このページではイスラエルの素顔をご紹介します。
管理者が訪ねた場所の風景や街並み、人など、
なかなかニュースでは見ることができない
自然と生活をクローズアップしてお届けします。

 

●ガスマスク


【管理人、ガスマスクを試着!】
思ったよりも軽く、つけ心地は悪くない。
上からガバッと被り、左右のベルトを締めるだけなので、
スピーディに装着できるスグレモノだ。

イラク情勢が緊迫してくると話題になるのがイスラエルのガスマスク!ニュースでは「イスラエルで市民にガスマスクが配られる」とか「イスラエルでついにペット用のガスマスク登場!」とか、ガスマスクの本場といえばイスラエルというイメージにさえなりつつある。

さて、湾岸戦争以来、再びイラク情勢が本格的に緊迫してきた2002年の12月、キブツ・ハゾレアでもガスマスクが話題になった。ハイファにあるお気に入りのショッピングモール「グランドキャニオン」でも、特設コーナーでガスマスクの販売を開始(価格は約200シェケル=約5000円)。そしてウルパンクラスでは実際にガスマスクを装着する講習まで行われた(なぜかボランティアは講習の対象にはならなかった…)

気になるガスマスクの性能はどうか?フィルターが小型のため、想像以上に軽く、身動きが楽。チューブを介して飲み物を飲めるようにもなっている。「じゃあ、これさえつけていたら毒ガスが散布されても安全だね?」と思ったら大きな間違い。 VXガス、サリンといった神経系化学剤、炭疽菌といった生物兵器は呼吸器官だけでなく露出した皮膚からも体内に侵入してくる(日本でも通 販でイスラエルのガスマスクを買うことができるが、中には「サリンでも大丈夫!」みたいないい加減なことを書いているので、要注意!)。イスラエルで配布されるガスマスクキットには神経系化学剤による症状に対応するため、アトロピン注射も含まれているので、それを使う。それを考えたら、ガスマスクはあくまで急場しのぎにすぎない気がする。

キブツ・ハゾレアには化学兵器や生物兵器に備えて、シェルターやガスマスク以外の対応策もある。それは窓から化学剤や生物兵器の侵入を防ぐプラスチック製のシャッターだ。プラスチック工場をもっているハゾレアならではの切り札だ!

●イスラエルのショッピング〜キャニオン編


【ナハリヤのキャニオン】
テル・アヴィヴやハイファとは違って、
こじんまり&のんびりとした雰囲気が漂っている。
どのキャニオンも入り口にはセキュリティチェックが
立っているので、荷物の検査を受けるべし。
キャニオンもテロの格好の標的なのだ。

イスラエルは高税率の国である。給料からおよそ50%が税金や保険で差し引かれるので、イスラエリの平均所得は手取りで10万円ぐらい。家賃は日本とさほど変わらないから、家計のやりくりは大変である。しかし、だからといって、イスラエリが物欲を抑えられるかというと、そうでもない。管理者が察するに、イスラエリはかなりのショッピング好きである。

イスラエルのポップバンド「TipeX(ティペクス)」の曲に「Colam Halchor L'Keynon 」というのがあるが、これは「みんなキャニオンに行く」という意味だ。「キャニオン」は、ショッピングセンターという意味。曲の中で「みんなこぞって新しいキャニオンに行く」と連呼している通 り、イスラエルの若モンはとにかく新しいものとショッピングが好き。お金がある人はそのシーズンの最新デザインをこぞって手に入れるし、持たざるものはウィンドウショッピングを楽しんだ後、キャニオンのカフェでおしゃべりに興じる。

さて、イスラエルで有名なキャニオンは、まず、テル・アヴィヴのディゼンゴフセンター。ディゼンゴフ通 りを挟むように立つふたつのビルにセレクトショップ、オンリーショップ、アクセサリーショップ、CDショップ、ファーストフード店がひしめいている。内部構造はちょっと複雑で、効率良く店内を回るのが難しいが、 テナントのバリエーションの多さには「さすがテル・アヴィヴ」 と思わせる。管理者的にはコンピュータショップが充実しているので、気に入っている。2002年末にはイスラエル最強ブランド(と管理者が勝手に思っている)「CASTRO」「CASTRO MEN」が 登場!!これからも注目のキャニオンである。

