Model ROLLS・ROYCE  
SILVER SERAPH


Year 2000
Exterior DEEP AQUA (ディープ・アクア)
Interior AUTUMN・LEATHER FRENCH NAVY PIPING
price \ 4.600.000
Mileage 117.450km
Ammenities ディーラー車 左ハンドル 

V12 5379cc SOHC 24バルブ (BMW製エンジン)

ZF・5速コラムAT

326馬力 
トルク:50.2kgm

最高速:225km
0−100km :7.0秒

全長:539cm
全幅:193cm
全高:151cm
車重:2300kg

*装備:

Wエアバック、サイドエアバック、 全席(4座)パワーシート+シートヒーター、F:メモリーシート4人分+ランバーサポート、電動チルトハンドル、前後パーキングセンサー、ウッド張りコンパニオンミラー、ピクニックテーブル、ウッド・コンビ ハンドル、ETC車載器、 他フル装備


内外装機関共に走行距離を感じさせない極上車 

車検:2年付き渡し


COMENTS
「シルバーセラフ」!

解説:

1980年から発売されていた「SZ系」モデル(スパー・スピリット)の18年ぶりの後継モデル、
「シルバーセラフ」。
1998年から2002年の間にだけ生産され、総生産台数は、「1570台」。

この台数は、非常に少ない、、例えば
同じ98年から02年の間に生産された同じボディを持つ「ベントレー・アルナージ」の生産台数は、
「3455台」、、「セラフ」は、この半分にも満たない台数しか世界に存在しないことになる。
同様に、国内にも、「セラフ」は少ない。
単純にロールス・ロイスとベントレー(全てのモデル含む)の98年から02年までの国内総輸入台数で比べても、ベントレー「317台」に対してロールスは「219台」と、100台ほど少ない。
セラフは発売当初「3180万円」税別のディーラー価格、対して、ベントレーアルナージは「2980万円」税別、、セラフは200万円も高額なモデル・・多くのユーザーがベントレーに流れた、、。
この「219台」の中には、各モデル(スパーターボ、シルバードーン、ツーリングリムジン、NEWコーニッシュ、パークウォード、中古新規登録)が含まれている。
各モデルごとの輸入台数は不明であるが、セラフが少ない・ことは、ご理解いただけよう。


「最高位の天使」、「妖精」などを意味する「セラフ」・・
1907年に命名された「シルバーゴースト」からの伝統に従ってロールス・ロイスのモデル名は、手で摘めない(実態の無い)もの・・とくる。
*シルバーゴーストの名の由来は、、
1907年、シルバーに塗装された1台の40/45PSモデルが、15000マイル・ノンストップ・ラン大会で、14371マイル(22994km)をノンストップ走破という驚異的な記録を叩き出す。
音も無く走行する まるで幽霊のような この車を「シルバーゴースト」と名づける、、「シルバー〜」の伝統は、このモデルから始まった。

「シルバーセラフ」デザイン(アルナージも)は、当時のロールス社のチーフ・スタイリスト「グラアム・ハル」氏によるものだ。
1947年生まれ、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの修士号を取得した後、1971年にロールス社入社、1996年からチーフ・スタイリストとなる。
シャドウ1の時代からロールス・ベントレーのデザインにかかわってきて、十分な思い入れのある人物、、コンチネンタルRや未発売に終わった94年のベントレーの小型2ドアモデル「コンセプト・ジャバ」(一般市販されず、数台作ったが全てブルネイの国王に販売)なんかも、彼のデザインによるものだ。

セラフは、1994年から「P3000」の社内コードで、SZ系モデルの後継モデルとして開発が始まる。
つまり、セラフは、98年にロールス社に乗り込んできた「BMW」や「VW」の作品ではないのだ。
ロールス社自身でデザインした最後の4ドア・サルーンが「セラフ」なのである。
*開発の段階で、BMW製のエンジンを積む予定については、双方(BMW&ロールス)の合意が得られてはいたが、、。

彼のチームは、総勢 僅かに5名、、だが精鋭だ。
デザインは、ボディデザインのみならず、インテリアの全て、、シート形状からハンドル、シフトレバーetcまでの全てのデザインが彼のチームでデザインされる。
ボディデザインは、60年代の「シルバー・クラウド」をモチーフに空力を現代的に追求したものと言われている。
そのせいか、セラフが走り去る後姿、斜め45度は、まさに、「クラウド」を彷彿される。
デザインは、あくまでも古き良き時代・の 「それ」であるが、設計は最先端、、
ロールス初の「3次元CADシステム」(コンピューター支援設計)が用いられた。
空力、剛性は、徹底的に煮詰められ、、、ボディパネルをワンプレスの特殊スティール製にするなど、、以前モデル(SZ系)から、ボディ剛性は、なんと65%も向上させている。
ボディシェルには、他メーカーではありえない、、スポット溶接箇所が、、6500箇所
ロールス・ロイス伝統の頑丈さは、更に進化を遂げている。



