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受難レポート・CD編

Section "M"

Last Update; 2009.03.25

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●至福度3...このレコードに出会ってよかった!神様、ありがとう〜!
●至福度2...ふむふむ。いいっすよ、これ。当然、買いです。にんまり。
●至福度1...いやぁ、僕は金払って買ってもいいと思うんだけど...。どう?
- - - -
●受難度1...とりあえず、買っときました、はい。
●受難度2...「なんで買うの、これ?」と思うでしょう。ははは、笑ってください。でも、好きなんだもん!
●受難度3...これは信念で買いました。後悔はしません!でも素直に(ちょっとだけ)反省します。とほほ...。

※ご注意
  この「至福度」「受難度」は、けしてアルバムの価値尺度ではありません。 ホメたりケナシたりというポイントでもありません。
買うときの思い入れの度合いと、冷静に聴いた後の気持ちの振幅を数値化したものです。
期待しないで買ったものがそれなりだったときと、期待したものが期待通りの場合は、ともに受難度1です。
つまり、ずっと愛し続けたアーティストほど事前の期待が大きいので、受難度は高くなる可能性があります。
1999までのデータでは「受難度」「至福度」ともに付けてません。

(掲載は洋楽邦楽混在で、アーティスト名のABC順/50音順です)      

購入年

artist / title / label / year   Excellent! ★ ←特にお気に入り

受難度

comment
recommend track;  ←特にお気に入りの曲



*** MALCOLM McLAREN ***

2003/May

Malcolm McLaren and The Bootzilla Orchestra / Waltz Darling / Epic / 1989

受難度1

 この音楽業界において「世界で最もうさんくさい男」といえば、もうこの人しかいません!そうです、悪名高いマルコム・マクラレンです!
ロンドンの街にたむろするごろつきに楽器を持たせてSex Pistolsという名前で売り出して一儲け、さらには未成年にきわどいかっこさせてBow Wow Wowで二儲け。
次は、他人を売るより自分を売った方がもっと儲かるってんで、トレバー・ホーンをプロデューサーに担ぎ出してスクラッチを多用したソロ・アルバム。その後もオペラだのパリだの、適当におもしろそうなテーマを見つけては適当な内容のアルバム作って稼いでます。これはこれで、けっこうおもしろいです。
最近では復活した大ロンドン市の市長選に立候補して「公営の売春宿を作る!きたない政治家に比べれば、この方がよっぽどマシだ!」とか、いいかげんな公約をまくしてましたね。

さて、そんなマルコムの、これは89年リリースのアルバム。テーマはウインナーワルツですね。
はい、全編、嘘っぽい仕上がりです。
ゲストにブーツィー・コリンズと、なぜかジェフ・ベック。そして共同プロデューサーにはあの巨匠のフィル・ラモーンが!
なんなんでしょうねぇ、脈絡がなくて無意味に豪華なこのメンツは。まったくもってうさんくさい男です。

ちなみに某中古屋さんの見切り品コーナーで350円で購入。この値段だったら、こんな内容でもたいした後悔しないですみますね。


*** MANUEL GOETTSCING ***

1998

Manuel Goettscing / E2-E4 / Spalax / 1984   Excellent!

 アシュ・ラ・テンペルのマニュエル・ゲッチング。70年代のジャーマン・プログレが、今やジャーマン・エクスペリメンタルと称してテクノの源流として再評価されているのはとても不思議な気もする。ま、そういわれればそう聴こえないこともないんだが、でもなぁ...。ちなみにこれは今聴くと確かにすごいアルバムだ。恍惚の1曲59分20秒、よく聴いてます。


2005/Det

Manuel Gottsching / E2-E4 Live (Papersleeve) / MG Art / 2005

受難度3

 それは今から20年ほど前のことじゃったぁ。
独逸の国にマニュエル・ゲッチングってギタリストがおってなぁ、それはジャーマン・プログレっちゅうか、いわゆるクラウト・ロックのお人じゃった。ずっと「アシュ・ラ・テンペル」っちゅうグループ名義でやっておったんじゃが、めずらしくソロ・アルバムを出してな、それが1984年の「E2-E4」じゃ。これはまぁ、延々と続くシーケンス・フレーズの上にディレイたっぷりのギターが乗るっちゅう単純な作品で、1曲で59分20秒も続く、そりゃぁ奇跡的なほど美しいものじゃった。
そして後にこの曲は90年代のテクノの人たちからも大絶賛されましたとさ。めでたしめでたし。

それが何を考えたか2005年、マニュエル・ゲッチングさんはクラシックのアンサンブルをバックにライブ演奏したアルバムを作っちまった。それがこれじゃ。しかし…、だめじゃなぁ、これは。シーケンサーのかわりに楽団の人たちが人力で演奏してるんじゃが、これがリズムずれまくりなんじゃ。気持ち悪くなるくらいずれてる。さらにその上に乗っかってる本人のギターもキレが悪い。