そして、管理者が足しげく通 ったキャニオンはハイファのカルメルにある「グランド・キャニオン」だ。その名のとおり、このキャニオンはカルメル山の切り立った斜面 に立っている。ショッピングセンターを意味する「キャニオン」と、アメリカの渓谷「グランド。キャニオン」をもじった洒落心が楽しい。さて「グランド・キャニオン」のフロア構成は3F。斜面 という立地のため、3Fから店に入る。中はTower RecordsやOffice Depotといった大規模チェーン店はもちろん、スペイン発のZARA、チェコ発のKENVERO、そしてイスラエル発の「CASTRO」といったピリリとスパイシーなオンリーショップも豊富。若モンのクラブカルチャーにピンポイントでヒットするファッションアイテムが目立つ。さらには「Golf」といったGAP的展開のショップにもスペースを大きくさき、懐の深いキャニオンとして話題をさらっている。

他にもハイファのチェックポスト隣にあるキャニオンや、ナハリヤ、ヨクネアムなど、管理者がお世話になったキャニオンは数知れず。若モン文化を垣間見るなら、キャニオンに行け!

●ロシュ・ハシャナ(新年)


【新年のイベント】
管理者はキブツ・ハニタで新年を迎えた。
ミュージアムの屋上でキブツニークによる 発表会が行われ、
バンドの演奏やコーラス、詩の朗読などの
イベントを皆が楽しんでいた。
眞稔の間はラジオでも詩の朗読が放送されるということは、
イスラエル人って詩が好きってこと?

 イスラエルの新年は1月ではない。なんと9月から10月の間に新年を迎えるのだ。しかし、ここに問題が発生する。イスラエルのすべての祝日はユダヤ歴で行われるのだが、ユダヤ歴は12カ月の太陰暦で太陽暦よりも短いため、その年によって変動してしまう。ゆえに今年の正月は9月6日の日没から9月8日の日没まで。人々は創造主が天地をつくったことを祝う。となるとひとつ疑問が生じる。「太陰暦は太陽暦より1年が短いんだから、だんだん季節がズレてくるのでは?」と。しかし、そこんとこを強引に調整するのがイスラエル。7年間に3回の割合で「うるう年」をはさんで、春の祭りは春に、秋の祭りは秋に行われるようにするのだ。

 さて、では新年ではどんな祝いをするのかと?管理者が滞在するキブツ・ハニタではこうだ。角笛を吹いて(日本の山伏のほら貝とそっくりの旋律だった)、さらに祝いの言葉を述べ、風船を空に放つと新年がスタート!人々はリンゴに蜂蜜をかけて食す。ちょっと古い日本人は「ヒデキ、カンゲキ!」と言いたくなるかも知れないが…。ちなみに新年の挨拶は「シャナ・トヴァ!」。人々は出会うたびにこの言葉を交わす。ラジオやテレビでもこの言葉はひたすら繰り返される。

 ともあれ、人々は家族全員が集い、いつものシャバットより豪華なディナーを食す。ただ、「すべての罪は洗われる」という思想のもと、新年より10日間に過去1年間の罪を悔い改めねばならない。それにちなみ、敬虔な人は真っ白な服を身に着ける(まったく気にせず真っ黒な服に身を包んだ人もいたが…)。その10日目にあたるのが「ヨム・キブール(贖罪の日)」。この日がもっともイスラエルでは重要な日で、すべての施設が休みになり、すべてのバス・鉄道の駅、空港が閉鎖される。

●ロシュ・ハシャナ(新年)

 イスラエルの新年は1月ではない。なんと9月から10月の間に新年を迎えるのだ。しかし、ここに問題が発生する。イスラエルのすべての祝日はユダヤ歴で行われるのだが、ユダヤ歴は12カ月の太陰暦で太陽暦よりも短いため、その年によって変動してしまう。ゆえに今年の正月は9月6日の日没から9月8日の日没まで。人々は創造主が天地をつくったことを祝う。となるとひとつ疑問が生じる。「太陰暦は太陽暦より1年が短いんだから、だんだん季節がズレてくるのでは?」と。しかし、そこんとこを強引に調整するのがイスラエル。7年間に3回の割合で「うるう年」をはさんで、春の祭りは春に、秋の祭りは秋に行われるようにするのだ。

