Model ROLLS・ROYCE  

「SILVER
 SPUR・ TURBO


Year 1997
Exterior RACING・GREEN  (レーシング・グリーン)
Interior PACHMENT・LEATHER  (パーチメント・レザー)
price \ 6.200.000
Mileage 21.250km
Ammenities ディーラー車 左ハンドル 

V8 OHV 6747cc ライトプレッシャーターボ 

4速コラムAT 

全長:541cm
全幅:189cm
全高:148cm
車重:2380kg
定員:5名

装備:
Wエアバック、チルトハンドル、ABS、
全席パワーシート+全席シートヒーター
Fメモリーシート(4人分)+Fランバーサポート、ピクニックテーブル、バニティミラー、
CDチェンジャー、ETC車載器 
他フル装備


内外装機関ともに稀に見る超極上車!

車検:平成25年 8月10日まで(弊社にて車検・整備)

COMENTS
1997年式、D車・左ハンドル
「シルバースパー・ターボ」。


1904年から続いた純粋なロールス社経営の最後の年、1997年、シルバースパーにターボ・チャージャーを装着した
「スパーターボ」が販売された。

「シルバー・スパー」は、「シルバー・シャドウ」の後継モデルで、1980年発売、ロールス社の社内コードにならい、通称「SZ系」モデルと呼ばれる。

販売以来、ロールスの慣習に従い、毎年のごとく、公表なしで、各部改良が繰り返される。
世界中の販売網から寄せられた僅かなクレームやアドバイスを分析し、より最善へと改良されていくのである。
それでも、1959年、シルバークラウド2から採用された伝統の「V8」エンジンの基本構造は大きく変わってはいない。

まず、1986年(一部85年から)には、キャブからボッシュ製のインジェクションへの変更があったが、名前を変えることはなかった。
シリーズが更新するのは、、
1990年、オートライド・サスペンションや自己判断機能付きインフォメーションパネル、内装デザインの変更に伴い、
やっと「スパーU」に、、
1992年からは、3速ATから4速ATに(シリーズ名は更新せず)

1994年には、ダイレクト・イグニッション・システムの採用や内装の変更で「スパーV」に、、
1996年には、16年ぶりに、ボディにまで至る大幅改良が行われ、
「スパー4」とは命名されず、最初からのモデルと言う意味で、当初の「シルバースパー」のみの名称に戻った。(事実上のシリーズ4であるが、、)
この際、内装のデザインも大幅に変更になっている。

そして、翌1997年、ターボ付きモデルが追加・・・
それが、当「スパーターボ」である。
「スパーターボ」は、97年から、、98年発売の「シルバーセラフ」にバトンタッチするまでの僅かな期間に

「361台」が生産
されたとされる。
(実際には、98年ごろにオーダーされた「スパーターボ」は、「セラフ」や「アルナージ」の生産と重なり、完成が(シリアル・イヤーが)99年になった個体もあるが、日本にはないと思う)

ロールス・ロイスに「ターボ」が付いた車は、その性能もさることながら、歴史的にも興味深い。

永い歴史のなかで、ロールス・ロイスのターボ付きカタログモデルは、

1.95年フライングスパー   限定50台(134台説も有る)
2.95年コーニッシュS    限定25台
3.スパーターボ        「361台」

*厳密には、97年〜99年の間に生産された「ウィズ・デヴィジョン」と「パークウォード」リムジンも「スパーターボ」がベースなだけに「ターボ付き」ではあるが、、
思うに、、国内には、上記の内、片手に足る「95’フライングスパー」、「コーニッシュS」は、輸入された形跡がない、、
当スパーターボが30台くらいしかないはずである。


タービンはギャレット社製、ライトプレッシャーターボ、、確かにトルク感があって乗りやすい、、ターボ無しモデルとでは、乗って違いが分かる、、最高速度は、軽く200kmを凌駕する。(最高速度225km)
95年までの「ターボR」と同等の性能を誇る。

このモデルは、完全に実用向き、SZ系モデルの最終進化系、、完成度は非常に高い、、眺めてる場合ではない。
じゃんじゃん、乗って、ロールス製エンジンの凄さを体験するべし。
世界中の自動車メーカーが束になっても、この過剰品質エンジンの耐久性に敵う車はない。





さて、当個体、
以前、当社で販売させていただいた「シーザー認定中古車」、、
平成15年に前オーナー様に販売させていただいた個体
今回、下取りで再入庫となったが、車検や整備も、当社で行なっていたので、売って安心、買って安心。
なにより、当個体、当社で、車検・整備をした直後!
この車検・整備時には、前オーナー様の ご好意により、一通りの整備を施した。それには、パワステのラック・オーバーホールまで含まれている。
前オーナー様は、正しく「一時預かり人」の任を まっとうされた。

実走:21.250km!
貴重な走行距離、、距離に見合った素晴らしいコンディションで維持されている。
コンディションも「色」も好い。
レーシング・グリーンは、珍しい。



