木 - 10月 27, 2005

また来年も我がタイガース


 セントラル・リーグのペナントレースを圧倒的強さで制し、2年前に達成できなかった悲願の日本一を今年こそは! と挑んだ我がタイガースが、日本シリーズで千葉ロッテに対し予想外の惨敗を喫して、12時間が経とうとしている。ショック状態もそろそろ癒えたので、何とかキーボードを叩くくらいの気力は回復した。
 世間では、「プレーオフを勝ち進んだロッテに勢いがあった」とか「ペナントレースが終ってからタイガースは3週間も試合がなかった」、「村上ファンドによる上場問題が心理的に影響した」など、我がタイガースの敗因を分析する論調があるが、私はこれからのコトを言い訳にしたくない。今回は、実力の差がはっきりとしていたコトを認める。現在のプロ野球界では、千葉ロッテと福岡ダイエーの2チームの力が抜きん出ている。
 それに加え、千葉ロッテは我がワイガースを徹底的に分析していた。聞くところによると、ボビー・バレンタインはアメリカから凄腕の統計アナリストを連れて来て、チームを作り、我がタイガースの全試合、打者の全打席、投手の全球を分析したのだという。お陰で、今シーズン我がタイガースを牽引した赤星、シーツ、金本、今岡はまったく(本当にまったく)仕事をさせてもらえず、我がタイガース投手王国の象徴である藤川球児の低めの変化球には(恐らく投げる前にクセで読まれていたのだろう)、千葉ロッテの打者は誰一人引っかからずスイングしなかった。防御率2〜3点台で頑張った橋本、江草にいたっては、まるで2流投手のようにポカスカ打ち込まれた。勿論、我がタイガースのスコアラーたちも頑張ったのだろうが、今回は相手の方が一枚も二枚も上手だった。
 例えば岡田監督は、シーズン中と同じく、1〜8番まで不動のラインナップで打者を揃えたが、これは短期決戦には不向きな戦術ではないだろうか。長いシーズンなら不調の打者が調子を取り戻すのを待つコトもできるが、4戦の戦いではそんな悠長なコトは言ってられない。調子の上がらぬ者を下げたり打順を組み替えたりする必要がある。ところが、シーズン中からそんな経験のない我が岡田タイガースは、日本シリーズだから言って突然そんな戦術はできなかった。お陰で、打線に関しては何の策も講じるコトができず、完璧に押さえ込まれた。
 この敗戦は悔しい。胃が痛くなるほど悔しい。
 しかし、私は今シーズンのリーグ優勝は、2年前の優勝よりも嬉しいのだ。3年連続最下位だった我がタイガースを勝てるチームにしてくれた星野仙一監督(現シニアディレクター)には、私は一生足を向けて眠れない。しかし、星野氏はいわば、我がタイガースを窮地を救う為にお願いして来て頂いた監督。岡田監督は、我がタイガースがドラフト1位で引き当て、育ち(ま、途中でオリックスにお貸ししたコトもあったが)、85年奇跡の優勝の立役者で、2軍監督としても実績を残した、我がタイガースの生んだ我がタイガースの為の監督なのだ。そんな岡田監督のもとで、本当にたくましい戦いをしてリーグ戦を勝ち抜いてくれたコトが、本当に嬉しい。
 しかも、相手が千葉ロッテだ。80年代から90年代、「万年最下位」「リーグのお荷物」と言われ続けた両チームが日本シリーズで戦うコトになろうとは、誰が予想できたであろうか。タイムマシーンで20年前に行って、「2005年の日本シリーズはタイガースとロッテだ」と言ったら、きっとみんなに鼻で笑われるだろう。
 10月22日。千葉マリンスタジアムで我がタイガースと千葉ロッテの一戦が始まった瞬間、私は目頭が熱くなった。「本当に、タイガースとロッテが日本一をかけて戦っている」。こんな光景を見るコトができるから、プロ野球ファンはやめられない。いずれ、東北楽天と広島カープが日本シリーズで戦う日も来るだろう。
 千葉ロッテファンのみなさん、おめでとうございます。できるコトなら、千葉ロッテには来年もパ・リーグを制して日本シリーズに出て来て欲しい。我がタイガースもセ・リーグを勝ち抜き、そして千葉ロッテの胸を借りて、リベンジしたい。また来年負けたなら、再来年に挑戦したい。日本一になるまで、我がタイガースには勝ち続けて欲しい。
 今年もプロ野球の季節が終った。かつては「ゴールデンウィークにはもう終っている」と言われたタイガースの戦い。今では10月末まで応援し続けるコトのできるチームになった。それが何より幸せである。我がタイガースの選手には、また数ヶ月休んで、春には縦縞のユニフォームを来て戻って来て欲しい。我々も春まで、野球のない季節を静かに過ごすコトにする。

