FRANK ZAPPAの○△□: ALBUMS

 

■Part 5 - 1979〜1983: ソロ(自主レーベル確立)期

○△□

JOE'S GARAGE ACTS I, II & III

TINSEL TOWN REBELLION

SHUT UP'N PLAY YER GUITAR

YOU ARE WHAT YOU IS

SHIPS ARRIVING TOO LATE TO SAVE THE DROWING WITCH

THE MAN FROM UTOPIA

BABY SNAKES
     

〜凡例〜
release:
※発売年
artist:
※ソロ、グループなどのアーティストの名義です。
反復度:
※K2がアルバム購入時から現在までに繰り返し聴いた回数。「★
★★★」がたくさんで、「★」はあまり聴いてない。
album #0
title:
※アルバムタイトルです。
所有盤:
※K2が購入した盤の発売国/レーベル/発売年/品番等の情報です。
※曲目リスト。
基本的にオリジナルのLPではなく、現在入手できるCDにあわせています(例外あり)。

■For Beginners
※ザッパ初心者のためのインフォメーション。アルバムを購入する前に読んでいただけると参考になるかも。

■For Freaks
※さらにザッパを極めたい人のための情報です。


○△□
release:
1979 Sep
artist:
FRANK ZAPPA
反復度:
 ★★
album #28,29
title:
JOE'S GARAGE (Acts I, II & III)
所有盤:
○US / Ryko / 1987 / RCD10060-61
(2CD: Acts I, II&III)
○JP / VideoArts / 2002 / VACK-1238

(1CD: Act I)
○JP / VideoArts / 2002 / VACK-1239
(1CD: Acts II&III)
[Disc1]
Act I
1: The Central Scrutinizer
2: Joe's Garage
3: Catholic Girls
4: Crew Slut
5: Fembot In A Wet T-Shirt
6: On The Bus
7: Why Does It Hurt When I Pee?
8: Lucille Has Messed My Mind Up
9: Scrutinizer Postlude
Act II
10: A Token Of My Extreme
11: Stick It Out
12: Sy Borg
[Disc2]
1: Dong Work For Yuda
2: Keep It Greasy
3: Outside Now
Act III
4: He Used To Cut The Grass
5: Packard Goose
6: Watermelon In Easter Hay
7: A Little Green Rosetta

■For Beginners

LPでは1枚ものの『Act I』(album#28、79年9月発売)と、2枚組の『Acts II & III』(album#29、79年11月発売)の2回に分けてリリースされた。87年にまとめてLP3枚組ボックス(album#48?)に。CD化では2枚組。
ザッパのライナーによれば、「『ジョーのガレージ』は、いかにして政府が音楽を廃止しようとしたかを描いた、馬鹿げた物語である(望ましくない大衆行動の第一位が、音楽というわけ)」とのこと。ということでロック・オペラっつーか、ストーリー展開が重要です。英文のブックレットだけではつかみにくいので、必ず日本盤を買いましょう。

肝心の音楽はとてもポップです。レゲェのリズムが多用されているのも軽快さを際だたせている理由かも。かつて僕はおしゃべりの部分を全部カットして歌だけを編集して聴いてました。

→ビデオアーツ・ミュージックのサイトでの商品紹介[VACK-1238(紙ジャケ限定盤・act1/act2&3)]

■For Freaks

ミックスでスティーヴ・ナイが参加。この人、ジャパン(イギリスのバンド)やデヴィッド・シルヴィアンのプロデュースもやってるエンジニア。

そうそう、僕がザッパを聴き始めた79年には、『スリープ・ダート』からここまで1年間でなんと5枚のアルバム(LPで7枚分)が発売されたことになる。当時ほんとに驚きましたねぇ。この人は何者なんだ!?って思いましたよ。

●相違点;
世界的にCDは上記のようにアクト1〜3全部を収録した2枚組[RCD 10060-61他]になってますが、日本のみ2002年4月にオリジナルLPの発売通りにバラした形の紙ジャケCDが限定発売されました。そこでの曲構成は以下の通り(アクト1の一部でCD化の際にタイトルが変わった曲がある)。

