Model DAIMLER  

X8・250
Year 1969
Exterior WHITE
Interior RED LEATHER
price \ 3.400.000
VIN PIK3605BW
Ammenities
本国仕様 右ハンドル 国内2000年登録

90度V型8気筒 OHV 2548cc 3速コラムAT

142ps/5800rpm
21.4mkg/3000rpm
最高速度:175km

全長:459cm
全幅:169cm
全高:143cm
車輌重量:1500kg
乗車定員:6名(車検証上)

装備:
パワーステアリング、クーラー、ワイヤースポーク・ホイール、本革シート、
オルタネーター、4輪ディスクブレーキ、フォグランプ、ETC車載器 他

内外装極美、機関当社にて完全整備渡し、極上車

車検:平成24年 4月26日(2年付き渡し可)


COMENTS
「ディムラー・V8・250

弊社にも、滅多に入庫することの無いモデルであるから、、少々、ご説明を、、。

簡単に言ってしまうと、ジャガー・マークUのディムラー版であるが、、このモデル、、歴史的にも大変面白い、、理解するのは、どうしても、ディムラーの歴史をさかぼる必要がある、、。

イギリスで最も歴史の古い自動車メーカー、ディムラー社の創業は、1893年、「フレデレリック・リチャード・シムズ」によって「ディムラー・モーター・シンジケート」として設立された。
当初は、ドイツの「ダイムラー」社の販売代理店としてスタートした。
この為(よく質問されるが)、「ディムラー」は、「ダイムラー」を英語読みしたもので、元来の社名の意味は、双方とも同じ自動車の発明者「ゴットリーフ・ダイムラー」氏に基ずく。
その後、1904年に、社名をディムラー・モーター・カンパニーLTDに変更、、自社開発の高級自動車販売にも乗り出し、最初のイギリス王室後料車に採用されるにまでなる。
これは、その座をロールス・ロイスに取られるまで、、1950年代まで続いた。
因みに、記念すべき最初の日本皇室、後料車もディムラーで、1912年式の6気筒が2台納品されている。

そう、元来の「メーカーの格」は、ジャガーより遥かに上ってこと、、。

そんなディムラーをジャガー社が買収したのは、1960年5月のこと、、。
ジャガー社は当時、好景気で工場拡張に迫られていたのは事実であるが、もちろん、ディムラー・ブランドの「格」が欲しかったことも、間違いない。

この時点(買収されたとき)で、「ディムラー」は、2種類のエンジンを持っていた。
上級モデル、「マジェスティック・メイジャー」に積むV8・4.5Lと
59年に発表したばかりの小型スポーツカー「SP250」に積むアルミ製V8・2.5Lである。
特に「SP250」は、全長:4mほど、車重:950kgほど、最高速度は、196kmに達するダイムラーとしては異例の高性能小型スポーツカーでエンジンの評価も高かった。
ただし、ボディスタイルは、いただけないが、、。

この「エドワード・ターナー」設計・小型V8・2.5Lエンジンには、ジャガー社も惚れ込み、さっそく、
1962年、ジャガー・マークUに乗せ、ディムラー版を発売することとなる。(ジャガー社のスモール・モデル、1955年発売、ジャガーマーク1は、、59年にマークUに進化していた)
マークUは、ご存知のとおり、ジャガー社の歴史中、4ドア・サルーンでは最高傑作とされるモデルである。

ディムラー版は、当初「2.5litre V8サルーン」の名称で発売された。
フロントシートは、ジャガーの独立式に対し、よりクラシカルに、、より豪華に、セパレート式、格納できるアームレスト付きのベンチシートにするなど、、やや高年齢層が好みそうな内装造作とし、、ジャガー・マークUを購入する顧客より、更にアッパー階層の医者、弁護士、俗福な経営者などをターゲットにしたモデルで、、販売価格もジャガーマークUの最上級モデル「3.8」とほぼ同金額であった。

「2.5L・V8」は、1962年から1967年の間に「12.997台」を生産。
1967年、マークUが、マイナーチェンジ(240.340)されると、ディムラー版も名称が「V8・250」に改称された。それが、当個体である。

このモデル、後の1968年にデビューする新型モデル「XJ6」までの繋ぎで発売された廉価版とされ、、、例えば、
外装では、バンパーが細身のシングルに、、ワイヤーホイール、シート本革とパワーステアリングがオプション装備に、、ウッドの使用面積が少なめに、、など、特にジャガー版に関しては、ディムラーとは逆に、更に下の階層の顧客をターゲットにしたモデルであった。

が、当個体、流石に、お金持ち用のダィムラー版であるから、オプション装備は、すべて選択されている・お陰で、さほど、違いは無い。
更に、「V8・250」は、メカ的部分を含め進化している箇所も多い。
1.ダイナモ(直流)からオルタネーター(交流)に
2.エアークリナーがシングルからセパレート式に
3.ピストンをモデファイ
4.パワーステアリングが標準装備
5、ワイヤーホイールのセンターキャップに専用の「D」の文字入り


「V8・250」は、1967年から1969年の僅か3年間に「4.883台」が生産された。
内、当個体と同じ右ハンドルは4779台であったから、その大半は、イギリス本国仕様だ。

この1969年まで生産されていた・・ことが興味深い。
名門「ディムラー」生粋のエンジンを使用していた他モデルは、全て、1968年までに生産を終えている。
つまり、この「V8・250」こそが、最後のディムラー製エンジンを積むモデルであったということである。