Posted at 08:15 午前     | |

日 - 6月 26, 2005

若貴問題に決着案


 ワイドショー的には面白いのかもしれないが、相撲ファンとしては、昨今の若貴問題は悲しい限りである。こんな報道を散々見せられた後に、いくら真剣勝負とは言え本場所の土俵を見せられても、どっシラケするコト間違いない。
 それにしても理解できない。法廷決着か!?などと騒がれているが、何故そんな面倒臭いコトをするのか。解決方法は簡単である。お互い相撲史に名を残す名横綱なのだから、相撲で決着すれば良いではないか。勝った方が、遺産も遺骨も親方株も、全部総取り。負ければすべて失う。コレが本当のデスマッチ!
 さすがに国技館で行うのは相撲協会が許さないだろうから、東京ドームを借り切って行えば良い。題して、『Hー1グランプリ in TokyoDome』(モチロン、Hー1のHは、花田家のHである)。
 前座として、元幕内力士の大至KONISHIKI夫人によるコンサートが行われる。客が盛り上がって来たトコロで、場内暗転。スポットライトがマウンド辺りを差すと、そこから土俵が競り上がってくるのである!
 いよいよ花道から、相撲レスラーの入場だ! 扇子を手にした呼び出しさんがマイクを握り、「イ〜ストコ〜ナ〜! ワカハナ〜ダ〜!」。セコンドならぬ谷町たちを従え、相撲甚句をロック調にアレンジした曲に乗り、深紅のガウンに身を包んだ花田勝氏が入場。その背中には、経営するちゃんこ屋の文字がデカデカと輝く。さすがにしっかりしてるぅ〜! 右手に抱えてる黒いバッグは、もしかして例の年寄り株の入ったカバンか!? 巻き起こる「勝氏」コールに、バックを持った右手を上げて応える勝氏。「俺がヨコヅナだぁ! ぶっ殺してやる!」とよくわからないコトを絶叫しているゾ。
 続いては、「ウエストコ〜ナァ〜、タカハナ〜ダ〜!」。故・二子山親方が歌った知る人ぞ知る名曲『男涙のブルース』に乗って、浴衣姿の貴乃花親方が入場だ。右足を引きずっているのは、フェイクか、それとも減量の影響か!? 場内に深々とお辞儀をする親方。VIP席からは、フランスのシラク大統領も拍手をおくっているゾ。
 土俵に立ち、にらみ合う両者。視線を外そうとはしない! すると、ライトスタンドに設置された特設ステージにスポットライトが当たる。おぉっと、両者の母親である藤田憲子さんだぁ! おもむろにマイクを握り、叫ぶ。「光司! いい加減に目を覚ましなさい! 勝! 藤田家を立ち直らせるコトができるのは、アナタだけよッ!」。盛り上がるライトスタンド。苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべる貴乃花親方!
 さぁ今度はレフト特設ステージにスポットが当たる! あれは……、貴乃花親方の景子夫人だぁ! 後ろには、有賀さつきと八木亜希子を従えている。フジテレビ3人娘の復活だぁ!「ア、アナタ! わ、私は何があってもアナタの味方です!」目頭を押さえながらやっとの思いで叫ぶ恵子さんと、その肩を抱く有賀と八木。客席から駆け寄るのは、貴乃花親方の子供たちだ! 貴乃花親方も、感慨深げに大きく頷く! 場内のあちこちからは、すすり泣く声が聞こえるゾ。
