Model ASTON MARTIN・ V8 VANTEGE [V600]
Year 1994
Exterior BLACK
Interior PARCHMENT・LEATHER
price \ ASK
Mileage 145.980km
Ammenities 本国仕様 右ハンドル (国内04登録・国内 法人1オーナー) 

V8 DOHC 32V ツイン・スーパーチャージャー 5341cc・E/G  

5速マニュアル・シフト
エアバッグ、「レカロ・DS」シート(パワーシート)、オートエアコン、
他フル装備
社外:アルミシフトノブ(ノーマルのウッドシフトノブも有り)
HDDナビ・TV、ETC、レーダー探知機、

馬力 :608ps/6200rpm
トルク:83.0kgm/4400rpm

最高速:320km
0−96km:4.3秒
(*英国AUTO・CAR誌でのテストデータ)

全長:475cm
全幅:197cm
全高:133cm

車重:1980kg
定員:4人

内外装極美、機関、当社にて完全整備渡し、超極上車。  
車検:2年付き渡し

COMENTS
「アストン・マーティン・
ヴァンテージ・V600」


正式名称:

[Works Prepared
 Aston Martin 
Driving Dynamics V600 Vantage]


600馬力の怪物マシン!

当社にも初入庫となる「V600」。
そのあまりにも高額な新車価格(4000万円オーバー)のため、購入された方は、極端に少なく、国内、海外を通して、詳しいデータさえ、あまり伝えられていないほどに珍しいモデルである。
そこで、まずは、このモデルについての解説から、、。


1972年から生産され続けていた「V8」(ムスタングに似た顔)の後継モデルとして、1988年バーミンガムのモーターショーに「ヴィラージュ」が発表される。
新型V8エンジンを積み、330馬力で最高速は248kmと、そこそこの性能を誇ったが、、VIPのための「野蛮な乗り物」こそ真骨頂とするアストン・マーティンのフラッグシップモデルとしては、少々 デザイン・パワーともに、おとなしすぎ・・インパクトが弱かった。

そこで、このヴィラージュをベースにしたハイパフォーマンス・モデルを
1992年、またもバーミンガム・モーターショーで発表する。
その名「スーパーチャージャー・ヴァンテージ」。
「ヴィラージュ」の5341ccエンジンをツイン・スーパーチャージャーで武装・・
・550馬力の最高出力、、、ボディは、前後フェンダーをワイド化、フェイス廻りも悪者顔に変更、大型スポイラーで空力対策、リアテイルランプを四角から丸目に、、内装もウッド面積を増やしデザイン変更、、レカロのフル電動DSシート、、APレーシングのブレーキ、、etc、結果、ドアとルーフ以外、まったく別のモデルとなった。
このモデルは、翌年から正式にカタログモデルとなり「V8・ヴァンテージ」通称「V550」(550馬力だから)として販売される。

1995年には、ツインスーパーチャージャー無し・349馬力の廉価版「V8・クーペ」がラインナップに追加(今回は詳細・割愛)、、
また、極少数ながら、オープンモデル「ヴォランテ」も生産されている。

1998年、、更なる刺激と頂点モデルを要求する極一部の顧客の要望に答え、、「V550」の更にパワーUPバージョン・600馬力を誇る「V600」が登場、2000年までの間に、30台だけ限定生産された。
「V550」との違いは、専用デザインの18インチ・ホイール(中空マグネシウム)、エンブレム(600ヴァンテージ)、、そして何より、エンジンルームの風景が異なる。

1999年3月、アストン社から「V550」の最終オーダー締め切りが報道される。
と、時を同じくして、アストン・マーティンの「ル・マン」レース優勝後40周年記念モデルとして「V600」ベースの「ル・マン」が40台限定でデリバリーされる。
「ル・マン」と、当「V600」の違いは、極僅かで、ボンエット形状(エアロダム付き)とグリル(ルマンは豚鼻みたいなカバーが付いている)、サイドエアダクトの形状、、、あとは?知らない。

これらのモデルは、全て、アストン・フリークにとっての聖地「ニューポート・パグネル」工場でのハンドメイド生産であるから、最終デリバリーは、2001年くらいまで ずれ込んだはずである。

