『チャーリーとチョコレート工場』



 試写にて、『チャーリーとチョコレート工場』を観る。
 監督ティム・バートン、主演ジョニー・デップという、『シザーハンズ』『スリーピー・ホロウ』のコンビ。原作は、世界的に有名な児童文学『チョコレート工場の秘密』である。
 とってつけたような教訓、突然始まるミュージカル、とらえどころのないジョニー・デップのハチャメチャキャラ……。手を抜いてるワケではないのだろうが、どうもティム・バートンは肩の力を抜いて、好き勝手に撮っちゃったのではないか、という気がする。ひたすら豪華に、ひたすら可笑しく、ひたすら奇想天外にするコトに撮り甲斐を感じているようで、その点では確かに成功している。極めて楽しい映画だ。ただその分、映画のテーマとなっている「家族の大切さ」「父と息子の和解」という教訓は、イマイチ心に響かない。『ハリー・ポッター』のような、夢のある子供向け映画を想像していたら、大間違いである。
 ジョニー・デップの演技は突き抜け過ぎていてついて行けないし、天才子役のフレディ・ハイモア君の上手さは相変わらずなのだが、本作の主役は、チョコレート工場で働く「ウンパ・ルンパ」族たちだ。ジョニー・デップがジャングルの奥地から連れて来たピグミー族である。身長1メートルにも満たないウンパ・ルンパたち数百人が、お菓子を作ったり、ミュージカルを歌い踊ったりするのだが、このウンパ・ルンパを、ディープ・ロイという役者がたった1人ですべて演じているのだ。
 はっきり言って、この映画のオイシイ所は、すべてウンパ・ルンパが持って行く。ミュージカルシーンから、ラストシーンまで、ウンパ・ルンパが大活躍だ。あの小憎たらしい表情と不気味で可愛い動き、ヘンテコな歌声は、2、3日は夢に出て来る。
 ウンパ・ルンパがどんなヤツかというと、コレだ。



 こんな人間が、数百人集団で踊り狂う映画なのだ。コレを見ただけでも、この映画が子供向けに作られたモノでないコトは明らかである。私は、本年度のアカデミー賞最優秀助演男優賞にウンパ・ルンパがノミネートされると予想している。

(ちなみに、上記写真は、ウンパ・ルンパの首振り人形 である! こんな不気味なモノ、一体誰が買うんだ!?と思いつつ、メチャクチャ欲しいと感じている自分がいるコトに気づいた……。久々に胸を熱くさせる商品である)

Posted: 土 - 8月 13, 2005 at 11:12 午前         | |


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