 さぁ、今度はライトスタンド! おぉっと、勝氏夫人の美恵子さんだぁ。あの格好は……、スチュワーデスの制服だ! さすがは元JALのスチュワーデス。あの脚線美は、とても子供を3人産んだ人妻とは思えない!「えぇっとぉ、ふたりともぉ、ケガとかしないよ〜にぃ、ガンバって欲しいでぇ〜す」。カメラ小僧たちのフラッシュの嵐が!
 変わってレフトスタンドに、女性マスクマンが登場だ。あれは一体? 額にMの字が……。というコトは、二子山親方の最期を看取った、内縁の妻、Mさんだ!「財産目当てじゃありません、私は親方を愛していたのです!」。おっと! 土俵上の勝氏が突然マイクを手に取った!「ウソつけ、コノヤロー! 証拠があるなら遺書をみせろ! 俺は喪主なんだ、バカヤロー!」。たまりかねた貴乃花親方、マイクを強奪し、土俵に投げつけた! まさにつかみかかろうとせんばかりの2人を、行事が割って入る。
 応援合戦が終わり、塩を取りに行く2人。あ、勝氏の塩入れが変だゾ……!? あれは骨壺だ! 二子山親方の遺骨を入れた骨壺だ! 塩の代わりに遺骨をまこうというのか、何たる暴挙、何たる悪行! 行事が慌てて静止に入り、何とか思いとどまった勝氏だが、不適な笑みを浮かべている。場内からは大ブーイング! 顔を真っ赤にして怒りに耐える親方! 
 勝氏、今度は素直に塩を手にしたかと思うと、いきなり親方の顔面めがけて投げつけた! 目を押さえて倒れ込む親方。そこへ、いつの間にか口に含んでいた力水を吹き付け、毒霧攻撃だ! ブーイングに対して、力こぶを見せつける勝氏。会場は貴乃花コールに包まれる。ゆっくりと立ち上がった親方、これまで黙っていたがつにマイクを取った!「花田勝さん! 前回は違いましたが、今度は八百長しませんよ、覚悟して下さい!」。割れんばかりの拍手と歓声!
 場内に響きわたる「時間いっぱい! It's time!」のアナウンス。しきり線に手をつきにらみ合う2人。「貴乃花」コールと「勝氏」コールがまっぷたつに! 行司軍配が返った! 立ち合いだ! おぉぉっと! いきなり膝を飛ばし、貴乃花の股間を狙う勝氏! したたか急所を打ち、思わず土俵際まで後ずさりする親方。すかさず勝氏の諸手突きが飛ぶ! 徳俵に足をかけて必死に残す貴乃花。もろ差しになりどんどんがぶり寄る勝氏! 親方、絶対絶命か!?
 あぁっと! 土俵の下に誰かが駆け寄って声援を送っているゾ! あれは……、元婚約者の宮沢りえだ!「昔のコトは水に流して、頑張って!」。ウ〜ム、ワケがわからない応援だが、しかし、貴乃花親方の顔色が変わった! 手を伸ばし、勝氏のまわしをしっかりと掴んだ。上手、下手、ともにがっちりだ! 畑から大根を引き抜くように、土俵から勝氏を引っこ抜きつり上げると、そのまま体を反らし、後方へ投げ飛ばした! もんどりうって土俵下へ投げ飛ばされる勝氏! 雪崩式バックドロップ風うっちゃりで、貴乃花親方の勝ちだ! 飛び交う座布団、メガフォン、ジェット風船!
 行事から勝ち名乗りを受ける親方! 勝氏は谷町に抱えられて花道を下がって行く。そこへ、何故か小泉純一郎総理大臣が土俵へ。マイクを手に、「減量に耐えてよく頑張った、感動した!」。またこのネタかぁ! マイクを奪った貴乃花親方、観客をぐるりと見回し、こう叫ぶ。
「アイ アム ハナダ! アイ アム オヤカタ!」
 こうすれば、若貴問題が決着するばかりか、相撲人気も再熱するコト間違いなし、だと思う。どこかの興行主さん、実現してくれないでしょうか。

