プロスポーツ選手にニックネームを与えよ



 読売ジャイアンツの堀内監督がマスコミに対し、清原の「番長」というニックネームの仕様を禁止するよう求めているという。堀内の采配はまだ見ていないが、このコトだけで監督としての資質がないコトがわかる。
「番長」というニックネームが素晴らしいとは思わないが、野球に限らず、プロスポーツ選手はニックネームのひとつくらい付いていなければおかしい。なぜならプロ選手は、我々凡人には決してマネのできないコトをやってのける化け物なのだから、そんなヤツが良夫だのひろしだの人間的な名前で収まっていて違和感がないハズがない。化け物には化け物らしい名前が必要なワケで、それは自然と産まれてくるモノなのだ。
 かつての名選手たちは、みんなニックネームを持っていた。「鉄腕」稲生和久、「怪童」中西太、「打撃の神様」川上哲治、「じゃじゃ馬」青田登、「和製ディマジオ」小鶴誠などいかにも凄そうなモノから、「今牛若丸」吉田義男、「ケンカ四朗」武上四朗、「カッパえびせん」山内一弘(教えだしたら止まらないから)、「オバQ」田代富雄(似てるから)など、もう少しマシな名前はなかったのかと思えるモノまで様々だ。
 本日行われたサッカーU-23の日韓戦を観ていたら、韓国代表の、ドリブルの上手い選手は「リトル・マラドーナ」、ゴールキーパーは「リトル・カーン」と呼ばれているらしい。おそらく韓国には、フリーキックの上手い「リトル・ベッカム」、若ハゲの「リトル・ジダン」もいるに違いない。
 ニックネームといえば、プロレス界では必須のアイテムだった。存在をアピールする為に欠かせないモノで、必殺技はなくてもニックネームを持っていないレスラーはいなかった。「燃える闘魂」アントニオ猪木、や「世界の荒鷲」坂口征二など、カッコイイ名前が付いていた。悪役になるコトが多い外国人レスラーのニックネームは、さすがに怖そうなモノばかりだ。「狂犬」ディック・マードック、「生傷男」ディック・ザ・ブルーザー、「黒い魔術師」アブドーラ・ザ・ブッチャーなど物騒な名前が並ぶ。
 しかし中には、スゴイんだかスゴクないんだかよくわからないモノもあった。
 「まだら狼」上田馬之介(髪の毛をいろんな色に染めてたから)
 「狼酋長」ワフー・マグダニエル(どう考えても強そうには思えない)
 「宇宙犬」エド・モレッティ(何だかカワイイぞ)
 「極悪羊飼い」ボブ・ミラー(ご想像通り、ニュージーランド出身で悪役だから)
 極めつけは、
 「和製アメリカンドリーム」ロッキー羽田
 国籍も意味も不明である。もう何が何だかワケがわからない。

 そんなプロレス界にも、ニックネームをつける習慣がなくなりつつある。日本のプロスポーツ界を見回しても、誰もが認めるニックネームを持つのは、「ゴジラ」松井秀喜と「ロボコップ」高見盛、そして「ヤワラちゃん」谷亮子くらいでだ。
 もし、胸の空くような速い球を投げたり、信じられないような怪力で相手をぶん投げたり、目から鱗が落ちるような美しい技を見たら、そのスポーツ選手に敬意を持って凄いニックネームをつけてあげようではないか。

Posted: 土 - 2月 21, 2004 at 07:16 午後         | |


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