Model DAIMLER DS420
Year 1991
Exterior ARCTIC BLUE/SOLENT BLUE
Interior MULBERRY LEATHER
price \ 4.200.000 → 3.200.000
Mileage 20.849mile (33.358km)
Ammenities 本国仕様 新車並行 右ハンドル 

直列6気筒DOHC 4230cc XKエンジン 
3速フロアAT、

パワステ、パワーウインド、エアコン、電動パーテーション、リアカーテン、
、ウッドハンドル、ETC、他フル装備

*HDDナビ・TV・リアモニター、バックカメラ・アンプ

・パナソニック(CN-HD915TD)HDDナビ (地デジ対応)
・アルパイン・フリップダウンモニター
・パナソニック・バックカメラ
・200Wスピーカー(ケンウッド)
・35WX4 パワーアンプ

内外装極美、機関当社にて完全整備渡し、超極上車。 
車検:2年付渡し

COMENTS
ディムラー「DS420」リムジン。

ご説明を少々。
1893年創業、イギリス最古の自動車メーカーにして、最初のイギリス王室、及び最初の日本の皇室ご用達車となった名門「ディムラー」、、この「DS420」が事実上のディムラーの「格式」を継ぐ最後の作品と思ってよい。

ジャガー社が「ディムラー」ブランドを手に入れた(買収した)のは、1960年のこと、、この格式高いブランドを手にしては、ジャガーブランドでは歯が立たない最上の市場を狙いたくもなる。
早速、当時のロールス・ロイス、ファンタム5に対抗するためのモデル(リムジン)計画がスタートした。それが、「DS420」。

実際の発売は、1968年、R・Rファンタム6の発表年と同じ年のことである。
ボディデザインは、ジャガーの大型サルーン・420Gをリムジンに発展させたもの、、シャーシも、ジャガー420Gの構造がベースとなっている。
エンジンは、同じ68年に登場したXJ6のDOHC4.2L、XKエンジンを流用、
このエンジンとシャーシまでの製作工程はジャガー(ディムラー)社が担当、、ボディパーツは、「モーターパネルズ」社が製造していたものの、最終工程、仕上げを、あの大御所コーチビルダー「ヴァンデンプラス」社のロンドン工場が担当、という鳴り物入りであった。
*残念ながら、バンデンプラス社が担当していたのは、1979年までのことで、(この年、ヴァンプラ社の経済的理由から製造部門が閉鎖になったので)、その後のDS420は、ジャガー社のブラウンズレーンの工場で、厳選された専門の職人により完成させることになる。

実質的な販売価格は、ファンタム6の5分の1にも満たない金額(仕様による異なるが)ながら、
名門ディムラーリムジンの復活に、早速、世界中の王室、貴族、VIPから、オーダーが舞いこむ。
イギリス王室からもオーダーが入り、皇太后の専用車輌として1970年式を始めに複数台が作られている。
また、イギリスの政府高官車にもなり、例えば、映画「007」に登場するボンドの上司「M」は政府高官にあたるので映画中、必ずDS420に乗っている。
映画といえば、あの映画化にもなった大金持ち、「ハワード・ヒューズ」がオーダーしたリアシートの下に「トイレ」を付けた特注DS420は有名で、手放した後、オークションで高値(2004年に$97.200)で取り引きされた。

DS420は、細かい改良は行われたものの、基本設計を変えることなく1992年のオーダーストップまで、34年間にも渡り生産された。

総生産台数は「4141台」。

ファンタム6でさえ、1990年にオーダーストップし、時代の波に逆行するクラシックリムジンの需要は、激減していたこともあるが、DS420の最終的な生産中止理由は、親会社となっていたフォード社からのDS420「作業場所」の明け渡し命令だったという。
こうして、伝統と格式あるディムラー・リムジンの歴史は、完全に終わりを告げる。

さて、当車輌、以前弊社で販売させていただいた「シーザー認定中古車」、
整備も弊社担当、、悪いわけが無い。
オーディオ、ナビ類もパワーUPして戻ってきた。

下記より、当車輌の詳細を↓

外装は、2トーンカラー、下部が正式名称「Arcticblue」と呼ばれるライトブルーメタリック、上部が「SolentBlue」ソレントブルーメタリック。

とかく濃い目の色合いが多いDS420の中にあって、この配色のDS420は、初めて見たが、スゴク良い、コンディションともに◎。
上記2色は、DS420の標準カラー(2トーンカラーは有料オプション)、当時のカタログを見てみると、外色は8色が標準、もちろん、オーナーが望めば、オプションで、無限に好きな色を選択できた。

