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受難レポート・CD編

Section "B"

Last Update; 2009.07.08

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●至福度3...このレコードに出会ってよかった!神様、ありがとう〜!
●至福度2...ふむふむ。いいっすよ、これ。当然、買いです。にんまり。
●至福度1...いやぁ、僕は金払って買ってもいいと思うんだけど...。どう?
- - - -
●受難度1...とりあえず、買っときました、はい。
●受難度2...「なんで買うの、これ?」と思うでしょう。ははは、笑ってください。でも、好きなんだもん!
●受難度3...これは信念で買いました。後悔はしません!でも素直に(ちょっとだけ)反省します。とほほ...。

※ご注意
  この「至福度」「受難度」は、けしてアルバムの価値尺度ではありません。 ホメたりケナシたりというポイントでもありません。
買うときの思い入れの度合いと、冷静に聴いた後の気持ちの振幅を数値化したものです。
期待しないで買ったものがそれなりだったときと、期待したものが期待通りの場合は、ともに受難度1です。
つまり、ずっと愛し続けたアーティストほど事前の期待が大きいので、受難度は高くなる可能性があります。
1999までのデータでは「受難度」「至福度」ともに付けてません。

(掲載は洋楽邦楽混在で、アーティスト名のABC順/50音順です)      

購入年

artist / title / label / year   Excellent! ★ ←特にお気に入り

受難度

comment
recommend track;  ←特にお気に入りの曲



*** THE B-52'S ***

2004/Apr

The B-52's / Good Stuff / Reprise / 1992

受難度2

 3人編成になってからのアルバム。


*** BAND FROM UTOPIA ***

2004/Jul

The Band From Utopia / The Band From Utopia - A Tribute To The Music Of Frank Zappa / Muffin / 1995

受難度1

 かつてのザッパ・バンドに在籍していたメンバーたちによるザッパ・トリビュート。1994年にドイツで行われたジャズ・フェスでのライブ録音。
よく考えたらこれのビデオってのも見たことあったんですが、ビッグ・バンドを従えたアイク・ウィリスがひとりでステージ上を奔走していましたね。でもね、君の役割は違うんだよ。やっぱりコンダクターとしてのザッパの不在を痛感しました。
主(あるじ)のいない家族写真ってのは、とてつもなく悲しい。


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*** BANG ON A CAN ***

2002/Apr

Bang On A Can / Music For Airports / Point Music / 1998   Excellent!

至福度3

 1978年のイーノの名盤「Ambient 1: Music For Airports」を、アルバム1枚まるごとそっくり再現したもの。これ、いいなぁ。
このカバー・アルバムは2つの“転換”で成り立っている。ひとつは編集された音楽(= Edited Music)から演奏する音楽(= Playable Music)への転換。原曲はマルチトラックを使って幾何学的に重ねる手法でのみ成立した世界。それを多数のメンバーですべて生(ライブ)でプレイする。実は僕もひまなときにうちのピアノでよく「1/1」のメロディーを弾いたりするんだけど、これ、やってみると気持ち良いんですよ。
もう一つの転換は積極的に聴くことをしない音楽から聴く音楽へ、という点。つまり、これはもはやアンビエントじゃないってこと。

それこそこの20年間に自称「アンビエント・ミュージック」は星の数ほど登場してきた。だけど、上記の2つの転換が行える曲って、ほとんどないんだろうね。


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*** THE BEATLES ***

2002/Aug

The Beatles / Compact Disc EP. Collection (15 CD EP) / Apple/Parlophone/EMI / 1981-1992

至福度2

  [Disc 1]The Beatles' Hits
  [Disc 2]Twist And Shout
  [Disc 3]The Beatles(No.1)
  [Disc 4]All My Loving
  [Disc 5]Long Tall Sally
  [Disc 6]A Hard Day's Night(Extracts from film
  [Disc 7]A Hard Day's Night(No.2)
  [Disc 8]Beatles For Sale
  [Disc 9]Beatles For Sale(No.2)
  [Disc 10]Beatles' Million Sellers
  [Disc 11]Yesterday
  [Disc 12]Nowhere Man
  [Disc 13]Magical Mystery Tour(Stereo)
  [Disc 14]Magical Mystery Tour(Mono)
  [Disc 15]Bonus Disc(Stereo)

これは60年代にイギリスで流行ってた33 1/3回転4曲入り17cm盤、通称EPとかコンパクト盤とかいわれていたもののCD化ボックスです。Disc13,15以外はモノラルで、特にDisc15はこのEP Boxで初めてステレオ・ヴァージョンが発表されたという貴重なもの。
でも今は逆にモノラルの方が貴重ですね。特にアルバム「ヘルプ」と「ラバー・ソウル」、そして「マジカル・ミステリー・ツアー」の現行CDはステレオ盤だけなので、モノラルのCDはここでしか聴くことができません。
で、聴いてびっくり!音が太い!すごくかっこいいではありませんか!目からウロコならぬ、耳からウロコです、これは。「マジカル〜」にいたっては、編集とか効果音とかが全然違ってます。
こうなったら、オリジナル・モノのLPも全部CD化してもらいたいものですな。


2004/Feb

The Beatles / CD Singles Collection (22CDsg Box Set) / Parlophone / 1992

至福度2

 ビートルズがデビューから解散までにイギリスでリリースしたシングルをそのままCD化したBoxセット、22枚組(もちろんアメリカだけのシングルカットの「Yesterday」とか「The Long And Winding Road」などは含まれてない)。中古の輸入盤を1万円で購入。これ、中身のディスク番号がオリジナルの発売順になってないんですね。さぁこれを正しい順番に並べられるか!?ってところでファン度が試されるわけです。正解はもちろん、

[Disc 1] Love Me Do / P.S. I Love You
[Disc 2] Please Please Me / Ask Me Why
[Disc 3] From Me to You / Thank You Girl
[Disc 4] She Loves You / I'll Get You
[Disc 5] I Want to Hold Your Hand / This Boy
[Disc 6] Can't Buy Me Love / You Can't Do That
[Disc 7] A Hard Day's Night / Things We Said Today
[Disc 8] I Feel Fine / She's a Woman
[Disc 9] Ticket to Ride / Yes It Is
[Disc 10] Help! / I'm Down
[Disc 11] We Can Work It Out / Day Tripper
[Disc 12] Paperback Writer / Rain
[Disc 13] Yellow Submarine / Eleanor Rigby
[Disc 14] Strawberry Fields Forever / Penny Lane
[Disc 15] All You Need Is Love / Baby You're a Rich Man
[Disc 16] Hello, Goodbye / I Am the Walrus
[Disc 17] Lady Madonna / Inner Light
[Disc 18] Hey Jude / Revolution
[Disc 19] Get Back / Don't Let Me Down
[Disc 20] Ballad of John and Yoko / Old Brown Shoe
[Disc 21] Something / Come Together
[Disc 22] Let It Be / You Know My Name (Look up the Number)

*Disc 1-19: Mono
*Disc 20-21: Stereo
*Disc 22 Track1:Stereo, Track2: Mono

ふむ、基本ですな。
ビートルズのアルバムをCDで全部持ってる人ってのは普通にかなり多いだろうけど、全シングルをCDで持ってる人は案外と少ないはず。もちろん「赤・青」や「Past Masters Vol.1,2」、そして「1」とかを持っていれば基本的にいらないんだけどね。でもこうやって2曲入りのシングルの状態で全部持っていたいってのが人情ってもんでしょう。
で、このBoxの存在意義ってのはそれだけじゃなくて、今や貴重なモノラル・ヴァージョンが聴けるってところもあります。Disc5とDisc8から19までの曲は、シングルの形態でしかモノラルはCD化されてない。これは以前「EPコレクション」のときにも書きましたが、モノラルの音圧は迫力があって意外と新鮮。特に「Day Tripper」とかの曲ではステレオだとヴォーカルが右だけからしかでてこないのだが、これがモノだと(あたりまえだけど)センターからガツンと出てくる。やっぱ、その方が自然なんだよな。
あと、音の定位でなく、音量のバランスだけでバンドサウンドをまとめているってのがよくわかる。「Rain」などでポールのベースが異常にでかかったりするのは、やっぱその曲で重要なのがベースだってことをメンバーもジョージ・マーティンも認識してたってことなんでしょうね。
さらに今回聴いてて思ったんだが、ジョンの曲でのポールのベースがとにかくいいんだわ。ジョンの曲を世界で一番理解してたのはポールだったんじゃないだろうか、って気がしました。当たり前の話なんだけどさ。


1999

The Beatles / Yellow Submarine -Songtrack- / EMI/Apple / 1999   Excellent!

