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受難レポート・CD編

Section "K"

Last Update; 2009.07.08

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●至福度3...このレコードに出会ってよかった!神様、ありがとう〜!
●至福度2...ふむふむ。いいっすよ、これ。当然、買いです。にんまり。
●至福度1...いやぁ、僕は金払って買ってもいいと思うんだけど...。どう?
- - - -
●受難度1...とりあえず、買っときました、はい。
●受難度2...「なんで買うの、これ?」と思うでしょう。ははは、笑ってください。でも、好きなんだもん!
●受難度3...これは信念で買いました。後悔はしません!でも素直に(ちょっとだけ)反省します。とほほ...。

※ご注意
  この「至福度」「受難度」は、けしてアルバムの価値尺度ではありません。 ホメたりケナシたりというポイントでもありません。
買うときの思い入れの度合いと、冷静に聴いた後の気持ちの振幅を数値化したものです。
期待しないで買ったものがそれなりだったときと、期待したものが期待通りの場合は、ともに受難度1です。
つまり、ずっと愛し続けたアーティストほど事前の期待が大きいので、受難度は高くなる可能性があります。
1999までのデータでは「受難度」「至福度」ともに付けてません。

(掲載は洋楽邦楽混在で、アーティスト名のABC順/50音順です)      

購入年

artist / title / label / year   Excellent! ★ ←特にお気に入り

受難度

comment
recommend track;  ←特にお気に入りの曲



*** KATE BUSH ***

2006/Jan

Kate Bush / Hounds Of Love (Limited, EMI100) / EMI / 1985-1997

至福度2

 1985年のアルバムで邦題「愛のかたち」。
これは1997年にEMIの100周年記念でリリースされた限定盤で、カートンボックス仕様、6曲のボーナストラックが入ってる。たぶん当時のシングルや12インチのカップリング曲なんだろうけど、その中で「Be Kind To My Mistakes」ってのがよかった。
そしてラストの「My Lagan Love」は神々しいほどのアカペラ独唱。これはアタリです。


*** KEN ISHII ***

1998

Ken Ishii / Metal Blue America / R&S / 1997

 97年末あたりは、いわゆる「デジタル・ロック」が盛り上がった頃でした(早いねぇ、もう過去形じゃん!)。その時、渋谷の某レコード店でユーミンの何倍も売れたのがこのアルバム。音の軽さが僕にはなじめない。


*** KING CRIMSON ***

*Original Albums (発売順)  

2001/Sep

King Crimson / In The Court Of The Crimson King - 30th Anniversary Edition - / PonyCanyon / 1969-1999   Excellent!

至福度3

 ロック史に燦然と輝くデビュー・アルバム。邦題「クリムゾン・キングの宮殿」。これがいい音で聴けるというのはほんとに嬉しいことです。
イアン・マクドナルドの活躍がこのアルバムのサウンドを支えていたということを、今となって実感します。


2001/Jan

King Crimson / In The Wake Of Poseidon - 30th Anniversary Edition - / PonyCanyon / 1970-2000

受難度2

 名作「〜宮殿」を作り上げたメンバーが次々に脱退していき、残されたフリップがピート・シンフィールドと元メンバーをかき集めてなんとか作り上げたアルバム。
悩みながら作ったことは明白で、LPのA面にあたる4曲目までは完全に前作の二番煎じであることは誰にでもすぐにわかる。
曲のできも演奏も前作より下がっており、これはイアン・マクドナルドを欠いているからに他ならない。
「ケイデンス・アンド・カスケイド」は佳曲なのだが、これを唄ったゴードン・ハスケルはフリップの旧友であるにもかかわらず彼から評価されず、のちのボックス・セットではヴォーカル・トラックをエイドリアン・ブリューに差し替えられてしまうという、悲しい運命の男である。
...では、これは誉めるところのないアルバムか、というと、「キャット・フード」あたりはキース・ティペットとのからみもおもしろく案外良かったりする。

recommend track; Peace - A Theme -


2001/Jan

King Crimson / Lizard - 30th Anniversary Edition - / PonyCanyon / 1971-2000

受難度3

 メンバーの固定しない状態の続くクリムゾンの苦悩は続く。
ただ、このアルバムではやっと「〜宮殿」の呪縛からは解き放たれている。
個人的には数あるクリムゾンのアルバムで唯一好きになれないアルバムだ。ゴードン・ハスケルのヴォーカルはつくづくクリムゾンに向いてないと思う。「レディーズ・オブ・ザ・ダンシング・ウォーター」あたりはぜひエイドリアン・ブリューにでも歌い直してもらいたいところ。
でもこのアルバムが好きだって人、たま〜にいるんだよね。人それぞれってことでしょうねぇ。


2001/Jan

King Crimson / Island - 30th Anniversary Edition - / PonyCanyon / 1971-2000   Excellent!

至福度2

 やっとメンバーが固定したものの、やっぱりフリップの苦悩は続く。
「繊細」のかけらもない傍若無人(?)なボズ・バレル、イアン・ウォーラス等との確執も容易に想像できる中、フリップ=シンフィールドのコンビがまとめ上げたアルバムだ。
しかしこれが今にも壊れそうな危うさを醸し出しており、結果的に美しい作品に聴こえてしまうのだから世の中は恐ろしい。
僕も中学・高校時代に取り憑かれたようにこのアルバムを聴いていた時期があったように思う。
ちなみに僕の記憶ではオリジナルのLPからしてこのアルバムはノイズが多かった。当時はイギリス盤のプレスの質が悪いもんだと思っていたが、80年代の最初のCD化でも音が悪くてがっかりしていた。
今回のリマスタリングはだいぶよくなっているけど、満点ではないな。一部に電気ノイズがある。

さて、このアルバム発売後のツアーをもって、いわゆる「前期クリムゾン」は消滅する。
「アースバウンド」が録音されたそのツアーでは、例の「繊細のかけらもない」メンバーたちがフリップを無視してその傍若無人さをいかんなく発揮している。
これも実はおもしろい。


2001/Oct

King Crimson / Lark's Tongues In Aspic - 30th Anniversary Edition - / PonyCanyon / 1973-2000   Excellent!

