「最近、仕事がらみの話を避けすぎてつまらん」と言われた。
ここはもともと仕事の話をする場所じゃないんだが。ただ、言わんとすることもわかるので、ネタ振りに失敗談でも。とても公式の場所では言えないような。
響鬼第1話。
OA
を見て衝撃を受けたのは、なんと言っても「フンドシ」のインパクトだった。
グロンギで一年間フンドシをつらぬいたコダワリも凄い! と思ってたが、4年間のブランクでさらに熟成されたフンドシへの熱情は、ついにライダーにまでフンドシを身にまとわせたのかと。
しかも番組の象徴となるべき
OP
曲が、その名も『褌』。
そのフンドシ愛には、限りがないのだろうか! 心からの驚嘆を禁じえない自分がいた。
そして月日が経ち、その自分がなぜか劇場版を担当していた。
「ご当地ライダー」のひとりに、金のシャチホコをイメージして「カガヤキ」とネーミングしようとした。お伺いを立てたところ、「カガヤキは、オープニングに使ってるから
NG」と拒否され、石森プロ案「キラメキ」に決定。
(OP
の何がカガヤキ?)と首をかしげつつ、かすかな違和感を感じた。何か歯車がかけちがってる……?
だが、多忙にまぎれてたちまち忘れてしまった。
さらに月日が経ち、なぜか
TV
シリーズの担当になった。
せっかく楽器な音撃武器なのだから、演奏シーンがあるべきだと思いたった。
どうせ演奏するなら、OP
曲だろう。選曲家に聞いた。
「褌(フンドシ)のトランペット版ってあったよね」
「?? そんなのないですよ」
「ギター版は?」
「ありません」
「ないんだ……じゃあせめて太鼓だけでも……」
と、太鼓の先生をふたたびお呼びした。
あの曲が『輝』(かがやき)だと知って顔から鬼火が出たのは、わりと最近のことである。