『キングダム・オブ・ヘブン』 試写にて、『キングダム・オブ・ヘブン』
を観る。
リドリー・スコット監督の歴史モノというコトで、『グラディエイター』のような痛快活劇かと思っていたら、宗教問題を絡めじっくり描いた作品であった。物語は、12世紀の十字軍時代、聖地エルサレムを巡って奪い合うイスラム教徒とキリスト教徒の戦いで、現代のイラク戦争やパレスチナの原点が1000年前から行われていた、というお話なのだが、会場に来ていたうら若き乙女たち(大半が主演のオーランド・ブルームお目当て)にはそういう歴史的・宗教的知識は一切ないらしく、2時間30分以上、「王様は偉いんだゾォ」とか「騎士をバカにしちゃいけないよぉ」という話し合いが延々と続くコトに飽き飽きしたようで、上映終了後、彼女たちの間では「んも〜、ワケわかんなぁ〜い」と不満続出だった。だが一様に、「でも、オーランド・ブルーム様、キレ〜イ!!」と付け加えていた。その姿を見て、「オンナはみんな、おすぎなんだなぁ」とシミジミと感じたワケである。 そのオーランド・ブルーム。『ロード・オブ・ザ・リング』『パイレーツ・オブ・アメリカ』『トロイ』に続いて、マタマタマタ時代劇に出演。現代劇ができないのか、それとも松平健のような時代劇役者を目指しているのか。ルックスが整っているのはよくわかるが、あの感情を表に出さず、にやけたような澄まし顔はどうにかならないのか。それがタマらないという女性も多いようだが、本作ではただの鍛冶屋からエルサレムの市民たちから尊敬と信頼を得るカリスマ騎士に成り上がる役柄なのだが、まったくカリスマ性が感じられぬ。らい病にかかっているエルサレム王という設定のエドワード・ノートンは、終始『スケバン刑事』のような鉄仮面を被っている(結局一度も顔が出ない!ナンとも贅沢なスターの起用法である)のだが、こちらの方がずっとカリスマ的であった。 ラストには見せ場である戦争シーンがあるのだが、城壁を守ろうとする人間と押し入る人間、数百人の2つの集団がぶつかり合い、押しくらまんじゅう状態で組んずほぐれつするのである。ほとんど剣なんて振り上げるスペースすらなく、押すな押すなの大パニック。渋谷109の正月の福袋に我先へと群がるコギャルたちのようですらある。華麗にチャンチャンバラバラバラする合戦シーンはよく見かけるが、実際の戦闘では、こういう泥臭い戦いだったかもしれない。 Posted: 月 - 4月 25, 2005 at 06:15 午後 | | |
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