Posted at 04:21 午後     | |

木 - 6月 9, 2005

応援大国ニッポン


 サッカーワールドカップ、ドイツ大会予選の日本対北朝鮮戦をテレビ観戦した。ご存知の通り、無観客試合のハズなのに、試合が開始すると同時に、聞き慣れた声援と太鼓の音が聞こえてくるではないか。ナンと、日本からわざわざやってきたサポーターたちが、試合の様子がまったく見えないにも関わらず、競技場の外で黙々と太鼓を叩き声をあげているという。
 その日本代表を思う気持ちには頭が下がるし、まったくもってご苦労なコトだと思うが、彼らは本当にサッカーが好きなのだろうか、と首をひねりたくなる。サッカー好きなら、ナニはともあれ試合を生で観、その興奮を体感したい、と思うハズではないか。日本に残ってテレビ観戦した者の方が、はるかにサッカーを愛していると思う。
 彼らと同じような人種が、プロ野球の外野席(特にタイガース戦)で目撃するコトができる。せっかくエキサイティングな試合が行われているというのに、それを観ようともせずグランドに背を向け、満員の観客席に向かって手を叩き声をあげているのだ。みんなの応援が合うように指揮しているのである。こちらも、誰に頼まれたワケでもなく、自主的にやっているのだ。
 通常、会場や競技場で何かが行われているのに背を向けているのは、仕事関係の人間だけだ。コンサートなら、ステージに背を向けているのは警備員だけ。高校野球などで応援団が背を向けている場合もあるが、アレも一種の仕事のようなモノ。誰に頼まれたワケでもなく、自主的に、しかもわざわざ金を払って試合を見ないのは、世界中を見回しても彼らくらいしかいない。
 彼らは間違いなく、野球やサッカーを好きなのではなく、単に「応援するコト」が大好きなだけなのである。そうでなかったら、わざわざタイのバンコクくんだりまで大枚はたいて太鼓を叩きに行くなんて暴挙はしないハズである。
 そんなに応援したいなら、競技場の外だろうがドーム球場の屋根の上だろうが、どこでも思う存分応援していただいて結構である。ナンなら、1年後のワールドカップ本番では、数万人のサポーターが揃ってドイツまで行って、全員でブランドに背を向けて応援を始めたら、相手チームはさぞかし不気味に感じるだろう。ひょっとして、数万人の人間が背中を向けて太鼓を叩いてる姿を見てパニックになった相手選手が、1度くらいはオウンゴールしてくれるかもしれない。そんな決定的シーンが起こっても、残念ながら彼らはその目で見るコトができない。しかしそれも、本当に日本代表を思っている彼らにとっては、きっと本望だろう。

Posted at 07:54 午後     | |

火 - 5月 3, 2005

プロ野球選手のキモチ


 幼い頃、スポーツ用品店へ行き、売られている野球のグローブに手を通すのが楽しみであった。市販のグラブには、有名プロ選手が使用しているのと同じカタチをしたモノがあり、「○○選手仕様グローブ」という名で売られているのである。私の子供の頃だと、タイガースの掛布仕様やジャイアンツの原や篠塚仕様のグラブが人気であった。
 それらに手を通しては、プロ野球選手になったキモチにあり、興奮したモノである。「掛布のはボクの手にはピッタリだ!まるでボクの手を計ったみたい!」「篠塚のはボクにはデカすぎるゾ、さすが篠塚!」「原のって意外と小さいんだなぁ、大きさだけならボクの勝ちだ」。
 先日、2000本安打を達成したヤクルトスワローズの古田選手だが、試合中にファウルボールが股間に直撃し、一軍登録を抹消されるほどの怪我を負った。ナンと睾丸が通常の3倍に腫れあがっているという。
 キャッチャーというのは、ファウルチップなどが股間に当たりやすく、しかし動きが激しいので股間の防具(金カップ)を着けにくいポジションなのである。そこで、古田の股間にジャストフィットした金カップが開発されるコトになったという。いわば、「古田選手仕様金カップ」である。記事によると、将来は各選手にあわせた金カップが作られる可能性もあるという。もし発売されるコトになれば、是非、昔のようにスポーツ用品店に出向きたい。
 それらを股間に当てては、プロ野球選手になったキモチになり、興奮してみたいモノである。「古田のはボクの股間にピッタリだ!まるでボクのアソコを計ったみたい!」「清原のはボクにはデカすぎるゾ、さすが清原!」「松坂って意外と小さいんだなぁ、大きさだけならボクの勝ちだ」。

