Model DAIMLER 

「DOUBLE SIX


Year 1988  (製造年:1987年10月)
Exterior DORCHESTER・GREY  (ドチェスター・グレイ)
Interior SAVILLE・GRAY LEATHER  (サビルグレー・レザー)
price \ 1.800.000
Mileage 14.900km
Ammenities ヨーロッパ仕様 新車並行車 左ハンドル 2オーナー

初年度登録 昭和63年2月 

V12 SOHC 5343cc 3速フロアAT

全長:496cm
全幅:177cm
全高:137cm
車重:1920kg
定員:5人


内外装極美、機関当社にて完全整備渡し、稀に見る超極上車!


車検:平成 25年 2月


COMENTS
ディムラー「ダブルシックス」




何故か、、綺麗な個体を見ると、つい仕入れてしまう、魔性の車、「DD6」、この車の魅力は、一体何なんだろう?
まずは、ディムラーとDD6の歴史から、紐解いてみよう。

イギリスで最も歴史の古い自動車メーカー、ディムラー社の創業は、1893年、「フレデレリック・リチャード・シムズ」によって「ディムラー・モーター・シンジケート」として設立された。

当初は、ドイツの「ダイムラー」社の販売代理店(エンジンのみ)としてスタートした。
この為(よく質問されるが)、「ディムラー」は、「ダイムラー」を英語読みしたもので、元来の社名の意味は、双方とも同じ自動車の発明者「ゴットリーフ・ダイムラー」氏に基ずく。
だから、「ダイムラー」と呼んだところで、なんの問題も無いが、、紛らわしいので、区別するため「発音」で分けている。

その後、1896年に、社名をディムラー・モーター・カンパニーLTDに変更、、
自社開発の高級自動車販売にも乗り出すと、ディムラー・エンジンを研究していた お陰で、さっそく名声を得る。
1900年には、最初のイギリス王室後料車に採用されるにまでになる。
因みに、記念すべき最初の日本皇室、後料車もディムラーで、1912年式の6気筒が2台納品されている。

1904年には、現在にまで引き継がれているディムラーの代名詞 波上のグリル=「フルーテッド・グリル」採用
*これは、ラジエーターの熱を効率よく逃がすために考えられたもの。

1926年には、早くもX型12気筒(7136cc)のエンジンを載せた初代「ダブルシックス」を発表、、この車も、イギリス王室車輌にも採用され、高級ブランドの代名詞となる。
(格はジャガーより、張るかに上ってこと、、 因みに、1926年時、ジャガー社の創立者・ライオンズは、スワロー・サイドカー・カンパニーでサイドカーを作っていた、若干25歳の若者)

この初代DD6は、1937年に生産中止、再びDD6の名が復活するのは、1960年にディムラーがジャガーカーズ社に買収された後、1972年7月まで待つことになる。(DD6シリーズ1)
これは、1968年発表のジャガーXJ6のボディにEタイプのV12を積んだモデルでジャガー社の頂点モデルに君臨していた。
このシリーズ1は、主にアメリカの保安基準に対応すべく、翌1973年にボディ改良が行われた(これがシリーズ2)ため、僅か1年間ほどで姿を消すことになる。
そして1979年、大掛かりなデザイン変更がなされ最終型ボディデザイン、「シリーズ3」となる。

このDD6シリーズ3は、そのエレガントなデザインと シルキーな走りで、世界中で高評価、、ボディデザインを変えることなく、各部の改良を繰り返し、1986年に同デザインのジャガーXJ6が生産中止された後も1992年末まで生産され、1993年までデリバリーされた。


永い歴史を持つ由緒正しいDD6、、この歴史を知って乗るとまた、一味違う、、車の風格や優雅さってものは、真似のできるものではない。
Eタイプの血を引くV12エンジンの魅力も、乗った方にしか理解できまい。
当社のお客様でも何故かDD6だけは手放せないって方が多い。




さて、当個体

下取りで頂いた 1988年2月・国内登録のヨーロッパ仕様・左ハンドル
製造年は、87年10月、車検証上は、87年12月と記されているが、、おそらく、10月が正解だと思う。まっ、どちらでも、関係ないけど、、。
当時の流通状態を考えると、当個体は、製造年月に対して、国内登録が、すごく早い。
ショールームに入れる前に、そのまま 登録ってスピードだ。
当個体、登録年を年式とするディーラーに習って、88年モデルとして、いちよ、広告に出すことにする。

面白いのは、ファースト・オーナー(法人)が、88年2月5日に登録、、その翌月、3月29日には、前オーナー様に名義が変わっていること、、。
だから、事実上は、当個体、1オーナーみたいなもの、、。

走行:14.900km!  
多くの車を所有されていたエンスー・オーナー様、、乗る順番が回ってくるのは、稀であったようだ。
平成23年2月には、車検も取得済み。
その車検時の走行距離(車検証記載)が、14.800km
そこから、100kmしか走行していない。
当然、絶好調。
保管環境も万全だったようで、内外装のコンディションも極めて よろしい。
シートがキレイなのは分かるが、有りがちな「ウッド」もクラックも、ほぼ見受けられない。

これほどのコンディションの「DD6」が、、仮に、92年のファイナル・イヤー・モデルであったら、、えらい販売価格となる。
しかし、残念ながら、「DD6」は、ファイナル・モデル以外、、不当に安価。
当個体を持ってしても、値段は、、車に 申し訳ないほど、、。

