Model ROLLS・ROYCE  

SILVER SPUR U
Year 1990
Exterior EVONY・BLACK (エボニーブラック)
Interior BLACK LEATHER 
price \ 9.096km
Mileage ASKING
Ammenities ヨーロッパ仕様・新車並行車 左ハンドル 

V8 OHV 6747cc 3速コラムAT 

全長:538cm
全幅:189cm
全高:148cm
車輌重量:2300kg
定員:5名


装備:
パワステ、パワーウインド、全席パワーシート、Fシートヒーター+メモリーシート(4人分)+ランバーサポート、オートエアコン、ピクニックテーブル、
他フル装備

内外装機関共に稀に見る超極上車。 


車検:平成25年 7月まで


COMENTS

 「シルバー・スパーU」


解説:
1965年から1980年の間に生産された「シルバーシャドウ」の後継モデルとして1980年に登場した「SZ系モデル」、ショートホイールの「シルバー・スピリット」とロングホイール(10cm)の「シルバー・スパー」が存在したが、当個体は、「シルバースパー」(ロングホイール)。

1998年登場の「シルバーセラフ」にバトンを渡すまでの、、98年まで生産された(厳密には、作り遅れで99’シリアル・モデルまで有り)、このモデルは、ロールス社の社内コードに因み、「SZ系」モデルと呼ばれる。
シャドウの丸みを帯びたボディラインから、一気にエッジの効いたシャープなボディデザインに変更されたが、、これで世界中の自動車メーカーの高級車が四角いカタチとなったと言われている。

発売以来、「必要とあれば、即座に改良を加える」というロールス社の伝統のとおり、「SZ系」モデルにも、毎年のごとく、改良が加えらていく。
生産途中の1985年には、創業(1904年)以来の通算生産台数が、10万台を突破する。
が、冷静に考えると、、、およそ80年かけて10万台・・・この台数は、トヨタ自動車が 僅か1週間ほどで生産する台数と同じなのだ!
この時代、ロールス社は、世界一効率の悪い「ステキな生産ライン」を持っていたのである。
ロールス・ロイスを内外装からエンジンから、バラバラにした経験のある方なら、すでに、ご存知のとおりであるが、この車を作りあげるのには、世界一時間が掛かる・・当然のことである。

発売から10年、1990年:「シルバースパー」は、「シルバースパーU」に進化する。
コンピューター制御のインジェクション(ボッシュ製)に自己診断機能を備えたインフォメーションパネル、、足回りには、100分の1秒で傾きを自動制御する「オートライド」機能付きサスペンションが奢られていた。
中でも、「オートライド」は、「ロールスがロールしなくなった」の名文句で有名である。

シルバースパーUは、1990年から1993年までの間に「1658台」を生産する。
94年には、「ダイレクト・イグニッション・システム」の採用で「スパーV」に、
96年には、ボディにまで至る大幅改良が加えられ、「スパー」に、
と、90年代の進化は 著しいものがあるが、、基本、「SZ系」という くくりから外れるものではない。
どの年式のモデルが好い・なんてことは、ユーザー様の好み・で好いのだ。

国内にもっとも多く住んでいる「SZ系」モデルは、89年から91年モデルである。
1989年から1991年にかけては、日本バブル景気のピークで、過去最高のロールスが輸入されてきた。
バブル景気は 凄かった。
ディーラーには、1台の即納車もなく、契約しても、納車は、1年先、モデルによっては2年先なんて言われていた。
いまでは ほとんど聞かなくなった「並行輸入業者」も 多数あった。
彼らは、あらゆるコネを使って、世界中から、ロールス・ベントレーを輸入してきていた。
即納車は、プレミアムが付き、ディーラー物より、並行車の方が高い・は、当たり前
なぜ、あの時、日本人は、あそこまで せっかちだったのか、、今 思えば 不思議なほどである。
当時は、インターネットなんてない、、ユーザー様の情報源は、車雑誌のみ、
ところが、当時は広告規制もなく、多くの業者がダミー広告を掲載していた。 在庫もしてない車を広告に載せるのである。
だから、実車が本当にあり、即納できる  は、価値があった。


