『頭文字D』 試写にて、『頭文字D』を観る。
言わずと知れた日本の人気コミック『頭文字D』を、『インファナル・アフェア』の監督アンドリュー・ラウが映画化した。一体どんな風に香港を舞台に持ってイッたのだろうか、と興味を持ちながら観たのだが、度肝を抜かれた。ナンと、嘘偽りなく、「完全映画化」だったのである。舞台は、原作漫画と同じく群馬県榛名山。主要キャストは、ヒロインのなつきを演じる鈴木杏以外は、すべて香港の役者たち。この写真を見て欲しい。 ![]() カッコ良くポーズをとっているのは、主役の藤原拓海を演じるジェイ・チョウである。香港の超人気歌手で、香港長者番付芸能人部門の第一位だという。そんな彼が乗りこなす車には、しっかりと『藤原とうふ店(自家用)』の文字が……。華流スターと「とうふ店(自家用)」の組み合わせ……。ナンという違和感! ナンという無国籍感! ナンという豪快さ! 他にも、香港映画界の超大物、アンソニー・ウォンが、下駄を履いて矢部美穂がグラビアの週刊ポストを読んだり、若手ナンバー1スターのエディソン・チャンが、伊香保温泉の看板の前でカッコ良くタバコを吸ったり、チャップマン・トウが武富士のポケットッティッシュで鼻血を拭いたりと、トンデモシーンのオンパレードなのである。観ているウチに、国籍や国境のコトなどすっかり忘れ、宇宙の果てに連れて行かれるような、そんな不思議な感覚に陥る。 色気とは無縁の元気娘役ばかりの鈴木杏を、超ミニスカのイケイケ女子高生にキャスティングした辺りも、日本では考えられない。何しろ、本作のポイントとなる台詞が、杏ちゃんが拓海の耳元で囁く「私、色っぽい水着買っちゃった……」なのである。この言葉を聞かされた高校生の拓海は、数日間その言葉が頭の中を駆け巡り、そしてついに押さえきれない性欲を車にぶつけるかのように、走り屋となって山道を暴走してしまうのである。笑ってはいけない。青春とは、そういうモノである。 Posted: 火 - 8月 23, 2005 at 03:43 午後 | | |
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