では、当個体、下記より 写真70枚で、詳しく↓

外装は、「レーシング・グリーン」。

メタリック粒子の入っていないソリッドの「ダークグリーン」。
イギリス車としては、ポピュラーなカラー名であるが、意外に、ロールスでは、このカラーは、1994年から1997年の間にしか使用していない。
だから、ロールスにおいては、珍しいカラーなのである。

塗装コンディションも申し分なく、新車時の輝くは、まったく損なわれていない。
おしいのは、、フロント・バンパー角に、写真に写るようなレベルではないが、少しだけ コスリキズがある、、これは、この後、塗る。
で、完璧。
ボディサイドには、内装カラーに合わせた ベージュ色のコーチラインが2本入ってる。
非常に上品。
いかにも イギリス車らしい。


全長:541cm、、ロングホイール・ベース。
97年時には、ターボ無しモデルの「シルバードーン」も存在したが、いまだ、当社にも1台しか入庫したことがない。
90%以上の方が、「ターボ付き」を選択したようだ。

リアのドアが10cm短い「スピリット」は、97年時コーンズのカタログから消え、特別オーダー受付のみの扱いとなる。
「ターボ付き」は、特注しない限り、「スピリット」には設定がなかった。
ロングホイールと聞くと、長いと思われる方も多かろうが、やたらハンドルが切れるので、驚くほど取り廻しが良い。
メルセデスのSクラスが入れる道なら、困らず ついていけるはず。


96年時の大幅改良は、初めて、ボディにまで及び、

・フロント廻りのボディプレス(左右フェンダー形状など)、
・前後のバンパー・一体式エアロスポイラー、
・ミラーがボディと一体式に、
・グりルの縦横比(縦が少し短くなった)、
・アルミホイール(16インチ)デザイン、
・マドガラス枠サッシにウェザーストリップが、、

などが変更に、
これは、全て 空力を計算した上での結果で、高速走行時の風きり音は、明らかに激減した。

ベントレーのモデルについては戦前から「空力」を考えたボディ作りがなされてきたが、こと ロールスのモデルでは、この96年モデルで初めて考えてみたのではなかろうか??

95年以前モデルを、上記改良がなされた96’以降モデル仕様に後から変更(改造)するには莫大な費用を要す、、
一般的には不可能である。

SZ系までのモデルは、スタンダード・サルーンでも、開閉部(ボンネット・トランク・ドア4枚・給油口)は全て「アルミ」製、
戦後モデルの伝統であったが、、この後のモデルから総スチィール・ボディとなる。
コスト・ダウンは、まず、見えない場所から 行われるのだ。


内装は、「パーチメント」レザー。


ロールスにおいて、「マグノリア」と人気を二分する「パーチメント」レザー。
「マグノリア」は花の名前、「パーチメント」は、「羊皮紙」のこと
どちらも、クリーム系の色で、格式有るロールスには、よく似合う。

コンディションも お写真のとおり、申し分なし◎。
流石に低走行車、、どこもかしこもキレイ!

もち、お約束の「コノリー」レザー、、
いまや見ることは出来ない(2002年末でコノリー社は自動車メーカーへの革供給業務を停止)コノリー張り、、ビニールやプラスティックの類いは、ほぼ使用されていない。
ダッシュボード、ハンドル、ウエリントンのカーペットの縁を飾る革まで、「コノリー」レザーだ。


96年からのモデルは、内装も一新され、ロールス・ロイス・4ドアサルーンモデルとしては、初めてセンターコンソールがダッシュに繋がった。

これは、スパーは、完全なショーファードリブンの車ではない、ってことをメーカーも暗示させたってこと。
ショーファードリブンの場合、運転手は後部シートに座るオーナーのドアを開ける際、左右どちらのドアからも内側から降りられる必要がある、、つまり、センターコンソールが切れていなければ、運転手が移動しずらい。
後ろにだけ乗るなら、リムジンが正しい(スパーは、リムジンではない)。

コーニッシュは、先駆けて86年から、センターコンソールがダッシュに繋がったが、もちろん、コーニッシュは、オーナーが後ろに乗る車ではない。
で、スパーも、オーナー自ら、堂々とハンドルを握ってよし。
運転手に見られそう、って?、、後ろにお乗りになるオーナーは、とっくに、正しいリムジン(ファンタムやパークウォード)の後ろに お乗りになっているので、ご心配なく。

もう一つ、96年以降のSZ系モデルの内装で特筆したいのが、、
「バーウォールナット」張り部分の面積の拡大、、

センターコンソールが繋がったお陰もあるが、、高級感UPとともに、より、クラシカルになった。
オーディオ部を「ウッド」のフタで隠したり、灰皿部を「ウッド」で隠したり、、芸が細かい。
左右シンメトリー張りウッドの伝統工芸も健在。

後部のエアコン吹き出し口が追加されたのも96’以降から、、些細なことだが、後ろに座る方にとっては、素早くエアコンの恩恵を受けられることになった。
リア・シートも、パワー&シートヒーター付き。ターボなしモデルの「ドーン」では、この装備はない。