当時のディーラー新車時価格:30.500.000円
これに、消費税、登録諸費用が別途、、
「スピリット」は、「2750万円」
10cmで300万円の価格差

本来、「スパー」は、オーナー様自ら、ハンドルを握るために 購入したはずであるから、「スピリット」の方が 売れていてもよさそうなものであるが、、実際には、「スパー」の方が何倍も 売れている(日本だけ)。
その理由は、簡単
当時は、高ければ高いほど、価値がある車と信じられてたし、、見栄もはれたから、、。
そう、当時は、「見栄」こそ、もっとも大切なキーワードだった。
(現在は、見栄で買う人など ほとんどいなくなった。 本当の車好きが 行き着く先 として ロールス・ベントレーを ご購入いただいている。  ある意味、いい時代である)

そうして、89年から91年の間に、2千台ほどの ロールス・ベントレーが輸入されてきた。
この3年間で、それ以前(1904年から1988年)の輸入台数と ほぼ同等台数を輸入したことになる。
とんでもない3年間であった。
こんなことは、もう2度とおきまい。

台数が多い、、それは、中古市場の値下がりも意味していた。
この年式の4ドア・モデルは、とにかく 一番 玉数が多いので、流通価格の暴落ぶりは、はんぱではなかった。
そして、今でも安い。
これが、この年式モデルを購入する場合の もっとも注意どころ
とにかく、好い個体も 悪い個体もミソクソ いっしょに売られている。
現時点では、そでに この年式モデルで、まともな個体は少ない。
クラウン価格では、大事に扱ってもらえないから、、。
当社仕入基準(70点以上)を満たす個体など、10台以上見なければ 見つからない。
誤解しないで頂きたいが、基準を満たさない個体の多くは、天下のロールス、金さえかければ 正しい状態に再生するこはできる。ただ、その費用を 車屋が出したのでは、販売価格を超えてしまうだけのこと。
ロールス好き・には、非常に残念な話であるが、「SZ系」モデルが、再評価され、価格も上がってくるのは、まだ、先の お話であろう。


だが、大事なことを方程式を忘れてはならない。
全ての自動車メーカーのモデルは、新型になればなるほど、コストダウンがはかられている。
それは、ロールス社とて 同じ。
スペック上の性能は新型モデルの方がよいが、
車自体に使っている「材料」は、旧モデルの方が コストが かかっている。
本物の「高級」は、旧モデルに かなわない。

だから、当時新車3000万円オーバーの車は、現在新車3000万円の車とは、まったく異なる。
さらに、現在2000万円級の車とは次元が異なる。
平たく言うなら、現行の2000万円級モデル「フライング・スパー」なんかとは、ぜんぜん作りに金の掛かりようが違うのである。
*でも、フライングスパーが売りづらくなるので、比べてはならない、、。




さて、やっと当個体の お話

走行:9.096km、奇跡的コンディション。
少し前に、一度 ご成約いただいたが、急遽「NEWコーニッシュ」に変更となり、再販となった。
すでに、ご納車整備も 車検取得も終了しているので、この個体は、早めに ご納車できる。
バンバン試乗・走行テストを繰り返したので、走行距離が、8000km台から、9000km台になってしまったが、この手の低走行車は、とにかく走って診る・が当社の基本整備でもある。
走行距離が伸びた分、安心度が増した・と ご解釈いただきたい。
整備内容も充実、、仮に その費用を ユーザー様 自ら お支払い、、なら、ぞっとするほどである。
これで、あとは安心。


さて、

詳しくは、下記より、、

外装は、「エボニーブラック」。

ブラックメタリックである。
まだまだ、十分な艶も光沢もあり、単純に 美しい。

ボディサイドには、2本のシルバーのコーチライン。

天井には、「ラウンドトップ」と呼ばれる合皮が張られている。
「ラウインドトップ」は、オプションで選択可能で、メリットは、

1.馬車の時代からの伝統で、より、クラシカル、フォーマルな印象になる。
2.室内温度が快適・・・夏は太陽光を遮り防熱、冬は防寒効果。
3.雨が降ったときにスチールに比べ、室内に雨音が響かず静か。
4.もっとも劣化しやすい天井部ペイントを守る。

