古代人は平らな世界を想像していただろう。

われわれは巨大な盤上にいると。

空には輝く円盤、夜は無数の豆盤が瞬く。

500MD、古代への旅。

September 27, 2005

 

 

 

6000年ほど前、地上の何ヶ所かに国が発生した。国以外の場所はすべて隙間だった。1500年前、太平洋西北の列島にも国ができ始めた。まだ隙間だらけだった。300年前、北海道は蝦夷地と呼ばれる無国籍地帯、隙間だった。原住民はその場所をアイヌ・モシリ(人間の大地)と呼んでいた。国は増殖を続け、100年前までには南極と公海を除く全地表を覆った。

このプロセスは何に連動しているのだろう。精神に?気分に?

連動しないMD、地表の隙間に。

October 18, 2005

 

 

MiniDisk

音を円盤に刻む技は19世紀後半に誕生し、ほぼ100年後にMDに到達した。縮小と洗練の一世紀であった。これは一つの文化的プロセスと考えるべきではないか。径70mmの形状に蔵された意味と可能性を探究し尽くさないうちに、盤diskは鞘podに席捲されつつある。

 

MegaDiversity

500MDははじめに文化学院(東京)の学園祭「秋の集い」に計画された。

今日、学校は都市の一部であることを忘れ、都市は学校を組み込んだ意味を顧みない。学園祭こそはこの乖離を解消する少ないチャンスの一つである。そこで一人一人の創造性を解放する小さなメディアとしてMDケースが考えられた。極小のアートスペースと見立てられたMDケースに色彩と形態を収める。500の輝きが銀河のように校舎に点在する。500の多様性がただ一つの形式によってゆるやかに繋がる。

 

Model for Discreteness

自立しつつ呼応しあう。離れて立ちながら他の存在を感じる。ソロでよし、コラボでなおよし。このような人・集落・都市のありかたを原広司に従って離散性と呼ぶことにすると、500MDは離散的な世界風景のモデルとなるだろう。

そして離散化の可能性が学校に止まらなくてはならない理由はない。やがて5000MDは都市に広がり、50000MDは世界に展開して、大都会の場末や、沙漠のオアシスや、古城の壁を飾る。

October 21, 2005

 

 

むかし南海の浜に一本の枯樹があった。中に五百の蝙蝠(コウモリ)が穴居していた。あるとき旅商らが樹下に荷を解き、憩いを共にした。その日、風寒くして人々は飢え凍えた。手分けして流木を集め積んで火をつけた。夕刻に及んで火焰しだいに熾んとなり遂に枯樹に燃え移った。旅商のなかに阿毘達磨蔵(アビダルマ蔵=注釈仏典)を誦する者があった。かの諸々の蝙蝠ら、火のために苦しむといえどもその法音を愛好して去り難く、ここに命を終えた。幾百年か後、業に随って転生し、ともに人身を得た。家を出て学を修し、法の声を聞くに聡明利智、聖果を証してよく衆生を救った。近頃カニシカ王、脇尊者とともに五百の賢聖を招き集めて毘婆沙論(注釈書)を編纂した。これまさしく枯樹の中の五百の蝙蝠であった。[西域記二]

October 22, 2005

 

 

描いたり写したり作ったりして生み出されたものは今日キュレーターによって選別されて美術館という白い大きな箱に収められる。ならばMDケースという小さな透明の箱に選別しないで収めてみたら、これが案外いい。2005年、東京で始めた。

July 6, 2006

 

 

 

 

Marina Diva

都市はたくさんの島が浮かぶ海(多島海)みたいなものだろう。島々はそれぞれにちがった風土を育み、ちがった文化があり、ひょっとすると言語も微妙にちがうかもしれない。島々は定期船によって結ばれている。それに乗って島民たちは家島から会社島や学校島に通う。そして年に一度、島の祭りがある。島民らはそれぞれ趣向を凝らし、祭壇を飾り、神輿をかつぎ、歌って踊る。だが所詮それは島の祭りだった。島々の神に捧げるローカルな祭典イベントにすぎなかった。まだ海の祭りは行なわれていなかった。

だが紀元前XXX年、海の祭りが始まった。地中海とそこに注ぐナイル河で。北インド洋とそこに注ぐインダス河で。東シナ海と黄河で。ペルシャ湾とチグリス・ユーフラテス河で。島を出よ。そして海で異種の文化を混合せよ。

今日、古代インドの遺跡からギリシャの貨幣が発見され、地中海東岸の物語(新約聖書)にチベットの香水が出てくるのは、何千年か前の、海の祭りの余韻である。Marina=海の。Diva=女神。

October 3, 2006

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ラドリオ通り/東京・神田神保町 December.2005

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ラドリオ通り/東京・神田神保町 December.2005

Kennedypark

ケネディ公園/アイルランド・ゴルウェイ June 2006

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sasaki maki

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外堀通り/東京 June 2006

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ル・ヴァン美術館/軽井沢 October 2006

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茗渓通り/東京・神田駿河台 October 2006

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