Model ROLLS・ROYCE  

「SILVER・SERAPH」
「LAST・OF・LINE」

シルバー・セラフ 「ラスト・オブ・ライン」

Year 2002
Exterior ROYAL・BLUE (ロイヤル・ブルー メタリック)
Interior TANGIER(タンジャー)/FRENCH・NAVY(フレンチネイビー)コンビ・レザー
price \ ask
Mileage 30.367km
Ammenities 世界限定 170台  国内15台限定車

ディーラー車 左ハンドル
 

法人1オーナー
  記録簿


V12 5379cc SOHC 24バルブ

5速コラムAT

326馬力

トルク:50.2kgm

最高速:225km

全長:539cm
全幅:193cm
全高:151cm
車重:2380kg
定員:5人


装備:
Wエアバック、サイドエアバック、電動チルトハンドル、ABS、電動格納式ミラー(ヒーター付き)、
全席パワーシート+全席シートヒーター、Fメモリーシート(4人分)+Fランバーサポート、ウッド張りバニティミラー、前後パーキングセンサー、ピクニックテーブル、前後にツインカップ・ホルダー、
純正ムートンマット一式、純正ナビ、CDチェンジャー、ETC車載器、格納式フライングレディ
 他フル装備

「ラスト・オブ・ライン」限定装備

・「RR」エンブレムが「レッド」(*1933年以前に使用されていた)
・18インチ・アルミ・ホイール(標準セラフは、16インチAW)
・ホイール・キャップが」「フライング・レディ」マーク(標準セラフはRRマーク)
・Fフェンダー左右に「Crewe」シルバーエンブレム
・全ウッドが象嵌細工入り 「バー・ローズウッド」(標準セラフは、バー・ウォールナット)
・サイド・ウッドレール中央に「フライングレディ」マーク 象嵌 4ケ所
・ドア内張りに「ウッド」X4枚
・ヘッドレストの「RR」の刺繍X4
・パワーシート・メモリーシートのスイッチ廻りも「ウッド」張り
・フル・メッキ電動格納式ミラー



内外装機関ともに稀に見る超極上車!

車検:平成24年12月26日


COMENTS
02’モデル D車 左H 「シルバーセラフ」の
「ラスト・オブ・ライン」
法人1オーナー

1998年から2002年の間にだけ生産された「シルバーセラフ」。
「ラスト・オブ・ライン」は、2002年の生産最後の年、世界限定「170台」、内、国内には「15台」のみの限定車として販売された。
その名のとおり、「クルー工場」デリバリー最後の「ロールス・ロイス」である。

1938年に新設された当時のロールス・ロイス本社「クルー工場」、、この工場で戦後、初めてデリバリーされた「ロールス」は、1947年式の「シルバードーン」であった(ベントレーは、1946年のマーク6から)。それから55年(2003年からは、ロールスの商標と生産はBMWに譲渡されるため)、最後の「クルー工場製のロールス」が、「ラスト・オブ・ライン」。

セラフ全体の総生産台数は、「1570台」、、
この台数でも、非常に少ない、、例えば同じ98年から02年の間に生産された同じボディを持つ「ベントレー・アルナージ」の生産台数は、3455台、、「セラフ」は、この半分にも満たない台数しか世界に存在しないことになる。
国内には、輸入台数の統計から推測するに、おそらく5年間で150台ほどが、輸入されたものと思われる。確実に200台は無い。


最高位の天使、妖精などを意味する「セラフ」・・創業当初の「シルバーゴースト」からの伝統に則り、ロールス・ロイスのモデル名は、手で摘めない(実態の無い)もの・・とくる。
デザイン(アルナージも)は、当時のロールス社のチーフ・スタイリスト「グラアム・ハル」氏によるものだ。
1947年生まれ、世界でも屈指の名門美術大学「ロイヤル・カレッジ・オブ・アート」の修士号を取得した後、1971年にロールス社入社、1996年からチーフスタイリストとなる。
シャドウ1の時代からロールス・ベントレーのデザインにかかわってきて、十分な思い入れのある人物、、未発売に終わったベントレーの小型2ドアモデル「コンセプト・ジャバ」は、彼のデザインによるものだ。
92年発売の名作「コンチネンタルR」も彼の作品といわれている。

セラフは、1994年から「P3000」の社内コードで、SZ系モデルの後継モデルとして開発が始まる。
それを可能にしたのは、92年に すでに業務提携を結んでいたBMW社のバックアップがあってのことではあるが、、
すくなくても、セラフは、BMW社の作品ではない。
ロールス社自身でデザインした最後の4ドア・サルーンが「セラフ」なのである。

