『バットマン・ビギンズ』



 試写にて、『バットマン・ビギンズ』 を観る。
 バットマンがいかにして誕生したかを描く2時間20分の作品。バットマンを演じるのは、クリスッチャン・ベール、監督は『メメント』『インソムリア』のクリストファー・ノーラン(1970年産まれ、私と同い年)。これまでの「バットマン」シリーズのような爽快さはないかわりに、バットマンになるブルース・ウェインの内面の葛藤に重点を置いて描いている。お陰で、バットマンが中盤あたりまで登場しない。ウェインは、バットマンになるきっかけとして、ヒマラヤ山中にいる悪の組織の中で修行するのだが、何とその基礎は「ニンジャ」だったコトには驚かされた(しかも連中の名は「陰の軍団」)。ウェインの「怒り」と「恐怖」のベクトルが、「復習」から次第に「正義」へと向かう展開は、最近のアメリカ映画のお決まりなのだろうか。
 バットマン役のクリスチャン・ベイルは、顔は今ひとつ地味な坊ちゃん顔ではあるのだが、それとはあまりに不釣り合いなマッチョな肉体! 相当鍛えたようで、無意味に上半身の裸体を披露するシーンが用意されている。それにしても、普段は普通の声で話しているのに、バットマンになった途端に、森進一のモノマネのような話し方になるのは何故だったのか。ウェインに剣術や悪の道を教えるのが、リーアム・ニーソン。『スター・ウォーズ エピソード1』のクワイ=ガン・ジン以来、すっかりこういう役が多くなってしまった。
 最後に、どうしても気になったコトを。ヒロインを演じるのが、ケイティ・ホームズ。トム・クルーズの新恋人として話題(コレかと思えば、コレ )の女優である。キュートといえばキュートなのだが、到底「ヒロイン」というイメージからかけ離れたタヌキ顔なのである。美人女優たちともヤリ放題、という設定の大富豪ウェインが、いくら幼なじみだからといって、こんな地味な女にたなびくか?という疑問を抱いた観客も多かったとか少なかったとか……。
 ヒロインらしからぬヒロイン顔、といえば、同じくコミック原作の『スパイダーマン』シリーズがあるワケだが、それは私も以前に指摘した通り。そんなケイティと、『スパイダーマン』のキルスティン・ダンストンの共通点を発見した。どちらも、ノーブラ&乳首ツンツンで活躍するのである。キルスティンは「女優を夢見る田舎のイケイケ姉ちゃん」という設定だったので、乳首ツンツンも納得できるのだが、本作のケイティは、悪行を憎む検事補という役柄。おおよそ、ノーブラ乳首とはほど遠い設定である。
 アメリカを代表する二つのコミックの映画が、ヒロインを乳首ツンツンで登場させた。これは偶然とは思えない。この「アメコミ映画とノーブラの因果関係」については、もっと詳しく考察していつか発表したいと思う。

Posted: 金 - 6月 17, 2005 at 05:16 午後         | |


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