 エバーグリーンズのライブで滞在した仙台で購入。いい!とにかく良い!
オリジナルのミックスがもう20年以上も耳にこびりついているので実はリミックスは心配していたんですが、ピーター・コビンさんのミックスはオリジナルをしっかりと踏襲していて、イメージは変わってないのでOKでした。
でもまぁ、もしジェフ・エメリックが1999年に再度ミックスをやったとしても同じような感じになったと思うから、「極めて妥当」という見方もあるかもしれません。
唯一気に入らなかったのはラストの「It's All Too Much」。特に個人的な思い入れが強い曲だったので、これだけはオリジナルの方が今でも好きです。
今回、やっぱり「Hey Bulldog」がやたらと良いです。かっちょいい!ここしばらくは愛聴盤になりそうです。

  recommend track;  M2-Hey Bulldog, M14-Nowhere Man

2001/Apr

The Beatles / 1 / Apple/EMI / 2000

受難度3

 なんなんだろう、この違和感は。その理由を考えてみる。
  その1.「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」が入ってない
  その2.「ドント・レット・ミー・ダウン」が入ってない
  その3. 曲順の収まりが悪い
... とかなんとかいくつもあるんだが、一番の理由は僕が「赤」と「青」に馴染みすぎているからなんだろうな。中学1年生の時に買って以来、25年以上も「ビートルズのベスト・アルバムは『赤』と『青』しかない!」と思って聞き続けてきたんだもの、今更「はい、これが決定版のベストです!」っていわれても体が拒否しちゃうんだろうね。
これからもずっと僕の中では「赤」と「青」が標準(=スタンダード)であり続けるんだろう。


2003/Nov

The Beatles / Let It Be...Naked (2CD) / Apple/Parlophone/EMI / 2003

受難度1

通常CDのUK盤を購入。日本盤はCCCDだそうです。

さて、賛否両論がなくちゃいけないね、これは。
だってさ、事実としてアルバム「Get Back」は完成してたのにメンバーが満足できなかったから二度も発売中止になって、その後にフィル・スペクターがまとめなおしてアルバム「Let It Be」としてやっと発売された経緯があるんだもの。ジョンやジョージはこのフィル・スペクターの作業を高く評価してたわけだし、ポールだけが気に入ってなかったんでしょ。リンゴはどうか知らんけど。じゃ今回、オーバーダブを取っ払って元通りにしたら、また当初の未完成状態に戻るだけじゃん。
...なんてことを考えながらも、やっぱり気になって買ってしまいましたよ「...Naked」。で、聴いて悩んじゃった。たしかに音はすごく良い。だけど、「フィルによって歪められる前の、これがビートルズ本来のあるべき姿だ!」って大絶賛する気になんかなれない。だったらあの「Get Back」をそのまま発売すればいいんだからさ。なんか、オリジナルの「Get Back」でもフィル版の「Let It Be」でもない、すんごく中途半端なものに思えてしまった。でも通して聴いてると、意外と存在感のあるビートルズの姿が見えてくるってところは魅力がある。良い部分ばかりを継ぎはぎしたんだからあたりまえ、って言ったら身もフタもないが。
う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜む.........。

で、何回か聴いてたら、いつのまにか違和感なくなっている自分にも気づく。あ、あれぇっ?

そうそう、今回の『...Naked』にはボーナス・ディスクがついてて、ブートでおなじみの“とりとめのないセッション”を20分ほど堪能できます。これは一度聴いたら、まぁ、二度と聴く必要はないでしょう。


2006/Nov

The Beatles / Love (Limited CD+DVD) / Toshiba EMI/Apple / 2006

至福度1

 ビートルズのマルチトラックから音を抜き出して新たに再構築したアルバム。当然のごとく発売前からいろいろと賛否両論あったわけで、僕も「なにがなんでも完全否定」の側でした。
ところが店頭演奏を聴いてびっくり。ありゃ、案外これはアリなのかも?
特に驚いたのが「I Am The Walrus」。この曲の後半部分はモノラル版だけしか入ってない音(BBCのラジオドラマ「リヤ王」の部分)があるので、ステレオ版もこのモノラル音源を疑似ステレオ化してるのですが、それが今回は完全ステレオになってる!へぇ、こんなことできるんだねぇ。
また「Revolution」は短縮版(*)ながら、左右にギターが分かれてる。そうそう、普通こういうミックスにするよな。
その他、「A Day In The Life」(←ジョンの呪文のようなカウントも収録!)など数曲はほぼフル演奏。「Tomorrow Never Knows」と「Within You Without You」の2大おサイケ・ナンバーの合体ワザもなかなか。あと、ホワイト・アルバムで「Cry Baby Cry」と「Revolution No.9」の間に入ってたノン・クレジットの「Can You Take Me Back」って曲が長く入っていたりするのも新鮮。
他の、やたらと曲を詰め込んだコラージュみたいなトラックは何度も聴きたいとは思わないけど、これはこれで「78分間のビートルズ・サウンドのサンプラーCD、2006年版」と割り切れば楽しいものです。お見事お見事〜。
そのくらいの軽い気持ちで聴きつつ、次のビートルズ「作品」(商品?)を待ちたいと思います。

追記:*...DVDの方は「Revolution」がフルに収録されてました。この点だけでもDVD付きを買った方がいいですね。


2006/Dec

The Beatles / The Capitol Albums Vol.2 (4CD Box) / Toshiba EMI/Apple / 2006

至福度1

 ビートルズのアメリカ盤の復刻シリーズ第2弾。「The Early Beatles」「Beatles IV」「Help! - Original Motion Picture Soundtrack」「Rubber Soul」の4枚をステレオとモノで収録。
これ、輸入盤、日本盤ともにロング・ボックス型とキューブ型の2種類づつが出てますが、日本盤のキューブ型のみ、紙ジャケが日本製造。他は再現度が低いので買う価値はないです。この際、シリーズ第1弾も日本製造で再リリースしてほしいですね。

さて、最新のリマスタリングということですが、正直、音圧が上がったかわりにノイズも増えているように思えます。もう40年も前の音源ですから、現在進んでいるといわれている全曲のリマスタリングにも過度の期待をしてはいけないのかもしれません


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*** THE BEATNIKS ***

2003/Feb

The Beatniks / Exitentialist A Go Go (Remaster / Papersleeve) / TENT/PonyCanyon / 1987-2003   Excellent!

至福度2

 これはねぇ、“なさけない男の世界”を歌わせたら当代随一の高橋幸宏と鈴木慶一のコラボレーションですから、“なさけない”の2乗くらいすごいことになっちゃってます。「ちょっとツラインダ」なんてもう、聴いてると「あんたら〜、しっかりしなさいよ!」って背中叩きたくなるくらいしょーもなくってステキです、わははは。


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*** THE BEARS ***

2003/Jun

The Bears / Live / DGM/Universal International / 2002

至福度1

 エイドリアン・ブリューの個人的趣味のバンド、ベアーズのライブ。クリムゾンと比べてとてもポップです。器用で、ちょっとだけひねくれていて、なんかまるで“円熟したXTC”とかUtopia(トッド・ラングレンね)を聴いているような気分。つまりは、悪くないってことです。

途中、彼はMCで「Pop music is not dead!!」と叫んでます。そうだそうだー!