以上が、このシリーズの流れ・である。
日本国内には、1997年から「V8・クーペ」と「V550」のみ正規輸入されたようで、当時の新車価格は、
・「V8.クーペ」  AT車:3320万円(税別)
・「V550」     MT車:4170万円(税別)
            AT車:4550万円(税別)

因みに、99年発売、似たような名前の「DB7・ヴァンテージ」の新車価格は、1510万円、、まったく次元の異なる価格であった。
噂によれば、「V600」も1台だけ正規輸入されたというが、、見たことはない。
「V8クーペ」と「V550」を足しても、1ケタ台数しか輸入されていないはずである。


では、次に、各モデルの生産台数をまとめてみよう。

・「V8・クーペ」    95年〜99年  101台
・「V8・ヴォランテ」  96年〜99年   64台
・「V550」       92年〜99年  236台
・「V600」       98年〜99年   30台(この台数は236台に含まれる)
・「ヴァンテージ・ヴォランテ」 〜99年   8台
・「ル・マン」       99年〜00年  40台

次に、「V550」と「V600」の性能比較

*「V550」  最高速度:298km
        0−60マイル(96km)加速:4.6秒

*「V600」  最高速度:320km
        0−60マイル(96km)加速:4.3秒

この「V600」は、、アストンマーティン、カタログモデル上(カタログが有るのか知らないが)、初の200マイル・オーバーを達成した記念すべきモデルである。
(上記性能データは、英国AUTOCAR誌での試乗データとして紹介されているので信憑性が高い)

しかし、この「V600」は謎の多いモデルで、例えば、アストン・マーティン社のホームページ上の歴代モデル解説にも登場しない(ル・マンは紹介されているのに)し、英国アストン・オーナーズ・クラブのモデル解説にも紹介されていない、、まるで、幻のように、、。
各専門誌、英国アストン専門店などの話の中で、もっとも、正しい・と思われるデータが上記であるが、「V600」の詳細についてメーカー自身が言及していない理由は、、おそらく、、生産台数が少ないのと、、もう一つ、、
当個体のような存在が含まれていて、データ管理が難しいからではなかろうか?
当個体は、、
94年に「V550」としてデリバリーされている。
その後(おそらく2000年に)、アストン本社ファクトリーである「アストン・ワーク・サービス」で、「V600」に完全にモデファイされた個体である。
費用は、5万ポンド・オーバー(240円計算なら1200万円以上)であったという。
海外のアストン専門店での売り物を見てみても最初から「V600」なのか、あとから「V600」にしたものなのか区別して販売していない場合が多い。
要は、アストン・ファクトリーで「600」エンジンを積み、正規に「V600」エンブレムを張られた個体が「V600」という認識のようである。(エンジン補記類の形状がまったく異なるので、エンジンルームを見れば、一目でV600と判断できる)
つまり、バンテージ「236台」の中に、何台「V600」が含まれているのか厳密には把握できていないのか、、?
限定30台というもの98年から2000年までに「V600」エンジンを積んだ全ての個体が含まれる(当個体も含む)という説もあるし、、
*この説の裏づけは、、当時、ニューポートパグネル工場は、2001年に発売する「ヴァンキッシュ」の生産で手一杯であり、V600の限定販売期間も終了していて、2001年以降、V600へのモデファイは受け付けていなかった。
つまり、V600ユニュトを30セット販売(取り付け)して終わった、、この30セットには、新車も中古も含まれているってわけだ、、、まっ正確な見識は、これをお読みいただいている専門家の方々にお任せしましょ(後で教えて下さい)。
要は、ハンドビルド・・顧客の要望で、如何様なものでも製作した・・・なんでも有りの良き時代の車ってこと。


総アルミボディ、手組みのエンジン、バーウォールナット、コノリーレザー、、
全てにおいて「ニューポートパグネル」の職人の魂が宿るモデルは、この「V8」シリーズが最後と言ってもよい、、後継モデル「ヴァンキッシュ」も最後まで、ニューポートパグネルで作られてはいたが、、アストンらしさは、、。