至福度1

 「アイランド」と「アースバウンド」をもって72年に一度解散したクリムゾン。さっそくフリップは新体制の準備にかかる。そしてイエスのビル・ブラッフォードや旧友のジョン・ウェットン等を集めてできたのがNew King Crimson、いわゆる70年代の“後期クリムゾン”である(フリップの分類によれば第3期となる)。
サウンドは一転して硬質になり、インプロヴィゼーションに重きを置いた内容に変化する。ジェイミー・ミューアがいるためにツイン・ドラムになっている箇所もあり、90年代の6人組“ダブル・トリオ”編成との共通点も見いだせる。
邦題の「太陽と戦慄」はシンボリックなジャケットから付けられているのだろうが、これはほんとにお見事だ。
原題が難解だからこそ、少なくとも日本においてこの邦題が果たした役割は大きい。


2001/Oct

King Crimson / Starless And Bible Black - 30th Anniversary Edition - / PonyCanyon / 1974-2000   Excellent!

至福度1

 邦題「暗黒の世界」。のちになってこのアルバムの大半はライブ録音を元に制作された音源だったということがわかったが、とてもライブとは思えないサウンドだったのですごく驚いたことを憶えている。ジェイミー・ミューアの抜けた穴はビルブラが一人で完全に埋めてる。
「トリオ」は何度聴いても素晴らしい。これもライブでのインプロだったなんて...。

さてさて、これでクリムゾンの紙ジャケが全部揃ってしまいました。やったぁ!というよりも、やれやれ、ってかんじ。でも、いい音で聴けるということで、総じて満足しております。


2001/Jan

King Crimson / Red - 30th Anniversary Edition - / PonyCanyon / 1974-2000   Excellent!

至福度3

 いわゆる「後期クリムゾン」(Line-Up3)の最後になるアルバム。
「混乱こそ我が墓碑銘。私は明日を恐れて泣くだけである(エピタフより)」と唄ったファースト・アルバムから5年、「星はなく、あるのは聖書のような暗黒だけ(スターレス)」で一度終わってしまったクリムゾン。「結局、僕らには何もできることなどないのだ」と、かの渋谷陽一先生もNHK-FMでおっしゃっていましたっけ。
そうです。僕らに何もできることなどないのです。でも、「スターレス」の最後のベースのコードがメジャーになってるんですよ。そこにほんの少しだけ希望をつなげられるような気がしたものです。
タイトル曲の「レッド」から「スターレス」のラストで聴けるメロトロンの悲鳴のようなコードまで、全曲リマスタリングによって迫力が倍増。ますます泣けるアルバムになりました(笑)。

recommend track; 全曲!


2001/June

King Crimson / Discipline - 30th Anniversary Edition - / PonyCanyon / 1981-2001   Excellent!

至福度2

 80年代クリムゾンの傑作アルバム。
当時は「叙情性がない!」、「これはクリムゾンじゃない!」とかさんざん言われましたが、今になればまさしくこれはクリムゾン。うむ、フリップは正しかった。


2001/July

King Crimson / Beat - 30th Anniversary Edition - / PonyCanyon / 1982-2001

至福度1

 『ディシプリン』のバリエーション的展開のアルバム。心地よし。
ジャケットのシンプルな音符マークにこのバンドの潔さを感じます。


2001/July

King Crimson / Three Of A Perfect Pair - 30th Anniversary Edition - / PonyCanyon / 1984-2001

至福度1

 ディシプリン・クリムゾンが70年代の後期クリムゾン的なインプロにも挑戦したアルバム。今回のリマスターでボーナス・トラックがわんさか。

このあとまたクリムゾンは『ヴルーム』まで永い眠りにつく。


2004/Jan

King Crimson / Vroom (Paper-Sleeve) / DGM/Universal / 1994-2004   Excellent!

至福度1

 復活アルバム「スラック」のための“肩慣らし”的なミニアルバム。

フリップの口からクリムゾン再結成の話が出たのは92年頃だったと思います。
一時はデビシルにヴォーカルを頼んで丁重に断られたり、ドラムも別人のはずだったりと、いろいろと紆余曲折の末にできたのがこのダブル・トリオ編成(Line-Up5)。ギターとドラムとスティックがそれぞれ2人づついるという超変態的な6人組体勢。
でもよく見ると80年代の4人がそのまま残ってるので、それにドラムとスティックを1人づつ補強した形だと考えると捉えやすいでしょう。

つまりはディシプリン・クリムゾン(Line-Up4)の発展型なわけですが、それだけでなくタイトル曲「ヴルーム」があの「レッド」の焼き直し的サウンドだということでもわかるように、70年代後期クリムゾン(Line-Up3)の持つ硬質なサウンドも再現可能なユニットとして成功したのであります。


2002/Aug

King Crimson / Thrak - 30th Anniversary Edition - / PonyCanyon / 1995-2002   Excellent!

