Model DAIMLER 

「DOUBLE SIX

Year 1992
Exterior FLAMENCO mica (フラメンコ)
Interior SAVILLE GLAY LEATHER
price \ 3.500.000
Mileage 18.955km
Ammenities ディラー車 左ハンドル 2オーナー 記録簿付き

V12 SOHC 5343cc 3速フロアAT

全長:496cm
全幅:177cm
全高:137cm
車重:1910kg
定員:5人


標準フル装備 プラス
・ウッド・ハンドル
・ウッド・シフトノブ

内外装極美、機関当社にて完全整備渡し、稀に見る超極上車!


車検:24年2月


COMENTS

ディムラー「ダブルシックス」(シリーズ3)

「ファイナル・モデル」


以前当社で、ほぼ新車状態の1オーナーカーで販売させて頂いたDD6。


何故か、、綺麗な個体を見ると、つい仕入れてしまう、魔性の車、「DD6」、この車の魅力は、一体何なんだろう?
まずは、ディムラーとDD6の歴史から、紐解いてみよう。

イギリスで最も歴史の古い自動車メーカー、ディムラー社の創業は、1893年、「フレデレリック・リチャード・シムズ」によって「ディムラー・モーター・シンジケート」として設立された。

当初は、ドイツの「ダイムラー」社の販売代理店(エンジンのみ)としてスタートした。
この為(よく質問されるが)、「ディムラー」は、「ダイムラー」を英語読みしたもので、元来の社名の意味は、双方とも同じ自動車の発明者「ゴットリーフ・ダイムラー」氏に基ずく。
だから、「ダイムラー」と呼んだところで、なんの問題も無いが、、紛らわしいので、区別するため「発音」で分けている。

その後、1896年に、社名をディムラー・モーター・カンパニーLTDに変更、、
自社開発の高級自動車販売にも乗り出すと、デイムラー・エンジンを研究していた お陰で、
さっそく名声を得る。
1900年には、最初のイギリス王室後料車に採用されるにまでなる。
因みに、記念すべき最初の日本皇室、後料車もディムラーで、1912年式の6気筒が2台納品されている。

1904年には、現在にまで引き継がれているディムラーの代名詞 波上のグリル=「フルーテッド・グリル」採用
*これは、ラジエーターの熱を効率よく逃がすために考えれたもの。

1926年には、早くもX型12気筒(7136cc)のエンジンを載せた初代「ダブルシックス」を発表、、この車も、イギリス王室車輌にも採用され、高級ブランドの代名詞となる。
(格はジャガーより、張るかに上ってこと、、 因みに、1926年時、ジャガー社の創立者・ライオンズは、スワロー・サイドカー・カンパニーでサイドカーを作っていた、若干25歳の若者)

この初代DD6は、1937年に生産中止、再びDD6の名が復活するのは、1960年にディムラーがジャガーカーズ社に買収された後、1972年7月まで待つことになる。(DD6シリーズ1)
これは、1968年発表のジャガーXJ6のボディにEタイプのV12を積んだモデルでジャガー社の頂点モデルに君臨していた。
このシリーズ1は、主にアメリカの保安基準に対応すべく、翌1973年にボディ改良が行われた(
これがシリーズ2)ため、僅か1年間ほどで姿を消すことになる。
そして1979年、大掛かりなデザイン変更がなされ最終型ボディデザイン、「シリーズ3」となる。

このDD6シリーズ3は、そのエレガントなデザインと シルキーな走りで、世界中で高評価、、
ボディデザインを変えることなく、各部の改良を繰り返し、1986年に同デザインのジャガーXJ6が生産中止された後も1992年末まで生産され、1993年までデリバリーされた。



永い歴史を持つ由緒正しいDD6、、この歴史を知って乗るとまた、一味違う、、車の風格や優雅さってものは、真似のできるものではない。
Eタイプの血を引くV12エンジンの魅力も、乗った方にしか理解できまい。
当社のお客様でも何故かDD6だけは手放せないって方が多い。

個人的には、DD6は、高年式になるほど良いと思っているので、興味があるのは、1990年以降のみ、、欲を言うなら1991年にABSが装着された以降モデルがストライクゾーンとなる。
無論、ど真ん中のストライクは、1992年モデル=「ファイナル・モデル」である。
それも、超極上個体に限る。

ただ、「本物のファイナル・モデル」は極めて少ない。
1992年、、、そう、もうバブルは 弾けた年なのだ。
日本経済に決定的なダメージを もたらした92年時、、新車価格:1400万円ほどもする「クラシックカー」=「DD6」を購入するなんて、、、、むしろ、購入した方は、どうかしている(ほめ言葉)、、。