 さて、では新年ではどんな祝いをするのかと?管理者が滞在するキブツ・ハニタではこうだ。角笛を吹いて(日本の山伏のほら貝とそっくりの旋律だった)、さらに祝いの言葉を述べ、風船を空に放つと新年がスタート!人々はリンゴに蜂蜜をかけて食す。ちょっと古い日本人は「ヒデキ、カンゲキ!」と言いたくなるかも知れないが…。ちなみに新年の挨拶は「シャナ・トヴァ!」。人々は出会うたびにこの言葉を交わす。ラジオやテレビでもこの言葉はひたすら繰り返される。

 ともあれ、人々は家族全員が集い、いつものシャバットより豪華なディナーを食す。ただ、「すべての罪は洗われる」という思想のもと、新年より10日間に過去1年間の罪を悔い改めねばならない。それにちなみ、敬虔な人は真っ白な服を身に着ける(まったく気にせず真っ黒な服に身を包んだ人もいたが…)。その10日目にあたるのが「ヨム・キブール(贖罪の日)」。この日がもっともイスラエルでは重要な日で、すべての施設が休みになり、すべてのバス・鉄道の駅、空港が閉鎖される。

●キブツ

【ダイニング】
朝食・昼食は全家族がここで食事をする。


【ボランティアハウス】
ボランティアに用意されている宿舎。


【ボランティアたち】
国際交流の場としてもキブツは最適。

 それはイスラエルの各地に280近くも存在する共同体。「キブツ」というのはヘブライ語で「集団」という意味。皆で労働し、皆で平等な生活を営むという方針のもと、イスラエルの建国以前からこの地の農業や産業を支えてきた。キブツに住む人々のことをキブツニークと呼ぶ。キブツの中では現金のやりとりがない。数十から数百の家族がダイニングに集い、食事をし、キブツ内のショップではカードやサインだけで買い物ができる。わずかな給料が現金でもらえるが、それはキブツ外で買い物をしたり、遊んだりするためのもの。キブツはもっとも理想的な形で社会主義が実践されている共同体と言えるだろう。旧ソ連の社会主義が崩壊したのは、あまりにもその規模が大きすぎ、上層部と末端の考えの食い違いによるところが大きい。社会主義はキブツぐらいの規模でこそ完全に機能するシステムなのではないだろうか?キブツの労働を支えているのはもちろんこのキブツニークたちであるが、ボランティアの存在も忘れてはならない。キブツは世界各国から若者のボランティアを受け入れ、労働の分担を条件に衣食住を提供するというシステムをとってきた。
 
しかし、ここにきてキブツも転換期を迎えているようだ。もともとは社会主義色が濃かったが、イスラエル自体が資本主義のため、より自由で豊かな生活を望むキブツニークが増え始めている。そのため、まったく他の国と同じようにサラリー制を導入したり、衣食住に関しても数量 に応じて支払いが生じるキブツも増えてきたそうだ。また、中東情勢の悪化により、ボランティアも激減。これまでボランティアが担当してきた労働は、今やアジアや東欧の労働者に託さざるを得ないのも現状だ。この場合、もちろん正当な賃金が発生してしまう。キブツはこの先、存続できるのだろうか?
 我々が歩んてきた20世紀はまさに資本主義と社会主義のふたつの主義が世界を制してきたと思う。そして、1990年代、社会主義にほころびが見えはじめ、今、幾多もの経済不安を抱え、資本主義でさえ地盤が揺るぎ始めている。管理者が強く思うのは、資本主義が次なるステップへ進むためのヒントが、このキブツに隠されていないだろうか、ということ。管理者のプライベートカンパニーもキブツから多くのことを取り入れている。経済不安で頭打ちになっている経営者や政治家の人たちは、ぜひキブツについて学び、厳しい状況を乗りきる手段を見いだして欲しいと思う。また、これから学校を卒業する学生も、就職前に一度キブツのボランティアを体験するのはいかがだろう?日本人には特に不足している国際経験やコミュニケーションを体で覚えることができるから。就職難に嘆くばかりで特に目的もなく生活するよりは、はるかに貴重な体験ができることは間違いない。
 また、ボランティアの生活について詳しく知りたい方は、リンクページにもあるBANANIAN BLUEを参照してください。