Model FORD

MUSTANG

「BOSS 351」


Year 1971
Exterior イエロー
Interior ブラック
price \ 4.200.000
Mileage 48.310マイル (メーター上)
Ammenities US並行  左ハンド  国内・平成11年 登録

水冷 V型 8気筒 OHV 4バレル 
351キュビック・インチ=5.760cc

「BOSS351」ハイパフォーマンス・エンジン

馬力:330ps/54000rpm


全長:480cm
全幅:189cm
全高:129cm
車両重量:1630kg
定員:4人

生産台数:「1.806台」


・オリジナル・エンジン・ブロック
・OP:パワステ
・F/ディスク・ブレーキ
・スポーツサス
・OP:センターコンソール有り
・純正ステアリング 有り
・スペア・パーツ多数有り



内外装極美、機関当社にて完全整備渡し、稀に見る超極上車!

車検:2年付き渡し


COMENTS
マスタング「BOSS・351」

1971年のみに生産された超レア・モデル「BOSS・351」!

解説:
1964年に登場した「マスタング」は、アメリカで絶大な人気をはくし、爆発的にヒットする。
マスタング=荒馬という名とは、うらはらに、「ポニー」カーの愛称で親しまれたが、、
この程度の大きさ(全長:5m以下)なら、馬ではなく「ポニー」程度だとする 如何にもアメリカ人らしい愛称であった。

初代「マスタング」は、1964年から1973年の間に生産されたモデルであるが、
この「初代」は、一つのモデルとして考えるには、大幅マイナーチャンジが多すぎて 無理がある。
このグループ仕分けは、物の本によって さまざまに異なるが、、私なら

第1期:1964(厳密には65’モデル)〜66’
第2期:67’〜68’
第3期:69’〜70’
第4期:71’〜73’

この4つに分類する。
今回は、71年モデルであるから、第4期「マスタング」に お話を集中させていただく。


この71年から73年までのモデルを見て(例えば、当モデルを見ても)
多くの方が、「あっ マッハ1だ」 と答える。
が、
「マッハ1」というモデルは、1969年には登場している。
*アメリカ人は、「マック・ワン」と発音するが、日本では、あくまで「マッハ・ワン」だ。

この第4期ボディ・デザインの「マスタング」は、
日本人にも馴染み深い映画に使われているから印象深いのかもしれない。

*「007 ダイヤモンドは永遠に」
 1971年モデルの内外装「レッド」のマッハ1が登場、ボンド役「ショーン・コネリー」がラスベガ  スの街でカーチェイスするが、ボンドカーではない。

*「バニシング in60」
 1973年モデル イエローにブラック・ストライプ(当個体とよく似た)の「マッハ1」が主役。
 「60セカンズ」の元映画で、この車の愛称が「エレノア」だ。

 
「マッハ1」は、ファースト・バックをベースにしたスポーツモデルで、69年には、販売価格の面でもコンバーチブル・モデルより高額なフラッグシップ・モデルとなる。
やはり、69年モデルから、お話を、、

1969年の時点で「マスタング」のモデルは安い順に、
・ハードトップ
・ファースト・バック(69’から スポーツ・ラインという)
・コンバーチブル
・グランデ
・マッハ1

というラインナップとなる。

69年半ばには、レース参加を目的としたホモロゲーション用モデル・・・高度にチューンされたエンジンを積む「BOSS 302」と「BOSS429」もラインナップ。
これが、「マッハ1」より「上」のモデルとなる。
現在、評価されているモデルも「BOSS」と「マッハ1」だけといってよい。


そして、
1971年には、 ボディ・デザインにも大幅改良が加えれ、さらに 最新型クリーブランド・351ユニットをチューンした当「BOSS 351」が追加ラインナップする。
71’には、「BOSS302」も「BOSS429」も存在しなくなるが、それはNASCARなどのエンジンに対するレース参加規約が変更になったせいである。

71年は、「マスタング」全盛期の最期の年となる。

1971年には、下記のとおり、7つものエンジン・バリエーション(オプション含め)があった。
馬力の小さい順に、最初の数字は排気量 X 16.39が cc換算

・250  直6  145ps
・302  V8  210ps
・351  V8  240ps 2バレル
・351  V8  285ps 4バレル(コブラ・ジェット)
・351  V8  330ps 4バレル(BOSS)
・429  V8  370ps コブラ・ジェット
・429  V8  375ps スーパーコブラ・ジェット


当「BOSS351」以上のエンジンは、基本的に レース参加を目的に開発されたもの。
429=7Lものエンジンになると、気難しく、一般の方は購入しない。
スモール・エンジン・高出力、頑丈さも整備性も そなえた「BOSS351」は、第4期マスタングにおいて ベストな1台と評価されることになる。

では、当時の新車時・販売価格
安い順に

・ハードトップ     $2911
・ファースト・バック  $2973
・グランデ       $3117
・コンバーチブル   $3227
・マッハ・1       $3268
・「BOSS351」    $4124

な、なんと「BOSS351」は、「マッハ1」より、1000ドルほど高額なモデルだったのである。

因みに、オプション選択でエンジンを 「429 コブラジェット 370ps」を選択しても
価格は、プラス「$372」の時代である。
つまり、新車時 奮発して、「マッハ1」に「429コブラ・ジェット エンジン」を積んだオーダーをしたとしても、、「BOSS351」より、遥かに安価だったのである。
いかに、「BOSS351」が高額モデルであったか ご理解いただけよう。

前述のとおり、「BOSS」と名が付くモデルは、レース・ホモロゲ取得用モデルである。
当「351」も、レース参加規約、「1000台以上販売している量産車」を達成するべく、送り出したモデルである。
高額になりすぎた「BOSS351」であるが、
この規約「販売台数1000台」を 最初の1年で突破する。

