『リンダリンダリンダ』 試写にて、『リンダリンダリンダ』
を観る。
女子高生4人組がバンドを組み、学園祭でブルーハーツの歌を歌う、という物語は、『櫻の園』など、女子校生学園祭モノには目がない私には、ど真ん中の設定なのだが、しかも、ひょんなコトからヴォーカルを勤めるコトになるのが、韓国からの留学生という設定の、ペ・ドゥナである。『ほえる犬は噛まない』や『子猫をお願い』に主演した、あのペ・ドゥナである。同じ韓流でも、冬のナントカに主演した女優や、先日過労で倒れ来日をドタキャンした女優、あるいはチャン・ドンゴンと結婚の噂が出ている女優(って、3人とも同じ女優か)と比べても、100倍キュートで1000倍演技が上手い、あのペ・ドゥナである。ペ・ドゥナが女子高生の制服で、ブルーハーツの歌を日本語で歌う。それだけでこの映画はほとんど成功である、と断言する。事実、とても愛すべき青春映画であった。 学園祭のステージの3日前にバンドを組んだ4人。しかもボーカルは日本語をほとんど話せない留学生。さぞかしすったもんだの猛特訓が始まるのだろう、と思いきや、そういう「熱さ」はことごとく排除されている。淡々とした調子で描かれて行き、それが実に心地よい。ペ・ドゥナが同級生の男子に告白されるシーンなどは、彼女は本当は日本語をすべて理解しているのではないか、と思えるほど天性の間の良さで、多いに笑わせる。4人がはしごを登るシーンで、最後尾のドゥナが、韓国訛りで言う「ミンナ、パンツ、ミエテルヨ」は、青春映画史に残る名台詞だと思う。 そんなペ・ドゥナが、ブルーハーツをどれだけ歌えるか、という点に興味が注がれる。何しろ、あのパワフルで男らしい歌詞とメロディのブルーハーツである。しかし彼女は、そんな我々の心配を裏切り、とてつもなくソウルフルな歌を披露してくれる。最初はロクに歌えなかったが、練習していくうちに次第にノリノリで歌えるようになってイキ(というコトは、ワザとヘタな日本語で歌っていたコトになる。ナンとおそろしい女優か!)、ラストの発表のステージでは、本当に魂震える歌をシャウトする。『リンダリンダ』と『終らない歌』である。この興奮、このカタルシス! ブルーハーツをここまで歌い上げるコトのできる日本人女性がいるだろうか。言葉はどこまで理解しているかはわからないが、その表現力にはただただ脱帽するばかりである。 思えば、私がブルーハーツをリアルタイムで聴いていたのは、彼女たちと同じ高校3年の時であった。3年の学園祭は、彼女たちと同様(バンドではないが)、いろんな出来事があり思い出深い。そんな高校時代に、ブルーハーツの荒々しさよく似合う。彼女たちの演奏は、そんなコトを思い返させてくれた。 本作は、「音楽や友情は、言葉や国境の壁を超える」とか「女子高生の現代的な友情」などのテーマを見いだすコトができるのだが(確かにそういうテーマは良いのだが)、そんなコトよりナニより、とにかくペ・ドゥナの歌声にとどめを刺す。あ、他の3人(香椎由宇、前田亜季、関根史織)も爽やかで可愛くて、良かったです。 Posted: 火 - 7月 12, 2005 at 12:11 午後 | | |
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