[
能登半島:なぎさドライブウェイ
]
もう懸命なる読者は知っていることと思うが、今、私の足となり、主人となって、側にいてくれている
MINI
は、もうブルース・ウィリス号ではない。
可憐なるオードリー・ヘップバーン号、通称ヘップ号だ。
ウィリスとさよならをするまえに、なぜこのようなことになったのかを、書き記しておかなくてはならないだろう。
私がウィリスと別れ、ヘップに出会うことになったポイントは、大きくいうと2つある。
それは、ウィリスが
AT
であること、だった。
我がブルース・ウィリス号には、
・ノロジーホットワイヤー
・BERU
プラグ
・ルーカスゴールドコイル
・アウトデルタアーシングシステム
・RS-R
センターマフラー
の4つの点火系/排気系のチューニングを施しており、どいつもこいつも、やるたんびに、「なんかパワーがあがった!!!(かも!?)」「(ちょっと)トルクフルになった!!」「踏んだらパワーが追従するようになった!!!(ようはトルクフル感といっしょだが)」と、鼻息を荒くさせる結果に!
そしてフンフンとアクセルを踏みまくって走りまくってたわけで、今度はビッグバルブとか入れて、ハイリフトロッカーローラー入れて♪ と、夢を広げつつあったのだが、2004
年の3月に、ごん太さんの
96 年式 MT
クーパーやら、しおばたおぢさんのハッチバック
MINI
と出会い、載せてもらったり、一緒に走ったりしたことで、他の
MINI
が全然違うことを知ったのだった。
まず一つは、なんかエンジンルームから、カシャカシャと乾いた心地いい機械音が聞こえるのだが、ウィリスからは聞こえず、ウィリスは国産車のように静かだなぁと思ったこと(相対的に)。そういう骨太感はちょっと欲しいと思いだした。
そして、パワフルさが全然違うこと。1速2速で引っ張ってもらったからっていうのもあるが、とにかく、初動からモリモリくるパワフルさに、AT
のやわらかくて踏んでもなんかごまかされてるっぽい感じがみじんも無い、そういうパワフルさを感じたこと。
その二点で、一生
AT
でいいやと思っていた私の心に、ちょっとしたマリワナ海溝がうまれたのであった。MT
ですか。。。カーンッ!!! イイネ!!!
そういうことで、ウィリスはずっと乗っていきたいがために、MT
への換装を考え始めるようになった。
今はまだでも、AT
のミッションが行ってしまったら、その時こそ
MT
に換えてしまおう! と。。。
それから、もう一つの理由だが、これはトリガーであり、きっかけと考えた方が良いかもしれない。
何気なくヤフオクを見ていたら、センターメーターのウッドパネルがとても安く出ていて、程度もなかなか良さげであった。
そして、なにを思ったのか、落札してしまったのである!! ワーォ!
ということで、ニヤニヤしながら、ウィリスの三連メーターウッドパネルをセンターメーターにするべく、部品やメーターのチェックに明け暮れ始めたのである。
そしてショップに見積もりを依頼しながらも、何気なく、MT
に載せかえを将来やりたいんだけど、どんなもんですかねぇ....? と聞いてしまったことが全ての始まりだった。
まずは
iR
の綾部さんに聞いてみると.....「MT
載せかえるんだったら、MT
の MINI
に乗り換えちゃった方が、全然安いし早いでしょうね」とのこと。ふ、ふーん。
でも、オレはウィリスにセンターメーター付けて、そして将来
MT
に換えて、一生乗ってやるんですよー! メイフェアだっていいじゃん! じわじわ育ててやるんですよ! と、そんな話を聞きながらも豪語し、きっぱりと言い切った。綾部さんは、それでやり通せれば、それはもちろんそっちの方がいいですよね! と応援してくれた。
私も、深大寺で蕎麦をゾルルッとすすりながらも、ケータイで「一生ウィリスにのりますよ!」とポツダム宣言したものである。
そして後になって
GM
でオドオド聞いてみると、いつもは怖い雰囲気でなかなか話しかけづらかったムッシュ氏が、「やっぱり、うちでも愛着あるからってくるんですけどね、結局最後までやり遂げられた人は一人か二人しかいなかったなぁ。。。ちゃんとやろうとすると、80
万以上はしちゃうのと、安くしようとリビルドとか探したりして、落としていくことはできるけど、どちらにしても出物が必要で、なかなか待っていてもタイミングがあわないことも多いんですよ」とたっぷりと話してくれた。うーん、意外といい人だったのか。。。普段からこうだといいのに。。。
とにかくお金がかかる理由としては、そもそもミッションだけでなく、エンジン自身も
AT と MT
じゃちょっと違うということ、それによってサブフレームも換えないといけないこと、など、とにかくヘビーな部分を一杯換えないといけないらしい。さらば、諭吉よ! 諭吉の大量死が発見さる!!
