした誰もが、「ウンコ」とダジャレを言ってしまう、あの「ウコン」だ。あまりに「ウンコウンコ」と言われ続けて、ウコンもとうとうヤケになったのだろう。こんな商品が発売された。
『大地のうんこ』
 誰もが一度は考えるネーミングだが、誰もが本当に販売しようとは思わないネーミングである。ヤケになって本当に発売してしまったメーカーのコメントがイカす。「あまりに『うんこうんこ』と言われたものだから、それを逆手にとって、『うんこ』にしたんです」。逆手の取り方が明らかに間違っている。ついでに、カワイイ赤ちゃん、1歳2ヶ月の桜ちゃんをこの商品のキャラクターにしている。彼女にまだ物心はついてないから良いが、将来、「アナタはうんこのイメージキャラだったのよ」と聞かされた時のコトを考えると、彼女がヤケになって非行に走ったとしても、一体誰が彼女を責めることができようか。やはりヤケになって開き直ったヤツは、ナニをしでかすかわからない。
 同じ様なケースで思い出すのが、私の中学時代の同級生、稲田君のコトだ。最初はみんなから「イナダ」と呼ばれていたが、次第にあだ名が「イナダ」から「インゲ」になり、「インゲインゲ」と呼ばれているうち、とうとう「チンゲ」に変化してしまったのだ。あだ名が「チンゲ」である。考えただけでも頬が赤くなる。更に言えば、「イナダ」と「チンゲ」。一文字たりとも共通していない。
 最初はイヤがっていた「チンゲ」君も、チンゲと言われ続けるウチにヤケになり、とうとう新学年の自己紹介の時には開き直ってこう言っていた。「稲田です、あだ名はチンゲです」。やはりヤケになるのは如何なモノか、と考えずにいられない。

Posted: 木 - 11月 18, 2004 at 05:50 午後         | |


©