これは受難だなぁ…。
全世界のロック・ファンに「Budokan」の名を知らしめた名作「チープ・トリック at 武道館」(1978)に、未収録だった9曲を加えて当時の演奏順に並べ直した2枚組の「完璧版」。だから悪いはずがないんだけど、なんかなじめない。結局、コンサートとライブ盤は別物なんだ、というあたりまえのような事実があるんだろうな。
今回の2枚組「完璧版」が好きになれない理由。それはなんといってもジャック・ダグラスの不在!LP「at 武道館」での彼のクレジットはプロデューサーでなくミックスの監修者で、これがほんとにいいお仕事してるんですよ。特にギターの処理が見事。随所でハッ!とさせてくれます。それにくらべてこの2枚組CDで追加された9曲に彼は関わってなく、ただそのまま音が鳴ってるような平坦なミックス。このまったく違う聴き触りのミックスが混じるってのが、どうにも不自然。
さらに収録曲もLP「at 武道館」に入ってた10曲が抜群に良いし、たとえ実際の演奏順と異なってても、この曲順の方が違和感なく盛り上がれる。
ま、LP作品として完成された78年版「at 武道館」と、歴史的事実の検証素材としての2枚組「完璧版」ってことでしょうか。ジャケもLPの方が圧倒的によかったよねぇ。
ところでこの「at 武道館」、実際は武道館だけでなく大阪厚生年金の演奏も入ってたりします。看板に偽りアリ?いやいや、これほどの名盤ならなんでも許されるって!(笑) |