全長は、570cm、全幅:197cm、全高:162cm、車輌重量:2250kg。
6mを少し超える「ファンタム6」より、一回り小さく、現行モデルの「ニューファンタム」(全長:583cm、全幅:199cm、全高:165cm)とは、ほぼ同じ大きさである。迫力満点。
ただし、この車にロールスロイス・ファンタム6のクォリティを求めてはならない。
新車価格が違いすぎる。双方オープンプライスで(オーダー内容ごとに価格は異なるが)、記憶にある限り、DS420が最も高額で販売されたのは、1980年代の終わり頃、目黒通りの某車屋さんで3600万円のプライスを付けていたのが最高額(因みに、その時、その車屋さんで在庫していたファンタム6の新車は2億5千万円のプライスが付いていた)、90年から91年ごろには、DSの輸入台数が増え、定価2550万円とする車屋さんが、ほとんどとなる。
それでも、決して安い車というわけではないので、念のため、、。
聞くところによると、ディーラー車も2台ほど存在するらしいが、過去には1台しか見たことがない。
また、DS420をロンドンタクシーのデカイの位にしか思っていない、という方がいらっしゃれば、それも違う。DS420の方が遥かに上のクォリティだ。

どちらにせよ、1960年代のデザインのまま、1990年代まで製造されていたクラシック・リムジンは、「ファンタム6」と「DS420」の他、世界に類を見ない貴重車。

趣味の車としてオーナー自ら、ハンドルを握るもよし、、、
運転手付きで後ろに乗るもよし、、、
ただただ眺めるもよし、、、
営業車として結婚式場などの送迎で使用(室内が広く、高いので、花嫁を乗せるにはもってこい)するもよし、、用途多様。


内装は、正式名称「MULBERRY」マルベリー、、ワイン色レザー。

写真の通り、コンディションは、流石に低走行車、すこぶる良い。レザーには、スレ、ヤレも殆ど無い。
ウッド部分に、よく見ると、数点クラックがあるが、手直しを必要とするレベルのものではない。艶も充分。全体に◎。

新車時、内装(シート等)素材は、3種類から選べた。「本革」、「ビニール」、「布」であるが、当車輌は、「本革」仕様、これもオプション。
ただし、本革を使用しているのは、全シートの表面とドアとっての表面のみで、シートサイド、ドア内張りなどは、ビニールレザーを使用している。
これは、コストを安くするため、ひいては販売価格を安くするための手法で、ディムラー・ダブルシックス(93年まで)などでも、同じ手法で張られている。
これが最も高額パターン。ビニールレザーも、よく出来た品物で、色、風合い共に、本革とほとんど変わりがなく、オールビニールレザー仕様のDS420も珍しくない、が、そうなるとやはり、完全に営業目的の車となる。

当車両は、ほぼフルオプション(集中ドアロック、前後エアコン調整機能及び吹き出し口、電動パーテーション、全席パワーウインド、リア時計、リアサイドカーテン等)、有りがちなOPで選択していないのは、ジャンプシート(パーテーションの後ろに付く、折りたたみ式補助シート)、、当車両は5人乗り登録、つまり、後から外したのではなく、最初から選択しなかったようだ。


前オーナーにより、HDDナビ、モニター、バックカメラ、パワーアンプ、スピーカー、ETCなど、高価で有益な装備が奢られている。
(取り付けは平成19年12月)
天井に取り付けられたフリップダウン式の大型モニター(10インチ)は、圧巻だし、オーディオも迫力有る音を出す。
リアシートは、ファーストクラスのよう、、。


とはいえ、英国の正しいリムジンは、後ろの席に座っていようとも、飛行機のファーストクラスのごとく、寝そべったポジションにはならない。あくまでも、馬車から発達したもの、、座るとわかるが、この車は、現在の紳士・淑女のための馬車だ。


エンジンは、ジャガー製、XJ6で使用されていた定番の直6DOHC4.2L。

ファンタム6を見習って?最後まで整備性を重視し、SUツインキャブ。
前オーナーは、かなりのマニアの方で、正しく保守、管理、整備が施されていたようだ。作業明細も随分残っている。
後期型から、ミッションが、ロールスと同じくGM400となるが、何年式からなのかは、残念ながら知らない。おそらく、1987年式からだと思われるが、、1988年式より古いDS420を扱ったことが無いので不明。おそらく、今後も、よほどの極上車か特注車輌でない限り、仕入れない。DS420は、DD6と同じく、後期になるほど(新しいほど)価値がある。

古き良き時代の英国製リムジン。
なんともいえない雰囲気を漂わす、、エンジンは、定番、定評あるジャガーのストレート6だし、機関系も至ってシンプル、整備性も良く、将来的にもメンテナンスで困ることも無い、、しかも、図体のわりには、目線が高く、普通に乗れる。

こんな車が、1992年まで作られていたとは、、イギリス車は奥が深い。
もはや、滅多にお目にかかれなくなった極上物のDS420、ご検討を、、。