ついでに
「シルバーセラフ」が短命に終わった理由について おさらいしておこう、、。

ロールスの販売台数(オーダー数)は、バブル崩壊、1992年以降 急速に落ち込んでいく。
リストラなどの措置が行われたものの、会社経営は行き詰まっていた。
このロールス社の経営難を救うべく親会社の「ヴィッカーズ」社(1980年に買収)は、1998年4月、航空機部門で付き合いの深かった「BMW」社に「ロールス」社を売却することを決定する。
売却額:3億4000万円ポンド。
これが、そのまま成立していれば、「セラフ」は、あと10年は作り続けられていたであろう、、。
ところが、この買収を「VW」グループが聞きつけ、割って入る、、
そして1999年4月、買収額を上乗せした4億3000万円ポンド(約1000億円)の買収額を提示する。
同年、6月、高額な買収額に株主が合意、、「ロールス」社(ベントレー含む)は、正式に「VW」に売却されることとなる。
が、購入してみてビックリ、実は「ロールス・ロイス」の商標は「ヴィッカーズ」所有ではなく、「ロールス・ロイスPLC」社(ロールスの航空機部門)が所有、、別売りだったのだ、、。、
BMWも困ったが、VWも困った、、裁判にまでもつれこんだが、最終、2社は協議、、

結局、BMWが「ロールス・ロイス」の商標(過去のロールス・モデルのブランド名含む)を4000万ポンド(100億円弱)で購入することで合意、会社(クルー)を去る。
この時、BMWからVWに、ロールスの商標を貸し出す期限は、2002年末までの契約となっていた。
これが、「セラフ」短命のシナリオである。




総生産台数「1570台」の「セラフ」、、
では、日本に現時点で何台の「セラフ」が住んでいるのであろうか?
正確な数字(台数)を割り出すことは不可能であるが、、予想することはできる。
平成22年3月末時点のデータ(国土交通省)ではあるが、
ロールス・ロイスの初年度登録別・保有台数がある。
それによると、

98年  49台
99年  30台
00年  32台
01年  34台
02年  25台

上記が「セラフ」の販売年、、トータルでも、170台であるが、
その全てが「セラフ」ではない。
98年の台数が多いのは SZ系モデルと販売が被っていたからだ。
49台のうち、20台くらいは「スパーターボ」であったはず、、あと、「パークウォード」リムジンも少々。
99年の「30台」は、ほぼ「セラフ」であろう。
00年から02年になると、「セラフ」のロング・ホイール版(リムジン版?)「パークウォード」と「NEWコーニッシュ」が含まれてくる。
ただ、その2モデル、合計でも20台ほど、、
おそらく、多く見て 120台ほどの「セラフ」が住んでいるのだと思われる。

そして、この台数は、どんどん減っている。
当社だけでも、毎年、数台の「セラフ」が海外に買われていく。
正直、、当初、「セラフ」は、海外に販売しても、惜しくないモデル(量産車だから)だと思っていた。
しかし、、こうもハイピッチで減少していくとは想像していなかった。
どうも、最近、惜しくなった。
できれば、国内で お買い上げいただきたいものだ、、。

因みに、2004年3月末時点の同データでは、

98年  61台
99年  38台
00年  38台
01年  39台
02年  27台    トータル:203台

2004年時「203台」が、、いまや「170台」
33台も減っている。
この中には、僅かに 廃車になった個体もあるであろうが、、私は、1台しかしらない。
多くは、海外に嫁に行ってしまったようだ。
そして、二度と戻ってはこない。
(例えば、アラブの王様方は、自分の車を売るのは恥、、邪魔になったら親戚にあげるか、砂漠に捨てる)





さて、やっと当個体の お話、、

ディーラー車・左ハンドル 
走行距離こそ伸びてはいるものの、、当社で扱うってことは、、=いい個体。
外装ペイントは、珍しい「ディープアクア」
塗装コンディションも申し分ない。無論、事故歴などあるわけない。
内装のコンディションも悪くはなかったが、一部、色が擦れていた箇所があったので、スーパー再現職人に依頼、、文句なしの仕上がるを見せる。
機関系は、当社のボランティア活動(無料)にて、万全に整備したのち、ご納車させていただくので、
なにも ご心配不要。


1938年から続いた伝統の「クルー工場」で作られた最後のロールス・ロイスの4ドアサルーンが
「シルバー・セラフ」。
最終年=2002年に生産されたセラフのモデル名が、「ラスト・オブ・ライン」、、
この2002年まで生産されていたロールス・ロイスは、「セラフ」と「パークウォード」と「NEWコーニッシュ」、、この3モデルのみ。