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*** BIG COUNTRY***

2001/July

Big Country / Through A Big Country - Greatest Hits - / Mercury / 1990

受難度2

 80年代にU2、エコバニ、シンプル・マインズ等と同じくスティーヴ・リリーホワイトのプロデュースで活躍したバンドですね。ギターの音がまるでバグパイプのようだという評判もありました。
このベスト盤を聴くと、デビュー曲の「イン・ア・ビッグ・カントリー」にすべてが集約されていたんだなぁ、と思います。あとの曲はいらんなぁ。いいバンドだったんだけどなぁ。


*** BILL BRUFORD'S EARTHWORKS ***

2002/Dec

Bill Bruford's Earthworks / Footloose And Fancy Free (2CD) / DGM / 2002

至福度1

 クリムゾンを正式に辞めたビルブラのジャズ・アルバム。ドラム、ピアノ、サックス、ベースのカルテットで、2001年ロンドンでのライブ2枚組。
さてさて、僕はジャズが大の苦手なんですよ。よくわからないし、全部同じに聴こえちゃう。しかしそこはビルブラです。ジャズとはいっても変拍子ビシバシで、クリムゾン時代となにもかわりません。スネアの音も相変わらず甲高いし。スピード感のあるスリリングな展開が心地よし。
生粋のジャズ・ファンからどのような評価がされるのかわかりませんが、プログレ・ファンの僕の耳には、これは違和感なく楽しめた1枚です(いや、2枚組なんだが)。


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*** BILLY JOEL ***

2000

Billy Joel / The Nylon Curtain / Sony / 1982

至福度1

 僕の知る限り、ビリー・ジョエル唯一の社会派アルバム。もっともいわゆるビリー・ジョエルっぽくなくて、もっとも僕の好きなビリー・ジョエルのアルバムです。
失業問題の「アレンタウン」、社会的抑圧の「プレッシャー」、ベトナム戦争の「グッドナイト・サイゴン」...。どれもその場にいる個人の視点で唄われているところがビリー・ジョエルらしい。

しっかしアメリカって80年代までベトナム戦争を引きずっていたんだなぁ。
死ぬのは嫌だ、怖い。戦争反対!

recommend track;  Goodnight Saigon


*** BLONDIE ***

2005/Dec

Blondie / Plastic Letters (Remaster) / Chrysalis / 1977-2001

至福度1
2005/Dec

Blondie / Parallel Lines (Remaster) / Chrysalis / 1978-2001   Excellent!

至福度3

 2004年にこの2枚をセットにした「2CD Originals -Limited Edition-」が発売になってて、それが未開封品1600円で売ってた。うひゃぁ1枚800円じゃん!こんな名盤がこの安さなんて、バチが当たるってもんだね。

「Plastic Letters」(邦題「囁きのブロンディー」)はまだちょっとパンク臭さも残ってる頃のアルバムで、ちょっとヒットした「Denis」が入ってる。

そして「Parallel Lines」(邦題「恋の平行線」)。「ハート・オブ・グラス」の大ヒットでついに世界的にブレイクします。僕はこのアルバムは全曲お気に入りで、ブロンディーの中で一番好きなアルバムですね。パンクっぽさとポップさとのブレンド具合が絶妙です。なぜかクリムゾンのロバート・フリップが1曲参加して、いい味出してたりします。
リマスターで音も良いんだけど、唯一気に入らないのは「ハート・オブ・グラス」がオリジナルでなく5分10秒の「Disco Version」で収録されていること。これ、単に繰り返しを多くしただけのくどい編集で、おもしろみがまったくない。実は当時も途中からアルバムのヴァージョンは差し替えられてるので間違いではないのですが、せっかくボーナストラックをいっぱい入れてるのですから、オリジナルのヴァージョンくらいちゃんと入れて下さいよ。お願いしますだ


2001/Aug

Blondie / Eat To The Beat / Chrysalis / 1979

至福度2

 ディスコ・ブームに乗って「ハート・オブ・グラス」が大ヒットしたあとに、満を持してリリースされたアルバム。当然、売れました。全曲プロモーション・フィルムを作ってビデオソフトまで出すわ、シングルカットいっぱいするわ、この頃のブロンディーは何をやっても当たりまくりでした。

もともと、“テクノポップ”って、このブロンディーやトーキング・ヘッズのあたりを指した言葉なんだよ。シンセが入ったニュー・ウェイヴのこと...っていっても誰も信じないかもしれないけど。


2004/Dec

Blondie / Autoamerican / Chrysalis/Toshiba EMI / 1980-2001

受難度2

 この頃にはちょっと旬を過ぎてました。でも「Rapture」だけは新鮮でしたね。


1999

Blondie / Picture This Live (Limited) / Chrysalis / 1998

 EMI100周年記念限定シリーズの1枚。78年と80年のライブを1枚にまとめてます。
意外なことにブロンディって全盛期にライブ盤を出してないんだよね。もっと音の良い録音があるはずなんだけど、ま、とにかくオフィシャルで初めて出たライブ盤ということで、それだけで許せてしまう1枚。収録曲は全部歌えるぞ〜。


1999

Blondie / Maria (EP) / BMG / 1999

 長生きはするものです、ブロンディが復活するなんて...。おまけにこの再結成第1弾シングル、イギリスではチャート1位でしたよ。
あぁデビーさま、今あなたはいったい何歳なのでしょうか?もう50を越えているのでは?でもあいかわらずうるわしゅうございます。一生わたくしはあなたについてまいりまする...。


*** BOB DYLAN ***

2003/Jan

Bob Dylan / Live 1975 - The Rolling Thunder Revue / The Bootleg Series Vol.5 - (2CD plus bonus DVD Video) / Columbia / 2002

至福度2

 ワタクシにとって一番好きなボブ・ディランのアルバムは、「激しい雨(Hard Rain)」であります。これは1975〜76年に行われた“ローリング・サンダー・レビュー”という大規模なツアー後期(76年)のライブ盤で、それぞれの楽曲は歌詞もメロディもオリジナルのスタジオ・テイクから大胆に変容しています。このツアーは当時テレビでも同名スペシャル番組として放送されまして、シャウトするディランの姿にしびれたものです。

ところで、そもそもワタクシはディランというアーティストはスタジオ盤よりもライブ盤の方がかっこよいと思うのであります。なぜなら彼の歌は常に変容し続けるので、スタジオ盤で固定されたのはあくまでも歌の最初の姿でしかなく、おもしろいのはまさにその後だと思うからであります。さまざまに異なったミュージシャンとのライブ盤はそれが確認できるので特に興味深い。ジョージ・ハリスンらと共演した「バングラ・デシュ」しかり、ザ・バンドとの「ロイヤル・アルバート・ホール」、「偉大なる復活(Before The Flood)」や「ザ・ラスト・ワルツ」しかりであります。

そして今回ディランの“ブートレッグ・シリーズ”第5弾としてリリースされた2枚組は、前述の“ローリング・サンダー・レビュー”の前期(75年)に収録されたもの。ジョーン・バエズらが一緒に参加しています。
この時期のディランはロック色が若干濃くなってまして、バックとの絡みもかっこよい。でもツアー前期より後期の方がさらにロックっぽくてよかったかも。

