コンテンツの保全
『ヒーローと正義』、それなりに売れてるらしくて、ありがとうございます。
Amazon のランキングで、一瞬100位以内に入りかけたのには笑えました。(^^; 不謹慎かもしれませんが。 で、コンテンツ VS 情報共有みたいな話の流れでいうと、この本の全文を internet 上で公開できないか、出版社に持ちかけてはいます。 実現したとしても、数年後になりますけど。 なるべく多くの情報を、ネットワーク上で《検索可能》な状態に置いておくのは、今後の文化のありかたとして、大切なことのようには思うのです。 この本自体に価値があるかどうかは別問題です。 映像や音楽とはちがって、書籍は権利関係がシンプルなので、わたしのように営利の必要のない著作者が、HTML 化とか PDF 化してネットワーク上に流すのはアリなんじゃないかと。 それこそ Winny ネットワークに放流したっていい。 ただ、たとえば HTML 化して、ここで公開したとしても、永続性はありません。このページが閉鎖されたとたんに、一瞬で消滅してしまう。 それでは、パピルスよりもタチが悪い。 いまに残されている古文書は、石版や羊皮紙や紙みたいな、耐久性がある素材に書かれたものばっかりですが、弱っちいパピルスの断片だって、少しは残っている。デジタルデータは、カケラも残らない。 「コンテンツの保全」を、考えなければならない時期に差しかかっている気がします。 Internet Archive みたいな一極集中サーバでは、たちまち限界が来ます。アーカイブをとるとしても、世界中のサーバが共同で負担するようなモデルを考えなければならない。たとえば分散ストレージというか、ネットワーク上に仮想的な RAID を構築するような方向性もそのひとつ。 そのためのベースとして注目すべきなのが、PxP 技術です。 「流出した情報を削除できないネットが誕生したことは、社会の脅威」
京都新聞電子版より。we all DOWNLOAD から孫引き。
とか、京都府警の警察官が述べたみたいです。 かれら自身が Winny ネットワークに流出させた捜査資料を、かれら自身も消せない。これが、まさしく「保全」されているということです。 Winny ネットワークには、データが交換されるだけでなく、保全もされるしくみが、すでにできあがっている。 それが問題でもあり、希望でもある。 Winny のような P2P ソフトを、単に「データ交換ツール」というような一面的な視点でとらえるかぎり、その中味が違法か合法か──性悪説か性善説か──みたいな堂々めぐりの議論がつづくだけですが、P2P の本質は、そこにはないのではないでしょうか。 というわけで、つぎは「情報の共有」って何さ! という話をしたいと思ってます。 blog っぽくトラックバックの実験をはじめました。って Haloscan にリンクを張っただけですが。
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