生粋のロールス・ロイス製V8・OHVエンジン。

ギャレット社のタービンを積むライトプレッシャーターボは、誰もが認めるベストマッチング。

100万マイル耐久設計と呼ばれ、恐ろしく屈強な、このエンジンは、「ベントレーアルナージ」シリーズに引き継がれ使用された。(2009モデルまで)

このエンジン、オーナー様が生きてるうちに壊れることはない。
自身で100万マイルも死ぬ前に乗ることができれば別だが、、。

本物のロールス・ロイスという車は、航空機エンジンのような精度と素材で作られていた。
事実、ロールス社は、航空機エンジンを作っている。
超音速民間旅客機「コンコルド」のエンジンもロールス・ロイス製、、60年代に設計された、あのエンジン、、1969年の初フライトから2003年11月26日の最終フライトまで、一度もエンジン・トラブルはなかった。(*2000年に一度、墜落したことがあるが、、あの事故は、滑走路に落ちていた金属片でタイヤがバースト、、その破片がエンジンにぶつかっておこった事故、、エンジン本体のトラブルではない)
コンコルドの機体エンジン部分には、車と同じ、ロールス・ロイス・マークが描かれていた。

ロールス社を訪問した際も「クルー」工場内で、航空機エンジン・パーツの一部を作っていた。
工場内を案内してくれたロールス社の広報の方 曰く
「自動車のエンジンを作るのも、飛行機のエンジンを作るのも 弊社にとっては同じことです」


スタンダードの4ドア・サルーンにして、職人の魂が宿る。

「シルバースパー・ターボ」、、本物のロールス・ロイスである。





余談:

「シルバー・スパー」の名前の由来

*まず、「シルバー」の名は、古い歴史を持つ、、

1906年11月のモーターショーでデビューしたロールス・ロイスの新作モデル「40/50」hpは、その性能を宣伝するため、
1907年6月、ロンドン・グラスゴー間 15000マイル(24000km)・ノンストップ・ラン・レースに挑戦する。
結果、14392マイル(およそ23.000km)という驚愕の距離をノンストップ(ガソリンの給油時以外)で走破し、ロールス・ロイスの信頼性を世界中に知らしめる。
この時の、ボディ・カラーが「シルバー」、、
ロールス社は、音も無く静かに走行する車・という意味を込め、、この車に「シルバーゴースト」と命名していた。

この「シルバーゴースト」から全てのロールス・ロイスの伝説が始まる。
そして、戦後モデルから、ロールス・ロイスの4ドア・サルーンは「シルバー」の名が頭に付くことが伝統となる。

「シルバードーン」
「シルバーレイス」
「シルバークラウド」
「シルバーシャドウ」
「シルバースパー」
「シルバーセラフ」

因みに前述の1907年式「シルバーゴースト」は、1948年にロールス社に買い戻され、たしか、日本にも2度ほど来日したことがある。
この車、すでに100万km以上を走行しているが、、いまだに、音も無く静かに走行する。


*「スパー」、、、

「スパー」の名については、私の見解である・・から定かではないが、、。
ロールスの歴史上「SPUR」の名称が初めて登場するのは、1957年のことである。
名門コーチビルダー「HJマリナー」社が、ベントレーの4ドア・スタンダード・サルーン「S1」のシャーシをベースに、
空力が考えられた高速ツーリング向け 4ドア・スポーツ・サルーンを発表する。
このモデルの名が「フライング・スパー」。
名づけたのは、当時の「HJマリナー」のマネージャー「タルボット・ジョンストン」氏、、、理由は、「ジョンストン家」の紋章が、「鳥の羽根の生えた拍車」であったから(この場合のスパーは、乗馬の際に履くブーツに着ける拍車を指す)、、
正に「フライング・スパー」であったのだ。
このモデルは、1957年から1966年の間に生産され、今も尚、名車中の名車と評され、スタンダードボディの3倍から5倍くらいの金額で取引されている。
「HJマリナー」社は、後に、ロールス社に買収され、「フライング・スパー」の名前の権利もロールス社(現:ベントレー)が引き継ぐ。
で、80年登場の新型SZ系モデルに、この「フライング・スパー」の「スパー」のみを使用したものと思われる。
日本人には、拍車って言われてもピンとこないが、、、イギリスにも、日本同様、物事に勢いを増す・・ことを「拍車をかける」という意味の言葉があり、その場合、使用される単語は「SPUR」だ。
そう考えれば「シルバー・スパー」、、、なんとなく理解できる。

近年、ベントレーを買収したVWが、名車「フライング・スパー」の名を復活させ、4ドア・サルーンを販売している。
2ドア・クーペは、「コンチネンタルGT」
ベントレーファンなら誰しも「フライング・スパー」、「コンチネンタル」と聞けば、高性能モデルを想像する、、、、VWも少しは歴史を勉強しているらしい、、。

さらに、ロールスの名を買収したBMWが最初に出したモデルが、「ファンタム」、、、
そして「シルバーゴースト」

VWもBMWも、プライドを捨てて、ロールス・ベントレーの過去のビッグ・ネーム・モデルを再利用している。

それほど、「過去」のモデルが 凄かったってことだが、、。



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