Posted at 02:24 午後     | |

月 - 11月 29, 2004

ヒルマン、今年も大いに歌う


 丁度1年前、日本ハムファイターズのファン感謝デーで(当時はまだ東京のチームだった)、監督のヒルマンがギターの弾き語りで5曲も歌い上げる暴挙に出たコトを驚きを持って書いたワケだが、今年も彼はやってくれたようだ。
 報道では新庄の方が大きく扱われているが、今年もバッチリ歌っている。しかも、マスコットのB・B(このサイトのB・B本人が書くコラムは超オススメです)を引き連れ、「ホワイトクリスマス」や「カントリーロード」、更には、オリジナル曲まで歌い上げたという。これは見方を変えれば、ちょっとしたドームコンサートである。普通の歌手でもなかなかできないドームコンサートを、彼は東京ドームと札幌ドームの2つをたった2年で制覇したコトになる。あゆもビックリのドームツアーではないか。
 私は知らなかったのだが、彼はこれまでもCDを発売しているという。昨シーズンオフ、メジャーリーグから監督要望の打診があったにも関わらず断って日本球界にとどまっているのは、このドームコンサートの快感が忘れられないに違いない。
 それにしてもこのヒルマン監督、顔は冴えない証券マンのようで地味なのだが、サービス精神は旺盛のようで、今シーズン、ストが決行された時も、たった一人で1000人を相手にサイン会を行っていし、オープン戦では試合前にバック転まで披露している
 球団の合併、売却が相次いだパ・リーグで、たった1球団だけそんな騒動とは無関係で、地元密着でファンを確実に獲得し、グランド内でもプレーオフに進出した北海道日本ハムファイターズ。全国的には新庄ばかりにスポットライトが当てられるが、この成功の影にヒルマンがいるコトを、北海道以外の人間は忘れてはイケない。昨年はヒルマンや新庄の暴挙を「勘違い」と書いた私だが、勘違いも貫き通せば人の心を打つ、というコトを思い知らされた。来年のファン感謝デーには、どんな歌声を聞かせてくれるのか、今から楽しみである。

Posted at 08:18 午前     | |

日 - 9月 26, 2004

大相撲秋場所観戦



 両国国技館にて、大相撲秋場所千秋楽を観戦した。
 相撲は何度も観ているが、他のスポーツと比較しても、興行として非常に良くできていると述べておきたい。よく相撲を知らぬ者から「なぜダラダラと何度も何度も塩をまいているのか、とっとと勝負しちゃえばイイのに」という声を耳にするが、あの時間が重要なのである。相撲というのは勝負が短く、長くても2,3分。これが次々と絶え間なく続いては、せわしなくて見ている方が逆に飽きてしまう。この立ち会いまでの仕切の数分で、前の勝負の余韻を楽しみ、ほっと一息つき、ビールなどを口に運んだり力士の勝敗表などを眺めたりして、さぁ次の勝負に集中しようか、と思うと、丁度立ち会いの時間となっているのだ。
 テンポが悪いと言う意見も聞くが、実際に会場で観戦すると、かなりテンポが良いコトに気づかされる。他の格闘技、例えばプロレスやプライドの興行を見てみると、4時間もの長丁場で8〜10試合くらいしか行わないコトが少なくない。ドーム大会だと、長い花道を5分以上もかけて入場する選手すらいる。これには、ハッキリ言って格闘技好きの観客ですら飽きてしまう。相撲の場合、最も注目される中入り後の取り組みは、午後4時から始まって6時に終わる。その間に約二十番もの取り組みが行われる。いかにテンポが良いかがわかるだろう。しかも、最も面白い横綱や大関の試合が必ず最後の2,3番(つまりメインイベント)に行われ、最高の盛り上がりが最後に用意されるようになっている。
 両国国技館という建物も、各闘技観戦には最適である。どの席からでもよく見えるし、土俵から客席が近く迫力も非常に伝わる。立ち会いで頭と頭がぶつかると、「ゴツン!」という音が館内の隅々まで響くのだ。これは実際に会場へ行かなければ体感できない凄さである。
 また、そこら辺にお相撲さんや親方衆が歩いていて、見上げたり触ったり写真を撮ったり出来る雰囲気も良い。本日、私が出会った親方たちだ。

