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公会計研究所設立の辞−子供にツケをまわさないために− | |||||||||||||||
スチュワードシップと呼ばれる人間関係の上に会計は成立します。特定の個人の資源を預けられた者がその信頼に応えたのか・否かを会計情報として提供するのが会計の役割です。 企業会計は、株主の資金を委ねられた経営者が株主に利益を提供したか・否かを伝えてきました。企業会計が株主に経営者が獲得した利益を伝えることで、株主は経営者が良い経営者なのか・悪い経営者なのかを判断することができます。株主が悪い経営者を廃し良い経営者を選別し選任することで、企業は発展し経済は成長します。 政府を会計主体の一つとする公会計も、スチュワードシップと呼ばれる人間関係の上に成立します。公会計は、税の運用を委ねられた代表者が市民の信頼に応えたか・否かを伝えます。産業革命と時を同じくする市民革命は、主権を専制君主から市民の手に取戻しました。専制君主によりコントロールされた課税権を市民がコントロールするのが民主主義です。 市民革命の遺産は継承され現在も主権は、市民の手にあります。しかし、政府は肥大化しリバイアサン(強大な怪獣)とも呼ばれています。リバイアサンは市民の税により命を繋ぎます。リバイアサンをコントロールするためには、主権者が合理的な判断をしなければなりません。主権者が合理的な判断を行うために必要とされるのが公会計の提供する情報です。 公会計研究所は、主権者の税の運営を委ねられた代表者が主権者の期待に応たえたのか・否かを伝える会計情報のあるべき姿を研究し、その研究成果を提供します。この会計情報により、税の運用を委ねるにふさわしい良い代表者を主権者が選別し選任することが可能になります。 公会計研究所は「子供にツケをまわさない」財政運営の実現に資することを目的とします。 2003年 12月 3日 公会計研究所 所長 吉田 寛 博士(政策研究)・公認会計士 |
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