情報の共有 (2) ──極論のはざまに 

宣戦布告(だれに?) 

『朝まで生テレビ』で「結論が出ました!」と、すがすがしい朝を迎えたことがあったでしょうか?

水かけ論は世の常。
まして極端な主張のほうが面白いし、センセーショナルだったりするので、極論どうしの激論! なんて不毛なこともある。
『朝生』じゃなくて、著作権問題の話です。




コンテンツ制作者∈著作権者サイドから見ても、Winny 開発者逮捕は間違いでわ?!

という根拠を示すのが、この問題をとりあげた、当初の主旨でした。
これはいまでも変わりません。

でも、PxP 技術を「著作権」をめぐる文脈(だけ)で語る人が多い気がするのは残念。
PxP って、従来の著作物をこっそり交換するため(だけ)のもの?

これからは知的財産ビジネスの時代だぜい。共有なんて犯罪だ!」も、「そんなの既得権益。著作物もガンガン共有する時代だぜ!」も、同じ穴のムジナ。
映画やゲームとかが、たまたまデータファイル化できるようになり、たまたまファイル共有技術が成熟したからって、それが PxP の本質とも真価とも思えません。

極論からは、ちっとも新しい世界が見えてこない。




ここまでは、当初から思っていたこと。
ただもうひとつ、「著作権問題」をめぐる議論を見るうちに、こちらはこちらで、極論が横行してる気もしてきました。

わたしは《著作権者》側の人間に分類されるかもしれませんが、だからこそ、著作権の運用のシンドさも、まんざら知らないこともないつもりです。
けど《著作権》って、ホントに著作物とか、著作者やらを保護してますのん?

というわけで、PxP より前に、やっぱり《著作権》についても考えとかないといけないかも。
次回以降、某ネズミと某ネコにご登場ねがいつつ、極論たちにツッコミを入れてみましょう!




【次回以降の主要参考文献】

ローレンス・レッシグ 2001「コモンズ ネット上の所有権強化は技術革新を殺す」、山形浩生・訳(翔泳社)2002
池田信夫「『羅生門』はだれのものか」 2003
池田信夫「池田信夫のドット・コミュニズム」
Jesse Walker「Mickey Mouse Clubbed」 (Reason Online) 2003
白田秀彰「コピーライトの史的展開」 1995-1996
山本隆司「アメリカ著作権法の基礎知識」(太田出版)2004
牛木理一「『ポパイ』著作権侵害第3事件」「漫画キャラクターの著作権保護
ジェームズ・ラードナー 1987「ファースト・フォワード アメリカを変えてしまったVTR」、西岡幸一・監訳(パーソナルメディア)1988
サンリオ「ハローキティ30周年記念サイト」 2004 

火 - 6 月 29, 2004 at 12:30 []