至福度1

 95年リリースの6人組“ダブル・トリオ”編成(Line-Up5)のアルバム。2000年の4人組最新作『コンストラクション・オブ・ライト』の印象が薄い僕にとって、この『スラック』こそが最新作という気がしてます。
70年代の後期クリムゾンと80年代のディシプリン・クリムゾン期を融合させたそのサウンドは、まさにクリムゾン史の集大成であると同時に新機軸への船出だったのでしょう。
間違いなくこのアルバムは、『宮殿』、『太陽と戦慄』、『レッド』、『ディシプリン』と並ぶキング・クリムゾンの名盤のひとつなのであります。


2000

King Crimson / The Construcktion Of Light / DGM/PonyCanyon / 2000

受難度1

 Projeckt Seriesという実験を繰り返したあげく、結局6人組「ダブル・トリオ」編成が維持できなかったクリムゾンのオリジナル新譜。イエスだって8人体制はすぐに崩壊したんだから、しかたないといえばしかたない。
曲のインパクトはやっぱり「ヴルーム」「スラック」にはおよびませんが、4人編成(Line-Up6)になったおかげで一人一人のプレイがしっかりと聴き取れるというところは逆にいいと思います。 また、ブラフォードがいなくなって、ドラムのパット・マステロットがすごいということを今回初めて認識しました。
あえていえば、同時制作されたプロジェクトX名義の「ヘブン・アンド・アース」と混ぜて1枚にまとめたらもっと最高だったと思うのですが、いかがなもんでしょうか。

recommend track;  The Construcktion Of Light


2002/Oct

King Crimson / Shoganai / DGM/UniversalInternational / 2002

至福度1

 4人組“ヌオーヴォ・メタル”体制クリムゾン、来年発売の正式なニュー・アルバムへの予告編的ミニアルバム。タイトルは日本語で「しょうがない」...これぢゃぁまるで「雨が空から降れば」みたいだ(笑)。日本以外では同内容でジャケットが異なり、タイトルも「Happy With What You Have To Be Happy With」となってる。

で、おもしろいです、これ!
ヘビメタあり(Toolの影響?かっこいい!)、フリッパートロニクスあり(いつものやつ、でも好きです)、アコースティックあり(ブリューの路線?良い曲じゃん!)、ガムランあり(浅草国際劇場の開演前を思い出した!)...うーん、なんでもありですねぇ。おまけに収録されているリハーサルのコラージュみたいのもおもしろい。

でも、やっぱりブルースは違うと思うなぁ。だってメンバー4人ともブルースに向いてないでしょ?ブルースやるならアースバウンド期に優るものなし!

あくまでも来年のアルバムへの予告編だという前提で聴けば、統一感のない展開も気にならないし、逆に「さぁ、こんなにあるよ。これから先、どうなると思う?」って問いを投げかけられたような気分になりました。
正式なニュー・アルバムがすごく楽しみ。ほんとにクリムゾンって、進歩(Progress)し続けているんですなぁ。いやはや。


2003/Jan

King Crimson / The Power To Believe / DGM/Universal / 2003

至福度1

 「コンストラクション・オブ・ライト」に続くクリムゾンのスタジオ・フル・アルバム。4人編成のLine-Up 6。
収録曲の大半は先行リリースされている2枚のEP「Level Five」と「しょうがない」でも聴ける。初期ヴァージョンと完成ヴァージョンの聴き比べという、マニアックな楽しみが最初から用意されているアルバムですね。
予想されていたようにメタル度は高いですが、Machineという人のエンジニアのせいか、音はとてもすっきりしてます。


*Live Albums (収録年代順)  

1998

King Crimson / Epitaph (Volumes One & Two) (2CD) / DGM/PonyCanyon / 1997

 クリムゾン1969年のライブ集。発掘音源なのでクオリティを期待してはいけないのだが、それでも十分に聴ける程度までに編集してある。
演奏はもう、スゴイの一言。デビューアルバムの「宮殿」の曲達が、きちんとライブでも演奏されていたとは...。ちなみに「21世紀の精神異常者」は3テイク入ってます。

  recommend track;  M2-In The Court Of The Crimson King (BBC Live)。


1998

King Crimson / Epitaph Volumes Three & Four (2CD) / DGM/PonyCanyon / 1997

 続編。イギリスでは上記と合わせた4枚組BOXが通販のみで売られていた。音は上の「Vol.1&2」よりは落ちます。でもこっちには市川哲史氏のライナーが入っていて、これを書いたという話をしたときの彼はとても嬉しそうでした。


2002/Aug

King Crimson / Earthbound - 30th Anniversary Edition - / DGM/PonyCanyon / 1972-2002   Excellent!

至福度3

 CDをプレーヤーに入れてヴォリュームを最大にしてスタート...

1曲目;ちっちっちっちっ、ぐぁーんどどがーどっがーん、どわーどわーどわー、ぐぁーんどどがーどっがーん、どわーどわーどわー、ぐがっがっがどーだーでーぐがっがっがだーでーどー、ぐがぎぎがげぐがげごごごごごぐわっ。

2曲目;ぼっぼーぼっべっべっべーべっぼっ、ぼっぼーぼっべっべっべーべっぼっ、ぶばべべべぼひひぼべべべぼばべぼわわわぼばべべわらーいしんかばうちゅー、ななななーなー、なななななななーな。

3曲目;とーりーらーれーりー、とーりーらーれーりー、らりれーれーれーれー、らりろらとられー、とーらーれー、とーらーとーらとらとらとられーれーれー、どがっがっがだだどでだ。

4曲目;どがっがっがっがどっっどだっどどっどっどだ、だららっっだれろっだーらっ、だららっっだれろっだーらっ、だららっっだれろっだーらっ、だららっっだれろっだーらっ。

5曲目;とーんとーんとーんとーんづだだだどんだかどんだこどんだか、とーんとーんとーんとーんづだだだどんだかどんだこどんだか、ちんちんちん、ちんちんちん、ちんちんちん、どどがごどどがご、ぎゃおわわわわぶびびびびびひゃおうわわわぶびびゃぼぶわぼわわわぼわわ、どーん、つーーん、ずーーーん。

 あぁ、快感。
使用上の注意;車を運転しているときに聴くのはやめましょう。間違いなく事故ります。)