「グラアム・ハル」のチームは、総勢 僅かに5名、だが精鋭だ。
デザインは、ボディデザインのみならず、インテリアの全て、、シート形状からハンドル、シフトレバーetcまでの全てのデザインが彼らのチームでデザインされる。
ボディデザインは、60年代の「シルバー・クラウド」をモチーフに空力を現代的に追求したものと言われている。
というか、間違いない、、
そのせいか、セラフが走り去る後姿、斜め45度は、まさに、クラウドを彷彿される。


「シルバー・セラフ」
1980年〜1998年まで生産された「SZ系」モデルとは、まったく異なる・と言って好い新型モデルである。
ボディは、「コンチR」で経験したコンピューターを駆使した設計、、SZ系モデルに比べ、ねじり剛性は、65%も向上。
cd値も、0.38 と世界水準に追いついている。
前後のサスペンションは、ダブル・ウッシュボーン、、もう、シトロエン特許の・・は使われていない。
これに、電子制御・車高自動調整・可変ダンパー付き。
ABSにトラクション・コントールも装備され、、、もはや、その豪華装備だけでなく 性能的にも世界の高級自動車を牽引するほどの「作り」となっていた。

本来、ロールス・ロイスのモデルは、10年以上生産され続ける。SZ系など、18年も生産されていた。
「セラフ」のおいても、そのはずだった。
しかし、生産中止のNEWSは、思いのほか 早く訪れた。

ロールス&ベントレーの買収劇を巡って、VW社とBMW社が もめたせいであるが(内容は、割愛させていただく)、
最終 「クルー工場」での「ロールス・ロイス」生産は、2002年で終わりとなる。

その最後の年 生産された「セラフ」は、特別装備が施され、前述のとおり、世界限定「170台」、国内限定「15台」の「ラスト・オブ・ライン」というモデル名で販売された。
その哀愁と装備は、スゴイものである。



さて、当個体の お話

デイーラー車・左ハンドル  
まだ私の知らない「ラスト・オブ・ライン」があったとは、、それも そのはず、法人1オーナーだからだ。
運転手さん付きで使用されていたそうで、管理は、隅々まで行き届いている。
内外装・・文句なし◎コンディション!
機関系の整備状況も よろしく、8枚ほど記録簿も残されているが、全て正規ディーラー「コーンズ」さんのもの。
気持ちが好いほどの請求書・金額を支払っていたに違いない。

詳しくは、下記より、写真84枚とともに↓


外装は、「ロイヤル・ブルー」。  

ロールス・ロイスにおける王道カラー!
このカラーは、ロールスの専売特許ともいえる基本色。
昔からあるカラーであるが、厳密には 同じカラー名でも、塗料配合は 数年おきに 少しづつ変えられている。
この「セラフ」の時代になると、含まれるメタリック粒子の大きさは、より細かいものとなっており、輝きには上品さが際立つ。

ボディサイドには、内装に合わせた「ベージュ」色のコーチラインが左右一本づつ入っている。
このコーチライン(カタログではファインライン)は、無償オプション物で、選択をされていない個体も多いが、入っていたほうが伝統的で、よりロールス・ロイスらしく好ましい。

流石に低走行車、、何度も磨き込まれたウレタン鏡面仕上げの塗装は、現在でも、まったくもってキレイ、、手直しを要す箇所なし・これ以上は望めないコンディションである。

全長:539cm
以前のSZ系モデル80’から95’までのロングホイールベース車:538cmより、1cm長く、ショートホイールより、11cm長い。
更に、96’から98’の間のロング(スパー)の541cmより、2cm短く、ショートホイールとなら、8cm長い
、、まぁ ほぼ同じ、伝統のサイズ。
ただし、セラフは、内外装のデザインが変更されただけのマイナーチェンジモデルではなく、中身も まったく新設計のニューモデルで、以前モデルと共有している箇所は、ほぼ見当たらない。
おそらく、以前パーツと共有しているものは、エアコンの吹き出し口の丸いメッキパーツのみだと思われる?。
フレームごと新設計、、ボディ剛性は、以前モデルとは別次元物。
エンジンは、BMWの7シリーズがベース、足回りも、前後ともスタビ付きのダブル・ウィッシュボーン、、、ブレーキシステムも別物(全輪ベンチレーテッド・パワーディスクブレーキ)、、
もう、以前の「ミネラルオイル」は使われていない。  
1965年(シャドウ発売時)より続いた伝統、、オーナー自ら「ミネラルオイルを足す」から、33年の時を経て、やっと開放されたことになる。
日常のメンテナンスは、ドイツ車と同じ、、と思って頂いてよい。


さて、標準「セラフ」と「ラストオブライン」の外観上の違いは、

1.フロントグリルとトランクに付く通常「ブラック文字」のロールス・ロイス・エンブレムが、「レッド・エンブレム」。
 *これは、サー「ロイス」氏が亡くなる1933年以前に使用していたパターン(カラー)。
  1934年以降、この「レッド・エンブレム」がカタログモデルに正規で使用された例は、
  1979年に創業75周年記念で発売された「シルバーシャドウU75アニバーサリー」の75台限定車以外に知らな     い。と当モデル。

