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| 外装は、「ソリッド・ブラック」。 前述のとおり、近年オールペイント済み、当然ドキレイ! シャーシベースのコンディションも文句なし。 サビ・クサリ等 まったく見受けられない。 この車が、生産から45年の歳月が流れていること自体 むしろ不思議なほど、、。 「クラウド3」、、この車、実はメカも すごいのであるが、多くの方は、そんなこと知ったことではない、、とにかく、ボディ・デザインに惚れ込むのである。 均整のとれた素晴らしいシルエットであるが、これは、まぐれ・の作品でない。 有名コーチビルダーの作品の いいところ取りをして完成させているのだ。 クラウドが登場する以前のモデル、シルバーレイス、シルバードーンなどのコーチビルド・モデルで非常に似たデザインが存在する。 全長:538cm、全幅:186cmは、例えば、SZ系ロングホイールの「シルバースパー」と同じ、、並べてみても「クラウド」のほうが、はるかに大きく見えるが、それは、目の錯覚、、車高が高いのと、重厚なデザインで、そう見えてしまう。 エッジの効いた巨大パルテノングリル、、これは、ロールス社の職人の仕上げだ。 その上に鎮座する「フライングビーナス」、、もう、これだけで芸術品、、ロールス・ロイスは、グリルが大きければ大きいほど、好ましい。 この後、やめときゃいいのに、流行の空力を考えちゃって、、モデルチェンジの度に、どんどん小さくなる、、、残念。 「フライングビーナス」の正式名称(作品名)は、「スピリット・オブ・エクスタシー」、彫刻家:チャールズ・サイクス作であるが、、ロールスのグリルには、1911年から鎮座している。 当時のロールス社のパトロン貴族、「ロード・モンタギュー」公からの依頼で、モンタギュー公の秘書(愛人)である「エレノア」嬢をモデルに作られたものだが、、「サイクス」がヒントにしたのは、明らかに、サモトラケの「ニケ」像からである。 紀元前ギリシャ文明の遺産である、勝利の女神「ニケ」の像は、1863年サモトラケ島で発見された、、全高:328cm、、現在は、ルーブル美術館に展示されている。 「パルテノン」と「ニケ」、、合わないはずがない、。 私も、このニケ像を見たいがためにルーブル美術館まで行ったことがあるが、見て納得した、、まさしく、フライングビーナスそのもの、、しばし、呆然とその場に立ち尽くすほどに神々しい作品であった。(*他、ナイキ(NIKE)は、社名、ロゴマークまでニケ像から取っている) 戦後から始まったスタンドード・ボディ、、ボディの開閉部分(ボンネット、ドア4枚、トランク、給油口)のみアルミにした理由は、軽量化もあるが一番の理由は、「開閉部からサビるでしょ」の対策のためだ。アルミはサビには滅法強い。 新車時は、たしかボディの耐久性は、50年ほど・・と言っていたようだが、、この個体でさえ、もう46年もの、、まったく問題ない、、100年は持つものだと思われる。 ただし、このクラスの稀少モデル(=後世に残すべし)ともなると、野ざらし車庫(屋外)で保管する車ではない、、 ご購入いただく方は、屋内保管できる方限定となる。 クラウドのシリーズ1や2は、いつか捨てるときがきても、「クラウドV」のみは後世に永遠と残したい。それほど完成度が高い。 よく、一見キレイだが、シャーシやサブフレームが錆びていたり、腐っていたりするクラウドを見かける・・・保管場所が悪いとそうなる・・クラウドは、見えない部分こそ命、、よほどベースが、しっかりしている個体でなければ、いくらお金をかけても無駄となるから、ボランティア以外に購入する理由はない。 |
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| 内装は、「ベージュ・レザー」。 どこをどうみてもオリジナル・レザー、オリジナル・カーペットのようだ。 ただ、少しだけ不安になるのは、キレイすぎること、、45年前の車で、この内装コンディションは 奇跡的、、 この内装が仮に 後にレストアされたものであるとすれば、その職人さんは、ロールス社と同じ材料を入手し、ロールス社の職人と同じ「腕」を持っていたことになる。 それなら、それはそれでスゴイ! どちらにしても「価値」は変わらない。 ウッドもオリジナル「バーウォールナット」のままであるが、表面のクリアは やり直しているものと思われる、、クラック一つなし、、しかし、その作業を施した職人さんも、只者ではない。