2002/Nov

King Crimson / Ladies Of The Road (2CD) / DGM/UniversalInternational / 2002

Disc 1→
至福度2
Disc 2→
困惑度3

 コレクターズ・シリーズからの特別編として「アイランド」期のクリムゾン(Lineup 2)の演奏を集めたライブ2枚組。
Disc 1は当時のライブの進行をほぼなぞった構成でとても聴きやすい。けしてLineup 2はフリップ翁の言うような“ジャム・バンド”などではなく、クリムゾンの正統な流れを汲んだライブ・フォーメーションだったことがわかります。そう、いわばこれが“オモテ”の姿で、「アースバウンド」の方はアドリブを抽出した“ウラ”だったわけです。この両方が相次いでリリースされたことで、全貌が明らかになったLineup 2クリムゾンの再評価は進んでいくことでしょう。
なお、音質もほぼ全編にわたって「アースバウンド」より向上。アルバムタイトルになっている曲が収録されてないのが不思議ですが。

そして問題はDisc 2じゃなぁ...。かつてクリムゾン・ファンを混乱に陥れた「スラックアタック」っつーアルバムがありましたが、まさにそれと同じ方法論。「スキッツォイド・マン」のソロ部分だけを数テイクつなげて54分に延ばしてる。聴く前は「うわっ!そんなの通して聴くのは無理だぞ〜」って思ってたのだが、聴いてみたらこれがなかなかおもしろい。何度も繰り返し聴くようなものじゃないと思うけど、案外ひょうたんから駒って感じ。Track 5がおなじみの「アースバウンド」のテイクで、これが出てくるとホッとする(苦笑)。(そのうちフリップはLineup 3から「イージー・マネー」あたりをこの方法でつなげたものも出すんじゃないだろうか...こわいなぁ)

イアン・ウォーラスのライナーは今回も最高。この人、きっといい人なんだろうな。


(1997)

King Crimson / The Night Watch / DGM/PonyCanyon / 1997   Excellent!

 

 クリムゾンを愛する者は「アムステルダム」と聞くと特別な感情が沸き起こると思う。
それは1973年11月のアムステルダム公演を意味する。
この日ライブ録音されたテープのうち既発売曲はBBC in Concertとして放送され、後に数々のブートとして広く流通する。
そして当時未発表だった新曲はスタジオで追加録音が行われて「フラクチャー」、「スターレス・アンド・バイブル・ブラック」、「トリオ」、「夜を支配する人々(イントロ部分)」としてアルバム「暗黒の世界」の主要部分を構成することになる。
つまりは、新曲も旧曲も、とんでもなくできのよい演奏だったのだ。
これはそんな「伝説の」ライブの模様を、現存するマスターから可能な限り再構成したものだ。
残念ながら当日の完全な再現ではないようだけど、それでもこれはものすごい価値がある。

日本盤のオビにある「至福の名演」という言葉にうそはない


2002/Aug

King Crimson / USA - 30th Anniversary Edition - / DGM/PonyCanyon / 1975-2002   Excellent!

至福度3

 フリップ翁のご意志によりずっとCD化が見送られてきた『アースバウンド』と『USA』の名ライブ盤が、HDCDリマスタリング&紙ジャケ仕様でやっと再発!これはもう、クリムゾン・ファンにとっては、盆と正月とクリスマスが一緒に来たくらいおめでたいことでございます。

さて、この『USA』はその名の通り74年のアメリカ・ツアーを収録したアルバム。ヴァイオリンのデヴィッド・クロス脱退直前の、まさに限界ギリギリ状態まで張りつめたクリムゾンのプレイが堪能できます。
かつては「アズベリー・パーク」以外の全曲はプロヴィデンス公演からの収録と思われていましたが、実際は「精神異常者」だけがプロヴィデンスで、あとはすべてアズベリー・パーク公演からのものだったようです。 オリジナルLPとの比較をしてみると、CDは、

 1.オープニングの「ノー・プッシーフッティング」を1曲として独立
 2.「精神異常者」のあとに「フラクチャー」と「スターレス」を追加収録(合計23分以上)
 3.一部の曲ではミックスを変えているようで、特に「アズベリー・パーク」ではLPでほとんどカットされて聴こえなかったデヴィッド・クロスのメロトロンが左chからかなりはっきり聴こえる

などがあります。
あいかわらず「イージー・マネー」がフェイド・アウトだったりと若干の不満もありますが、ま、この際大目に見ましょう!

ちなみにディスクユニオンで購入したので、ワーナー・パイオニア時代のLP帯の復刻がついてました。これはこれでむちゃくちゃ懐かしい。

あぁ、生きてて良かった。


1998

King Crimson / Absent Lovers (2CD) / DGM/PonyCanyon / 1998

 80年代のいわゆるディシプリン・クリムゾン(4人組)のライブ盤。今聴くと、なんだぁ、本当はかっこよかったんじゃん。なんであの頃は評判良くなかったんだろね。今からでも遅くはない、再評価しましょう!


2001/Dec

King Crimson / Vroom Vroom (2CD) / DGM/PonyCanyon / 2001   Excellent!