また、ヨーロピアンエースにもノコノコ出かけていき、ウェーバーとやらの音を聞きたくていったのだが、たまたまあそこの社長さんに話を聞かせてもらえたのだが、この方は気さくに延々〜延々〜延々とまぁ色々と教えてくれる。こんなに1人に時間掛けていいのだろうかと恐縮するくらいであったが。。。うれしいものである。ヨーロピアンさんは、今では名前が変わって引っ越してしまったが、ウェーバーを載っけてる
MINI
のエンジンをかけてくれて、音をきかせてくれ、「いいでしょ〜? ウェーバーの音!」と言ってくれたのだが、実はなにがウェーバーの音なのか、さっぱり分からなかった。。。もちろん「いいですねぇ!」と答えておいたが。
そんなことより、裏から
KAD
の「バリバリバリバリバリバリッッッ!!!!」という超爆音が時々聞こえてきて、そっちがすごすぎて何がなんだか、というのもあるにはあったが。
ヨーロピでは、結構リビルド品も入りやすそうではあったが、やはり困難ではある、との示唆を頂戴した。お金と時間。タイミング。そういう問題である。
どこにいってもそんな話だった。プロがこれだけ雁首そろえていうんだから、これはもうそういうことなのである。
うーむ。。。どうするか。。。
そして、実は
GM
やヨーロピにいく前、深大寺で蕎麦喰いながら
iR
の綾部さんに豪語したその日の夜、私は所沢はタートルトレーディングにいた。
ま、ウィリスには踏ん張って将来
MT
載せかえをするとして、とりあえず今はセンターメーターじゃ! と、メーターキットを漁りに来たのである。
そして、見積もってもらいながらも、MT
載せかえの話を相談してみた。すると、ヒゲの佐藤さんは、
「そうですねぇ、やっぱりお金も時間もかかるし、むずかしいですよね。買い替えちゃった方が結果的には安い場合が多いですし。。。そうだ、('w')
さん。実はいい MINI
が入ってくる予定なんですよ、明日。見たら絶対気に入ると思うな」と、とんでもない話をもってきた!
「え〜、でも、オレはずーっと今の
MINI
でいこうと思ってるんですよ。それに、もし、万が一買い替えるなら、キャブクーパーに乗ってみたいんで。。。」
「92
年なんだけど、インジェクションをキャブにしたばっかり。色はスピードウェルブルーといって、すごくきれいな水色でね、外装はほぼ
Mk-1
仕様でとてもきれいだから、そうはいっても、見たら絶対気に入りますよ。もちろん
MT
。」
「ん?」
「あと、今やろうとしてたセンターメーター、これももう入ってますよ。いろいろおかねかけていじくって、MT
換装するより、すでにある程度いじくってるヤツの
MT
を買った方が、全然安いですね」
「んんん??」
そのとき、すぅっと首の後ろの玄関が開き、暗黒神がスィッと侵入してきた。「
You can't stop BUY NOW !
どうせお金かけるなら〜〜〜、デュワデュワッ♪ 今買い替えてそこからやった方が得策〜〜〜♪」「まてまてまてまて!!!」
とりあえず、現物をみせてもらうことで、明日また来ます、としたのだが、それが日曜日に先方から
MINI
が運送できなかったらしく、とりあえず対面を一週間延ばすことに。
そして、一週間後の日曜日、高崎の
TJ
のあと、しおばたさんとタートルへ直帰! その辺はヘップのカテゴリをつくったら詳しく語ろうと思うが、ヘップを見た瞬間、私の脳に黒いガンダルフがささやいた。「時はきたれり」 カーン!!!!!
ドンドンドンドン、シュゴーーーーーッ!!!!
深く閉ざされた私のゴッドアイがゆっくりと開き、光が漏れ始めた。
そして突然、七色のビームをまき散らしながら私は大回転し、目が回って倒れていきながらも、「その
MINI
を所望したい...」とのたまっていたのである。
ポツダム宣言から、暗黒神がスィッと入って来て買う気満々になり始めるまでの時間は、たった半日であった。。。
それから一週間。もう気持ちはお膳に吉野家の朝定食のごとく乗ってしまい、超短期熟成され、相当のギャップでもない限り買います! ってな感じにすっかり出来上がっていた訳だが、ギャップどころか想像以上によい
MINI
にみえました。
人間ってのは、変わるから面白いんだよ、ボーイ! アイアイ!
つーかね、変わりすぎです、アンタ! チーン!!!
そうして、ウィリスと私はたもとを分つこととなった。
ウィリスは、本当に私を楽しませてくれた。しかし、楽しむ方向性がより深まって、方向も変わってきたことは事実であった。
ウィリスのおかげで、私は
MINI
の世界の入り口にたつことができ、また、たったそれだけだとしても、MINI
の世界を深く愛することができるようになったことで、いろんな人と出会い始め、生活はスリルと楽しさが同居し、人生が大きく変わり始めたのである。
ウィリスは、私とという
MINI
初心者を先導してくれたエバンジェリストでもあり、ジェダイマスターであったのだろう。
これから、ヤツにはまた新たな初心者を、
立派な MINI
乗りとして先導してやってもらいたい。
そしてそれが、かわいい女の子で、しかも連絡をくれて、私もウィリスとともに先導してあげられるようになれば、なおよろしい。<ありません。
ウィリス、ありがとう! お前はいい
MINI
だったぜ!!


