Passing Gameについての整理メモ
≪掲載内容≫
このページは、CyberSportsUSAMotion Offense, Passing game offenseの訳出を兼ねたメモです。
ハーフコートオフェンスの重要性について[07/05/15]
モーションオフェンスについて考える[07/05/15]
パッシングゲームについて考える[07/05/15]
パッシングゲームの基本的なルールと指針について考える[07/05/15]

○ハーフコートオフェンスの重要性について

 どんなにトランジションゲームを志向するとしても、ゲームの中核はハーフコートオフェンスである。
⇒ハーフコートオフェンスに明確な指針が設定され、チームに共有されなければ、チームは機能しない。


◎モーションオフェンスについて考える

<分類1>

→○Motion offense(ポジションを移動しながら攻撃する)
 ×Standing offense(ポジションを固定して攻撃する)

・ Motion offenseの利点は、ポジションを移動しながら攻撃するので、最も守りづらい

・ ポジションの移動には目的が必要

  1.  先手を取る
  2.  ゴールへ鋭くカットする
  3.  スクリーをセットする
  4.  リバウンドポジションをとる

・ 連続したポジションの移動により、

  1.  良いシュートチャンスが生まれる
  2.  ディフェンスのヘルプが弱くなる
  3.  ダブルチームされにくくなる
  4.  長身のディフェンダーをゴールから遠ざけることができる

・ プレーヤーにはオールラウンドの能力が必要

  1.  全てのポジションができる
  2.  Pass, Dribble, Shotの技術がそろっている

・ Good shot chanceよりもGreat shot chanceが生まれるまで攻撃を連続させる忍耐強さが必要

・ 4~5mの間隔が重要

  1.  ディフェンスを広げる距離であること
  2.  クイックパスが出せる距離である
  3.  正確なパスが出せる距離である
  4.  長いパスはインターセプトされる危険性が高い

・ ポジションの移動には、個人の能力ではなくチームワークが必要

  1.  スクリーンをセットして効果的に使うことを優先する
  2.  スクリーンにディフェンスを当てるのはユーザーの責任である

・ ディナイされたらディフェンスの圧力と戦わずにゴールカットする

  1.  head fakeを使わない
  2.  head fakeを使うとディフェンスよりもボール保持者をだましてしまう

・ Motion offenseの導入には時間がかかる

  1.  最初から大きな成功を期待しない
  2.  1年間はかかるくらいの覚悟が必要
  3.  学習理論によれば、習慣になるには少なくとも5〜6週間の期間が必要


◎パッシングゲームについて考える

<分類2>

→○Freelance(形が決まっていない自由な攻撃)
 ×Patterned or set play(形が決まっている攻撃)

・ Passing gameは

  1.  Motion offenseの中に含まれるFreelance offenseである
  2.  形や配置ではなく、原則でコントロールする
  3.  パターンオフェンスのようにプレーヤーの配置や動きをパターン化するのではなく、ディフェンスに応じた状況判断によってスクリーニング、カッティング、パッシングをうまく機能させるフリーランスオフェンスである。(John R.Wooden)
  4.  ボールのないところでのスクリーンやカットが優先される
  5.  5人全員の動きが合わなければ機能しない
  6.  Patterned play ( Set play )では、瞬間的に攻撃に関係しているのは2〜3人
  7.  5人の連続した動きによってインサイドにオープンができ、ペネトレートやカットが生まれる
  8.  チームの原理・原則に則って個人が自由にプレーを創造する
  9.  コーチは、チームの個性にあった原理・原則を創らなければならない
  10.  ルールはシンプルでなければならない
  11.  ルールや制限を多くすればよりパターン的になる

・ コーチが受け入れるべきこと

  1.  自由な動きを創出させるために、最初はオフェンスをコントロールできていないと感じることがある
  2.  シーズンが進めば、形のないオフェンスの潜在的な可能性を体感できる

・ パッシングゲーム導入の利点

  1.  カットやスクリーンに対するディフェンスを毎日練習できる
  2.  オフェンスをリセットする必要がない
  3.  ディフェンスがBox outしづらい
  4.  相手がスカウティングしづらい
  5.  明確な形がないので、ディフェンスは予測しづらい

・ コーチはpassing gameに真剣に取り組まなければならない

  1.   All(上手くいくか) or Nothing(でたらめになるか)のいずれかであることを覚悟する
  2.  今使っているPattern playやset playに組み込むことはできない
  3.  中途半端な考えならpassing gameは導入しない


◎パッシングゲームの基本的なルールと指針について考える

 Rule #1:パスしたら必ずポジションを移動する

  1.  ポジション移動には狙いを持つ(Motion offenseの部分と同じ)
    1.  先手を取る
    2.  ゴールカットする
    3.  スクリーンをセットする
    4.  リバウンドポジションをとる
  2.  ゴールへ向かうドリブル、角度を変えるドリブル以外は控える
  3.  ドリブルなし練習の意味
  4.  ボールをもっていないプレーヤーが動かざるを得なくなるようにするため
  5.  ディナイされたらゴールカットする

 Rule #2:適切なスペーシングをとる

  1.  4〜5mの間隔
  2.  ディフェンスを広げる距離であること
  3.  クイックパスが出せる距離である
  4.  正確なパスが出せる距離である
  5.  長いパスはインターセプトされる危険性が高い
  6.  パッサーは空間にパスし、レシーバーはボールにミートする
  7.  自分のシュートレンジを知り、それよりも外でプレーしない

 Rule #3:ディフェンスの対応を予測して動く

  1.  ルーズならジャンプショット
  2.  タイトでスイッチしないならドライブやバックドア
  3.  スイッチするならスクリナープレー(ロール、ポップアウト、スリップなど)
  4.  ディフェンスには「仕事をさせる」
  5.  無理なシュートは打たないで確率の高いシュートチャンスまで我慢する

 Rule #4:常にTriple threat positionをとる

 ボールを受けた後の優先順位は

  1.   Shot(オープンなら迷わずシュートする)
  2.   Drive(インサイドがオープンならドライブで破り力強くシュートに持ち込む)
  3.   Post(インサイドにポストアップしていればパスを入れる)
  4.   Pass(外角でのパス)

 Rule #5:力強くポストアップする

  1.  Passing gameにおいてもPost upは重要である
  2.  3回に1回はポストにパスを入れる
  3.  長身選手でなくてもmiss matchのプレーヤーはポストアップしても良い
  4.  フロントされた時や、ポジションが力強くとれない時はアウトサイドのプレーヤーにバックスクリーンをセットする

  Rule #6:シュートは外れるものと考えて必ずリバウンドに入る

  1.  シュートを予測し、ディフェンスをBox outして前をとる
  2.  ディフェンスリバウンドには身長や筋力が必要だが、オフェンスリバウドには予測、決断、積極性が要求される
  3.  2回3回と連続して跳ぶ
  4.  スクリーンやカッティングを利用してリバウンドポジションをとる
  5.  ディフェンシブバランスを考えてリバウドポジションをとる

 Rule #7:シュートを狙う前に3回はパスをまわす

  1.  レイアップがそのまま打てるとき、ディフェンダーが倒れたときは例外
  2.  少なくとも3人がボールに触るので、それぞれ気持ちよくプレーできる
  3.  3回のうち1回はハイポストにボールを入れるので、反対サイドへ展開できる
  4.  シュート成功率が高くなる