「本物のファイナル・モデル」が少ない理由は、もうひとつ考えられる。
当時の ジャガー(デイムラー)・ディーラーは、メーカーから 無理のあるノルマを課せられていた。
バブル景気の最中でも、在庫は大量に 年を またいで残っていた。
つまり、92年時には、まだ、91モデルどころか、90年モデルまで在庫が溜まっていた。
それらも、92年に ごっちゃにして売らなくてはならない。
ジャガー・ディーラーは、販売年をモデル・イヤーにする傾向があったから ユーザーも自分の車が何年製造が分かっていない場合が多かった。
現在でも、日本中で 92年として販売している中古DD6の 多くは、92年モデルではない。
92年に登録しただけ。
92年にDD6を購入された方で「本物」の「当たり」を引いた方は何人いたのであろうか、、。


そして、この「売れ残り」は、のちに DD6の名声を 大きく傷つけることになる。
いくら、新車といえど、港の保税倉庫かどこかに 1年も2年も放置していたら、それだけで壊れてしまう。
そんな車を売っていたのだから、DD6を乗っていても故障してしまう可能性が高いに決まっている。
DD6は、オーナーによって、意見が さまざま、、あるオーナーは、「やたら故障して困った」、また、あるオーナーは、「10年以上所有しているが、トラブルなど一度も無い、、」
まったく評価が分かれる車であるが、理由は、このへんの個体差も関係している。



近年では、DD6の極上個体は、ほとんど見かけなくなった。
あまりにも(不当に)安い流通価格となってしまったため、まともに整備されている個体が少なくなったのだ。
あと、、困ったことに、DD6の「メーター巻き戻し車」は少なくない。
ひどいのは、10万キロほど ずれていたりする。
それでいて、まともな整備もされていない個体なら 目も当てられない。
それらのDD6を乗っている方たちの評価も風評として広がる。
プロなら、整備記録に頼らなくても、おおよそ見極めることができるであろうが、
一般の方なら、よほど信頼できる販売店で購入するか、「記録簿」に書かれた走行距離のつながり・に頼るほかあるまい。


因みに、当個体の記録簿履歴(平成4年 12月 新車登録後)

1.平成5年   6月  1.500km  ・1500km点検・整備
2.平成6年   6月  3.839km  ・6ケ月  点検・整備
3.平成7年  12月  4.84km   ・12ケ月 点検・整備
4.平成9年  12月  6.874km  ・2年   点検・整備
5.平成11年 12月  8.824km  ・2年   点検・整備
6.平成13年 12月  9.355km  ・2年   点検・整備
7.平成15年 12月  9.590km  ・2年   点検・整備
8.平成17年 12月  9.841km  ・2年   点検・整備

ここまでが 1オーナー時、その後、当社で仕入れて販売

9. 平成18年10月  10.422km   ・1年 点検・整備(整備明細有り)
10.平成19年12月  13.046km   ・2年 点検・整備(整備明細有り)
11.平成22年1月   18.179km   ・2年 点検・整備(整備明細有り)


少なくても 車検時の記録簿は全て残されている。
現在の走行距離:18.955km
2オーナー。
完璧である。

ジャガー(ディムラー)は、残念ながら、ロールス・ベントレーのように鬼のように頑丈な車ではない。だから、定期的な点検・整備が大切。
ジャガー・ディムラーにおいて、「記録簿」付き・を、やたら ありがたがるのは そのため &
実走行の証明になる。

ただ、こんなものは当社にとっては ただの「おまけ」。
どうせ、ご納車時には、どこがどうなっていようが万全整備をし直すので、関係ない。

まあ、この個体ばかりは、記録簿とかなくても、、一般の方でも、車を ご覧いただければ、一目瞭然、ご説明は 必要あるまい・・ってコンディション。

酷いコンディションのDD6に乗っていることほど、悲しい お知らせは無い。
しかも、酷いコンディションの個体は巷にあふれかえっているから、始末が悪い。
正しいDD6に乗ってこそ、この車の素晴らしさが ご理解いただける。

エレガント と称えれれるジャガー・ディムラーは、このモデルで最後。



さあ、まずは、下記より 写真56枚 と、、さらに 詳しく、、




外装は、「フラメンコ・マイカ」。

「フラメンコ」カラーの車は、この個体以外で 見たことが無い。
「マイカ」は、メタリックのこと、、。

なんて素敵なカラーなんでしょ、、
真っ赤 みたいな赤ではなく、ワイン色ほど濃い赤でもない。
メタリック粒子が細かいのも好ましい、、気品にあふれ 妖艶に 輝く。

手直しを要すキズ等も見当たらず、現在も 新車時のような光沢を持つ。


全長は、496cm、全幅:177cm、全高:137cm、車輌重量:1910kg。
1979年に確立したボディデザインは、今となっては、クラシックカーのたたずまい。
前後のボディ形状が細く絞られているが、これは、美しいばかりではなく、ハンドルのキレの悪さを克服するのに大きく役立っている。

