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| 外装は、「ロイヤル・ブルー」。 ロールス・ロイスにおける王道カラー! このカラーは、ロールスの専売特許ともいえる基本色。 昔からあるカラーであるが、厳密には 同じカラー名でも、塗料配合は 数年おきに 少しづつ変えられている。 この「セラフ」の時代になると、含まれるメタリック粒子の大きさは、より細かいものとなっており、輝きには上品さが際立つ。 ボディサイドには、内装に合わせた「ベージュ」色のコーチラインが左右一本づつ入っている。 このコーチライン(カタログではファインライン)は、無償オプション物で、選択をされていない個体も多いが、入っていたほうが伝統的で、よりロールス・ロイスらしく好ましい。 流石に低走行車、、何度も磨き込まれたウレタン鏡面仕上げの塗装は、現在でも、まったくもってキレイ、、手直しを要す箇所なし・これ以上は望めないコンディションである。 全長:539cm 以前のSZ系モデル80’から95’までのロングホイールベース車:538cmより、1cm長く、ショートホイールより、11cm長い。 更に、96’から98’の間のロング(スパー)の541cmより、2cm短く、ショートホイールとなら、8cm長い 、、まぁ ほぼ同じ、伝統のサイズ。 ただし、セラフは、内外装のデザインが変更されただけのマイナーチェンジモデルではなく、中身も まったく新設計のニューモデルで、以前モデルと共有している箇所は、ほぼ見当たらない。 おそらく、以前パーツと共有しているものは、エアコンの吹き出し口の丸いメッキパーツのみだと思われる?。 フレームごと新設計、、ボディ剛性は、以前モデルとは別次元物。 エンジンは、BMWの7シリーズがベース、足回りも、前後ともスタビ付きのダブル・ウィッシュボーン、、、ブレーキシステムも別物(全輪ベンチレーテッド・パワーディスクブレーキ)、、 もう、以前の「ミネラルオイル」は使われていない。 1965年(シャドウ発売時)より続いた伝統、、オーナー自ら「ミネラルオイルを足す」から、33年の時を経て、やっと開放されたことになる。 日常のメンテナンスは、ドイツ車と同じ、、と思って頂いてよい。 さて、標準「セラフ」と「ラストオブライン」の外観上の違いは、 1.フロントグリルとトランクに付く通常「ブラック文字」のロールス・ロイス・エンブレムが、「レッド・エンブレム」。 *これは、サー「ロイス」氏が亡くなる1933年以前に使用していたパターン(カラー)。 1934年以降、この「レッド・エンブレム」がカタログモデルに正規で使用された例は、 1979年に創業75周年記念で発売された「シルバーシャドウU75アニバーサリー」の75台限定車以外に知らな い。と当モデル。 2.フロント・フェンダー両サイドに「クルー」シルバープレート。(写真参) *[crewe]の名が刻まれるロールス・ロイスは、これで最後。 3.18インチ・アルミ・ホイール *標準セラフは、16インチAWで、235・65サイズのタイヤを履くが、こちらは、 18インチAWで、255・50サイズのタイヤを履く。 このAWは、セラフのロングホイールベース「パークウォード」に標準装備されていたもの。 4.ホイールキャップに「フライングレディ」マーク *標準車は、RRマーク。 こちらは、1911年からロールスのパルテノングリル上に鎮座するマスコット・・言わずと知れた彫刻家「チャールズ・ サイクス」作、作品名「スピリット・オブ・エクスタシー」、、通称「フライングレディ」の図柄が刻まれている。 5.ミラー全体がクロームメッキ *セラフは、通常クロームメッキミラーカバーだが、ミラー半分のみ。 こちらは、ミラーほぼ全体が、クロームメッキ加工させている。形もアルナージタイプで、 これまた、セラフとは異なる。 |
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| 内装は、「タンジャー」レザーに「フレンチ・ネイビー」のパイピング。 新色「タンジャー」レザーに、ダッシュ・ボードやステアリング、シート・パイピングが、「フレンチネイビー」、、 いかにも、ロールス・ロイス。 外色とのマッチングも これ以上はあるまい。 この時代は、まだ、コノリー・ブラザーズ社製レザーが使用されている、、貴重品。 「セラフ」から後のモデルで、「コノリー」は使われていない。 低走行車なので、当然ながら、内装コンディションも「稀」、といってよいほど素晴らしい、、ヤレ、スレもほとんど見受けられない。 かなりのエンスーである前オーナー様(&運転手さん)の保守、管理が よほど好かったのであろう。 室内ウッドは、お約束の「バー・ウォールナット」ではなく、「ラストオブライン」では、スペシャル加工とされる「バー・ローズウッド」が使用されている。 「ローズウッド」の中で、こぶ状になった木の根っこをスライスしたものであろう、、 写真でも、お分かりになるかもしれないが、凄い・と言わしめる通常の「バー・ウォールナット」より、更にコブ目が細かく、多い、、これほどのウッドは見たことがない。状態も新車のよう。 想像に容易いが、恐ろしく稀少で高価なウッドなのであろう・・・こんな天然物のウッドをよくも「170台」分も用意できたものだ・・感心。 伝統のピクニックテーブルには、このウッドが表裏ともに張られている、、もちろん、象嵌細工入りで、中心から左右シンメトリーの模様となる。 サイドレールのウッド4枚の中心には、「フライングレディ」マークが象嵌細工で入っている。 通常ウッドが張られていないパワーシートとメモリーシートのスイッチ廻りまでにも、このウッドが張られている・・・芸が細かい。 ハンドルは、「ウッド・リングイン」と呼ばれるコンビハンドル、以前からオプション設定で選択することができた(192.000円)が、当モデルでは、これが標準装備。 ドア内張りのウッドも、豪華そのもの、、贅沢の極み。 メーターは、240kmまで表示、、最高速度は、225km、、長い年月を経て完成されつくしたBMWが誇る12気筒エンジンに死角はない、、割愛。 前オーナーの整備状況も定期的に・で正しく整備されており、次ぎにオーナーになる方にとっても、安心材料となろう。 もちろん、いつもの当社の納車整備にも、1ケ月ほどの時間を掛けて万全をきす。 もはや、「セラフ」の車としての信頼度は、ドイツ車に勝るともおとらないレベルまできている。 それでいて、「乗り味」は、あくまで「ロールス・ロイスの それ」なのだから、、うまい。 「セラフ」は、「ラスト・オブ・ライン」といえど、実用車であることに変わりないから、走行距離が伸びている個体が多い。 その意味でも、当個体の 30.367kmは貴重! 「LAST・OF・LINE」 この車の最期の1台が完成したとき、、「クルー工場」の全スタッフが 正門前に集まり、車と いっしょに記念写真を撮った。 1904年、ロールス氏とロイス氏が起こした会社、、名誉ある「ロールス・ロイス」という名は、およそ100年のときを経て、その手から 離れていった。 それにしても、「ラスト・オブ・ライン」とは、、なんと せつない名であろうか、、。 |