まずは、、下記より、写真74枚を↓

外装は、「ディープ・アクア」。  

98年、セラフ発売と同時に採用された当時の新色であるが、
前述のとおり、このカラー、大変 珍しい。
このカラーのセラフが、2台続けれ入庫してきたのは奇跡である。
濃紺メタリックではあるが、定番のロイヤルブルーやピーコックブルーなんかとは、まったく異なる「コン・メタ」。
メタリックの粒子は、非常に細かく、言わなければ メタリック塗装だと気がつかないかも、、。
コン系のカラーが お好きな方であれば、一目で気に入るはず、、これほど 上品な「コン」は ちょっとない。

ボディサイドには、内装色に合わせてオレンジ色に近い「タン」色の「ファインライン」が1本、
このファインライン(コーチラインとも言う)は、無償オプション、、もち、入っていたほうが好ましい。

「クルー」工場ではペイント後、最終の磨き作業だけに10時間を要し、手作業の研磨が施される。
ロールス社は、これを「ミラーペイント・フィニッシュ」と呼ぶ。
いわゆる「鏡面仕上げ」って やつだ。
ペイント自体も強固でメンテナンス・フリー、、この お蔭と、前オーナー様の保守・管理の お蔭で、現時点での塗装コンディションも、まったく走行距離を感じることなくキレイ!



全長:539cm、以前のSZ系モデル80’から95’までのロングホイールベース車:538cmより、1cm長く、96’から98’の間のロング(スパー)の541cmより、2cm短い、、まぁ ほぼ同じ、伝統のサイズ。
トランク容量は、SZ系より24L増、374Lとなり、より、実用度を高めている。

セラフは、内外装のデザインが変更されただけのマイナーチェンジモデルではなく、中身も まったく新設計のニューモデルで、以前モデルと共有している箇所は、ほぼ見当たらない。
おそらく、以前パーツと共有しているものは、エアコンの吹き出し口の丸いメッキパーツとドリンクホルダーのパーツのみだと思われる?。
フレームごと新設計、、ボディ剛性は、60%増し、、以前モデルとは別次元物。
ドアのゴムシールは3重、、以前モデルでは、気にする方も多かった走行時の風切り音も劇的に軽減されている。

パルテノン・グリルに1911年から鎮座する「フライング・レディ」は、手で 下に(グリルの中に)隠すことができる。
これは、本来、ヨーロッパの安全基準に適合させて、、のものだが、、
さる「セラフ」を お買い上げいただいた地方都市に住む お客様は、この「フライング・レディ」を隠すことができるから・という理由で ご購入いただいたことがある。
そう、この「レディ」が隠れていれば、車に興味の無い方にとっては、もはや、なんの車だか分からない、、保守的な地域でも ねたまれない  ってわけだ。  

当個体:2000年モデルであるから、
2000年モデルから採用されたホワイト・ウインカーレンズとなっている。

内装は、「オータム」レザー。「フレンチ・ネイビー」コンビ。


当個体の内装カラーも いかにもロールスらしい選択である。
ベースを「オータム」とし、ダッシュ、ハンドル、パイピングを「フレンチ・ネイビー」と くる。
このカラーは、汚れが目立たず管理も容易
前述のとおり、一部にあった、革の擦れは、気に入らなかったので、リペア済み。
コノリーの質感そのままに、2万キロ走行時あたりのころに時間を戻した仕上がりとした。
だれが見ても きれい。
室内は、明るく、開放感に満ち、、その豪華さたるや、、。
この内装なら、すこに 座っているだけでも十分すぎるほど満足。
動くのは おまけ・でもよいほど、、
渋滞なんか むしろ 願ったり、、だ。

無論、色以上に大切なコンディションも、、お写真のとおり、◎



この時代は、まだ、伝統の「コノリーブラザー」社製レザーが使用されている。
今となっては超貴重品。
「コノリー」社は、2002年末をもって、全ての自動車メーカーへの内装用レザー供給事業から撤退した。(小売業は続けている)
この2002年末・ってのがポイント、、「セラフ」が生産中止となった年である。
「コノリー」社からロールス・ロイスに供給されるレザーは、トップグレード「オートラックス」シリーズの頂点グレード「10%トップグレード」と呼ばれるレザーで、このグレードはロールス社にしか納品しない。その年、最良のレザーは全てロールス社に、ってわけ、、。
「オートラックス」自体は、ジャガーやアストンでも使用しているが、グレードが、ぜんぜん違うのだ。
しかし、想像の通り、このグレードは極端に高額である、、ロールス(BMW)、ベントレー(VW)とも新たな経営者は、採算主義、、とても使えない。
ロールス・ベントレーが使ってくれないのなら、「コノリー」社とて、意地で作り続けてきた意味がない、、、、世界中のVIPを魅了してきた「コノリー」の内装レザーは、もう見ることが出来ない。