JOE'S GARAGE Act I
(album#28/VACK-1238)
JOE'S GARAGE Acts II & III
(album#29/VACK-1239)
1. The Central Scrutinizer
2. Joe's Garage
3. Catholic Girls
4. Crew Slut
5. Fembot In A Wet T-Shirt (LP原題: Wet T-Shirt Nite)
6. On The Bus (LP原題: Toad O-Line)
7. Why Does It Hurt When I Pee?
8. Lucille Has Messed My Mind Up
9. Scrutinizer Postlude (LPでは表記なし)

-Act II-
1. A Token Of My Extreme
2. Stick It Out
3. Sy Borg
4. Dong Work For Yuda
5. Keep It Greasy
6. Outside Now
-Act III-
7. He Used To Cut The Grass
8. Packard Goose
9. Watermelon In Easter Hay
10. A Little Green Rosetta


最初に出たアクト1は歌が次から次へと出てくるけど、アクト2&3ではインスト(ギター・ソロ)の比重が高い、など両者には若干の違いがある。そしてなにより物語の進行からいえば、このLP及び日本盤紙ジャケCDのような分け方で聴いた方が正しいと思います。
○△□
release:
1981
artist:
FRANK ZAPPA
反復度:
 ★
album #30
title:
TINSEL TOWN REBERION
所有盤:
○EU / EMI/ 1987 / CDP 7 90077 2
○JP / VideoArts / 2002 / VACK-1241
1: Fine Girl
2: Easy Meat
3: For The Young Sophisticate
4: Love Of My Life
5: I Ain't Got No Heart
6: Panty Rap
7: Tell Me You Love Me
8: Now You See It, Now You Don't
9: Dance Contest
10: The Blue Light
11: Tinseltown Rebellion
12: Pick Me, I'm Clean
13: Bamboozled By Love
14: Brown Shoes Don't Make It
15: Peaches III

■For Beginners

これは普通のアルバムなので安心して下さい(LPは2枚組)。あいかわらずスタジオ録音とライブが縦横無尽に混じってますけど、そんなことはザッパを聴く際には気にしないように。
当初は未成年だったのでギター採譜係として採用していたスティーヴ・ヴァイが、ここから正式にバンド・メンバーとして参加している。

→ビデオアーツ・ミュージックのサイトでの商品紹介[VACK-5264]
→ビデオアーツ・ミュージックのサイトでの商品紹介[VACK-1241(紙ジャケ限定盤)]

■For Freaks

かつての名曲が新しいアレンジで聴けるのもこのアルバムの楽しいところ。全15曲中5曲がリメイク。

●相違点;
LPでのA〜D面のラストの各曲は、それぞれライブの観客ノイズが20〜30秒あって終わっている。80年代のヨーロッパEMI盤[
CDP 7 90077 2]はそれをそのままCD化しているが、紙ジャケ盤[VACK-1241]を含む現行98年以降盤は次の面の最初の曲とクロス・フェードするようになっている。そのため、CDのトータル・タイムはEMI盤の方が45秒長い。

ところでこのアルバムの他の時期のCD、つまり80年代の米Ryko盤と欧Zappa Records盤、及び95年Ryko盤は、上記のEMI盤とも現行98年以降盤とも異なってたらしい。持ってないので詳細はわからんけど。

また、曲目表記ではEMI盤CDのインレイ(バックカバー)部分で「Panty Rap」が「Party Rap」に、「Peaches III」を「Peaches 111」に誤記されている。まぁ確かに、「パンティ・ラップ」より「パーティ・ラップ」の方が普通にありそうだよねぇ。しかし111ヴァージョン目の「ピーチズ」ってのもあったら聴いてみたいものだ。

○△□
release:
1981 May
artist:
FRANK ZAPPA
反復度:
 ★
album
#31,32,33
title:
SHUT UP'N PLAY YER GUITAR
所有盤:
○US /Ryko / 1986 / RCD 10028-29 (2CD)
○JP / VideoArts / 2002 / VACK-1240 (3CD)

[Disc1] SHUT UP'N PLAY YER GUITAR
1: Five-Five-Five
2: Hog Heaven
3: Shut Up 'N' Play Yer Guitar
4: While You Were Out
5: Treacherous Cretins
6: Heavy Duty Judy
7: Soap 'N' Old Clothes