ボーナス・ディスクとしてDVDつき。これはもう、買わなきゃ一生後悔しますね。


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*** BONZO DOG BAND ***

2005/Apr

The Bonzo Dog Doo Dah Band / New Tricks / 2000

受難度3

 60年代の冗談音楽(え?言い過ぎですか?)、ボンゾ・ドッグ(Bonzo Dog Band)の2000年編集ベスト。
モンティ・パイソン→ラトルズ、とくればその先は、ニール・イニス→ボンゾ・ドッグまで行きつきます。この30年近くずっと気になってたバンドでした。 で、念願かなってやっと聴いたわけですが、まるで字幕なしのまま英語版モンティ・パイソンを観てるようなかんじ。こりゃわけわからんぞ。う〜ん、僕の好きなモンティ・パイソンは、広川太一郎らによる日本語吹き替え版だったんだなと実感。
唯一、「Don't Get Me Wrong」はビートルズの「Don't Let Me Down」のわかりやすいパロディ。これはラトルズのアルバムにそのまんま入っててもおかしくない抜群の仕上がりで大満足。


*** BONY PINK / ボニー・ピンク ***

2000

Bony Pink / You Are Blue, So Am I (EP) / Warner Music Japan / 2000

至福度1

 赤い髪をやめて普通っぽくなったボニー・ピンクのシングル。タイトル曲も佳曲ですが、2曲目の「過去と現実」が特に秀逸。もう日本語詞だけで勝負したら?

recommend track;  過去と現実


*** BOSTON ***

2008/Aug

Boston / Boston (Papersleeve/Remaster) / Epic / 1976-2006

至福度1

 トム・ショルツ自身によるボストンのリマスター盤。
彼が今回書き下ろした「自宅の地下室で小遣い稼ぎをする方法」って題のライナーノーツが笑える。それによれば、このアルバムでメンバー5人全員によって演奏されたのはラストの1曲だけで、他の曲はドラムとリード・ヴォーカル以外のほぼすべてのパート(エンジニアリングとかミックスも含む)をトムが自宅スタジオで完成させてたという。
まぁ、当時からそんな言われ方はされてましたが、話に尾ひれがついているだけだと思ってたら、本当だったんですね。なんとも究極の宅録バンド・サウンドですなぁ。


2008/Aug

Boston / Don't Look Back (Papersleeve/Remaster) / Epic / 1978-2006   Excellent!

至福度2

 前作同様、ヴォーカルとドラム以外のほとんどがトム・ショルツ一人によるセカンド。これも売れたなぁ。
リリース当時、このアルバムの音処理は中学生の僕には驚異的で、音の重ね方、ディレイの飛ばし方、フェイザーの掛け方など、何百回も聴いてその秘密を探ろうとしたものです。今でも録音する時の僕のお手本ですね。
トム・ショルツ自身によるリマスターで、21世紀の今でも完璧なサウンドとしてよみがえってます。いやぁ、おみごと!


2005/Jan

Boston / Walk On / MCA / 1994

受難度3

 4枚目。すでにヴォーカルのブラッド・デルプさんは離れてるし、トム・ショルツ以外はオリジナルのメンバーはほぼ絶滅してる。なのにいつものボストン・サウンド


*** BOZZIO LEVIN STEVENS ***

2001/May

Bozzio Levin Stevens / Situation Dangerous / Magna Carta / 2000

受難度2

 テリー・ボジオ、トニー・レヴィン、スティーヴ・スティ−ヴンスという凄腕による第2弾アルバム。
もちろんメインはスティ−ヴンスのギターになるわけだが、そこはさすがにボジオとレヴィンのこと、ザッパ〜クリムゾン的な展開もあちこちに見受けられておもしろい。


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*** BPM&M ***

2005/Jul

BPM&M / XtraKcts & ArtifaKcts / Papa Bear/DGM/PonyCanyon / 2001

至福度1

 クリムゾンの番外編のProjeKctシリーズの、さらに番外編ってところ。しょせんこれはクリムゾンじゃない、って割り切って聴いたら何曲かおもしろかった。

現在のクリムゾンはこれを作ったパット・マステロットが在籍しているということを最大限に活かすべきだな


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*** BRAM THAIKOVSKY ***

2002/Jun

Bram Thaikovsky / Strange Man, Changed Man / Rader Records / 1979

至福度1

 (♪〜大学受験ラジオ講座のテーマ曲)
こなさんみんばんわ、「試験に出るヒストリー・オブ・ロックンロール」のお時間です。
今日のテーマは「パンクの終焉〜ニュー・ウェイヴの誕生」です。テキストは69ページを開いてください。
70年代半ばに起こったパンク・ムーブメントは、大きな盛り上がりを見せた後、短期間のうちに変容していきます。それがニュー・ウェイブと呼ばれるものです。まぁ「ぶっこわしてばかりもいられねぇや!」というところだったのでしょう。78〜79年頃にはこのニュー・ウェイブには主に次のような流れがありました。

  サブ・ジャンル名 概要 代表アーティスト
§1 パワー・ポップ パンク+メロディアスなポップの要素 エルヴィス・コステロ,etc...
§2 ホワイト・ミュージック パンク+レゲエ ザ・ポリス、XTC,etc...
§3 テクノ・ポップ パンク+シンセ ブロンディー、トーキング・ヘッズ,etc...

ここで間違えやすいのはテクノ・ポップ。代表選手にクラフトワークを書いてはいけません。あれは当時、ジャーマン・プログレって呼ばれてたんです。

...とうことで、上記のパワー・ポップで忘れてはいけないのがブラム・チャイコフスキーというわけです。このアルバムの邦題もズバリ「パワー・ポップの仕掛け人」!でも看板に偽りはありません。これぞまさに良質のパワー・ポップであります。

23年ぶりにジャケットを見て、初めて気付いたこと。
その1、シングルになった名曲「Girl Of My Dreams」にはマイク・オールドフィールドがゲスト参加していた。楽器はなんとチューブラー・ベルズ(笑)!
その2、英詞の聞き取りを担当しているのは、なんとピーター・バラカン!


*** BRIAN ENO ***

2005/Feb

Eno / Here Come The Warm Jets (Remaster / Papersleeve) / Toshiba EMI / 1973-2004

受難度1

 イーノはいいの!イーノはハゲなの!
でもただのハゲじゃないぞ、グラム・ハゲだ!デヴィッド・ボウイーとイギー・ポップを描いたといわれる映画「ヴェルヴェット・ゴールドマイン」(←やたらと男同士のキスシーンばかりの映画)の冒頭で、このアルバム1曲目の「Needle In The Camel's Eye」がかかるんですよ、それのまぁかっこいいこと!そうか、イーノって当時はグラム・ロックのすぐそばに位置してたんだ!と思いました。
ロキシー・ミュージックを自分から脱退したのかブライアン・フェリーにクビにされたのか、諸説はありますが、辞めてソロ・キャリアをスタートさせたのは大正解。ロキシー時代と同じく、彼の広すぎるオデコはやたらと派手な衣装にマッチして、まさにグラム(笑)!
それでいいのか?これでいいのだ。イーノはいいのだ。

<以下、まじめなデータ>
イーノはロキシー・ミュージックの1st(1972)と2nd(1973)のみ在籍してました。辞めた理由については自尊心の高いフェリーが「一つのバンドに2人のノン・ミュージシャンはいらない」とか「2人のブライアンはいらない」とか言ってクビにしたとされてます。かつてそのあたりを市川哲史さんにつっこまれたフェリーさんは、「だってさぁ、イーノをキーボーディストとして雇うと、もう一人(ちゃんとした)キーボーディストが必要になるじゃない…」というようなことを言ってました。ま、このあたりが本音かもしれません。
1973年、ロキシー脱退後はポーツマス・シンフォニアのアルバムに参加した後、Fripp & Enoの1作目「No Pussyfooting」をリリース。そしてついに制作されたこのソロ・アルバム、ロキシー仲間のフィルマンやらレーベルが同じクリムゾンからロバート・フリップ、ジョン・ウェットン等が参加してます。またクリス・トーマスがミックスで協力してます。