至福度2

 6人組“ダブル・トリオ”期のライブ盤。Disc 1は96年メキシコ・シティの録音で、Disc 2は95年のニューヨーク。

そもそもクリムゾンにとって“ダブル・トリオ”とはどんな意義があったのか?を総括するするために、このアルバムは良い研究材料だといえます。
僕の感想としては“ダブル・トリオ”とは“パワー”につきると思います。「スラック」などこの時期の新曲がやたらとパワフルだったのはいうまでもないし、「レッド」や「太陽と戦慄パート2」などのかつての曲もこの編成が一番メタル度(笑)が強く、完成度も高い。この点で6人編成の目的は達成していたでしょう。
しかしかつてのクリムゾン(特に70年代)の最大の持ち味は“静と動の対比”でありました。「レッド」や「太陽と戦慄パート2」を作り出した1972-74のクリムゾンは同時に「トリオ」、「ブック・オブ・サタデイ」などの“静”の名曲も生み出してます。ビルブラはこの「トリオ」ではあえて演奏をせず、「沈黙したことが最大の貢献」とフリップに賞賛されました。
では“ダブル・トリオ”は?...6人全員が「俺も、俺も!」と音を出しまくってます。その結果、“mf(メゾフォルテ)〜f(フォルテ)〜ff(フォルテシモ)”という狭いダイナミックレンジしか持てなかったと思うのです。そこが限界だったのかもしれません。

ところでこのライブ盤の聴き所のひとつは「21世紀の精神異常者」が入っていることでしょう。21年ぶりの演奏。これ、悪くないです。かなり忠実にやっているので違和感はありません。というか、オリジナル・テイク、「アースバウンド」ヴァージョン、「USA」ヴァージョンの良いところを集めたようなパフォーマンスになってます。


1999

King Crimson / A Young Person's Guide To King Crimson Live -CIRKUS- (2CD) / DGM/PonyCanyon / 1999   Excellent!

 四半世紀後の「続・新世代への啓示」といえるクリムゾンの2枚組集大成ライブ・ベスト。90年代の6人組クリムゾンがいかに表現力があるかを立証する1枚。かつての「Red」も「太陽と戦慄パート2」も、もはやオリジナルの70年代よりこっちの方が100倍かっこよい!そして80年代のディシプリン・クリムゾンもまぎれもないクリムゾンの一形態だったといえる。


2001/Feb

King Crimson / Heavy Construkction (3CD) / DGM/PonyCanyon / 2000

受難度1

 Disc1と2は4人編成となった2000年ツアーの中からヨーロッパでのものを収録。各地で収録されたインプロヴィゼーションが聴き所で、大所帯から核家族(?)にスリムアップした成果が出ています。やはりインプロには4人編成が一番か!?おまけに賛否両論の「ヒーローズ」なんぞも聴けます。
そして3枚目はそのツアーでのインプロをパット選手がスタジオで再構築した「ライブ・リミックス」。実はこれがおもしろい!やはり現体制のクリムゾンでカギを握っているのは彼だ!

recommend track; Improv:Munchen


2002/Sep

King Crimson / Level Five / DGM/PonyCanyon / 2002

至福度1

 まもなく新譜が出るので、その前に聴いておいた方がいいと思って購入。今の4人組体制はまだまだ試行錯誤の段階だ、ということを素直に露呈した中間報告的なミニ・アルバムですね。完成品ではない、と割り切って聴く分にはいいんじゃないでしょうか。
特に1曲目のボレロみたいな曲、これが最終形でどのようになるか楽しみです。

ぜんぜんピンとこなかった現体制のクリムゾン、実をいうと、ここにきて僕の中では尻上がり的に評価があがってきています。特に「The ConstruKction of Light」って曲ははっきり好きだと言い切れますね。


2007/Apr

King Crimson / Elektrik (Papersleeve) / DGM/WHD / 2003-2006

受難度2

 2003年4月16日、東京厚生年金会館で収録されたLine-Up 6でのライブ。これは僕が見に行ってる公演で、その日のレヴューにはやたらと音量が小さくて不満足だった、って書いてある。もちろんCDはちゃんとした音量/バランスで収録されているので、その意味では満足。ドラムもローランドV-Drumと生ドラムとがいい感じに混じっていて、サウンド的にはこのラインナップとしての完成形かもしれない。
でもねぇ…、このときのレパートリーは、う〜ん、もう飽きたかも。


*The Collector's Series  

1999

King Crimson / The Collectors' King Crimson - Volume One - (3CD) / DGM/PonyCanyon / 1999

 日本以外では会員制の販売形式が取られているクリムゾンのライブ発掘シリーズ。その3枚を日本でのみ一般発売。[1]69年マーキー、[2]72年の「アースバウンド」期、[3]72年のTV「Beat Club」という内容。ジェイミー・ミューア在籍時の[3]は超貴重。また[2]の「The Sailor's Tale」はあの「アースバウンド」のテイクと同一と思われ、感慨もひとしお。こういう積極的な復刻のおかげで、品質の悪い海賊盤を買わなくて良くなった。


2000

King Crimson / The Collectors' King Crimson - Volume Two - (3CD) / DGM/PonyCanyon / 2000

受難度2

 日本のみ市販されるクリムゾンのライブ発掘シリーズの第2期3枚。[Disc 1]82年「ビート」期、[Disc 2,3]95年のダブル・トリオ編成のニューヨーク・ライブという内容。


2000

King Crimson / The Collectors' King Crimson - Volume Three - (3CD) / DGM/PonyCanyon / 2000

受難度2

 ライブ発掘シリーズの第3期3枚。[1]98年プロジェクト4、[2]94年の「ヴルーム」リハ、[3]72年「アースバウンド」期という内容。
ところでこのシリーズ、いつまで続くのでしょうか?もうお金がもちません...。 これぞまさに受難!