当個体は、弊社の良きお客様でもある、某会社・社長(複数台のコレクターズカーを所有するエンスー)が、2004年、英国に旅行された際、某有名アストン専門店で見つけ、ポンッと買ってこられたもの(新車時からの記録有り)、、、ポンドは240円の時代、、本当は、いっしょに並んでいた「ル・マン」の中古が欲しかったらしいのだが、そちらは、当時でさえ、軽く4000万円オーバー、若干?高かったので、やめた・とのこと。
国内に持ち込んでからも、、オールペイント、エンジン整備、ワンメイクのリア・スポイラー製作、チタンマフラーエンド製作など、、随分、お金を掛けられた。

では、下記より、当個体の ご説明を↓


外色は、「ブラック」。

総アルミボディにソリットのブラック・カラー。
なんともいえない凄みのある面構えである。
元色は、「グリーン」であったそうだが、日本に持ち込まれた後、「ブラック」にオールペイントされた。
このとき、フロントグリル枠とホイールにメッキ加工が施されている。
リアのウイングは、ワンメイク物、、
大口径のツイン・マフラーは、随分いい色に焼けているな〜と思ったら、、チタンでワンメイクで作らせた・とのこと。ノーマルは、この半分くらいの径。
エンジン音は、とにかく独特、、アイドリング時は、野太い低音、、アクセルONで、まるで、レーシングカー、、ただ、凄く五月蝿いわけではない、、好い音、、走るのが、このサウンドだけで楽しくなる。
オールペイント以前も後も、前オーナー、ほとんど、お乗りなっていない(所有台数多すぎて順番が回ってこない)ので、もちろん、キレイなまま。

この18インチ・ホイールは、中空のマグネシウム・ホイール、、このデザインといい「V600」と
「ル・マン」のみの専用ホイールである。
タイヤ・サイズは、285・45/18(V8クーペは、255・50/18)
ブレーキは、レースカーの使用で有名な「APレーシング」社のもの(標準で)、、この大パワーをしっかり受け止めてくれる。

フロントグリル中央には、「ニューポートパグネル」のバッジ、、、
*戦前からアストンのボディなどをコーチビルドしていた名門コーチビルダー「ティックフォード」社の「ニューポートパグネル」工場を1954年、デビットブラウンが率いた時代に買収した伝統ある工場。
大量生産用の新工場ができた今日でも、この「ニューポートパグネル」工場は現存し、クラシック・アストンのレストア・修理などを手がける専門工場として使用されている。
この工場で生産されたアストンこそが、いわゆる「本物」である。

「ヴィラージュ」ベースのボディながら、その面影は、あまりない、、ドアとルーフ部分のみ。
サイド・エアダクトに「600 Vantag」のエンブレム・・・分かる人ならシビレる。
ボンネット2ケ所のエアダムは、他の個体には付いていないものが多い・・・ハンドメイドの車に決まりはない。

内装は、「パーチメント」レザー。

ある年齢以上の方にとっては、非常に懐かしい「レカロ」のフル電動「DS」シートが標準で奢られている。1客、たしか60万円以上してたはず、、。
それを更に、コノリーレザー張り、、贅沢にも ほどがある。
室内は、ロールス・ベントレーのごとく、コノリー・レザーとウェリントンのカーペット、バーウォールナット、、、プラスチックなんて野暮なものは、極力使用していない。
オリジナル・コノリーであるが、内装もリペアされていてようでキレイ。
とても、走行距離が信じられない素晴らしいコンディションを誇るが、新車時からの記録があるので、間違いない、、。(但し、2000年時、アストン・ファクトリーにてV600にモデファイされた際、メーターをも新品交換しているので、足し算が必要、、、このとき、アストン・ファクトリーお得意の大掛かりなレストアが施されたのではなかろうか?)

ファイシア・パネルのデザインは、「ヴィラージュ」をベースに、よりクラシカルに、より完成度の高いものとなった、、、秀作。
ウッドもキレイ。
アルミシフトノブは、ワンメイク物?ノーマルのウッドシフトもあり。
kmとマイル・ダブル表示・・200マイル(320km)まで表示のあるスピードメーター、、伊達じゃないところが恐い、、。

アクセルを少しだけ多めに踏み込めば、猛牛のごとき突進を見せるが、、たとえ、スピードメーターが200kmを超えていても、室内空間は、まるで、別の世界のように優雅、、、この車は、レーシングカーではない。
似たジャンルの車があるとすれば、、そう、ベントレーの「コンチネンタルT」くらいでは?