2005/Feb

Eno / Taking Tigar Mountain (By Strategy) (Remaster / Papersleeve) / Toshiba EMI / 1974-2004

受難度1

 イーノはいいの!不気味でもいいの!
ジャケはまるで敦煌のマンダラ壁画みたいだ。1000年経って昔の鮮やかな色が変色しまくってる壁画。だけどこれは国宝級だぜ。どんなに色が変わろうが、芯はまったく変わっちゃいない。
この中の「Third Uncle」はフィル・マンザネラ等とのプロジェクト=801でも演奏され、後にはバウハウスの連中もカヴァーしてる。数年後に出てくるニュー・ウェーヴとかテクノポップとか、そういうもののルーツとでもいえるようなものが、ごちゃっ、と詰め込まれてるようなアルバムだ。
それでいいのか?これでいいのだ。イーノはいいのだ

<以下、まじめなデータ>
1974年のセカンド・アルバムは、フィル・マンを中心にロキシー人脈が登場してますが、ロバート・ワイアットやフィル・コリンズの参加にも注目したいところ。
この年にはアルバム未収録のシングル「Seven Deadly Finns」もリリースされました。またジョン・ケールやニコのアルバムにも参加し、この二人とケヴィン・エアーズと共演したライブ盤「June 1, 1974」が発売されました。


2005/Jan

Eno / Another Green World (Remaster / Papersleeve) / Toshiba EMI / 1975-2004  Excellent!

至福度3

 イーノはいいの!変だけれどいいの!
名盤の誉れ高いこの3rdアルバムは、前作までとがらりと雰囲気が変わって半分はインスト曲に。そして1曲目「スカイ・ソウ」からまともではない曲が並んでます。でもイーノの場合、どんなに妙ちくりんでも必ずポップな部分がある。だから聴ける。
後にUILAB(ステレオラブとUIのコラボ・ユニット)がカバーした「セント・エルモス・ファイア」だってそう。ドラムのかわりにチープなドンカマ、ベースのかわりはピアノの低音部、そしてその上にフリップの早弾きギター・ソロが覆いかぶさってという、どう考えても尋常ではないサウンド構成。
なのにこれが超ポップ。普通のポップを超えて超ポップ。アイディア一発だけで曲を作ってるように聴こえても、実は極限までそれを練ってある。誰もが簡単にできそうで、絶対に作れない世界。これがイーノの「緑世界」。
それでいいのか?これでいいのだ。イーノはいいのだ。

<以下、まじめなデータ>
イーノ再発シリーズ、第1弾の4枚は初期の歌もの路線。日本盤だけ紙ジャケ仕様。さらに輸入盤はCCCDですが東芝盤は通常CDになってます。
1975年のイーノはものすごい仕事量で、9月のこのアルバム(ENO名義)の前月にはシングル「The Lion Sleeps Tonight」(A面曲はアルバム未収録)、そして11月には環境音楽アルバム「Discreet Music」(BRIAN ENO名義)がリリースされてます。さらに12月にはFRIPP & ENOのコラボレーション・アルバム「Evening Star」も。この他にもフィル・マンザネラの名盤「Diamond Head」、フィル・マンのユニットであるQUIET SUNの「Mainstream」やロバート・ワイアットのアルバムなどにも参加してます。どれもすばらしい仕事で、すごすぎです。


2005/Jun

Brian Eno / Discreet Music (Remaster / Papersleeve) / Toshiba EMI / 1975-2004

至福度3

 イーノはいいの!名前がいいの!
イーノって単に「ENO」の3文字で表記してるけど、本名は「Brian Peter George St. John le Baptiste de la Salle Eno」。どうだ、じゅげむみたいだろ。毎朝10回ずつこの名前を繰り返し唱えると般若心経と同じ功徳が得られるっていわれてるんだぞ。うそだけど。
繰り返すこと、これはまじめな話、大切なことなんだぜ。このアルバムのタイトル曲はたったひとつのメロディーが30分も延々とリピートしてるだけだ。そこから何かを聴きだそうとしてはいけない。これはひたすら繰り返させておくことに意味がある。極端に小さな音量でこれを流していると、そのうちにメロディーが聞こえてこなくなる。その瞬間、この曲は君のアタマの中に溶け込んだってわけだ。
それでいいのか?これでいいのだ。イーノはいいのだ。

<以下、まじめなデータ>
日本盤だけ紙ジャケ仕様のイーノ再発シリーズ、第2弾の4枚はアンビエント路線。せっかく音の良いリマスターですが、それがはっきりわかるような大きな音で聴いてはいけない種類の音楽なので「意味ないじゃん!」といえるかもしれません。だからせめて紙ジャケでもながめることにしましょう。
それにしても1975年、この人が手がけた作品数もすごいけど、その中身の幅の広さってのは常人の理解を超えるものがありますね。


2005/Jan

Brian Eno / Before And After Science (Remaster / Papersleeve) / Toshiba EMI / 1977-2004  Excellent!

至福度3

 イーノはいいの!イーノの歌がいいの!
イーノってもともとキーボード・プレーヤーで、加えてギターもベースも弾くしパーカッションも叩いたりする。だけど一般的に彼は「Non-Musician」といわれ、「へたうま」と紙一重くらいの評価しかない。でもどの楽器を弾いてもべらぼうにセンスがいいプレイをしてるんだから、それで十分でしょ。
で、さらに歌が良い。それが一番感じられるのがこのアルバム(もちろんインスト曲も充実)。1〜2枚目の頃のギラギラのイメージは消え、落ちついた歌声でハモってる。彼のハモりを聴くとアルファ波出まくりになれるような気がする。
クラスターの連中と共演した「バイ・ディス・リヴァー」は数々の映画にも使われているイーノの歌もの代表曲。そうです、イーノはヴォーカリストなのです。
それでいいのか?これでいいのだ。イーノはいいのだ(しかし、このアルバム以降、彼は歌うのをしばらく封印しちゃうんですねぇ…)。

<以下、まじめなデータ>
1977年のイーノもすげぇ!12月にはこのアルバムと、シングルカットの「King's Lead Hat」(←タイトルは“Talking Heads”をアナグラムにしたもの)を発売。このシングルのB面はSnatchとの共演でアルバム未収録の「R.A.F.」。これも要Checkです。また8月には空にマイク・スタンドを向けた印象的なジャケのアルバム「Cluster & Eno」も出ています。デヴィッド・ボウイの「Heroes」、フィル・マンの801名義の「Listen Now」もこの年でした。


2005/Aug

Brian Eno / Music For Films (Remaster / Papersleeve) / Toshiba EMI / 1978-2005   Excellent!

至福度3

 このアルバムの成立の過程は下記「More Music For Films」の項を参照のこと。だけどそういうことは一切無視して、これはイーノの短編インスト集として楽しめばいいのですよ。フリップやらフィル・コリンズやらゲストは豪華ですが、彼らのプレイを期待して聴いてもしょうがないです。全編に渡ってイーノの豊富な音楽アイディアが、これでもかと詰め込まれた見本市だと思いましょう。
こういうふうに音楽を作れたらどんなにか楽しいでしょうなぁ。

ちなみにLP初回はその後と曲順が違っていて「M386」が1曲目でした。僕は圧倒的に初回の曲順の方が好きです。


2005/Jun

Brian Eno / Ambient 1: Music For Airports (Remaster / Papersleeve) / Toshiba EMI / 1978-2004   Excellent!