2001/Sep

King Crimson / The Collectors' King Crimson - Volume Four - (3CD) / DGM/PonyCanyon / 2001

受難度2

 ライブ発掘シリーズの第4期3枚。[1]74年いわゆる後期クリムゾンのセントラル・パーク、[2]81年のディシプリン期、[3]97年のナッシュヴィルでのダブル・トリオ編成最後となったリハという内容。
Disc1と2はオーディエンス録音なので音質は良くない(最大限に改善してあるけど)。でもさ、80年代になるまで来日もなかったので70年代のクリムゾンのライブなんて見られなかったわけだから、こうして発売してくれるだけでも感謝したいくらいだ。


2002/Oct

King Crimson / The Collectors' King Crimson - Volume Five - (3CD) / DGM/PonyCanyon / 2002

至福度1

今回の3枚はなかなか楽しめます。

Disc1; 71年のアイランド/アースバウンド期の録音。
いつもながらイアン・ウォーラスのライナーが最高におもしろい。「Sailor's Tale」の14分以上の演奏とか、聴き所はたくさん。

Disc2; 74年のブラフォード、ウェットン在籍期。
おなじみの70年代後期クリムゾン。録音はいまいちだがブラフォードの演奏はよい。

Disc3; 82年、ディシプリン・クリムゾン。
「ビート」の頃。これも録音は良くないがプレイは良く、特にブラフォードがすごい!この人、日によってノリがまったく違うんだなぁ。

いやぁ、コレクターズ・シリーズって、本当におもしろいですねぇ。


2002/Jul

King Crimson / The Collectors' King Crimson - Volume Six - (3CD) / DGM/PonyCanyon / 2002

唖然度1

Disc1; 98年のProjeckt Twoの演奏。
Disc2; 71年のアイランド/アースバウンド期の録音。
Disc3; 2002年、現行の4人編成での最新録音。

なんといってもおもしろいのはDisc2。アンコールで1st.アルバム「クリムゾン・キングの宮殿」のタイトル曲をやってるのだが、これがまるで原形をとどめないほどのブルース・アレンジになっている。自虐的としかいいようがない。無神経な他の3人はともかく、オリジナルを演奏していたフリップはどんな気持ちでこれを弾いていたのだろうか。ピート・シンフィールドが嘆くのがわかるようだ。いやはや、だからこの時期のライブはおもしろい。


2003/Oct

King Crimson / The Collectors' King Crimson - Volume Seven- (4CD) / DGM/UniversalInternational / 2002

至福度1

タワーのポイントカードがいっぱいになった。こういうときにこそ普段は高くてなかなか手が出ないものを買うに限る。クリムゾンのコレクターズ・シリーズ第7弾は4枚組で\7,300。ふむ、これにしよう。

Disc1;
ついに出た1969年ハイドパーク音源。ローリング・ストーンズの野外コンサートの前座に出て、これが評判となって一夜にしてクリムゾンの名前が知れ渡ったという伝説のライブだ。元はオーディエンス録音と思われるが、ま、聴けます。
ボーナストラックで、「21世紀の〜」のカラオケ収録。

Disc2&3;
この72年はLine-Up 2(いわゆるアイランド・クリムゾン)を解散させ、ウェットン、ブラフォード等を率いたLine-Up 3(いわゆる70年代の後期クリムゾン)を結成した大変革の年。名盤「太陽と戦慄」レコーディング直然という、ものすごく貴重な時期の録音だ。
曲はアルバムのヴァージョンと比べてかなり異なっており、「楽曲が進化する」という過程を確認できる。未発表曲「Zoom」などは緊張感もあり、ぜひともスタジオ録音して欲しかったところ。

Disc4;
80年代の「ビート」と「スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペア」の間に行われたセッションのテープから。なんでこのままアルバム録音しなかったんだろう?って思うほど、いろんなアイディアが散らばってる。もったいないなぁ。


2005/Feb

King Crimson / The Collector's King Crimson - Volume Eight - (4CD) / DGM/Universal International / 2004

受難度3

 これはまぁ、“偉大なる詐欺師”=ロバート・フリップ翁に収める年貢みたいなものでございます。

Disc 1;
Projekct 1の1997年のライブ。ADATによるマルチ録音で、ミックスもちゃんとやってるので音はもちろん良い。でもこれはクリムゾンではないのでぺけ。
これを聴くと、その後のクリムゾンの方向性としてフリップが描いたものとビルブラの指向性のズレが修復不能だというのがわかる。残念。

Disc 2 & 3;
またもや登場、72年の「アイランド」期の音源。あのライブ盤「アースバウンド」のタイトル曲はこの日の演奏だ。
音はシャリシャリしてる。残念。

Disc 4;
同じ72年でもこちらは「太陽と戦慄」のラインナップ。ジェイミー・ミュアーもいます。インプロは白熱しているんだけど、とにかく音質が悪い!残念!

あのぉ、このシリーズ、そろそろ終了してもいいのではないでしょうか?もう状態の良い貴重な音源が出てくることはあまり考えられないし、どの時代でもクリムゾンがライブ・バンドとして強力だったということは十分にわかりましたから。
う〜む、受難の極み。


2008/Jan

The Collectors' King Crimson -Volume Nine- (3CD) / DGM/Universal / 2005

受難度1

 買い損ねていた「Vol.9」がやっと入手できた。ふぅ。

Disc1; 1969年、フィルモア・イーストでのLine-Up 1
マイケル・ジャイルズ秘蔵音源による2日間のステージの断片。どちらも「宮殿」が最後の2分間しか録れてないのが残念。グレッグ・レイクのヴォーカルはいいなぁ。「精神異常者」はともかく、「エピタフ」とかをきっちりとライブでやってるってのが今思うとすごい。

Disc2; 1982、フィラデルフィアでのLine-Up 4
「Beat」のころのライブ。「Red」の演奏がものすごくスローになっててへんなかんじ。

Disc3; 1999年、オースティンでのProjeKct Three
かっこいいね、クリムゾン版のドラムン・ベース。あ、これクリムゾンじゃなかったか。6曲目のサウンドスケイプが意外と秀逸な出来。

これでこのシリーズは1から10まですべて揃いましたが、そんな間に別のボックス・シリーズが7セットも出ちまいました!そっちはもう買わないぞ!絶対に。たぶん…。


2007/Feb

King Crimson / The Collectors' King Crimson - Volume Ten- (6CD) / WHD / 2006

至福度1

 ポニーキャニオン〜ユニバーサル〜WHDと、3つの日本のレコード会社をまたいでリリースされてきたこのBOXシリーズ、ついに第10弾ですよ!今回はいよいよラストなのでしょうか、4タイトル6枚組で1万円!