など、、ご想像のとおり、昔から超の付く高級車にのみ採用されるものであるが、近年では、
キャデラックやリンカーンのリムジン、ロールスロイスくらいでしか見ることはない。


全長:538cm、、「シルバースピリット」の10cmロングホイールで、リアドアが10cm長くなっている。
つまり、運転席の居住空間は、スパーもスピリットも同じで、スパーの方が、後部空間が10cm分 広い。
前述のとおり、この10cm分で、新車価格では、スパーの方が300万円も高かった。

「スピリットU」の生産台数は、「1152台」、「スパーU」が、「1658台」であるから、4対6の割合で、スパーUの方が売れた(人気があった)ことになる。
スパーは、リムジンではないので、新車時から多くのオーナーが自らハンドルを握るために購入したはずであるが、、
見栄を張れる以外の理由に、、
たまには、誰かに運転させて後部シートで王様気分を味わってみたり、いざと言うとき、どうどうと後部シートにゲストをエスコートできる、という多様性が好まれたものと思われる。

運転してみると、、、
車高が高い・というより、シート着座位置が高いため(パワーシートでシートは上下10cmほども動くし)、目線が高く、やたらとハンドルも切れるので、538cmの大きさも、まったくストレスに感じない。
「目線が高い」:ロールス社の車は、昔から、信号待ちで止まったときなど、、隣の車を見下ろしていないと気がすまないらしい、、。

内装は、「ブラック」レザー。

カラー的には、至ってシンプルであるが、将来的に汚れが目立たないのが良い。
特筆すべきは、レザー、ウッドを含めた内装のコンディション、、オリジナル状態で、まったく手を加えるべき箇所が見当たらない。すでに新車から20年ほどが経過している個体であるにもかかわらずだ、、。

レザーは、もち、コノリー社レザーの中でも最上級品、、牛18頭分ほどが使用されている。
ダッシュボード、ドア内張り、サンバイザーなどは、もとより、カーペットの縁取りに使われているレザーまで、コノリーレザーである。

ウッドは、他メーカーでは決して使用できない(高すぎて)、「バー・ウォールナット」、、50年以上物、しかもコブ目の細かい部分のみを使用している。
バーウォールナットは、胡桃の木の根っこの部位をスライスしたものだが、、ウッドってのは、
スライスした状態のものを購入するわけではない。
根っこごと買うわけ、、、築地のマグロと同じ、、中身は買ってから、切ってみないと、どうなっているか分からない、、、当然、虫食いがあったり、コブ目がきれいでなかったりするものまで含まれている。  厳選しまくった部分のみをロールス社は使用している、、他は捨てる、、。

この「バーウォールナット」の廻り(縁)には、象嵌細工が施されている。
凄いのは、その技
縁の部分のウッドは、通常部位の「ウォールナット」だと推測しているが、
その間に、まるで、1本の線のようにみえる白いラインがあるのが 見えるだろうか?
そのラインは、書かれたものではない、、
それも「ウッド」なのだ。
この「ライン」のような「ウッド」を入れることで どれほどの手間と時間が追加されるのであろう。
しかも、そのウッドを褒め称えるユーザーは、ほとんどいないはずなのに、、。

ここに、ロールスの真髄を見つけたり!
それでこそ、ロールス・ロイス、、他メーカーの追随など 不可能


ロールス社は、手を抜く・ということを知らないらしい、、。
身売りすることになる最後の最後まで、コストを無視し、このコノリーレザーとバー・ウォールナットを惜しげもなく使い続けた。  
こんな自動車メーカーは世界に存在しない、、。
ロールス・ロイスを所有した方にしか理解できない驚愕の世界がそこにある。

納得外のコストダウンをしたロールス・ロイスを生産するくらいなら、身売りした方が増し、、
ロールス社は、皮だけ(名前だけ)を残す道を選んだ、、、。

エンジンは、言わずと知れたロールス製・総アルミ合金・V8 OHV 6747cc。

1965年デビュー、ロールス製V8、当初6230ccであった排気量を1970年:6747ccに、、
それからアルナージまで基本設計を変えることなく使用され続けた、 もはや伝説のハンドビルド・エンジンである。
100万マイルは持つと言われる このエンジン自体に もはや説明は不要であろう。
オーナーより、長生きするエンジンなので、あれこれ考える必要はない。

