2部構成になっていた。
ひとりの主人公は、ユダヤ人シェフ。
フランスで修行を積んだ彼は、日本で小さな店を開こうとしていた。待ちに待った一本立ちだ。
開店を明日に控え、床をモップで拭きながら、ふとその手が止まる。
知らずのうちに「gentillesse...」とか呟きながら作業している自分に気づいたのだ。
それは親方の教え。「皿洗いから床掃除に至るまで、すべて優雅に、優しく、気品に満ちていろ!」とどやされつづけた修行の日々がよみがえる。
そんな親方に反発して飛び出し、流れ流れて、この日本にたどりついたはずの自分だったのに。
ふと、モップを片手にたたずんだ。
一方で私めの一人称がはじまる。
女の子番組を担当している私めは、制作部に突き上げを食らいまくっていた。「某キャストのスケジュールNGを何とかしてくれ!」と。
その子は、いまの番組が終わってから『長瀞つがーるず』というユニットを組むことになっていた。その事前宣伝のために、「日比谷線春日駅」の前でビラをまくことになったので、明日の撮影に参加できないというのだ。
長瀞なにがしという売れっ子アイドルがペアで活動することになり、相方に選ばれたのが某キャストだった。『つがーるず』とは、どうやら「Two
Girls」にかけながら、ちょっぴりHな雰囲気もかもしだそうというネーミングらしい。
この夢の世界では長瀞某は本当に売れっ子なのだが、その長瀞某とユニットを組めることになったからには、いまの仕事なんかペッペッ、というのが事務所の考えなのだろうか。ビラまきと撮影が天秤にかけられて、撮影が負けるなんて……。
あれこれ思い悩みつつ、恵比寿の現場に着いた。
リフォーム中のビルの1階フロアを、明日1日借り切り、パーティスペースに見立てて撮影しようとしている。美術部と装飾部が徹夜で飾りつけ中なので、その慰問に来たのだ。
現場に着くと、なぜか全キャストがそろっている。もうすぐ撮影も終わるので、総出でスタッフの慰問に駆けつけたのだという。もちろんその中には、『長瀞つがーるず』の彼女の姿も……。
そしてビルの2階では、たたずみつづけていた例のユダヤ人シェフが、ある決意を固めてモップを放り出し、階段に向かって走り出した。
夜のとばりが降りていく中で、予感を秘めて動き出す人々。
明日、いったい何が起こるのか?
というところで目が覚めた。
ネタに詰まって起きてしまったっぽいけど、っていうか、夢まで「引き」をつくろうとしたり、群像劇やろうとしたりするのか——と、ちょっと職業病を感じた朝だった。しかも長瀞かよ!
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2004年10月に書いたエントリ。一年以上前だ。
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勢いにまかせてアップロードすることもあるけれど、基本的にはしばらく寝かすことにしてる。感情論を排するためだが、そのかわり時機を逸したり忘れたりする。一年前の自分が「女の子番組の担当」と自己同定してるのが新鮮だったので発掘。