元横綱武蔵丸の武蔵丸親方。

元関脇水戸泉の錦戸親方。

元小結大善の富士ヶ根親方。

 みんな私がテレビで夢中になっていた力士たちである。富士ヶ根親方は見た目は怖そうだったが、廊下で出会い「写真撮って下さい」と頼んだら、「良いですよ、じゃ、人のいない所で」と、自ら廊下の隅まで案内して撮って下さった。感動であっった。
 そして私が本日一番感動したのは、

元前頭筆頭、現役プロレスラー、54歳の天龍源一郎!
 たまたま館内のみに流れるFM放送、その名も「どすこいFM」の解説として来ていた天龍。解説席が客席のど真ん中にあり、みんな写真を撮りまくっていた。ただし、天龍のことをしない知らない相撲ファンも多く、「あれ誰?」と3人の客から尋ねられた。
 私は握手もしてもらったが、「どうもアリガトウ」と言ったあのハスキーな声(天龍曰く、チョップをノドに向かって打つ全日本系のレスラーは声が潰れて低く、胸に打つ新日本系のレスラーは声が高いのだそうだ)は、ズシリと私の腹の底に響き、変な言い方だが、濡れた。
(ちなみに、肝心の天龍の解説はなかなか饒舌で面白かったのだが、ただ、「これだけお客さんが入ると大もうけでしょうねぇ」とか「これだけ懸賞がかかるといくら入るんでしょうか」と、金の話ばかりしていたのにはさすがに苦笑した……)

Posted at 01:07 午後     | |

火 - 9月 7, 2004

ストライキを決行するプロ野球選手会に告ぐ


 いよいよ、プロ野球選手会がストライキ決行を決めた。ストについては、あまりにも野球を愛さぬ、おまけに経営能力も皆無の球団オーナーたちの目を少しでも覚まさせるコトができるのなら、決行も致し方ないと思う。我々もオーナー・経営者・コミッショナーのバカさ加減にはウンザリしていたし、その点では選手会に共感している。
 しかし、このままでは残された我々プロ野球ファンがやりきれない。メジャーリーグの94年のスト時のように、ファン離れも始まるだろ(もう始まっている)。
 そこで提案したい。どうせ9月中の土曜日曜は何もしないのであれば、その間に全国の草野球場を回って、試合をしてみてはどうだろうか。モチロン、ペナントレースとは無関係で、あくまで個人的な試合なのでユニフォームも着ない、正真正銘の草野球を行うのだ。観客からも金は取らないのは言うまでもない。よく日曜日に草野球をジッと眺めてる野球好きのオジサンたちを見かけるが、この場合も「勝手に草野球をしますので、見たい人は勝手にどうぞ」という姿勢で行えばよいのだ。
 選手達がストライキという権利を振りかざすなら、彼らもサラリーマンというコトだ。だったら、世のお父さんたちと同じように、休日に集まって草野球をしてもよいではないか。プロ野球選手がアマチュアと勝手に試合をしたり教えたりしてはいけないようだが、プロ野球選手が草野球をしてはいけない、というルールは、野球規約にも書いてないハズ。草野球はヤルのも勝手、観るのも勝手、だ。
 試合する場所は、多摩川河川敷の草っ原や神宮外苑の草野球場も良いが、できれば普段プロ野球があまり行われないような四国や東北、北陸、沖縄がベストだと思う。いつも自分たちが草野球をやっている球場でプロの選手たちが真剣に試合をしていれば、どれだけウレシイだろうか。
 旅費や宿泊費は当然選手達の自費だし、どれだけ打っても投げても一銭も入って来ないが、「ファンの為」「ファンのコトを思って」と言うのなら、これくらいのコトをしてもよいのではないか。まさか、「休みがちょっとできてウレシイ」などと考えている選手はいるまいな。本当にファンのコトを思ってのストライキなら、その間にファン離れを食い止め、更に「新たな野球ファン」を増やす努力はするべきだと思う。いかがだろうか、古田会長。