1971年 生産台数「1806台」

軽々とクリアではあるが、、
マスタング全体から見れば、恐ろしく少ない台数で、1964年〜73’のカタログ・モデルで、こんなに生産台数の少ないモデルは1台もない。 超レア・モデルなのだ。
例えば、
69年半ばから70年にかけて生産されたレア・モデル
・「BOSS302」は、「2793」台
・「BOSS429」は、「6817」台
の生産台数であるから、「BOSS」シリーズ ・3モデルのうち、「BOSS351」が もっとも希少性が高いことになる。

しかし、時代は、変わっていく、、
排ガス規制の強化である。

結果、翌 1972年モデルから これをクリアするため、エンジン・パワーを大幅に 落とす以外になかった。
これにより、
スタンダード・モデルの250キュビック 直6エンジンは、71年の145psから 99psにダウン。
「BOSS351」もラインナップから消え、最強の「351・4バレル」でも、266psのパワーとなってしまう。
終焉は 近づいていた。

1973年 もっと酷いことに、、
直6エンジンは消え、スタンダードは、「302」 135ps
最強でも「351 2バレル」、、156ps、、
これでは、売れない。

1973年 「マスタング」の第1世代が生産中止となる。

この後も、「マスタング」は新世代「シリーズ2」が発売され、モデル・チェンジを繰り返しながら
シリーズを更新しているが、、
未だに、私自身、興味をそそられるモデルは、、、皆無である。


「マスタング」という金字塔を打ち立てた第1世代の最期に輝いた 「BOSS351」。
このモデルの うしろに これ以上のモデルはあるまい。
モデルは、僅か1年だけの生産であったが、その心臓 エンジンだけは、チューンされ、後々まで、レースで使い続けられた。
それは、僅かな改造で 600馬力ものポテンシャルをたたきだす優秀なエンジンであったからに ほかならない。
現在でも多くに者を魅了しているエンジンであるが、
当個体は、オリジナル・ブロックを積む個体という点でも評価できる。


さて、当個体、そのものの お話:

国内登録は、平成11年登録
シリアル・ナンバー:1F02R135682

5ケタ目の「R」が、「BOSS351」の証

実は、この車を仕入れた理由は、在庫していた67’「エレノア」と並べたかったから、、。
映画「60セカンズ」の「エレノア」と、原作・映画「バニシングin60」の「エレノア」を揃えたかったからだ。
ただ、「バニシングin60」の「エレノア」は、同じ「イエロー」カラーながら、73年の「マッハ1」、
前述の解説でも お分かりのとおり、価値のあるモデルではない。
今回は、偶然に、大物が引っかかった というわけ。

しかも、それだけではない。
この個体、素晴らしくコンディションが好い!
よしんば「BOSS351」を知らない方でも、このコンディションだけで 購入するに値するほど◎。

それでも、あくまで、「BOSS351」の「ウリ」は、エンジンだ。
最新型クリーブランド・ユニット(生産工場の地名に因む)をベースに、4ボルト・メイン・ベアリング・キャップ、、ピストンは、鍛造アルミ製、クランク・シャフトは、耐熱性と耐久性に特化した 
ダクタイルという特殊素材製
トランス・ミッションは、T字型バーを持つ「ハースト」製シフター標準装備の 4速・マニュアル。
「マッハ1」と同じ コンペディション・サス、 フロント・ディスク・ブレーキ
トラクション・ロック・デフまで標準装備。

これで、330馬力を 叩き出す!
しかも、これは控えめな数字で実際の馬力は、それ以上であったという。

個人的には馬力の評価より、過酷なレース参戦を想定して、市販車レベルを逸脱した過剰なまでの耐久性を持つエンジンこそを評価したい。
レース用、、とすると、乗りづらいピーキーなエンジンを想像されるかもしれないが、、
「BOSS351」のトルクは、370lbs−ft!つまり(X 0.138)=51kgmもの大トルク。
この大トルクの お蔭で、至って普通に運転することができる。
オプションの「パワステ」を選択していることも 助かる。

4人乗りではあるが、リア・シートを 折りたたんで、リア部を荷物置きスペースとして 2シーターとして使用することもできる。
室内のコンディションも、これ以上は 期待できないほどキレイである。

当個体、更に、予備パーツが どっさりトランクに積まれていた。
かなりのマニアが所有されていたようだ。

ステアリングが交換されているが、ノーマルも残されている。
当時オプションの 「センターコンソール」もある。現在、外してあるが、、。
アルミ・ホイールはオリジナルではなく、ディシュタイプのアルミに交換されている。
私の守備範囲を超えていて、メーカーは知らないが、、深リムがよい。少なくてもノーマル・ホイールより○。
タイヤは、フロント:245・60・15   リア:255・60・15.。

機関系も万全の整備が施されてきたようであるが、そこは、当社のこと、、いつものように最初から点検・整備しなおす。
素材はスゴイが、エンジンを含む機関系の構造は、至って単純。 これが診れなきゃ メカニックじゃない。
この先のパーツ供給も問題なし。
すでに、メカニックが 当個体の何がしかのパーツをアメリカの専門業者にオーダーしていたが、恐ろしく細かいパーツでも即座に対応、供給してくれるそうだ。
それがまた、うそみたいに安価なのだから、困ることはない。


さてさて、それでは 後は 実車を ご覧いただくしかないが、、
その前に、写真81枚で 詳しく↓



1971年のみに「1806台」だけ作られた「BOSS・351」

「BOSS」の4文字は、マスタング・ファンにとっても 特別な意味を持つ。

初代マスタングの最期に 吠えた名車である。



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