にわとりでつくった恐竜の骨格模型(作成記)
-遊(息子)の宿題につきあって-
「チキンの骨で恐竜を作ってみよう」の著者 Chris McGowan さんに敬意をこめて- |
以前新聞で見たニワトリの骨で恐竜の骨格を作る話を息子の遊にすると「やってみたい」と言う、インターネットに入ってみると勝山のホームページなどがあったけれどウェブサーフィンが苦手な僕はなかなか核心に迫れない。そこで会社から戻った物探しの神様のようなつれ合いがススウイッとサーフィンするとここで紹介している「チキンの骨で恐竜を作ってみよう」の紹介文があっと言う間にひっかかった。けったいなその記事を書いているのはなんとここ(大阪大学理学研究科)の4階で古いLED ZEPPELINのポスターをいまでも自室のドアに張っている菊池さんではないか!(注:私は学生、彼は教授です)
早速本を借りる。
夏休みの終りまであと1週間!
DCP01603:町のかしわ屋さんで3羽のバラ(まるごと)を頼んでおいた。一羽50円か、100円か150円かそこら(忘れた)。
ワカドリが良かったと後で知るが、問題なかった。頼まなくてもワカドリだったのかどうかはワカラナイ。いざ開始。
夏休みの終りまであと4日間!
DCP01604:McGowanさんの本をちゃんと読んでスタートしなかったので「この指の付け根あたりが恐竜らしくなるんだ」と、この時点では思っている。
DCP01607:直径28cmのなべと5リットルの圧力鍋になんとか入った。ぐつぐつと1時間半。間違えても圧力かけたらあかんでぇ!
・・・いや、いいのかな?
DCP01609:野菜くずを煮てチキンのスープストックをつくる。あとでラーメンなんかどう?
DCP01610:煮上がったガラ。肉がたっぷりついたもの、軟骨が残っているもの、ほぼきれいになったもの、が見える。
DCP01611:肉と軟骨を歯ブラシとワイヤーブラシとタケグシで取り除く。関節の軟骨キャップも取り除くのかどうか
迷ったが、あとで匂ったらいやなので完全に取り除いた。1日目の深夜までと2日目の朝9時から夜8時まで。もっとも長く苦痛な作業(遊君は父母の夜中の
作業を知らない)。タケグシはその側面をヘラのように使い、細かいところは先でホジル。
DCP01612:アバラボネたち。この一つ一つが個性ある微妙なゆがみを持っている。それが本物そっくりなのを後に福井の恐竜博物館で見て感激。
DCP01613:掃除が終ったいろいろな骨たち。バラバラの頚椎(首の骨)が見える(右上トレイ)が、ばらす前に神経が通るところにビニールタイ
(細い針金を平らなビニールで被覆したもの)を通しておくと良いという素晴らしい方法がMcGowanさんに紹介されている。それに途中で気づいた(右下トレイ)。
DCP01614:漂白注。普段使いようのないぐらい濃い濃度の漂白剤(キッチンハイター10%:間違いかと思ったが信じて実行)で漂白中。濃度は正しかったようだ。
DCP01615:3羽分の頚椎をうまく組み合わせて長い恐竜の首を捏造(以降「創作」と言う)。バラバラにはしてしまったけどいい組合せを探すのが
結構楽しい。ベースは針金ハンガーを切って作った。針金ハンガーは世界規格?
DCP01616:胴のあたりの互いに融合したような椎骨などもばらして総動員で恐竜の椎骨を作る。
DCP01624:一方でチキンスープストックと付いてた肉を使ったチキンカレーが先に完成。
DCP01625:余分な肋骨などで前後の足を粘土上に形成中。
DCP01626:手足の骨を短くする。中間を抜いて両側を接合。切った後の接合部の大きさがうまく合うように工夫して切り線を決める。写真のように切りとりたい長さを幅にもつ紙のタンザクがまっすぐ(円錐ではなく円柱)に巻ける時、紙の縁がよい切り線を示している。McGowanさんの本にはこのようなノウハウが事細かに書かれている。後ろは切口を磨く遊。
DCP01627:切る前の前後足の骨。本ではニッパー型爪きりだったけど我々は鉄ノコで切った。
DCP01629:切った部分を接続する前の大腿骨など。下は肩の骨、座骨、恥骨など。
DCP01631:頚椎、胸腰椎、仙椎、尾椎。
DCP01632:ちょっと飛んでしまったけど肋骨や尾も付いた。McGowanさんは接着剤が乾くまでいかに重力に抗して肋骨をそこに保持するか?などもきっちり教えてくれているが、我々は性能の良い瞬間接着剤に頼りまくった。
DCP01633:今日で夏休みが終るので遊さんは他の宿題もしなければならない。
DCP01636からDCP0664:足など付けてできあがり。っと解説もつかれて雑になる。
DCP01637:「隕石を見るアパトサウルス」という題名をつけて提出したとか。アパトサウルスは隕石が降って恐竜が絶滅した年代に合わないかもしれないけどなかなかの趣味ではないか?
毎年工作は99%自分でやらせていた(困難な場合は横で同じものを作ってみせる)のだが、今年は親ガカリになりすぎた。ちょっと可哀想かなと反省して聞いてみると。「ほとんど自分が作った」とあっさりいい切る。聞いてみると確かに組み立てのところは例年のようになるべく自分で手を動かすように仕向けたが・・・・。ほっとするようなガクッと来るような気分。私や母が一生懸命骨を掃除したところなどは全然意識にはいってないのだろうか? 幸福なヤツッ!
まあとにかくボスに「1日休みます」といった仕事は丸4日を経てやっと終ったのであった。これは彼の予想通りであった.らしい。
夏休みの終りまであと3時間15分!
ニワトリの足の造りはチラノザウルスなどに似ている。ここで作った竜脚類とはずいぶん骨格が違う。それで多くの創作を伴わざるを得ない。始めに思った、「この指の付け根が・・・」などえらい見当違いだったのである。
それでも「チキンの骨で恐竜を作ってみよう」は恐竜の骨と、ニワトリの骨の関係が事細かに解説してあり、作る上でのノウハウの解説も徹底している。本をひとたび開くとMcGowanさんの恐竜に対する気持ちと、読み手に対するサービス精神が溢れこぼれるような本なのである。実は作りながら並行して必要な所+αしか読んでいない。それでも上の事は言えるのだがちょっと無責任なので今度ゆっくり読もう。
それから、英語ではチラノザウルス版もすでに出ている。こちらでは顔が大胆な創作になるようだ。
2001年8月27日午後7時着手、8月31日午後8時45分 完成
参考図書 :クリス・マクゴーワン著、ジュリアン・マロック画、瀬戸口烈司、瀬戸口美恵子訳、「チキンの骨で恐竜を作ってみよう」 青土社
coterra's home
次の年の夏休みはカヌーをつくりました.そちらもどうぞ.