HDDナビ・TV、ETC、レーダー探知機、、、即戦力!
水冷 V型8気筒 DOHC 32バルブ  5341cc
ツイン・スーパーチャージャー ハンドビルド・エンジン


メルセデスやジャガーなどにも正式採用されている名門「イートン」社のスーパーチャージャーをツイン武装。
同じエンジンで、ツイン・スーパーチャージャーの付いていない「V8・クーペ」は、349馬力で、50.3kgmのトルク、、、「V600」は、608馬力で、83.0kgmのトルク、、次元が異なる。

「V600」の国内新車時価格設定は、知らない(無かったと思う)が、現地で、「V600」新車時、233.682ポンドで購入したという記事がある、、、1ポンド、240円位のときだから、日本円なら、5600万円ほど、、ひょー カマルグ、コーニッシュより高い!世界一高額な2ドア・4座クーペであったことは間違いない。

同じツイン・スーパーチャージャーでも「V550」と「V600」では、エンジン上部の造作が異なる。エンジンルームを見れば、「なんちゃってV600」でないことが分かる。
サスペンションなどの足回りも「V600」「ルマン」のみ強化タイプとなっているが、見た目からは判断できない。
機関系で個人的な謎は、「V550」は、コルベットZR1用の「6速MT」である(4速ATも選択できたが)、、ところが「V600」と「ルマン」は、「5速MT」となってる、、?なぜだか知らないが耐久性重視の問題であろう。
興味深いのは、当個体、新車時には、「6速MT」であったはずなのに、わざわざ、モデファイ時「5速MT」に変更されている。顧客要望に応じてステージがあったのか?
単に、答えを書いている専門書を読んでいないせいかも知れないが、ここまで謎の多い近年モデルは見たことがない。


前オーナーによる機関系整備も万全のようで、現在も絶好調をキープ。
この調子の良さは、、、アストン・ファクトリー入庫時に かなりの重整備が施されたものと思われる。

「ニューポートパグネル」が存在するかぎり、旧アストンのパーツ供給に困ることもあるまい。
アストン・マーティンが最後に残してくれた「野蛮な車」、、「V600」、、分かる人の手に委ねたい。


追加分

私の質問に、早速、アストンに詳しい読者の方より、ヒント・メールをいただきました。
有難う御座います〜。
プラス、英国アストンの専門家にも、電話して聞いてみました。
だいぶ、謎が解けました。

そこで、「V600」について、、新たに、分かったこと(他の説)、、

*上記、英国アストン専門家を信じるなら、、一番最初の私が書いた「V600」の解説には、間違いがある、、。


1. 「V600」は、「V550」生産中止前後、「V550」を600馬力仕様にモディファイさ れたモデルのことで、独立した「モデル」ではないため、メーカーのモデル解説  に登場しないってわけ、、。これは、間違いない。

2
.「V600」の生産台数は、「36台」である。
 基本、1998年と2000年の間にだけ、オーダーを受け付けた。

3.「V600」は、新車から、デリバリーされたことはない。
 つまり、全て(36台)、「V550」をアストン・ファクトリーでモデファイしたモデルで ある。
 「V550」が納車される前に、モデファイを依頼し、新車でデリバリーされた個体 があるかもしれないが、、。

4.「V600」のマニュアルは、6速から5速に変更された個体が多い。
 (6速MTのままの場合と4速ATもある)
 5速の理由は、「V600」の大トルクを楽しむなら「6速」より、「5速」の方がベス ト・マッチング 、「5速」の方が、中間ギアのピックアップが鋭くなる・から、らし い。
 大体、「6速」なんてのは、オーバードライブで燃費を良くするため、、のもの、「 V600」を購入 できるような大金持ちは、燃費なんて、せこいこと関係ない・っ  てこと。
 で、わざわざ、「6速」から「5速」に積みなおしたオーナーが多かった・・・なんと いう贅沢!
 


上記の説明なら、私の謎は解ける、、。
となると、、当個体は、本物の「V600」である!