談話室滝沢 

滝沢の謝恩券サイフから、滝沢の“謝恩券”を捨てた。

業界の人が、新宿や池袋で打合せといえば「滝沢で」が定番。
行けば、誰かしら見知った顔には会う。だから秘密の会合(?)には適さない。 

「滝沢で」と待ち合わせて、入れなかったことが何度かある。
早朝だったり、大晦日だったり……。
ファミレスじゃあるまいし、休んでて当たり前なんだが、無情なシャッターに拒絶されるまで、「閉まってるのでは?」と予想する者がいなかったりした。
自分たちのためには、いつでも門戸を開いて待っていてくれる——そんなふうに思わせる何かが、滝沢にはあったのかもしれない。

業界共用の打合せスポット、みたいな感覚。店そのものを好きだったかどうかは微妙だ。
このたびの全店閉店を惜しむ気持ちがあるかも微妙。
けど、『ジェットマン』から『Sh15uya』まで、自分が携わった番組で、滝沢での打合せを経なかった番組はひとつもない。『ヒーローと正義』だってここで打ち合わせた。

かつて、謝恩券をはじめて手にしたときは、「これが」と、ちょっと感動を覚えた気もする。
滝沢の謝恩券を持つ——それは、自分が打合せを招聘する立場に立った、ということを意味するあかしなのだから。

そして、わたしたちは明日から、どこで打合せをすればいいのだろう……? 

木 - 5 月 26, 2005 at 03:12 []