『さよなら、さよならハリウッド』 試写にて、『さよなら、さよならハリウッド』を観る。ウディ・アレンお得意のコメディである。
ウディ・アレン演じるニューヨーク在住の映画監督は、かつてオスカーを2度受賞しているが、今は落ちぶれてCMの演出くらいしか仕事がない。そんな彼に、ハリウッドの制作会社プロデューサーである元妻から、大作の演出をしないかという話が舞い込む。久々の大仕事だが、クランクイン直前、心因性の失明になってしまう。しかし、これが映画界では最後のチャンス。目が見えないのを隠したまま、撮影に挑む。 ウディ・アレン作品を、「洒落たコメディー」などと評する言葉をよく見かけるが、実はかなり「ベタ」である。そのコテコテさは、「ユダヤ人がどうの……」なんて会話がなければ、吉本新喜劇と良い勝負をしている。パターンが同じ、という意見もあるだろうが、日本人でも安心して観られるコメディーで、ウディ・アレンの最近の作品の中ではまずまず笑える一本になっている。 しかも、ウディ・アレンお得意の、私小説ならぬ「私映画」である。それは、映画監督という設定だからではない。元妻のプロデューサーを演じるのが、ティア・レオーニ。気が強そうな美人でアレンよりはるかに背が高く、39歳である。現在同棲しているのが、20代の売れない女優という設定。ちなみに、アレンは今年で70歳になる! 今まで次々と女優たち(ダイアン・キートンやミア・ファーロー)と生活を共にしているワケだが、本作内でもほとんどそのまんまのモテっぷりを再現する。それも自分が主役で。考えてみるとコレは凄いコトだ。もうよぼよぼのアレンのキスシーンなんて、自虐的ですらある。監督としても男としても、ウディ・アレンはまだまだ衰えてないコトを知らしめる作品であった。 Posted: 木 - 4月 21, 2005 at 10:11 午前 | | |
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