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| 外装は、「レーシング・グリーン」。 メタリック粒子の入っていないソリッドの「ダークグリーン」。 イギリス車としては、ポピュラーなカラー名であるが、意外に、ロールスでは、このカラーは、1994年から1997年の間にしか使用していない。 だから、ロールスにおいては、珍しいカラーなのである。 塗装コンディションも申し分なく、新車時の輝くは、まったく損なわれていない。 おしいのは、、フロント・バンパー角に、写真に写るようなレベルではないが、少しだけ コスリキズがある、、これは、この後、塗る。 で、完璧。 ボディサイドには、内装カラーに合わせた ベージュ色のコーチラインが2本入ってる。 非常に上品。 いかにも イギリス車らしい。 全長:541cm、、ロングホイール・ベース。 97年時には、ターボ無しモデルの「シルバードーン」も存在したが、いまだ、当社にも1台しか入庫したことがない。 90%以上の方が、「ターボ付き」を選択したようだ。 リアのドアが10cm短い「スピリット」は、97年時コーンズのカタログから消え、特別オーダー受付のみの扱いとなる。 「ターボ付き」は、特注しない限り、「スピリット」には設定がなかった。 ロングホイールと聞くと、長いと思われる方も多かろうが、やたらハンドルが切れるので、驚くほど取り廻しが良い。 メルセデスのSクラスが入れる道なら、困らず ついていけるはず。 96年時の大幅改良は、初めて、ボディにまで及び、 ・フロント廻りのボディプレス(左右フェンダー形状など)、 ・前後のバンパー・一体式エアロスポイラー、 ・ミラーがボディと一体式に、 ・グりルの縦横比(縦が少し短くなった)、 ・アルミホイール(16インチ)デザイン、 ・マドガラス枠サッシにウェザーストリップが、、 などが変更に、 これは、全て 空力を計算した上での結果で、高速走行時の風きり音は、明らかに激減した。 ベントレーのモデルについては戦前から「空力」を考えたボディ作りがなされてきたが、こと ロールスのモデルでは、この96年モデルで初めて考えてみたのではなかろうか?? 95年以前モデルを、上記改良がなされた96’以降モデル仕様に後から変更(改造)するには莫大な費用を要す、、 一般的には不可能である。 SZ系までのモデルは、スタンダード・サルーンでも、開閉部(ボンネット・トランク・ドア4枚・給油口)は全て「アルミ」製、 戦後モデルの伝統であったが、、この後のモデルから総スチィール・ボディとなる。 コスト・ダウンは、まず、見えない場所から 行われるのだ。 |
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| 内装は、「パーチメント」レザー。 ロールスにおいて、「マグノリア」と人気を二分する「パーチメント」レザー。 「マグノリア」は花の名前、「パーチメント」は、「羊皮紙」のこと どちらも、クリーム系の色で、格式有るロールスには、よく似合う。 コンディションも お写真のとおり、申し分なし◎。 流石に低走行車、、どこもかしこもキレイ! もち、お約束の「コノリー」レザー、、 いまや見ることは出来ない(2002年末でコノリー社は自動車メーカーへの革供給業務を停止)コノリー張り、、ビニールやプラスティックの類いは、ほぼ使用されていない。 ダッシュボード、ハンドル、ウエリントンのカーペットの縁を飾る革まで、「コノリー」レザーだ。 96年からのモデルは、内装も一新され、ロールス・ロイス・4ドアサルーンモデルとしては、初めてセンターコンソールがダッシュに繋がった。 これは、スパーは、完全なショーファードリブンの車ではない、ってことをメーカーも暗示させたってこと。 ショーファードリブンの場合、運転手は後部シートに座るオーナーのドアを開ける際、左右どちらのドアからも内側から降りられる必要がある、、つまり、センターコンソールが切れていなければ、運転手が移動しずらい。 後ろにだけ乗るなら、リムジンが正しい(スパーは、リムジンではない)。 コーニッシュは、先駆けて86年から、センターコンソールがダッシュに繋がったが、もちろん、コーニッシュは、オーナーが後ろに乗る車ではない。 で、スパーも、オーナー自ら、堂々とハンドルを握ってよし。 運転手に見られそう、って?、、後ろにお乗りになるオーナーは、とっくに、正しいリムジン(ファンタムやパークウォード)の後ろに お乗りになっているので、ご心配なく。 もう一つ、96年以降のSZ系モデルの内装で特筆したいのが、、 「バーウォールナット」張り部分の面積の拡大、、 センターコンソールが繋がったお陰もあるが、、高級感UPとともに、より、クラシカルになった。 オーディオ部を「ウッド」のフタで隠したり、灰皿部を「ウッド」で隠したり、、芸が細かい。 左右シンメトリー張りウッドの伝統工芸も健在。 後部のエアコン吹き出し口が追加されたのも96’以降から、、些細なことだが、後ろに座る方にとっては、素早くエアコンの恩恵を受けられることになった。 リア・シートも、パワー&シートヒーター付き。ターボなしモデルの「ドーン」では、この装備はない。 |