[Disc2] SHUT UP'N PLAY YER GUITAR SOME MORE
1: Variations On The Carlos Santana Secret Chord Progression
2: Gee, I Like Your Pants
3: Canarsie
4: Ship Ahoy
5: Deathless Horsie
6: Shut Up 'N' Play Yer Guitar Some More
7: Pink Napkins

[Disc3] RETURN OF THE SON OF SHUT UP'N PLAY YER GUITAR
1: Beat It With Your Fist
2: Return Of The Son Of Shut Up 'N' Play Yer Guitar
3: Pinocchio's Furniture
4: Why Johnny Can't Read
5: Stucco Homes
6: Canard Du Jour

■For Beginners

ライブでのギター・ソロを中心に編集したインスト・アルバム。当初は81年に通販だけで3枚のLP(album#31,32,33)でバラ売り(同時発売)されていたもので、82年に市販される際は3枚組ボックス・セットになった。当時の邦題は『ザ・ギタリスト・パ〜あるいはザッパのギター・アルバム』。現在は『黙ってギターを弾いてくれ』。
ザッパのギターっていわゆる「泣きのギター」とかからはほど遠く、まるで腸捻転をおこしそうなフレーズばかりなんですけど、いやぁほんとにかっこいいわ...。
そしてこのギター・ソロ・アルバムをフレーズだけでなくノイズ、VCFのエフェクトまで大胆にも完璧に採譜した男がいる。それがスティーヴ・ヴァイである!先生が先生なら生徒も生徒である...。このアルバムはぜひともヴァイの手による楽譜集「THE FRANK ZAPPA GUITAR BOOK」を開いて聴きましょう。耳と目で2倍笑えます。

→ビデオアーツ・ミュージックのサイトでの商品紹介[VACK-5247(通常盤)]
→ビデオアーツ・ミュージックのサイトでの商品紹介[VACK-1240(紙ジャケ限定盤)]

■For Freaks

●相違点;
通販でのバラ売りLPは3枚とも同一のセピア調ジャケット。渋い。→

80年代の最初のCD化[RCD 10028-29]では全曲を2枚にまとめてあったが、95年盤と日本のみの紙ジャケ盤[VACK-1240]はLPと同じく3枚で構成されている。

また、2枚組CD盤では曲目リストで「Shut Up'N Play Yer Guitar」と「Shut Up'N Play Yer Guitar Some More」とが入れ替わっているが、これは表記ミスで、収録曲が入れ替わっているわけではない。

○△□
release:
1981 Sep
artist:
FRANK ZAPPA
反復度:
 ★
album #34
title:
YOU ARE WHAT YOU IS
所有盤:
○EU / EMI / 198? /CDP 7 90075 2
○JP / VideoArts / 1996 / VACK-5265

○JP / VideoArts / 2002 / VACK-1242
1: Teenage Wind
2: Harder Than Your Husband
3: Doreen
4: Goblin Girl
5: Theme From The 3rd Movement Of "Sinister Footwear"
6: Society Pages
7: I'm A Beautiful Guy
8: Beauty Knows No Pain
9: Charlie's Enormous Mouth
10: Any Downers?
11: Conehead
12: You Are What You Is
13: Mudd Club
14: The Meek Shall Inherit Nothing
15: Dumb All Over
16: Heavenly Bank Account
17: Suicide Chump
18: Jumbo Go Away
19: If Only She Woulda
20: Drafted Again

■For Beginners

LPは2枚組で、かつての邦題は『我こそつまるところ己なり』。ははは、すごいなー。
80年代のザッパはポップな歌もの路線の他にクラシック路線やシンクラヴィア打ち込み路線などがありますが、これは親しみやすいヴォーカルもののアルバム。しか〜し、歌詞は攻撃的。世の阿呆どもをザッパがばっさと斬り捨てる!