2.フロント・フェンダー両サイドに「クルー」シルバープレート。(写真参)
 *[crewe]の名が刻まれるロールス・ロイスは、これで最後。

3.18インチ・アルミ・ホイール
 *標準セラフは、16インチAWで、235・65サイズのタイヤを履くが、こちらは、
  18インチAWで、255・50サイズのタイヤを履く。
  このAWは、セラフのロングホイールベース「パークウォード」に標準装備されていたもの。

4.ホイールキャップに「フライングレディ」マーク
 *標準車は、RRマーク。
  こちらは、1911年からロールスのパルテノングリル上に鎮座するマスコット・・言わずと知れた彫刻家「チャールズ・  サイクス」作、作品名「スピリット・オブ・エクスタシー」、、通称「フライングレディ」の図柄が刻まれている。

5.ミラー全体がクロームメッキ
 *セラフは、通常クロームメッキミラーカバーだが、ミラー半分のみ。
  こちらは、ミラーほぼ全体が、クロームメッキ加工させている。形もアルナージタイプで、
  これまた、セラフとは異なる。


内装は、「タンジャー」レザーに「フレンチ・ネイビー」のパイピング。

新色「タンジャー」レザーに、ダッシュ・ボードやステアリング、シート・パイピングが、「フレンチネイビー」、、
いかにも、ロールス・ロイス。
外色とのマッチングも これ以上はあるまい。

この時代は、まだ、コノリー・ブラザーズ社製レザーが使用されている、、貴重品。
「セラフ」から後のモデルで、「コノリー」は使われていない。

低走行車なので、当然ながら、内装コンディションも「稀」、といってよいほど素晴らしい、、ヤレ、スレもほとんど見受けられない。
かなりのエンスーである前オーナー様(&運転手さん)の保守、管理が よほど好かったのであろう。


室内ウッドは、お約束の「バー・ウォールナット」ではなく、「ラストオブライン」では、スペシャル加工とされる「バー・ローズウッド」が使用されている。
「ローズウッド」の中で、こぶ状になった木の根っこをスライスしたものであろう、、
写真でも、お分かりになるかもしれないが、凄い・と言わしめる通常の「バー・ウォールナット」より、更にコブ目が細かく、多い、、これほどのウッドは見たことがない。状態も新車のよう。
想像に容易いが、恐ろしく稀少で高価なウッドなのであろう・・・こんな天然物のウッドをよくも「170台」分も用意できたものだ・・感心。

伝統のピクニックテーブルには、このウッドが表裏ともに張られている、、もちろん、象嵌細工入りで、中心から左右シンメトリーの模様となる。
サイドレールのウッド4枚の中心には、「フライングレディ」マークが象嵌細工で入っている。
通常ウッドが張られていないパワーシートとメモリーシートのスイッチ廻りまでにも、このウッドが張られている・・・芸が細かい。
ハンドルは、「ウッド・リングイン」と呼ばれるコンビハンドル、以前からオプション設定で選択することができた(192.000円)が、当モデルでは、これが標準装備。
ドア内張りのウッドも、豪華そのもの、、贅沢の極み。



メーターは、240kmまで表示、、最高速度は、225km、、長い年月を経て完成されつくしたBMWが誇る12気筒エンジンに死角はない、、割愛。
前オーナーの整備状況も定期的に・で正しく整備されており、次ぎにオーナーになる方にとっても、安心材料となろう。
もちろん、いつもの当社の納車整備にも、1ケ月ほどの時間を掛けて万全をきす。
もはや、「セラフ」の車としての信頼度は、ドイツ車に勝るともおとらないレベルまできている。
それでいて、「乗り味」は、あくまで「ロールス・ロイスの それ」なのだから、、うまい。


「セラフ」は、「ラスト・オブ・ライン」といえど、実用車であることに変わりないから、走行距離が伸びている個体が多い。
その意味でも、当個体の 30.367kmは貴重!


「LAST・OF・LINE」

この車の最期の1台が完成したとき、、「クルー工場」の全スタッフが 正門前に集まり、車と いっしょに記念写真を撮った。
1904年、ロールス氏とロイス氏が起こした会社、、名誉ある「ロールス・ロイス」という名は、およそ100年のときを経て、その手から 離れていった。

それにしても、「ラスト・オブ・ライン」とは、、なんと せつない名であろうか、、。




ベントレーTOP        ロールスロイスTOP      シーザーTOP    


ロールスロイス ベントレー スペシャリスト
株式会社 シーザー トレーディング

ロールスロイス ベントレー 専門 販売 買取  パーツ販売 ビンテージカー コレクターズカー 各種販売