Posted at 06:00 午前     | |

火 - 8月 31, 2004

ハンマー投げ・アヌシュ選手への提案


 アテネオリンピックのハンマー投げで、ハンガリーのアドリアン・アヌシュ選手が金メダルを剥奪された。理由は、ドーピング検査で尿のすり替えが発覚したから。つまり、他人の尿を提出した事実が発覚したのである。
 詳しく調べると、オリンピックのドーピング検査はかなり厳しく、係員が尿を採取する瞬間、つまりペニスから尿が出る瞬間に立ち会うという。しかも、かつて他人の尿を入れた袋を脇の下に隠し、それを袖から手の方に通したチューブで取り出し、いかにも本当に小便をしているように見せかけるという偽装事件が発覚したコトから、今では袖無しのTシャツに、パンツは膝下まで下げてしなければいけないという。そんな状況でどうやってすり替えたのかと不思議に思ったていたのだが、この手口が想像以上に巧妙であるようだ。
 現状で最も怪しいと思われるているのが、他人の尿を袋に詰めて尻の穴に挿入し、股の下からペニスまでチューブを沿わせ放出させる方法らしい。村上龍の小説で、コンドームに麻薬を入れ、それを尻に入れて密輸しようとした男が、飛行機の中でコンドームが破けてしまい、とてつもなくトリップしてしまう、というのがあったと記憶しているが、それを彷彿とさせるやり口だ。手品師がポケットから鳩を取り出すように、尻から尿を取り出したワケだ。確かに、検査官も尻の穴までは確認しないだろうが、上手くごまかすにはそれなりの苦労が必要なハズ。ほかにも、一度自分の尿を放出してしまい、尿道から他人の尿を直に注入するという方法も考えられるそうだが、いずれにしても、あのデカいカラダでこの器用さには恐れ入る。 
 アヌシュ選手はハンガリー国内では英雄らしいが、いずれ真実が明らかになれば、逆に国民の期待を裏切った者として国にもいずらくなるのではないだろうか。そこでアヌシュ選手に提案したい。その器用さを利用して、日本に来てマジシャンになってはどうだろうか?
 手の中にあった金メダルを消してみせて「はい、IOCに剥奪されましたぁ!」と言ってたり、手の先から黄色い液体を出してみたりしたら、ウケるコト間違いなし。マギー司郎のマギー一門に入り、マギー審司の弟弟子になるのもイイかもしれない。ネタは勿論、何やら薬を飲んで、「こんなに大きくなっちゃったぁ!」と上腕二頭筋あたりの筋肉をムキムキ大きくさせるのだ。絶対人気が出ると思う。あのベン・ジョンソンだって、当時は世界一の悪役になっていたが、今では『トリビアの泉』などに出演し、日本のテレビではタレント扱いではないか。我々日本人は、素直に室伏選手に金メダルを渡してくれれば、それでわだかまりはない。

Posted at 08:29 午前     | |

木 - 8月 26, 2004

人間だもの、オリンピックが好きだ


 スポーツの商業化かだの、プロ選手参加で意義が薄れただの、ナンダカンダ言われるオリンピックだが、そんな外部の声とは無関係に競技場でプールで畳の上で、必死に戦う者たちを見ていると、やはり良いモノだなぁと思う。私もスケジュールの都合さえ合えば、是非一度出てみたいと思う。
 連日、明け方までテレビ中継を観ているワケだが、改めて、テレビというのは「スポーツの生中継」をするのに適したメディアだと思った。現場で雰囲気を体感するのも良いだろうが、マラソン途中に嘔吐する選手たちや、涙と鼻水で顔中をグチャグチャにさせて勝利を喜ぶ選手の表情などを観ることができるのは素晴らしい。野球では、当たってもいないのにデッドボールのフリをして出塁した選手をカメラは逃さなかったが、それもオリンピック。人間だもの、勝ちたいに決まってる。
 で、今回のテレビ中継で印象に残ったコトがふたつ。まずは、男子体操で、実況アナウンサーが「アメリカチーム、双子のハム兄弟。髪の毛が立っているのがお兄さんのポール・ハムです」というコメントを、アメリカチームが写るたびに連発していたコト。それから、女子レスリングの解説をしていた人の声が、民主党の菅直人の声をそっくりだったコトである。結局競技と関係ないコトが印象的だったワケだが、それもまたテレビである。
 競技の終わった選手たちが続々と帰国しているが、ここでのマスコミの対応には首をかしげたくなる。まず、卓球の福原愛ちゃんに対し、何故「ポイントを入れた瞬間に叫んでいるが、何と叫んでいるのか?」としつこく尋ねるのか。どうせ「ヨッシャー!」とかそのようなたぐいの言葉だろう。あれが「マニフェストッ!」とか、もしくは「チン○コ!」とか叫んでるように聞こえるのなら私も本当のコトを知りたいと思うが、そんなコトはどうでもよい。
 それから、「今、一番何を食べたいか」という質問はいつから定番になったのか。何十年ぶりに日本に帰ってきた横井さんになら聞いてもよいが、たかだか1,2週間行っていただけではないか。質問した連中は、「みそ汁」とか「ラーメン」とか日本的な食べ物を答えた欲しいようだが、「ギリシャ料理をすっかり気に入りました。もう日本食は食べたくないです」と答えられればどうするつもりなのか。あるいは「これで思う存分、風邪薬を飲むコトができます!」という答えが返ってきたら、絶対引いてしまうと思うのだが。
 4年に一度の激戦を戦ってきた選手たちに、なぜもっと気の利いた質問ができないのか。現地に行って現地で戦った選手にしたわからないコトもあるハズだ。私には、このコンドーム騒動の真相の方がずっと気になる。これもオリンピック。人間だもの、ヤリたいに決まってる。選手村での夜の金メダリストは、一体どこの国の誰だったんだ!