Disc1,2; 2000年、ワルシャワでのLine-Up 5
う〜む、この時期の演奏はもういいや。

Disc3; 1974年、ハイデルベルグでのLine-Up 3
インプロの「ハイデルベルグII」がなかなかかっこよい。「Fracture」の途中でテープが終わって終了。

Disc4,5; 1971年、ブライトンでのLine-Up 2
これはアルバム「Islands」のタイトル曲が演奏されている、ということでものすごく貴重。キース・ティペットのあのピアノがなくたってフリップがギターでちゃんと成立させてる。だけどブート音源なので音質は最悪。おしいなぁ。

Disc6; 1974年、アズベリー・パークでのLine-Up 3
ついに出た!これぞあの名ライブ・アルバム「USA」の元音源!プロヴィデンス公演の「精神異常者」以外はこのアズベリー・パークからの収録で、大半は同じだが大きく異なってるのが2曲。インプロの「Asbury Park」は「USA」よりも4分長い。そうか、やはりここで曲は終わってなかったんだな。左チャンネルのデヴィッド・クロスのキーボードの音もはっきり聞こえる。
そしてこれまでフェイドアウトだった「Easy Monay」がついにノーカット・ヴァージョンで登場!噂されていた通り中間部のインプロから歌には戻らず、そのまま終わっている。ブックレットには当時の手書きの曲順メモが載っていて、これには「Easy Monay〜Blow」って書いてあるから、やっぱ別の曲につながっているってことなんでしょう。
それにしてもコンサートの全貌を確認して思ったのは、やはり「USA」でのこの2曲の大胆な編集は正しかったってこと。フリップの判断は常に間違ってない。


2008/Jul

King Crimson / The Collectable King Crimson Volume 3 Live in London (2CD) / DGM / 2008

受難度2

 1996年、6人編成、ダブル・トリオ期のロンドンのライブ。
残念ながらちゃんとしたマルチ録音でなく、ミキサー卓からのいわゆるサウンドボード音源。バランスも特に問題ないですが、要はものすごくマシなブートってかんじ。まぁ、これがブートなら「オフィシャル並の最高音質!」となるんだろうけどね。
80年代のレパートリーも多く収録されており、クリムゾン集大成として楽しめます。


→ Related Artists →

*** KISS ***

2005/Mar

KISS / KISS Symphony - Alive IV - (2CD) / BMG FunHouse/Sanctuary / 2003

至福度2

 KISSというバンドでイメージするのは、「ハデ!」「大げさ!」「デフォルメ!」。だから70人編成の大オーケストラをバックに演奏したのはまったく正しい方法論だと思います。企画ものと言ったらそれまでですが、ここまで徹底的にやってくれれば大満足!あまりのスケールのでかさに大笑いさせていただきました。
そうそう、邦題は「地獄の交響曲」(笑)。発売メーカーが変わっても、必ずタイトルに「地獄の〜」がつくのはお約束!きっとメーカーの担当ディレクターも「これは伝承しなくちゃね」と思ったに違いありません。

ぜんぜん関係ない話だけど、KISSの曲がCMで使われてる新しいEOS KISS Digitalはいい!欲しいぞ。


2006/Dec

KISS / KISS Alive! 1975-2000 (4CD) / Mercury/Universal Music / 2006

至福度1

 KISSのライブ・アルバムといえば「KISS Alive」のシリーズ。この1〜3に、未発表のミレニアム・コンサート(1999年の大みそかから2000年元旦に行われた)を加えた4枚組。僕は1999年3月にロンドンのウェンブリー・アリーナでKISSを見ているので、この時期のライブ音源が聴けるのはうれしいですね。これがいいんだ。おまけに演奏の合間にズドン!とかドカ〜ン!とか爆発音が大量に入っているので、かなりの火薬が使用されていたのだと思われます。閃光が目に浮かびます。
この4枚に加えて、2003年のオーケストラ共演盤「KISS Symphony - Alive IV」があればKISSのライブは完璧っす。


*** KRAFTWERK ***

2004/Mar

Kraftwerk / Autobahn / EMI Electrola / 1974

受難度1

 「アウトバーン」のドイツ盤で全編ドイツ語。
今聴きなおすと、なんとものどかだ。さしずめ日本では高速道路というよりも広域農道を走ってる感覚に近いんじゃないだろか。ジャケもそんな感じだし。


2004/Mar

Kraftwerk / Die Mensch-Macshine / EMI Electrola / 1978

受難度1

 「人間解体(英題:The Man-Machine)」のドイツ盤で全編ドイツ語。英語版よりも機械度5割増ってところかな。
後にヒカシューがカバーした「モデル(Das Modell)」なんてテクノポップのスタンダード曲も収録されてます。そういえばこのアルバムが出た1978年はYMOの1st.アルバムが発売された年でもある。


2001/Apr

Kraftwerk / Computer World / Toshiba EMI / 1981-1997   Excellent!

至福度2

 81年の作品。今聴くと牧歌的なテクノポップって感じ。春のうららに心地よし。
基本的にクラフトワークはドイツ盤を買った方が楽しめるんですよ。だって英語よりドイツ語の方が彼らのサウンドにはまっているから。でもこのアルバムだけは日本盤を買いましょう。それは日本語版の「電卓」が追加収録されているからです!さぁ、みんなで唄いましょう!
 「ボクハ オンガクカ デンタク カタテニ...」
ところで歌詞カードにある1曲目の「Interpol and Deutchland, FBI and ScotlandYard〜」はあきらかに間違いで、本当は「Deutchland」でなく「Deutche Bank」。ん?ドイツ銀行って警察機関だったの?