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| 生粋のロールス・ロイス製V8・OHVエンジン。 ギャレット社のタービンを積むライトプレッシャーターボは、誰もが認めるベストマッチング。 100万マイル耐久設計と呼ばれ、恐ろしく屈強な、このエンジンは、「ベントレーアルナージ」シリーズに引き継がれ使用された。(2009モデルまで) このエンジン、オーナー様が生きてるうちに壊れることはない。 自身で100万マイルも死ぬ前に乗ることができれば別だが、、。 本物のロールス・ロイスという車は、航空機エンジンのような精度と素材で作られていた。 事実、ロールス社は、航空機エンジンを作っている。 超音速民間旅客機「コンコルド」のエンジンもロールス・ロイス製、、60年代に設計された、あのエンジン、、1969年の初フライトから2003年11月26日の最終フライトまで、一度もエンジン・トラブルはなかった。(*2000年に一度、墜落したことがあるが、、あの事故は、滑走路に落ちていた金属片でタイヤがバースト、、その破片がエンジンにぶつかっておこった事故、、エンジン本体のトラブルではない) コンコルドの機体エンジン部分には、車と同じ、ロールス・ロイス・マークが描かれていた。 ロールス社を訪問した際も「クルー」工場内で、航空機エンジン・パーツの一部を作っていた。 工場内を案内してくれたロールス社の広報の方 曰く 「自動車のエンジンを作るのも、飛行機のエンジンを作るのも 弊社にとっては同じことです」 スタンダードの4ドア・サルーンにして、職人の魂が宿る。 「シルバースパー・ターボ」、、本物のロールス・ロイスである。 余談: 「シルバー・スパー」の名前の由来 *まず、「シルバー」の名は、古い歴史を持つ、、 1906年11月のモーターショーでデビューしたロールス・ロイスの新作モデル「40/50」hpは、その性能を宣伝するため、 1907年6月、ロンドン・グラスゴー間 15000マイル(24000km)・ノンストップ・ラン・レースに挑戦する。 結果、14392マイル(およそ23.000km)という驚愕の距離をノンストップ(ガソリンの給油時以外)で走破し、ロールス・ロイスの信頼性を世界中に知らしめる。 この時の、ボディ・カラーが「シルバー」、、 ロールス社は、音も無く静かに走行する車・という意味を込め、、この車に「シルバーゴースト」と命名していた。 この「シルバーゴースト」から全てのロールス・ロイスの伝説が始まる。 そして、戦後モデルから、ロールス・ロイスの4ドア・サルーンは「シルバー」の名が頭に付くことが伝統となる。 「シルバードーン」 「シルバーレイス」 「シルバークラウド」 「シルバーシャドウ」 「シルバースパー」 「シルバーセラフ」 因みに前述の1907年式「シルバーゴースト」は、1948年にロールス社に買い戻され、たしか、日本にも2度ほど来日したことがある。 この車、すでに100万km以上を走行しているが、、いまだに、音も無く静かに走行する。 *「スパー」、、、 「スパー」の名については、私の見解である・・から定かではないが、、。 ロールスの歴史上「SPUR」の名称が初めて登場するのは、1957年のことである。 名門コーチビルダー「HJマリナー」社が、ベントレーの4ドア・スタンダード・サルーン「S1」のシャーシをベースに、 空力が考えられた高速ツーリング向け 4ドア・スポーツ・サルーンを発表する。 このモデルの名が「フライング・スパー」。 名づけたのは、当時の「HJマリナー」のマネージャー「タルボット・ジョンストン」氏、、、理由は、「ジョンストン家」の紋章が、「鳥の羽根の生えた拍車」であったから(この場合のスパーは、乗馬の際に履くブーツに着ける拍車を指す)、、 正に「フライング・スパー」であったのだ。 このモデルは、1957年から1966年の間に生産され、今も尚、名車中の名車と評され、スタンダードボディの3倍から5倍くらいの金額で取引されている。 「HJマリナー」社は、後に、ロールス社に買収され、「フライング・スパー」の名前の権利もロールス社(現:ベントレー)が引き継ぐ。 で、80年登場の新型SZ系モデルに、この「フライング・スパー」の「スパー」のみを使用したものと思われる。 日本人には、拍車って言われてもピンとこないが、、、イギリスにも、日本同様、物事に勢いを増す・・ことを「拍車をかける」という意味の言葉があり、その場合、使用される単語は「SPUR」だ。 そう考えれば「シルバー・スパー」、、、なんとなく理解できる。 近年、ベントレーを買収したVWが、名車「フライング・スパー」の名を復活させ、4ドア・サルーンを販売している。 2ドア・クーペは、「コンチネンタルGT」 ベントレーファンなら誰しも「フライング・スパー」、「コンチネンタル」と聞けば、高性能モデルを想像する、、、、VWも少しは歴史を勉強しているらしい、、。 さらに、ロールスの名を買収したBMWが最初に出したモデルが、「ファンタム」、、、 そして「シルバーゴースト」 VWもBMWも、プライドを捨てて、ロールス・ベントレーの過去のビッグ・ネーム・モデルを再利用している。 それほど、「過去」のモデルが 凄かったってことだが、、。 |