まるで、オリジナル・クリアの艶、そのもの ひょっとすると、これも当時のままなのかもしれないが、、そうだとすると、、、販売したくなくなるから、、追求しまい。 現在モデルでは100%見ることがない「細身のハンドル」、、これぞ、ロールス! イギリス 超の付く高級車の お約束だ。 ハンドルは、パワステで想像以上に軽いが、運転するのに不安はない。 これは、タイヤが進化しているせい。 昔は、「バイアス・タイヤ」であったが、今は「ラジアル・タイヤ」、、、バイアス・タイヤは直線運転には向いているが、道路の凹凸にハンドルを取られやすかった。ラジアルは現行タイヤ、15インチサイズであるから、SZ系モデルと同じタイヤを履けばよいのだ。乗り心地もバツグン。いつでも、安価で入手できる。 パワステ、パワーウインド、クーラー、まるで普通に乗れる。 クラシックカーといえども、何かを我慢することなどない。 当個体、クラウドでは珍しく、「ガラス・ルーフ」が付いている。 天井裏生地モケットと同じスライド式のルーフも付いている。 この「ガラス・ルーフ」、現時点では可動していない(スイッチもない)が、本来は、電動でスライドするはず、、直したい。 「ショートホイール・ベース」の、この個体、、完全にオーナー・ドライバーズ・カーである。 |
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| エンジンは、ロールス社・新設計V8エンジン。 ロールス社のV8エンジンは、1905年にも試作、完成までされているので、これで2番目となるが、このV8は、まったくの新設計。 これが、現在、すでに「伝説」になろうとしている超過上品質エンジンである。 アルミ合金製、6230cc OHV、SUツインキャブ、、、 このエンジン、オーナー、もしくはメカニックが、間違った管理、整備で壊さないかぎり、壊れようがないので、生きてるうちに心配することはない。 前オーナーの方々も、きっちり日本仕様・日常の足仕様の整備、改良をしてくれている。 電動ファンを2基増設、ダイナモ(直流)は、オルタネーター(交流)に交換済み、サブ・ラジエーターも増設、、他も一通り考えられる箇所には手が加えられている。 いくら、エンジンに耐久性があっても、そのほかは、「日本で乗る仕様」に改良するべきである。 そこで、どうゆう改良が良いのか?ここがポイント、、、そこが「ノウハウ」 この個体には、先人たちが、すでに悩んだあげくの最善策が施されているので、もう考えなくて良い。 サスは、フロントが、ダブル・ウィツシュボーン、リアは、リーフ式リジット、至って単純、壊れようがない。 クラウドのメカニズムで、注目すべきは、油圧のブレーキ廻りであろう。 4輪ともに、ドラム・ブレーキではあるが、前輪の油圧系パーツは、「ロッキード」製、後輪パーツには、「ガーリング」製のものが使用されている。 更に、これに、「メカニカル・サーボ・ブレーキ」の機能が加わる。 戦前の名車「イスパノ・スイザ」が特許をもつ、「メカニカル・サーボ」、、、ロールス社は、1925年のファンタム1から使用している。 国内各所で行なわれているクラシックカー・レースやフェスティバルに戦前のロールスが、まるで普通に参加して走行しているが、それは、このブレーキシステムの恩恵によるところも大きい。 このシステムは、エンジンの回転(ドライブシャフトの回転)からパワーを取り出し、ブレーキの効きを増大(アシスト)するもので、簡単に言ってしまえば、パワーブレーキだ。 よって、ドライブシャフト回転数が高い(走行速度が速い)ほど、アシスト力は増大する。 シャドウ以降に採用されるシトロエン特許のハイドロとは、まったくシステムが異なる。 私個人の感想だが、ほんの20年ほど前まで、このブレーキシステムを多くの日本人メカニックは、完全には理解していなかったのではなかろうか・と思う。 なにせ、当時は、クラウドのブレーキは、効きが甘くて普通、、なんていっていたものだ、、。 これが、バブル景気のお陰で、多くのクラウドを含むクラシックロールスが海外から輸入され、メカニックも数多くの個体の整備が出来るようになった・・・お陰で当社でも完全に整備できるようになった。 正しく整備されたクラウドのブレーキは、まったく恐いものではない。普通に乗れる。 ご納車時には、メカニカル・サーボのシステムの説明と実際に走行した上で、その特性を体感していただいておくと、いっそう普通に乗れる。 尚、当個体、現時点でさえ絶好調であるが、、大好きな「クラウドV」ともなると、念には念をいれて、最低1ケ月は、納車整備にかけたい。 この個体は、日本に残しておきたいので、、日本在住の方に、ぜひ、ご検討いただきたい。 |