「ジャガー」モデルとは、伝統の波打ったダイムラーグリル(フルーテッド・グリル)で区別することができる。
ガソリンの給油口は、左右2ケ所にあり、室内のスイッチで左右タンクの使用切替ができる。
片方のガソリンタンクがカラになっても大丈夫ってわけ。

DD6の名は、1995年に「X300」ボディで、再度、復活するが、それも、98年に生産中止となり、以後、ジャガー、ディムラーブランドから12気筒モデルは姿を消し、DD6の名も消滅した。

DD6の最大の魅力の一つは、この如何にもイギリス車ぜんとしたエレガントなたたづまい。
いつ見ても美しい。


内装は、「サビルグレー」レザー。

まあ、、、ライト・グレーレザーである。

シートの上面部のみは、天下の「コノリー」レザーが張られている。
ロールスロイスのように、どこもかしこもコノリーでってわけではないのが残念だが、、、なんてったって「コノリー」レザーはエライ。

レザーのコンディションは、ご覧の通り、すこぶる良い。
流石に低走行車、、スレやヘタリも 見受けられない。 これ以上は望めない。

イギリス高級車の お約束、、「バー・ウォールナット」のコンディションもバツグン!
ありがちなクラックも発生していない。相当にキレイ。
さらに、
有りがちな天井の内張りのタレもない。

「ウッド・ハンドル」と「ウッド・シフトノブ」は、DD6専門店「バランス」さんのオリジナル物。
細身のハンドルとシフトレバーが、いかにも、、、これこそ貴婦人DD6。


「ファイナル・モデル」は、
運転席側ドアの内張りにある「電動ミラーのアジャスト・スイッチ」形状を見れば、一目でわかる。
91年以前の個体は、このスイッチが メッキされた 2本の棒
92年モデルのみは、黒い丸いスイッチが ひとつ。
このスイッチを持つDD6のみが、「本物のファイナル・モデル」!

DD6を極めるなら、、これしかない。
一生もの。

水冷V型12気筒 SOHC 5343ccエンジン。
馬力 :255ps/5000rpm
トルク:39.7kgm/3000rpm
最高速度:223km

みよ、このエンジンこそが、名機と謳われたV型12気筒。
このエンジンのルーツは、幻のジャガーレーシングカー「XJ13」の為に開発されたV12を市販車用にディチェーンしたもの。
最初は、あのジャガーEタイプのシリーズ3に積まれた。
「XJ13」は、502馬力、最高速度280km以上の性能を誇り、ル・マンレースで優勝するために開発された怪物マシーン(諸事情により、一度もレースにでることなく終わるが)。

もちろん、当DD6エンジンの味付けは、レーシングカーのそれとは、大きく異なる。
優雅な街乗り仕様。
決して、ノロい(遅い)車ではないが、この車に乗って、かっ飛ばしたいと思うオーナーも少なかろう。
DD6は、ゆったりと優雅に走らせてこそ、なんぼ、、、
猫足・と評される独特の乗り心地、これは、他メーカーでは比べるべきものがないかもしれない。

正しく保守、管理、整備されたDD6は、素晴らしい。
正しくないDD6は、タダでも いらない。
タダでも売るべき車ではない。

ここまで、正しく維持してこられた前オーナー様のことを考えると、、
次に オーナーになる方も、ぜひ、大切にしていただきたい。
正しいDD6自体、、もはや 珍しいのだから、、。





分厚いシートに腰かけ、細身のハンドルを握る、、

セルを回すと、思った以上に静かな名機V12気筒エンジンが目覚める、、、

オートチョーク、アイドリングが安定するのにさほどの時間は要さない、、

細身のシフトレバーを ちょいと右に倒して Dレンジに、、

トランスミッションは、屈強なGM400型の3速、、

アクセルを踏むとスルスルと まるで電気自動車のように動き始める、、

だが、流石に12気筒、トルク感は十分に伝わってくる、、

さらに アクセルを踏み込みと、、思った以上の加速感

この段階で、こいつは、間違いなく 「Eタイプ」の血を継ぐモデルであることに気がつく。

サスペンションは、前後ともダブルウィッシュボーン、、猫足、、アメ車とドイツ車の中間位の硬さかな?、、

スピードを上げる、、旧車にしては、空力が十分考えられていて、風の音にストレスは感じない。

エンジンの音は忘れてしまう。


静かに ゆったりと流れる至福の時、、、


これが、、、、「ディムラー・ダブルシックス」だ!




ベントレーTOP        ロールスロイスTOP      シーザーTOP    


ロールスロイス ベントレー スペシャリスト
株式会社 シーザー トレーディング

ロールスロイス ベントレー 専門 販売 買取  パーツ販売 ビンテージカー コレクターズカー 各種販売