○個人技指導の観点

☆個人技の指導においては『「身体のさばき」「ボールのさばき」「目のさばき」の3つのさばき方を指導することが大切』(愛知学泉大学 女子バスケットボール部監督 木村 先生談)

☆毎日の練習のアップメニューとして,10分程度でこなせるいくつかの個人技ファンダメンタルドリルを準備し,日によってメニューを換えながら,まんべんなくファンダメンタルドリルをこなせるような練習の組立を考えることが重要になる.例えば,ドリブルの日,シュートの日,パスの日というように分けてもよい.大切なことは,ファンダメンタルドリルは,ある時期に集中してやることと同時に,それを少しずつでもよいからアップ代わりに継続すること.やらなくなってしまうと,やはり忘れてしまう.攻撃の正否を決定する上で,個人技術はとても重要な因子になるので,年間を通じて必ず行うこと.「身に付いている」ということと「知っている」ことは天と地の差である.「頭で覚える」以上に「身体で覚える」必要がある.

☆バスケットボールにおいてシュートを打つという場合には,「ボールをキャッチした時点ですでに空いている状態で打つシュート」と「ボールをキャッチしてからディフェンスを崩して打つシュート」を区別して考える必要がある.

防御との関係を崩してシュートを打つ場合のキーワード

1.「4次元で防御との関係を崩す!(図1)」

・空間的に崩す(3次元)=上下,左右,前後に崩す=動きの方向を変える=change of directionの重要性

・時間的に崩す(+1次元)=拍子をずらす(はずす)=動きのリズムを変える=change of paceの重要性

2.「時間の流れの中で防御との関係を崩す!(図2)」

ボールをもらう前の崩し=キャッチの前に崩す=ノーボールの1対1(ボールをもらう前にどれだけディフェンスを振り切れるか?)

ボールをもらいながらの崩し=キャッチで崩す=ムービングレシーブ=キャッチとフェイントを同時に行う(1カウント目のプレーを仕掛けてディフェンスに対して先手を取る=『懸の先(五輪の書より)』)

ボールをもらってからの崩し=キャッチしてから崩す=ステップ,フェイント,ドリブルで崩す=ステップの工夫,ストップの工夫など

・連続的に崩す→1カウント,2カウント,3カウントのプレーを工夫する.ボールをキャッチしながらのぷれー,あるいはドリブルからストップしながらのプレーを1カウントのプレーとし,そのプレーをフェイントとする次のプレーを2カウント目のプレー,さらに次を3カウント目のプレーとする.攻撃を連続させ,しつこくディフェンスを崩してシュートを打つ工夫をする.

3.「『ピボット攻撃』と『ドリブル攻撃』を駆使して防御との関係を崩す!」

・キャッチからシュートに至るまでには,ピボット攻撃→ドリブル攻撃→ピボット攻撃の順で崩す方法がある.