やっぱりな、機械を使って作られた人工的な美しさは、なかなか人力では再現できないんじゃな。人間の手作りが、なんでも人工のものより良いってわけではないんじゃよ。不思議よのう。さぁ、そなたも打ち込みの技術を磨きなされ。


2007/Apr

Manuel Gottsching / Live At Mt. Fuji (CD + Limited DVD) / MG.Art/Musicmine / 2007

至福度1

 「E2-E4」でテクノ・マニアにも知られる元アシュ・ラ・テンペルのマニュエル・ゲッチングさん、2006年4月29日に富士山麓で行われたライブを収録。ミニマル・ミュージックによる恍惚の世界が展開してます。これはもう、何も考えずに音に身体を預けてしまいましょう。

それにしてもこの人、じいさんになったなぁ。まるでザッパのアルバム「グランド・ワズー」の裏ジャケのイラストの人みたいだ(ごめん、一部の人しかわからないネタだったねぇ)。


*** MARI WILSONN ***

2008/Jan

Mari Wilson / Mari Wilson Revival (EP) / Compact Organization/Sony / 1997

至福度1

 80年代にいくつも出てきた良質なインディ・レーベルのひとつ、コンパクト・オーガニゼーションにいたマリ・ウィルソン。彼女の代表曲3曲を、レーベル・オーナーだったトット・テイラー自身がリミックスした企画EP。
でも、ほとんどオリジナルのミックスと同じ仕上がり。だってあのトニー・マンスフィールドのサウンドが完璧だったからねぇ。


*** McDONALD AND GILES ***

1999

McDonald And Giles / McDonald And Giles / EG / 1970

 名盤「クリムゾン・キングの宮殿」でのイアン・マクドナルドとマイケル・ジャイルズの貢献度合いがよくわかるアルバム。クリムゾンの2ndに収録されている「ケイデンス&カスケイド」の原曲が入っている。


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*** M-FLO ***

2000

m-flo / Hands (EP) / Avextrax / 2000

至福度2

 教授やライヒを連想してしまうピアノのミニマル的なループが印象的です。その一点だけで買ってしまいました。


*** MIKE OLDFIELD ***

1999

Mike Oldfield / The Complete Mike Oldfield (2CD) / Virgin / 1985

 マイク・オールドフィールドといえばヴァージン・レコード第1回新譜であったデビュー作「チューブラー・ベルズ」が超有名ですが、マギー・ライリーをヴォーカルにした80年代前半の一連の短編ヴォーカル曲が実は気持ちいい。
ホール&オーツがカヴァーした「ファミリー・マン」も彼のオリジナル曲でした。


*** THE MOOG COOKBOOK ***

2005/Feb

The Moog Cookbook / The Moog Cookbook / Restless / 1996

受難度1

 映画「MOOG」を見る前に、気分を盛り上げるために購入。

ジャケでまず笑えます。
元ジェリーフィッシュ(こっちじゃないよん)のメンバーによる企画ユニット。往年のヴィンテージ・シンセを大量に使って、グリーン・デイやレニクラなど90年代のロックを80年代風レトロなテクノポップ・サウンドでカバーしたアルバム。
音はもちろんチープです!ピコピコしてます!収録曲にはアル・ヤンコビックの秀逸なパロディも有名なニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」もありまして、これなんぞカート・コバーン信者が聴いたらきっと激怒するでしょうねぇ。いひひひひ


*** MOONRIDERS ***

2003/Feb

Moonriders / Animal Index (Remaster / Papersleeve) / TENT/PonyCanyon / 1985-2003

本編↓
受難度1
追加曲↓
至福度1
2003/Feb

Moonriders / The World Of Moonriders (2CD / Remaster / Papersleeve) / TENT/PonyCanyon / 1986-2003

本編↓
至福度1
追加曲↓
至福度3
2003/Feb

Moonriders / Don't Trust Over 30 (Remaster / Papersleeve) / TENT/PonyCanyon / 1986-2003   Excellent!

