『ワンダーランド』



 試写にて、『ワンダーランド』 を観る。
 70年代に活躍した伝説のポルノ男優、ジョン・ホームズが関わったといわれる実際に怒った迷宮入り殺人事件を映画化した作品。ジョン・ホームズは、『ブギーナイツ』でもモデルとなっているが、本作ではホームズがポルノスターの座から去り、ドラッグに溺れる落ちぶれた姿が描かれている。
 私はこの事件を知らなかったのだが、アメリカではワイドショー的にもかなり騒がれた有名な事件らしい。アパートで4人の残虐死体が発見されるのだが、犯人が当時ロサンジェルスの夜の町を牛耳ってたクラブオーナーで、ジョン・ホームズが手を貸したではないか、という疑惑が産まれる、本作は、殺された4人の仲間である男の証言と、それを180度食い違うホームズ自身の証言を回想・再現し、さぁ、真実はどっち!?という構成。80年代の退廃したアメリカ社会を背景に描いている。MTV風のチャカチャカしたカメラと編集は、少し胸焼けがした。
 ホームズを演じるのは、ダメ男ぶりがバツグンのヴァル・キルマー。唯一自慢できるモノが35センチのペニスだけ、というダメっぷりで、そのイチモツも今では過去の栄光、昔取った杵柄ならぬ昔立ったデカ魔羅。無駄にデカいだけ、という悲惨さ。1万人の女と寝た、というコトを自慢げに話すのだが、こういう数やモノのサイズを自慢する男は、洋の東西を問わずダメ男というのがお決まりのようだ。そんな馬なみのモノをぶらぶらぶら下げ、うぉんうぉん泣くのである、この男。借金をしては泣き、妻に罵倒されては泣く。情けないったらありゃしない。殺人事件の証言も、自己保身の為に虚栄を張っているのであろうと匂わせる。ダメな男を観たければ、劇場へ。

Posted: 金 - 5月 13, 2005 at 06:06 午後         | |


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