Posted at 08:19 午後     | |

水 - 8月 25, 2004

野球日本代表の敗戦に思う


 恐れていたコトが現実となった。アテネオリンピックで、野球日本代表が負けた。アメリカと韓国の出ていない大会で金メダルを取れないとは、あまりにも無惨である。
 以前、天罰は下るべき者に下る と指摘したコトがあったが、それから考えると、プロ野球を都合良く動かそうとした一部の野球を愛さぬ野球界の権力者たちの暴挙に対し、野球の神様が天罰を下したのかもしれない。(アメリカには、メジャーリーガーを派遣しないと決定した時点で天罰が下されたと考えられる)
 悪い予感は、五輪前の壮行試合で、中村ノリが送りバントをしていた時から漂っていた。あのプレイに対し、監督代行の中畑は「勝つためには何でもやる」と話していた。短期決戦で何でもするのは構わない。しかし、中村ノリはバリバリのホームランバッターで、バントなんて普段はまったくしたコトがないのである。普段しないプレイをしなければならないというコトは、もはや相手の土俵で相撲を取っているに等しい。つまりその時点で、相手に対し後手を引いているというコトになるのだ。「何でもやる」というのはそういうコトではなく、例えば調子が悪かったり相手ピッチャーにタイミングが合っていなかったりしたなら、例え4番の城島であろうと5番の中村ノリであろうと、容赦なく調子の良い打者を代打に送るという采配のコトではないか。
 第一、なぜ中畑清が監督をしているのか。長嶋が倒れるというアクシデントが起こった時点で、即座に新しい監督を決定すべきだったのである。中畑は長嶋の信頼も厚く、このチームのコトも理解していたかもしれないが、しょせんはヘッドコーチ。これまで監督経験はゼロの「ド素人監督」ではないか。監督経験がないのなら私も一緒。だったら私がオリンピックの監督をしてもよかったワケで、許されるなら是非やってみたかった(「dandoriジャパン」か……、悪くない)。ともかく、星野仙一が良い監督かどうかは別にして、星野はアテネにずっと行っていて全試合解説していたのだから、彼に監督させた方がまだよかったハズ。もっと言えば、短期決戦やトーナメントの勝ち方を知っている横浜高校や明徳学園の野球部監督に依頼してもよかったのだ。その方が上手く行ったに違いない。何しろ、今大会でベンチの采配らしい采配は一度も目にするコトができなかったのだから。
 普段はショートストップのタイガース藤本がセカンドを守っているコトもおかしかった。今回彼はよく守ったが、万が一大切な場面でタイムリーエラーをしたとしても、彼を責めるコトはできなかっただろう。セカンド専門のプレイヤーを招集するコトすらできず、何が「ドリームチーム」か。笑わせる。1球団2人枠が足かせになったのかもしれないが、プロ野球のシーズンなんて休んでしまえばよかったではないか。ほんの2,3週間のコトだ。どうせその間は、誰も野球中継なんて観ていたいのだから。
 何よりも、プロ野球界にとって大切なこの時期、1リーグ制反対で盛り上がる世論に、この敗戦が水を差すようなコトにならなければ良いのだが、と願うばかりである。

Posted at 02:43 午後     | |




















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