2001/Mar

Kraftwerk / Tour de Frane (EP) / EMI / 1983/1999  

受難度2

 自転車競争に関する曲といえば、やっぱりクイーンの「バイシクル・レース」と、この「ツール・ド・フランス」ですよねぇ。


2000

Kraftwerk / Expo 2000 (EP) / KlingKlang / 2000   Excellent!

至福度2

 超ひさびさのクラフトワークの新曲。なのになんにも変わってないのが最高。もうこれは伝統芸能の域にまで達してますな。染之助染太郎みたいなもん。おめでとうございますぅ〜!
ハノーヴァー万博のテーマ曲という、ドイツの国家的タイアップも笑える。


2001/Mar

Kraftwerk / Expo 2000 (EP) / EMI / 2000   Excellent!

至福度1

 前に買っているドイツ盤とはどこが違うのか?収録曲は全く同じ。あちらはステレオ写真ジャケットでこちらは普通。でも、こっちはビデオ・クリップがおまけに入っている。これがまた良い!途中で演奏シーンが出てくるんだが、これが実写なのか良くできたCGなのか区別がつかん(笑)。そこがまた良い!


2003/Aug

[CopyControlledCD] Kraftwerk / Tour de France 03 (EP) / Capitol(EU) / 2003   Excellent!

至福度2

 YMOのベスト盤と一緒に購入。日独テクノポップの両雄、なんか象徴的だよなぁ。片や過去の固定化としてのベスト盤、片や「今でもたまにはやってます」的な新譜...。70年代から21世紀まで、新作を出し続けるってことは本当に凄いことなんだと思う。あ、YMOはスケッチ・ショウとして残ってるからこっちもそれなりにいいのか...。

ということで前作「EXPO 2000」に続くクラフトワークのシングルです。3年ぶりというこのインターバルは、もはや彼等の場合には短くすら感じます。
これはかつての「ツール・ド・フランス」とは同名異曲。全4ヴァージョン収録。トラック1から3までは続けて一つの展開にも聴こえます。さすがぁ、かつてのジャーマン・プログレ!時間軸の料理の仕方がうまい!
ストイックとさえ言える抑制のきいた音数にもかかわらず、目の前に描かれる映像は色彩感にあふれる展開を見せる。そう、テクノはイケイケである必要はないんです。
そして浮遊感のあるコード、さらにダブ的なエコーも絶妙です。これは満足!
特にトラック4の「Long Distance Version 2」を病みつきになるくらいくり返し聴いてます。


2003/Oct

Kraftwerk / Tour de France Soundtracks / Toshiba EMI / 2003   Excellent!

至福度1

 先行シングルに続いてついにリリースされた17年ぶりとなるニュー・アルバム。もう、気に入っちゃって気に入っちゃって!
先行シングルのあたま3バージョンは合計9分のメドレーみたい、って書きましたが、アルバムでは冒頭5曲に拡大された19分の組曲として、さらに浸りきれる展開になってます。


2004/Mar

Kraftwerk / Aerodynamik (EP) / EMI / 2004

受難度2

 2003年のアルバム「Tour de France Soundtracks」からのシングルカット。
クラフトワークの音楽の場合はたいした展開があるわけでもないので、単純な繰り返しそのものが気持ち良いのかそうでないのか、そこで曲としての善し悪しが決まるといっても過言ではない。かつての「アウトバーン」とか「TEE」なんか、あのだらだらした長さが心地よかったのはそういうこと。先の「Tour de France 03」の場合も15分でも飽きなかった。でもこの曲の場合、なんかたんないぞ。


2005/Jun

Kraftwerk / Minimum Maximum (2CD Set) / Astralwerks / 2005   Excellent!

至福度3

 2004年のワールド・ツアーをまとめたもので、公式としては初となるライブ盤。選曲はベスト!文句ありません。
あらためて聴くと、かなりノリがあります。ベースもしっかり鳴ってます。スタジオ盤での彼らのイメージである「制御」とか「クール」ってのを見事にくつがえしてくれてます。まぁ、昨今はヒト型ロボットが盆踊りを踊るような時代ですから、クラフトワークでブリブリに踊れてもな〜んにも不思議じゃありません。

このCDには日本からも渋谷AXでの演奏(2004.3.4)が収録されていて、「ボクハオンガクカ!デンタクカタテニ!」っていう例の野太い大合唱が聞き取れます。その2日前には同じ会場で僕も大声で歌っていたわけですが、こうしてCDになったものを聴くとものすごくアホみたいです。


2006/Dec

[DVD] Kraftwerk / Minimum Maximum (2DVD) / EMI(Germany) / 2005

至福度2

 これ、先に出た2枚組CDと同様に英語ヴァージョンとドイツ語ヴァージョンが存在してまして、僕はCDは英語版を買いましたが、DVDはドイツ語版を買いました。
ほとんど動かない4人を延々と映してもどうなるんだろう?とも思いますが、バックのスクリーンの映像はおもしろいし、たまに映るメンバーの手もとに興味津々です。どうやらVAIOだけでなく、キーボードとスライダーとつまみがセットになってる機材を操ってるようです。

なお「Dentaku」はもちろん日本公演から収録。やっぱりねぇ、この曲での観客の大合唱、ヘンだよ絶対!


*** KULA SHAKER ***

1999

Kula Shaker / K / Epic / ?

 デビュー・アルバムを今ごろ買った。というのも、ロンドンで見てきて良かったから。向こうではインド風なモノって違和感ないんだよね。
ところで、最近解散したらしいですね。もったいないなぁ、いいバンドだったのに。



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