至福度3

 イーノはいいの!イーノは神なの!
うそじゃないって!ためしに“Eno is God”でググってみなよ、400件以上もヒットするから。ニュー・ウェーヴ全盛だった70年代末ニューヨークじゃ、インベーダー・ゲームの1面をクリアするとモニタに「ENO IS GOD」って文字が出てくる、ってオレは聞いたぜ。ま、これはガセネタらしいけどな。
でも当時NYの街中や地下鉄のペインティングに「ENO IS GOD」ってのがあったとか、そう書かれたTシャツを着てた人がいたって話は本当らしい。たしかに「グラム・ロック出身(笑)」、「ニュー・ウェーヴのプロデューサー」、「アンビエント・ミュージックの提唱者」で、口を開けば「サイバネティックス」とかの先端用語が飛び出してくりゃ、神と崇める連中がいても不思議じゃないわな。
それでいいのか?これでいいのだ。イーノはいいのだ。

<以下、まじめなデータ>
1978年のイーノもものすごい活動量!ソロ・アルバムとしてはついに“アンビエント”を命名したこのアルバムと、その前に「Music For Films」の計2枚。コラボレーションではクラスターの2人との「After The Heat」、プロデューサーとしてはDevoの1st、トーキング・ヘッズの2nd、コンピ「No New York」など。他にボウイーの「Rodger」、フリップの1stソロ「Exposure」への参加もこの年。いやぁ、すべてロック史に残る名盤ばかりです!


2005/Jun

Harold Budd/Brian Eno / Ambient 2: Plateaux Of mirror (Remaster / Papersleeve) / Toshiba EMI / 1980-2004   Excellent!

至福度3

 イーノはいいの!コラボもいいの!
ロバート・フリップとのコラボレーション以来、イーノは共作でいくつもの名盤を残しています。お相手としてはクラスター、デヴィッド・バーン(トーキング・ヘッズ)、ジョン・ハッセルなどなど。いずれもひとくせあるアーティストばかり。
このアルバムのコラボ相手はハロルド・バッド。ほぼ全面的に彼のシンプルなピアノをフィーチュアし、イーノはそれを最大限に活かす処理に徹しています。結果、これは極上のアンビエント・アルバムに。天に昇る音とは、まさにこのこと。


2005/Jun

Brian Eno / Ambient 4: On Land (Remaster / Papersleeve) / Toshiba EMI / 1982-2004

至福度1

 これは当時、聴いてとまどったんだよねぇ。イーノが提唱したアンビエント・ミュージックってのは、シンセとかピアノとかテープレコーダーとかを使って自然界に存在するよりも自然に心地よく聞こえる音響空間を構築することだ、と思いこんでいたんです。それがこのアルバム、田んぼのカエルの鳴き声とか、リアルな自然音がメインで作ってある。でもそれもまた再構築なわけで、要は素材は何でもアリだという新たな提案だったというわけ。
あちらの奥が深いのかこちらのアタマが足りないのか、イーノを聴くといろいろと考えることが多いですわ。えぇ。


2005/Sep

Brian Eno / Apollo - Atomospheres & Soundtracks (Remaster / Papersleeve) / Toshiba EMI / 1983-2005

至福度1

 まぎらわしいけど「Music For Films」は映画のサントラを集めたアルバムではなかった。しかしこの「アポロ」はほんとのサントラ・アルバム。そのものずばり、NASAの記録映画に使われている。
普通、宇宙ものの映画といえば、いかにも派手なシンセの音楽がつきもの。だがここではその正反対でイーノならではのアンビエントな世界が広がる。実際は高速で飛行している宇宙船も、そして宇宙遊泳する飛行士も、まるで静止しているかのようなゆったりとした動きに見える。だからビートのないイーノの音楽が案外はまるってわけですな。

収録曲の「Deep Blue Day」は後に映画「トレインスポッティング」にも使われます(落としたヤクを取りに便器の中に潜っていくシーン)。この曲で使われているのは教育用の電子楽器「オムニコード」。これは日本の鈴木楽器が製造していて、イーノはものすごく高く評価してます。現在は若干仕様が変わって「Qコード」という名で売っているようです。


2005/Sep

Brian Eno / Thursday Afternoon (Remaster / Papersleeve) / Toshiba EMI / 1985-2005

至福度1

 イーノはいいの!でもたまにはイーノも木から落ちるの!

このアルバムはソニーの委嘱による同名のビデオ作品のサントラ。映像もイーノの手によるもので、わざわざモニターをヨコ倒しにして、タテ長の状態で見るという変則ワザ。この手法、インスタレーションでやる分には斬新でよかった。ところがこれを家庭用ビデオ(ベータ、VHS)で発売するとなると話は別だ。どこの家庭でわざわざビデオソフト見るためにいちいちTVをヨコにする?そんな家はないわなぁ。

さてこのCD、イーノの紙ジャケシリーズで唯一買ってなかったので、一応押さえで買いました。これ、最初からCDだし、一度もLPになったことないので紙ジャケにする必要はないと思うんだけどね。
でもここまで来たのなら、イーノの一連のコラボレーション・アルバムまでぜひとも紙ジャケ再発してほしいものです。


2007/Feb

V.A. / Music For Films III (Reissue) / All Saints/Hannibal / 1988-2005

受難度1

 ブライアン・イーノさんの「Music For Films」シリーズ第3弾であるこのアルバムは、彼だけでなく弟のロジャー・イーノ、ギタリスト兼エンジニアのダニエル・ラノアやハロルド・バッド、ララージ等のイーノ・ファミリー総動員によるコンピになっている。でも、まぁ、みんなイーノのアルバムとして認識してるでしょうから、イーノさんの場所に置いといていいよね。
今回のリイシューでは、1988年のオリジナル発売時とは異なるジャケになっている他、ボーナストラックが2曲追加されて曲順が大幅に変更されている。詳細は以下の通り。

Music For Films III

(1988 Original)

1. Tension Block - Daniel Lanois & Brian Eno
2. Err - Michael Brook
3. 4-Minute Warning - John Paul Jones
4. For Her Atoms - Misha Mahlin and Lydia Theremin
5. Balthus Bemused By Color (Mix II) - Harold Budd
6. Theme From 'Creation' - Brian Eno
7. Saint Tom - Brian Eno
8. White Mustang - Daniel Lanois & Brian Eno
9. Sirens - Daniel Lanois & Brian Eno
10. Asian River - Brian Eno
11. Zaragoza - Laraaji
12. Quixote - Roger Eno
13. Fleeting Smile - Roger Eno
14. Theme For 'Opera' - Roger & Brian Eno
15.Kalimba - Laraaji

Music For Films III

(2005 Reissue)

1. Asian River - Brian Eno
2. Theme From 'Creation' - Brian Eno
3. Sirens - Daniel Lanois & Brian Eno
4. 4-Minute Warning - John Paul Jones
5. Kalimba - Laraaji
6. Fleeting Smile - Roger Eno
7. Quixote - Roger Eno
8. Tension Block - Daniel Lanois & Brian Eno
9. White Mustang - Daniel Lanois & Brian Eno
10. Balthus Bemused By Color (Mix II) - Harold Budd
11. For Her Atoms - Misha Mahlin and Lydia Theremin
12. Shark 12 - Brian Eno*
13. Err - Michael Brook
14. Saint Tom - Brian Eno
15. Theme For 'Opera' - Roger & Brian Eno
16. Zaragoza - Laraaji
17. Slower And Slower - Roger Eno*

*...Bonus Tracks

正直言って、どんな曲順でも、さらに数曲増えても減っても、あまり感じは変わりません。はい


2004/Sep

Brian Eno / Nerve Net (Repackage) / All Saints/Beat / 1992-2004   Excellent!