伝統のピクニックテーブルには、このウッドが表裏ともに張られている、、、ロールス社自身の職人による象嵌細工入りで、中心から左右シンメトリーの模様となる。
この左右シンメトリーにウッドを張る自動車メーカーは、ロールス社(現在のベントレー社)しか存在しない・と現在のベントレー社ホームページ上でも書かれてる・・完全に自慢らしい。
Cピラー裏のバニティミラーも本物ウッドで囲む、、、伝統のバニティミラーは、女性のお化粧直し用、、、昔から付いている。
「セラフ」は標準装備でベントレー「アルナージ」ではオプション装備、、、分かっているメーカーである。
レザーの縫い方もスゴイ、、。
ステッチには4種類の手法が使い分けられいている。
とくにダブルステッチの技法には熟練の技が必要という、、その職人をもって、ハンドルの仕上げだけで14時間を要すというからハンパではない。
この卓越した職人芸は、もはや、単に「車の内装」ではなく、「伝統工芸品」の粋である。
新車価格は、3000万円ほどであったが、近年、本当に3000万円の価値のある車など、滅多にお目にかかれるものではない。


以前モデルのロールスからお乗換えのお客様にとって、もっとも便利になったと感じる装備は、エアコンではなかろうか、、
以前のダイヤル式、温度は不明・・から、温度が数字で決められ、左右分離式になったのは、近代車なら当然の装備ながら、ロールスには、やっと、、の装備で、有益なこと この上ない。
センターコンソールのフタを開けた中には、「ドリンクホルバー」が2箇所、リア用にも2箇所、
以前モデルでは、ドリンクホルダーなど、もってのほか、、、考えられなかったが、、、悔しいことに、あると便利、、。

全席(4座)パワーシートにシートヒーター付き。
どの席に座ろうが、「世界最高サルーン」の何たるかが理解できる空間である。


当個体に 何か手を施す(欠点)としたら、、それは ナビだと思う。
純正の埋め込みパネル式、、古すぎる、、しかも、もはや、まともに写らない。
ナビ依存症の方なら、最新のインダッシュ・ナビ(オリジナルのオーディオ部に)にしたほうが好ましい。


エンジンは、BMWの7シリーズに使われる12気筒をベースにロールス流に味付け、、、
足回りも、前後ともスタビ付きのダブル・ウィッシュボーン、、、ブレーキシステムも別物(全輪ベンチレーテッド・パワーディスクブレーキ)、、
もう、以前のスフィアタンクを介す油圧ブレーキは使われていない=カストロールの「ミネラルオイル」は使われていない。 (普通のブレーキオイル=DOT4) 
1965年(シャドウ発売時)より続いた伝統儀式、、オーナー自ら「ミネラルオイルを足す」から、33年の時を経て、やっと開放されたことになる。
日常のメンテナンスは、ドイツ車と同じ、、と思って頂いてよい。

もはや、「セラフ」の車としての信頼度は、ドイツ車に勝るとも劣らないレベルまできている。
BMWの最新技術が全て 注ぎこまれているのであるから当然であるが、、。
それでいて、「乗り味」は、あくまで「ロールス・ロイスのそれ」なのだから、、うまい。


メーターは、240kmまで表示、、最高速度は、225km、、長い年月を経て完成されつくしたBMWが誇る12気筒エンジンに死角はない、、
ボロくて、すぐ壊れるような車なら、こんなにBMWは売れてない、、で、機関系の ご説明は割愛。


「シルバーセラフ」、、輸入台数のわりに、売り物が少ないのは、皆さん、乗り続けているから、、。
これほど、気を使わず乗れるロールスはないから、、じゃんじゃん乗っている。当個体も。
当個体の走行距離など、まだ、お楽しみの5分の1ほどの時点
まだまだ、これから先も ぜんぜん大丈夫。


「最後のロールス・ロイス」、、、楽しめる方の人数は、、残り 僅か、、。





2002年 ロールス・ロイス社本社 「クルー工場」の前で 1枚の写真が撮られた、、

2002年最後まで生産されていたロールス・モデル「セラフ」と「パークウォード」と「NEWコーニッシュ」の3台が

正門前に並べられ、、

その、うしろには、

「クルー工場」全スタッフが一同に並んだ記念写真


そう、それが、「クルー工場」スタッフと ロールス・ロイスの最後のスナップ写真であった。





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ロールスロイス ベントレー スペシャリスト
株式会社 シーザー トレーディング

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