すごすぎるS.ヴァイの担当楽器クレジットは「Strut Abuse(ストラトの乱用)」となっている。

→ビデオアーツ・ミュージックのサイトでの商品紹介[VACK-5265(通常盤)]
→ビデオアーツ・ミュージックのサイトでの商品紹介[VACK-1242(紙ジャケ限定盤)]

■For Freaks

個人的な話ですが、僕は1曲目の「ティーンエイジ・ウインド」が大のお気に入り。とにかくもう、歌詞が最高!!

●相違点;
ザッパのアルバムは曲がくっついていることが多く、何も考えずに聴くとどこから曲が変わったのかわからなくなることがある。このアルバムのかつてのCDでもそのようなミスが見受けられます。
80年代ヨーロッパEMI盤[CDP 7 90075 2]では8曲目の「ビューティ・ノウズ・ペイン」は2:17で次の「チャーリーズ・イノーマス・マウス」に入ることになっていますが、これは3:01で9曲目になる現行95年盤が正しい。
同様に14曲目「ザ・ミーク・シャル・インヘリット・ナッシング」から15曲目「ダム・オール・オーバー」に変わるのはEMI盤の6:52ではなく現行95年盤[VACK-5265/RCD 10536]の3:10が正解。

ところでオリジナルLPではこの「ダム・オール・オバー」がC面最後の曲で、フェイドアウトで終わってました。テンポはBPM=99くらいで、これをヴァージョン1としておきます。で、D面1曲目の「天国の銀行口座」はアタマ40秒ほどに「ダム・オール・オバー」の若干テンポの速い演奏(BPM=106、ヴァージョン2)があって、それにつながる形で始まっておりました。
LPをそのままCD化したEMI盤はそのようになってますが、現行95年盤は15曲目のヴァージョン1がフェイドアウトになる直前でヴァージョン2が1小節だけ出てきて16曲目「天国の銀行口座」に入ります。これは、よく聴くと16曲目の直前だけテンポが速くなっているのでわかります。

また95年盤には同一品番ながらマスターの異なるものがあるらしく、初期のものはトータル・タイムが67:24で、その後のものは69:16と、1:38も違うのです。情報によれば98年にスペンサー・クリスルが編集し直してリマスタリングしたとのこと(『ティンゼルタウン〜』も同様)。僕が持ってるのは69:16の長い盤。どこが異なるのか不明ですが、ひとつ手がかりがあります。というのも「ダム・オール・オバー」のタイムがブックレットには4:03と記載されていますが、実測すると5:45とちょうど1:38だけ長い。たぶん、ここだと思います。

○△□
release:
1982 May
artist:
FRANK ZAPPA
反復度:
 ★
album #35
title:
SHIPS ARRIVING TOO LATE TO SAVE A DROWING WITCH
所有盤:
○EU / EMI / 198? /CDP 90074 2
(「ザ・マン・フロム・ユートピア」と2 in 1)
JP / VideoArts / 1996 / VACK-5240
○JP / VideoArts / 2002 / VACK-1243
1: No Not Now
2: Valley Girl
3: I Come From Nowhere
4: Drowning Witch
5: Envelopes
6: Teen-Age Prostitute

■For Beginners

79年の『ジョーのガレージ(Acts II & III)』以来、(市販された)LPはことごとく2枚組以上でしたが、これは久々の1枚もの。
現在の邦題は直訳の『たどり着くのが遅すぎて溺れる魔女を救えなかった船』、当時の邦題は『フランク・ザッパの○△□』。ジャケットそのまんまであります。収録曲の邦題はさらにすさまじく、「ア、いかん、風呂むせて脳わやや(I Come From Nowere)「いまは納豆はいらない(No Not Now)」「娘17売春盛り(Teenage Prostitude)」という具合。ふざけすぎとのご意見もありましょうが、僕はこのセンスが大好きですね。
このアルバムからは娘のムーン・ユニット・ザッパのコギャル的おしゃべりが楽しい「ヴァリー・ガール」がシングル・ヒットしました。日本語訳を読んで大笑いしよう。現行95年盤には当時13歳だった彼女が親ザッパに宛てた手紙も掲載されてます。これ、泣けます。