受難度1

 イーノの90年代を代表するアルバム。アンビエントしてない、かっちょいいイーノが聴きたい人にはおすすめ。もともとは1991年に完成していた「My Squelchy Life」って歌ものアルバムが発売元のワーナーの編成都合上、半年ほど発売時期が延びたため、その時間でイーノが全面的に作り変えちゃったというアルバム。僕は「My Squelchy Life」も聴いたことありまして、そりゃぁもう別物ってくらい違う。
今回のオールセインツからの再発盤、てっきりリマスターだと思って買い直したら、ジャケを一部変更した“リパッケージ版”で音は同じでした。ちぇっ。
かわりといってはなんですが、ビデオクリップが1曲収録されてます。たしかにこれは編集もいいし歌ってる(ラップしてる?)イーノが見られるだけで感動ものなんですけど、上記の「My Squelchy Life」の収録曲を追加するとか、シングル曲のリミックス(大量にある!)まで含めて2枚組仕様のDeluxe Editionにするとか、なんか他にアイディアなかったんでしょうかねぇ。


1998

Brian Eno / Lightness - Music for the Marble Palace / Opal / 1997

 サンクト・ペテルブルグでのインスタレーションのための自主制作の限定盤。ロンドンのイーノの事務所で直接買ってきた1枚。日本には入ってきていないみたい。ひたすら良質なアンビエント。


2006/Mar

Brian Eno / I Dormienti / Opal / 1999

至福度1

 1999年にロンドンで行われたインスタレーション用の音楽。39分の1曲収録。
「Neroli」のような音をバックに「ア」とか「ン」とかの女声が断片的に入る。


2006/Mar

Brian Eno / Kite Stories / Opal / 1999

受難度1

 1999年にヘルシンキで行われたインスタレーション用の音楽。3曲収録で計30分。
これもほとんど「Neroli」みたいなかんじ


2000
Brian Eno/Rigensha / Music For Onmyoji (2CD) / Victor / 2000
受難度2

 例の「陰陽師」のイメージ・アルバム。Disc 1は雅楽をモチーフにした日本人のユニットで、Disc 2がイーノ。なんでこんなのに世界のイーノ大先生が参加してるわけ?
初回限定盤のジャケットはホログラフィを使った豪華なもの。肝心の音は「シュトフ・アッセンブリー」あたりに近く、案外悪くない。


2006/Mar

Brian Eno / Music For Civic Recovery Centre / Opal / 2000

至福度2

 2000年にロンドンで行われたインスタレーション用の音楽。44分の1曲収録。
これは「シュトフ・アッセンブリー」に収録されている「Ikebukuro」って曲のロング・ヴァージョンだな。今回の原宿に僕が行った時にもずっとこれが流れてた。部屋でこのCDと「Ikebukuro」とを2台同時にかけたら、けっこうおもしろかった。なんかね、狭い部屋が広くなった感じがするんだ。いや、錯覚なんだけどさ。


2001/May

Brian Eno & J.Peter Schwalm / Drawn From Life / Virgin/Venture / 2001

至福度2

 またもやリズムのないアンビエントか?と思ったらドラム、ベース、ヴォイス、ヴァイオリンなんぞも入っている内容。全体的にはいかにもドイツという暗いトーンで貫かれていて、イーノより共演しているピーターなんとかさん寄りと思われます(この人、例の『陰陽師』のアルバムでも共演してました)。
ローリー・アンダーソンやホルガー・シューカイ等もゲストで参加。
でもこれ、なごむなぁ。S社とかT社あたりの売れてる安っぽいヒーリング系のコンピなんかが屁みたいに思える。
ところでこのユニット、なんと今年のフジ・ロックに出るんだそうで。行くべきか、行かざるべきか、う〜ん...。

○追記
このバンド(?)のフジロックでのステージ、かっこよかったそうじゃないですか!あぁ、行っとけばよかった...。


2006/Mar

Brian Eno / Compact Forest Proposal / Opal / 2001

受難度1

 2001年にサン・フランシスコで行われたインスタレーション用の音楽。5曲収録で計47分。
3曲目は上記「〜Civic Recovery Centre」の曲の20分ヴァージョン。つまり「Ikebukuro」とほぼ同じ。


2006/Mar

Brian Eno / January 07003 - Bell Studies for The Clock of the Long Now / Opal / 2003

受難度2

 15曲収録で75分。これはインスタレーション用というわけではないようだ。架空の時計のベルの音、ってかんじなのでしょうか。延々とベルの音。
タイトルは5000年後、西暦7003年の1月って意味なんだろうね。ジャケの中には10000年時計の図とかが入ってる。


2006/Mar

Brian Eno / Curiosities Volume II / Opal / 2004

至福度2

 12曲で59分収録。これは「Music For Films」シリーズにも通じる短編集。何曲かにはリズムも入ってるので聴きやすい。ぜひとも一般発売してほしいな。


2005/Aug

Brian Eno / More Music For Films (Remaster / Papersleeve) / Toshiba EMI / 2005

至福度1

 イーノはいいの!これは番外編なの!
イーノの「Music For Films」シリーズ、いくつもあってわかりづらいので、この際整理しておきましょう。

・Music For Films (プロモのみ)(1976)
限定500枚プレスの非売品。全27曲中6曲は既発表インスト曲で、残りが新曲。これは実際に映画などで使われたサントラ集というわけではなく、映画や番組の製作者に配付して自分の曲を使ってもらうために作られた売り込み用のプロモーションLP。通称「Director's Edition」とか言われてる。新曲21曲のうち12曲が1978年に出た市販ヴァージョンLPに再収録され、これに漏れた曲のうち7曲が1993年のCD BOXセットに入った。

・Music For Films (1978)
市販ヴァージョン。上記のプロモ盤から12曲を再収録して新曲6曲を加えた全18曲で構成。LPは再発分から曲順が変更され、CDも改定された曲順のまま。今回、紙ジャケ化されたので購入(上記参照)。

・Music For Films Vol.2 (1983)
LP BOXセット「Working Backwords」のボーナス盤として収録。単独ではLP、CDともに発売されてない。13曲中の7曲は「Apollo」収録曲の別ヴァージョン。

・Music For Films III (1988)
1988年にイーノの事務所のオーパルのコンピとしてリリース。ブライアン・イーノだけでなくロジャー・イーノ、ダニエル・ラノア、ジョン・ポール・ジョーンズ等の曲を収録。

・Original Soundtracks 1 (1995)
アーティスト名義はPassengersで、実際はイーノとU2、ダニエル・ラノア等。この制作時の仮題は「Music For Films Vol.4」だった。

ということで、今回の「More Music For Films」は上記の「Director's Edition」から16曲と「Vol.2」からの6曲で構成されたもの。ですが、これを持っていても上記2枚の収録曲すべてを網羅できないんです。なので、例のENO BOXを持ってない人にとってはありがたく、持ってる人にとってはあんまり意味のないCDといえます。


2005/Aug

Brian Eno / Another Day On Earth / Opal/Beat / 2005

至福度1

 久々の本格的ソロアルバム。
1996年の「The Drop」のプロモ来日の際に、「次作は歌う」と宣言してたので、本当かなぁ?って思ってましたが、9年後にちゃんと約束を果たしたというわけです。歌といっても70年代のようなロック的アプローチとは異なり、しいていえば「Ambient 4: On Land」(1982)のサウンド処理と、Eno/Caleの歌ものアルバム「Wrong Way Up」(1990)を合わせたような仕上がり。だからとてもよく眠れる、子守歌のようなアルバムになってます。いつもだいたい5〜6曲目あたりで寝てしまうので、実はあまりラストの曲まで聴けてません(笑)。
なお、収録曲のうち「Under」は1991年の幻のアルバム「My Squelchy Life」に収録されるはずだった曲(1993年のBox Setにて収録済)であります。

かつて誰かが『「Another Green World」というタイトルは、「Another」にこそ意味がある。「Before And After Science」が単なる「Science」でないのと同じように』というようなことを言ってた。じゃ、今回のタイトルは、どう解釈すればよいのかな。やっぱりいろいろと考えを巡らさせられるアルバムなわけです。


