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派遣予定先に行って、作業内容の確認をしてきた。
同行したのは、オレと一緒に派遣される予定のヒト、派遣会社の営業、派遣会社に仕事を回したシステム会社の営業、それともう一つの派遣会社の営業の5名。
派遣予定先の会社は工場設備のメーカーだけあってとても大きなところだった。敷地はとても広く、研究開発の棟、システム開発の棟みたいに分化された建物が敷地内に建っておりそれぞれがチョットしたオフィスビル並みに大きく、そして敷地内は緑にあふれ、大きな池や噴水があり、下手な公園よりも良く整備されていた。
入り口の駐車場から歩くこと数分、ようやく打ち合わせをする予定の建物に着く。入ってみると建物中央は一階から7階まで吹き抜けで、その吹き抜けを挟むようにオフィスがある。一階中央はガラス張りで背の高い木々が吹き抜けの二階部分まで枝を伸ばし、こじゃれたデザインのオブジェと噴水、池、ベンチが配され、まるで植物園の温室の中にいるよう。噴水と木々のおかげでマイナスイオン出まくり。大企業ってのはこんなモンを作って維持できるほど金があるのかと驚きを禁じ得なかった。
まったくもって羨ましい。こんな癒しのパワーあふれる施設でぼんやり一日過ごす窓際社員という役回りを、一度でも良いから演じてみたいもんだ。
その一階の植物園のようなロビー(?)で待っていると営業の人間に電話がかかってきた。この案件の発注元の人間からの電話のようで、上の階の会議室に来いとのこと。5人こぞってエレベーターに乗り、それぞれ微妙な緊張感で指定された会議室に入室。程なくして案件の担当者がパワーポイントで作った資料を持参して入室。説明を受けた。だいたい事前に聞いていた内容と同じ、かと思っていたら、期限までに設定変更の作業をしないといけない数が1.5倍くらいに増えている。
「ちょっと話が違うんじゃないですか?」とシステム会社の営業、静かに抗議。
発注側の担当者は「いや、言ってたよね?」と、とぼける。
システム会社の営業「とにかく早く注文書を出していただかないと」
発注側「それがまだ稟議が通ってないんだよね、やらないといけないっては話してあるんだけど。それと、支払いなんだけど月末締めじゃなくて、この仕事が完了する期末締めで支払いたいんだ、ほら、社内的に、今回の移設は金を生むモンじゃ無いから、資金の方にも話を通 しにくいんだよね」
なんと、この期に及んでえげつない要求。期末締めということは、システム会社か派遣会社のどちらかは、毎月期末まで金が入ってこないのに、オレらには給料を払わないといけない。
そしてここまで作業する人間を押さえて打ち合わせをしておきながら実はこの仕事、まだ決定事項にはなってないのだ!
でも、発注側の気持ちも分かる。稟議は通ってないけど、仕事の準備はしておかないとすぐにスタートできない。ある程度は具体的に決めてみないと見積もれない部分もあるだろう。オレも会社にいたときは「来月あたりこれこれこういうモノを作る動きがあるんですよ、まだ決まってはいないんですがね。一応情報だけはお知らせしておきます。急な話になるかも知れないんで準備できる部分があればやっといて貰えると助かるんですが。」などと正式に発注はできないんだけど、そっちのリスクである程度準備しといてね、みたいな事を言ったりしたもんだ。
言われる側に回ってみると、なかなかに歯がゆく感じられる。
なるほど、こんな気分になるのか。
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