ちなみにS.ヴァイのクレジットは「Impossible Guitar Parts」であります(これも笑えるなぁ)。

→ビデオアーツ・ミュージックのサイトでの商品紹介[VACK-5223(通常盤)]
→ビデオアーツ・ミュージックのサイトでの商品紹介[VACK-1243(紙ジャケ限定盤)]

■For Freaks

当時のCBSソニー盤LPでの邦題を全曲記載しておきましょう。あくまでも元のタイトルは左に記載されているとおりです。

フランクザッパの○△□

1.いまは納豆はいらない
2.えー、うっそぉ、ホントー?
3.ア、いかん、風呂むせて脳わやや
4.フランク・ザッパの○△□(まるさんかくしかく)
5.フランク・ザッパの□(長方形)
6.娘17売春盛り

●相違点;
80年代のヨーロッパEMI盤[CDP 7 90074 2]は『ザ・マン・フロム・ユートピア』との2in1盤。現行の95年盤[VACK-5240/RCD 10537]はかつてのLPのA面ラスト「アイ・カム・フロム・ノーウェア(ア、いかん、風呂むせて脳わやや)」がフェイドアウトしきれないうちに次の「溺れる魔女(フランク・ザッパの○△□)」をスタートさせてます。
音質はもちろんリマスターされた現行盤の勝ち。

○△□
release:
1983 Mar
artist:
FRANK ZAPPA
反復度:
 ★★
album #36
title:
THE MAN FROM UTOPIA
所有盤:
○EU / EMI / 198? /CDP 90074 2
(『〜溺れる魔女〜』と2 in 1
○JP / MSI / 1993 / MSI 80047

○JP / VideoArts / 2002 / VACK-1244
1: Cocaine Decisions
2: Sex
3: Tink Walks Amok
4: The Radio Is Broken
5: We Are Not Alone
6: The Dangerous Kitchen
7: The Man From Utopia Meets Mary Lou (Medley)
8: Stick Together
9: The Jazz Discharge Party Hats
10: Luigi & The Wise Guys
11: Moggio

■For Beginners

邦題のすごさではこちらも負けてないぞ!なんと『ハエ・ハエ・カカカ・ザッパ・パ』である。ここまでくると当時のCBSソニーの洋楽担当ディレクターに敬服するしかない。
内容はザッパのルーツともいえるドゥー・ワップを中心とした聴きやすい歌もの中心アルバム。かと思うと「モギオ」のようなインスト超絶技巧曲もあって、やっぱり一筋縄ではいかない(←誉めてます)。

→ビデオアーツ・ミュージックのサイトでの商品紹介[VACK-5224(通常盤)]
→ビデオアーツ・ミュージックのサイトでの商品紹介[VACK-1244(紙ジャケ限定盤)]

■For Freaks

ジャケットのイラストは、このアルバムの発売前に行われたツアーのエピソードがいくつも盛り込まれている。具体的には、
 ・ミラノで行われた屋外での公演の際、大量の蚊に襲われながらステージをこなした。
 ・ジミヘンがステージで燃やしたという伝説のギターを手に入れたが、輸送の途中で壊れた。
 ・シチリアのパレルモ公演では暴動が起こり、途中で中止になった。
 ・地名の標識は、そのイタリア公演が行われた都市の名前。等々...。
ちなみに蚊の大群に襲われた件はまさに『ハエ・ハエ・カカカ・ザッパ・パ』なわけだが、実は同じような経験をしたアーティストが他にもいた。なんと世界の教授、坂本龍一である。彼もイタリアのどこかで屋外の公演した際に蚊がひどく、ステージ上で蚊取り線香を使った、といっていた。案外ザッパと同じ場所だったのかもしれない。

●相違点;
80年代のヨーロッパEMI盤[CDP 7 90074 2]は『〜溺れる魔女〜』との2in1盤でオリジナルLP(10曲入り)をそのままCD化したもの。これに対して93年盤CD[MSI 80047]以降ではミックスが全面的に新しくなり、1曲増えて曲順も変更になってます。オリジナルの曲順は以下の通り。

THE MAN FROM UTOPIA (LP)

1.Cocaine Decisions
2.The Dangerous Kitchen
3.Tink Walks Amok
4.The Radio Is Broken
5.Moggio
6.The Man From Utopia Meets Mary Lou (Medley)
7.Stick Together
8.Sex
9.The Jazz Discharge Party Hats
10.We Are Not Alone