2006/Mar

Brian Eno / 77 Million (Limited 1000 copies) / Opal/Beat / 2006

至福度2

 2006年3月に原宿ラフォーレで行われたインスタレーション用の音楽の記念に制作されたCD。会場のみの1000枚限定発売。シリアルナンバーつきで、僕のは「0041」。
音は「The Drop」あたりに近く、2〜3分の小曲が7曲と、どんどん曲調が変わっていく18分の曲が1曲で構成。

追記:会場の中でかかっていた音楽はこれではない。


2007/Sep

[DVD-ROM]Brian Eno / 77 Millions Paintings / Beat / 2007

至福度1

 これは音楽CDでもDVDビデオでもありません。DVD-ROMによるアプリケーションです。
Mac/Winのパソコンにインストールするとディスプレーいっぱいに「絵」が表れ、これが少しづつ変化して違う「絵」に変わっていく。この数、7700万通り。BGMとして流れてくるアンビエントな「曲」も少しずつ、エンドレスでランダムに変化していきます。
(ただしMacのPowerPC G4の場合はCPUスピードの問題で「曲」を「生成」することができないので、かわりにあらかじめ用意された31分ほどの「曲」がmp3形式でインストールされます。この場合、「絵」を走らせても音は自動で鳴ってくれないので、手動でiTunesなどで鳴らさないといけない。これがなんともなぁ。
でもiTunesに入れてしまえばこの「曲」はiPodでも聴けるわけで、イーノさんのアンビエント系音楽の新作として楽しむこともできるってわけですよ。)
なんかね、リビングからテレビとか捨てちゃって、24インチiMacあたりを置いてこれを一日中走らせておきたい、ってかんじですね。
誰ですか?「でも結局、体のいいスクリーン・セーバーのようなものなんでしょ?」なんていってる人は!う〜…、そうかもしれないけど、ま、そう思わないことにしましょうよ!

ところで10年ほど前に「Head Candy」ってCD-ROMがありましたね。サイケなQuickTimeムービーを偏光フィルムのサングラスをかけて見るっていう、それこそ体のいいビデオドラッグ作品でした。これ、イーノさんは音楽を提供しただけで映像の制作には一切関わってません。なのに商品にはでかでかと「Brian Eno's Head Candy」と書かれて発売されてしまい、イーノさんはとても心外だったそうです。


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*** BRIAN ENO + DAVID BYRNE ***

2006/Aug

Brian Eno + David Byrne / My Life In The Bush Of Ghost (Remastar) / Nonsuch / 1981-2006

至福度1

 楽器や機材の発明がその後の新しい音楽の発明に結びつく、というのはこれまでにいくつも例があります。エレキ・ギターの発明がロックンロールにつながり、シンセサイザーの発明がプログレを、シーケンサーの発明がテクノを、って具合に。スクラッチなんぞもヒップ・ホップの成立に間違いなく貢献しているでしょう。ところがまれに、その後の機材の発明を待たずに音楽が突然変異的にできてしまうことがあります。たとえば1960年代のジミヘンの「Are You Experienced?」にまるでスクラッチみたいな音が入ってる(実際はギターのからピッキングの音をテープで逆回転再生して出してる)。こういうのはもう、学研ムーのいうところのオーパーツみたいなもんです。アーティスト側の発想が機材の制約を越えちゃったってこと。
で、イーノ&バーンのこのコラボレーション・アルバム。これをコラージュ音楽のひとつ、といっちゃぁそれまでなんだが、単なる実験音楽/前衛音楽でなく、リズムのあるポップな音楽にまでもってきたところがえらい。時代はまさにサンプリング・マシンの発明直前。なのにその後にイヤというほどみんながやることになる「民族音楽の切り抜き&再構成」をこの段階でやり尽くしてしまっているところがすごいと思うのであります。

今回の再発ではボーナストラックが8曲も。WEBではリミックス・コンテストまでやってるそうな。ジャケはオリジナルがこれ(→)。だけどなんだか変わっちゃいました


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*** BRIAN ENO / JOHN CALE ***

2008/Feb

Eno/Cale / Wrong Way Up / Hannibal/All Saints / 1990-2006

受難度1

 ブライアン・イーノ(元ロキシー・ミュージック)とジョン・ケール(元ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)のコラボレーション。

以上。

え?なんかもっとないのかって?
はい、これは前年に制作されたジョン・ケールのソロ「Words For Dying」をイーノがプロデュースしたことから発展したアルバムでして、こういうケースは他にもトーキング・ヘッズの「Remain In Light」からイーノ&デヴィッド・バーンの「My Life In The Bush Of Ghost」ができたりとか(←実際はヘッズよりも前に完成してた)、ジェイムスのアルバムを作ってたときの副産物としてイーノとのコラボ盤「Wah Wah」ができたりとか、U2のプロデュースからパッセンジャーズ名義の「Original Soundtracks1」が生まれたりとか、もはやイーノのパターンといえますね。
つまりいつも広がるんですよ、イーノ絡みのプロジェクトは。
そういうのがプロデュースされる側としても面白いんだろうな。
このアルバムのイーノ側の意味合いとしては、ひさびさの全編ヴォーカルもののアルバムだってことがあります。なにしろ「Before And After Science」以来でしたから13年ぶりですよ!ほんとに楽しそうに歌ってます。バックの打ち込みがちょっとチープなのが残念ですが、ま、それはそれで。今回のリイッシューではシングルのカップリングも追加収録されてます。

これで歌う気持ちよさが戻ったイーノさんは歌ものソロ・アルバム「My Squelchy Life」を制作するんですが、残念ながらこれはオクラ入りしてインスト主体の「Nerve Net」に姿を変えてしまいます。
本格的な歌ものアルバムは2005年「Another Day On Earth」までおあずけになりました。



*** BRUCE WOOLLEY & THE CAMERA CLUB ***

2005/May

Bruce Woolley And The Camera Club / English Garden / Epic / 1979-2001

受難度1

 あの「ラジオスターの悲劇(Video Killed The Radio Star)」の作者のひとり、ブルース・ウーリーのバンドのアルバム。バグルスとは兄弟プロジェクトみたいな感じで、共作曲である「ラジオスター〜」と「クリンクリン」はそれぞれが自分達のヴァージョンをリリースしていた。
全編すごくポップで、でもなにかがちょっと足りないサウンド。なんだろ?もしリズムが打ち込みにでもなってればまったく違ったのかも。いや、それだとまるでバグルスと同じになるな。う〜む、微妙な存在のバンドだったな〜。
でも、「クリンクリン」はバグルスよりこっちの方が好きだな。
ところでこのバンド、トーマス・ドルビーが在籍してたんですね。といってもここでは彼の個性はまったく表に出てないんですけど。


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*** BUGGLES ***

1999

Buggles / The Age Of Plastic (Island Remasters) / Island / 1980-1999

 「ラジオスターの悲劇」が入っている1980年の名盤。邦題「プラスティックの中の未来」。
友人が教えてくれてリマスター盤(英盤)が出ていることを知って買いなおした。音が良くなっただけでなく、ボーナストラックも3曲!
この中になんと「Technopop」という曲があることを発見!これまで「テクノポップ」って和製英語で向こうでは通用しないと思っていたけど、クラフトワークの80年代中期の幻のアルバム・タイトルに続いて、これはうれしい事実確認。

  recommend track;  M2-Video Killed The Radio Star, M4-(I Love You) Miss Robott

1998

Buggles / Adventures in Modern Recordings / Flavour / 1981-1997

 トレバー・ホーンが在籍していたバグルスの2nd.アルバム。
このLPはずっと日本未発売で一部のマニアしか知られていなかったため、80年代の日本のアレンジャー達がパクリまくっていたという逸話のあるアルバム。
93年に日本でのみCD化されたものに3曲ボーナストラックを加えて97年に再発した盤。


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