論外は、機関系に、ほとんど、もしくは、まったく整備がされていない個体、、、たしかに、国内には、多く存在するが、当社は、扱わないので関係ない。

ロールス・ロイス(ベントレー)には、年式、モデル、走行距離ごとに、、整備ポイントがある。
と言っても書き出せば、相当な量になってしまうが、、
この年式の個体なら、、中でも重要なのが、全輪のブレーキとリアのサスペンションに使用されている油圧システムのパーツで、フロント・エンジン下部にある「メインアキューレーター」2ケとリアサス上部にある「ガスショック」2ケ、であろうか、、どちらも、パーツ自体はグリーン色の鉄球であるが、、ほとんど、もれなく、この4ケは交換することになる。
窒素ガスと油が高圧で入った球体(スフィア)で構成される「メインアキュームレーター」は、スフィア内の圧が、じょじょに抜けて、およそ2年ほどで交換時期がくる。
この圧が、まったく無くなってしまうとブレーキが効かなくなるので、超重要。
リアの「ガスショック」も、同じような理屈のもので、エンジンVバンクの中央前後に2個ある油圧モーターでオイルを送っている、、、シトロエン(例えばDS)のように、全面的に依存したものではないので、圧がなくなったところで、車体が完全に沈み込むようなことはなく、逆に上がる、、そうして、リアが跳ねる・・現象となる。
乗り心地も最悪となるので、これも重要パーツ。
文章で説明すると難しいシステムのように感じられるかもしれないが、、構造は、至って単純明快、ロールス社らしい安全を重視したシステムで、、シトロエンの特許を一部に使用しているが、シトロエンの「ハイドロ・ニューマチック」のシステムとは、異なる。

まっ、メカニズムに ご興味のある方は、当社のメカニックから、詳しーく、ご説明させていただく。
ご興味のない方は、当社にお任せ頂き、なにも考えないでOK。
ただし、この油圧システムの為に使用されるカストロール製の「ミネラル・オイル」だけは、定期的に補充する必要があるもの(インフォメーションパネルで教えてくれる)なので、オーナー自ら、「足す」作業をしていただいた方が好い。
ご納車時には、必ず「予備オイル」をトランクに積んでおく・・・ラジエーター水を補充するのと同じようなことなので負担はないし、オイル補充程度のことで工場まで持っていくのでは大変、だから、。
あと、もう一つのポイント、、エンジンをかけるまでに「3秒待つ」、、。
これが待てないと自己診断機能を持つ「インフォメーションパネル」を壊してしまう場合がある。

ロールスの場合、正直、車が頑丈なので、半年ごとの定期点検なんてのも必要ない。
特に90年式以降モデルは、インフォメーションパネルで走行距離を記憶してあるので、アナログ・トリップメーターと合致させることで、実走を証明できるから記録簿もいらない。

なにか、「いつもと違う」音がするとか、オーナー自ら気がつく異変があったら、それが定期点検のタイミング、、でも、なにもなくても、「精神的に」年に一回くらいは、点検に出した方が好い。


さて、当個体、前述のとおり、ただキレイなだけな個体ではない・・・しっかりメンテナンスも施されている。
ディーラー車でないのを気にする方がいるかも知れないが、それも関係ない。
大体、日本仕様なんてロールスロイスはない。
基本的に日本の正規ディーラー(コーンズ)が販売したモデルは、左ハンドルなら、当個体と同じ、ヨーロッパ仕様である。ただ、稀にディーラー車でもUS仕様があったりするから、要は なんでも有り・・・保障期間の残る高年式ならディーラー車をお勧めするが、その後は、コンディション優先で選んだ方が良いに決まっている。
もちろん、パーツも同じ、整備に困ることも有り得ない。




当個体、1990年にタイムスリップして、名車「スパーU」を新車から楽しめる・とお考え頂いてよい。

それも、新車時の10分の1ほどの金額で、、




これを 世間では 世渡り上手と呼ぶ。


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ロールスロイス ベントレー スペシャリスト
株式会社 シーザー トレーディング

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