ミックスの面では、特に「ティンクは暴れ回る」がシンバルも加わってずいぶんと印象が変わりました。

ブックレットに「It is album #36」の表記あり。

○△□
release:
1983 Mar
artist:
FRANK ZAPPA
反復度:
album #37
title:
BABY SNAKES
所有盤:
○US / BarkingPumpkin / 1988 / D2 74219
○JP / VideoArts / 2002 / VACK-1245
1: Intro Rap
2: Baby Snakes
3: Titties 'N' Beer
4: The Black Page #2
5: Jones Crusher
6: Disco Boy
7: Dinah Moe Humm
8: Punky's Whips

■For Beginners

同名ビデオ(3時間以上収録!)のサントラ盤。時期的には傑作アルバム『シーク・ヤブーティ』の時期のライブ演奏なので、ノリノリです。

→ビデオアーツ・ミュージックのサイトでの商品紹介[VACK-1245(紙ジャケ限定盤)]

■For Freaks

オリジナルのLPは12inchSgの「ゴブリン・ガール」と同じく、ピクチャー・レーベルでありました。現行の95年CDではわざわざそのピクチャーLPを撮影した写真になってます。

LPではいきなり「ベイビー・スネイクス」の曲から始まりますが、CDでは曲の前にビデオからのおしゃべりが少し入ってます。これが「イントロ・ラップ」。あと、LPでA面最後だった「ジョーンズ・クラッシャー」とB面あたまの「ディスコ・ボーイ」がCDではつながってます。

黒いビキニのパンツ一丁のボジオ、そして女装するブリューが大活躍する様子は、ぜひともDVDでお楽しみ下さい。

●相違点;
88年の初CD化[D2 74219]と特製丸型紙ジャケ盤の[VACK-1245]で特に音の変化はない。

○△□

この時期の関連アルバム
  JAZZ FROM HELL
GUITAR
YOU CAN'T DO THAT ON STAGE ANYMORE Vol.1
YOU CAN'T DO THAT ON STAGE ANYMORE Vol.3
YOU CAN'T DO THAT ON STAGE ANYMORE Vol.4
YOU CAN'T DO THAT ON STAGE ANYMORE Vol.5 (Dics 2) ★重要!
YOU CAN'T DO THAT ON STAGE ANYMORE Vol.6
●FZ ORIGINAL RECORDINGS (Steve Vai Archives Vol.2) from THE SECRET JEWEL BOX by Steve Vai ★重要!

○△□






雑派雑感・その5「ザッパは漢文の如し!?」

 高校の時、漢文の授業はいつも眠かった記憶がある。だいたい、あれってすごく不自然なんだよね。だって、漢文って要は昔の中国詩なわけで、当然中国語で読む(詠む)のが本来の姿。それに「レ点」だとか「返り点」とか妙な記号をつけて強引に日本語として読もうとする。その努力ってかなり無理があるように思ってた。
でも、となりの国に素晴らしい芸術があるって見せつけられたとき、それを言葉が違うからといって無視したりせず、なんとかして自国の言葉に置き換えて取り込もうとする姿勢は案外りっぱだったのかもしんない。本来(中国での)の漢文の楽しみ方とは違うんだろうけど、確かにそれは日本独自に成立してた。

ザッパもちょっと似てる気がする。歌詞はすごく難しい。対訳があっても理解するのが大変。だけど音楽は楽しい。そこでそのはちゃめちゃな楽しさを言葉でもあらわしたいという気持ちが、あの一連の奇抜な日本語タイトルになったのではないでしょうか。『フランク・ザッパの○△□』なんて、十分にザッパ的なタイトルだと思うのですよ。

来日時に日本側のスタッフが書いた「不乱苦雑派」の当て字を本人が気に入ったという逸話も、こういう日本独自の勝手な楽しみ方を、ザッパ本人も悪くは思ってなかったとはいえないですかね?







←Back to Part 4



(C) 2002 Club K2 / Psycho-Guerrilla Productions, all rights reserved.