このモデル以降の全てのディムラー・モデルにはジャガー製エンジンが積まれることになる。
ただ、現在でも「ディムラー」がジャガーモデルの最上級ブランドに君臨しつづけていることには違いがない。


さて、当個体の お話

以前、当社で販売させていただいた「シーザー認定」号。
前回の ご納車の際にも、徹底した整備を施してあるし、(写真参照)
今回の入庫時には、外装 一部に発生していたサビ浮きなどの塗装劣化を 全て リペントした。
万全だ。

正直、当モデルで、まともな個体を見かけることは 稀中の稀。
しかし、、当個体は、素晴らしいコンディションを誇る!
なぜか、、それは、当個体が、ニュージーランドでレストアされた個体だからである。
当個体は、ニュージーランドの「ジャガー&ディムラー クラブ」に所属するオーナーが所有していた。

かなりマニアなレア・モデル「V8・250」

では、当個体自体の解説を、下記より 写真69枚で 詳しく↓
(写真は、今回 新たに撮りなおしてます)



外装は、「ホワイト」。

当個体、ニュージーランドから輸入され、2000年に国内登録されている。
ニュージーランドは、1840年から1947年の間、イギリスの植民地であったため、
イギリスからの移民も多い上、独立後も、対イギリス貿易を主体として成長してきた国であるから、実は、イギリス旧車が数多く住んでいる。
とはいえ、お国柄、ロールス・ベントレーは少なく、ジャガーが多い、、、
ジャガーのレストア車製作で有名な「ビーチャム」社や「ヘリテイジ」社もニュージーランドの会社である。
コンディションの好いジャガー旧車を探すなら、イギリスよりニュージーランドの方が安くて、手っ取り早いかもしれない。
1991年くらいまでのバブル期には多くのイギリス旧車がニュージーランドから輸入されたものだ。
この個体も、現地でフルレストアされたものを輸入してきたのであろう。
出荷時リストがないので、元色かは?だが、ボディのどの部分を見ても、カーペットをめくって見ても、ホワイトである。

当個体、
なにが好いって、ベースボディのコンディションが好い。
見た目キレイでも、見えない箇所が腐っている個体は、どうしようもない。

前述のとおり、今回の入庫に際し、
ボディ下部・一部に発生していたサビ浮き箇所は 全て リペイントした。
これで、どこもかしこも ドキレイ!


メッキ部分もキレイ・・ドア・サッシ部なんかロールスばりの豪華さ。
ワイヤースポーク・ホイールも、ハブキャップにディムラーの「D」マーク入り・の純正品、、、スタンダードのプレス・ホイールとは大違い・・・正解です。

なんてったって、ディムラー伝統の波打つグリル・・「フルーテッド・グリル」がジャガーとは違うオーラを発している。

全長:459cmは、国内で乗るには調度好いサイズであろう。
考えてみると、こんな小さな「ディムラー」は、このモデルが最後なのでは、、。

このボディデザインは、いつ見ても秀作、、、飽きることがない、、、
乗るも好し、、眺めるも好し、、。


内装は、「レッド」、、
と、言うより「バーガンディ」レザーと言った方がイメージは近いかも、、。。

シートも張り替えられているので、すんごくキレイ!もち、本革。
ウッド部分は、前回の入庫時、若干のクラックが見られたので、全て、弊社で新品仕上げにリペアした・・・現在も 変わりなく、ビカビカです。
この時代のディムラー(ジャガー)は、コブ目の細かい・年季の入った好いバーウォールナットを使っている。

オートマ、パワステ、クーラー、全輪ディスク・ブレーキ、オルタネーター、、日常 乗るのに充分な装備。

格納式アームレストを持つシートも なかなか味がある、、そういえば、当個体、車検証上、乗車定員「6名」となっている・・・本来「5名」であるはずだが、、おそらく、
国内登録時、フロントのベンチシートのお陰で6名となったのであろう。これ便利なので内緒にしときましょ、、。

計器類は、いかにも、イギリス・クラシックカー・・・雰囲気出まくり。
シートポジションも良く、視界良好、運転するのに なんの技術も必要ないし、
ストレスを感じることもない。


水冷90度 V型8気筒 OHV 2548ccエンジン SUツインキャブ


このエンジンこそが、名門ディムラー最後のエンジンである。
前述のとおり、最高速296kmのスポーツカー「SP250」のために開発されたエンジンであるから、サルーンボディに積んでも充分、軽快な走りをしてくれる。
アルミ製で耐久性に優れ、至って単純な構造を持つ。
当モデルは、SP250より500kgほど重いので、最高速は、175km・・それでも十分だと思われる。

後期型、当「V8・250」になってから、エアクリーナーがセパレート式(2ケ)となった。
性能、整備性の向上のみならず、エンジンルーム内の景観もよくなった。



機関系にも、一通り、手が加えられているようで、欠点とされる「パーコレーション」対策も施されている。
それに、なんといっても、前回ご納車時の 当社の怒涛の整備、、ステアリング・ポンプ&ギアBOXのオーバーホール、キャブのオーバーホール、オルタネーターへの変更、ショック交換、マウント類交換、水廻りのパッキン全交換、ラジーエーターのオーバーホールなどなど、、他にも、気が遠くなるほどの整備内容、、
もう これ以上に安心材料はない。
誰かがやらなければならない 貧乏クジは、すでに当社で 引いている。

世界でも もっとも信頼度の高い「V8 250」の1台であることは間違いない。



イギリス最古の名門「ディムラー」の正当な血脈をひく「V8・250」、、、
ぜひ、後世に正しく残していきたいものである。




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ロールスロイス ベントレー スペシャリスト
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