至福度2

 東京一は日本一、ムーンライダーズが積極的に活動している時期ってのは、たぶん日本が妙ちくりんなパワーを持ってるときかもしれない。
時は80年代半ば。小さな不景気から一転してバブル経済がどんどん無意味に拡大していった頃、僕らの生活もまた無意味に、それこそバブリーに肥大していってた。大企業がスポンサーになって大きなライブハウスがいくつもできるし、港湾地区の不便きわまりない場所の倉庫がウォーターフロントという名の下にブームになる...。
今から考えれば笑っちゃうくらい奇妙な話でありました。
そんな頃のライダーズです。

MIDIからTENTへの移籍第1弾「ANIMAL INDEX」は、前作「アマチュア・アカデミー」同様にデジタルで厚みのない音が好き嫌いの分かれるところ。ちょっと歌詞が突き刺さってこない点も同じかなぁ。
ボーナストラックでビデオ「DREAM MATERIALIZER」のテイクを4曲収録。こっちのライブ・テイク(?)の方が生っぽくて今となっては聴きやすいのかもね。

「THE WORST OF MOONRIDERS」は10周年記念のベスト的選曲の2枚組ライブ。今昔混合、玉石混淆。同じように年代をごちゃ混ぜにした構成のライブ・アルバムをザッパも出してますが、完成度を比較してはいけません。これはこれでいいんです。
ボーナストラックで12インチシングルの「夏の日のオーガズム」全3曲をそのまま収録。この異様なノリはハマります、恍惚です、絶頂です!ムーンライダーズで一番好きなアルバムは?と問われたら、アルバムでないことを百も承知でこの12インチをあげたいくらい好きですね。20年経つ今でも車の中で聴くと盛り上がる曲です。

1986年の「DON'T TRUST OVER 30」は5年間の活動休止に突入する前の大傑作。
まっとうなオトナになりそこねた人にとって、永遠のバイブルみたいなアルバム。そうです、30歳以上の人間なんか信用してはいけません。ライダーズも、そして自分も含めて。
タイトル曲だけでなくサエキけんぞう作詞の「9月の海はクラゲの海」、蛭子能収作詞の「だるい人」など、快作(怪作?)が素晴らしい。 オペラちっくな「マニアの受難」は21世紀でも座右の銘。

Everything is Nothing. 金さえあれば四十代。あぁ、何もしたくない〜


1999

Moonriders / Anthology 1976-1996 (2CD) / Media Fuctory / 1998

 レーベルを越えた選曲による本格的ベスト。廃盤になってる\ENレーベルのクリスマス・アルバムに収録されてた「銀紙の星飾り」が聴けたりするのがうれしい。
こういうベストを通して聴くと、自分の好きな時期とそれほどのめりこめない時期がはっきりわかる。


1998

Moonriders / 月面讃歌 / Ki/oon / 1998

 全部他人まかせという究極の裏ワザに出たライダーズ。
もはや最後の手を使ってしまったわけですから、次の展開が心配されます。本当に心配してるんだよ〜。


2001/July

Moonriders / Dis-covered / Dream Machine / 1999

受難度2

 98年の「月面讃歌」が「他人におまかせ!」アルバムだったわけですが、これはその元というか、「他人」をはぎとったヴァージョン。つまり裏ワザの裏なわけで、これをあとから聴かされてもねぇ…。
だから、ほら、本当に心配してるって言ったじゃないー!結果的に「月面讃歌」のほうがまだ聴けることを確認させていただきました。っていうか、最初から「月面讃歌」は初回盤のみ2枚組にして、そのボーナスディスクとしてこれを出せばよかったんじゃないかなぁ。余計なお世話かもしれませんが…。


2006/Nov

Moonriders / Moon Over The Rosebud / Moon Riders Records / 2006

至福度3
2006/Nov

Moonriders / ゆうがたフレンド(公園にて)(Single) / Moon Riders Records / 2006

至福度2

 ちゃんとライダーズを聴くのは実は久々でした。1991年の「最後の晩餐」は大傑作だったのでものすごく聴きましたが、それ以降のアルバムはなかなか満足できなくて…、もう最近は「またいまいちだったらどうしよう」っていう気持ちが先にきてしまうのです。
しかし友人からのオススメもあり、ライブに行く前日に予習のために購入。
そしたら、これが15年ぶりに大アタリでした!
全14曲、68分。ちょっとてんこ盛りすぎるという気もしますが、特に気に入ったのは最初の4曲と9曲目からの3曲の計7曲。これだけあれば十分すぎます。
1曲目の「Cool Dynamo, Right On」はおなじみの「僕とキミ」の永遠に埋まらない隙間がせつないですな。これ、シングルにしてもいいくらいの曲だね(追記:やはりシングルカットされましたね)。
2、4、9曲目の開き直りの疾走感(暴走感?)も最高。特に2曲目の「ど〜〜よ!」ってのが痛快。しばらく鼻歌はこれでした。
今回、岡田徹のシンセがやたらアナログっぽい音色なのもいいですね。

なお、アルバムのラストに糸井重里作詞の「ゆうがたフレンド」がありますが、これはダブ・ヴァージョンなので「あひるあひるあひる」になっちゃってます。シングル盤だときちんとオリジナルが聴けるので、「ふくらむ女子高生 落ちこむ中高年」という意味不明の名言を堪能できます。
素直にシングルもお買い求めの上、iTunes/iPodではこちらのヴァージョンに置き換えたプレイリストを作ってお楽しみ下さい。


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