僕はこの日を待っていた…、と言いきってもイイくらいの待望の再発。1974年に「Red」でクリムゾンを解散させたフリップが5年後にリリースしたソロ・アルバム。
これは現在までに3種類発売されており、収録曲は同一ながらミックスや曲の尺が微妙に違うというマニア泣かせのアルバムで、具体的な差異はここに詳しい。僕の持っているのは79年のオリジナルLPと最初に出た時のCD。「完全版」とされる今回のリマスター盤は2枚組仕様で、Disc1は First EditionとしてオリジナルLPミックスをまるまる全曲を、Disc2はリミックス盤を中心としたThird Edition(なんじゃそりゃ)とボーナストラックで構成されている。僕は圧倒的に最初のLPミックスが好きだったので、この初CD化はとても嬉しい。これを中心に自分の好きなテイクを組み合わせてアルバムを再構成し、iTunesのプレイリストでも作ることにしよう。
あと、全曲の詳しいクレジットが掲載されているのも重要で、イーノさんの貢献度も確認できる。
で、今回判明したこととして、ダリル・ホールが歌った曲が当初は7曲もあったという事実がある。これにはホール&オーツの所属レーベルであるRCAがアルバムをフリップのソロ作品としてでなく「Hall & Fripp」名義にしろ、と文句つけてきたのもわかる気がする。そのあたりのトラブルもあって結局ホールの歌は2曲だけに絞られたわけだが、逆にそれでよかったのかもしれない。この「完全版」ではそれらもちゃんと収録されており、もし当初の企画通りだったらかなりホール色の濃いイメージが残り、ピーター・ガブリエルによる名演「Here Comes The Flood」(←ガブリエル自身のアルバムのテイクよりずっといい!)が浮いてしまっていたことだろう。
ということで、最後にJ.G.ベネット師による含蓄のあるありがた〜いお言葉でこの項をしめたいと思います。
It is impossible to achieve the aim without suffering. |