だから、当個体、純粋に「DD6」のベストを堪能したい って方に お勧め。
「DD6」の場合、流通価格とコンディションは正比例ではない。
当個体で、「DD6」の魔性的・魅力は、全て 堪能することができる。



それでは、下記より、写真64枚で、詳しく↓



外装は、「ドチェスター・グレー」。

ディムラーでは、ポピュラーなカラーで、いかにも ディムラーらしい。
塗装コンディションも、驚くべきほど、、と表現して好いほど、素晴らしい。
手直しを要す箇所は見当たらない。

全長は、496cm、全幅:177cm、全高:137cm、車輌重量:1920kg。
1979年に確立したボディデザインは、今となっては、クラシックカーのたたずまい。
前後のボディ形状が細く絞られているが、これは、デザイン的に美しいばかりではなく、ハンドルのキレの悪さを克服するのに大きく役立っている。

「ジャガー」モデルとは、伝統の波打ったダィムラーグリル(フルーテッド・グリル)で区別することができる。
ガソリンの給油口は、左右2ケ所にあり、室内のスイッチで左右タンクの使用切替ができる。
片方のガソリンタンクがカラになっても大丈夫ってわけ。

DD6の名は、1995年に「X300」ボディで、再度、復活するが、それも、98年に生産中止となり、以後、ジャガー、ディムラーブランドから12気筒モデルは姿を消し、DD6の名も消滅した。


DD6の最大の魅力の一つは、この如何にもイギリス車ぜんとしたエレガントなたたづまい。
いつ見ても美しい。


当個体、オプションの「電動サンルーフ」が付いている。
これを開けて 走ると、、これが、また、、いい。


内装は、「サビルグレー」レザー。

まあ、、、ライト・グレーレザーである。

この分厚いシートを見ていただきたい。
「DD6」を知らない方でも、このシートに座りさえすれば、この車が超高級車である・と認識できよう。
シートの上面部のみは、天下の「コノリー」レザーが張られている。
ロールスロイスのように、どこもかしこもコノリーでってわけではないのが残念だが、、、なんてったって「コノリー」レザーはエライ!

レザーのコンディションは、ご覧の通り、すこぶる良い。
流石に低走行車、、スレやヘタリも 見受けられない。 これ以上は望めない。

有りがちな天井の内張りのタレもない。

前述のとおり、「ウッド」の状態も好い。
ロールスなんかと同じ、本物の「バーウォールナット」だ。
ジャガー(ディムラー)のウッドは、クラックが入りやすいものだが、当個体は、とてもキレイ。
センターコンソールの「ディムラー」バッジが張られているウッド・パーツにのみ、よくよく見ると 僅かにクラックが有るにはあるが、リペアするほどの問題じゃない。

水冷V型12気筒 SOHC 5343ccエンジン。
馬力 :255ps/5000rpm
トルク:39.7kgm/3000rpm
最高速度:223km

みよ、このエンジンこそが、名機と謳われたV型12気筒。
このエンジンのルーツは、幻のジャガーレーシングカー「XJ13」の為に開発されたV12を市販車用にディチェーンしたもの。
最初は、あのジャガーEタイプのシリーズ3に積まれた。
「XJ13」は、502馬力、最高速度280km以上の性能を誇り、ル・マンレースで優勝するために開発された怪物マシーン(諸事情により、一度もレースにでることなく終わるが)。

もちろん、当DD6エンジンの味付けは、レーシングカーのそれとは、大きく異なる。
優雅な街乗り仕様。
決して、ノロい(遅い)車ではないが、この車に乗って、かっ飛ばしたいと思うオーナーも少なかろう。
DD6は、ゆったりと優雅に走らせてこそ、なんぼ、、、
猫足・と評される独特の乗り心地、これは、他メーカーでは比べるべきものがないかもしれない。

「猫足」の秘密は、ブレーキ時に車体が 前方に つんのめらない:フロントの「アンチ・ダイブ・ノーズ・ジオメントリー」システムと リアのディスク・ブレーキを車体の中心近く(デフの横)におくという「インボード・ブレーキ」にある。
重いディスク・ブレーキ一式を車体の中心によせることで、足回りが軽くなるというわけだ。
よく考えられたシステムで、、これは金と手間が掛かっている。
今後、こんな凝った「作り」をするモデルが生産されることはあるまい。


正しく保守、管理、整備されたDD6は、素晴らしい。
正しくないDD6は、タダでも いらない。
タダでも売るべき車ではない。

ここまで、正しく維持してこられた前オーナー様のことを考えると、、
次に オーナーになる方も、ぜひ、大切にしていただきたい。
正しいDD6自体、、もはや 珍しいのだから、、。





さあ、走り出そう!



分厚いシートに腰かけ、細身のハンドルを握る、、

セルを回すと、思った以上に静かな名機V12気筒エンジンが目覚める、、、

オートチョーク、アイドリングが安定するのにさほどの時間は要さない、、

細身のシフトレバーを ちょいと右に倒して Dレンジに、、

トランスミッションは、屈強なGM400型の3速、、

アクセルを踏むとスルスルと まるで電気自動車のように動き始める、、

だが、流石に12気筒、トルク感は十分に伝わってくる、、

さらに アクセルを踏み込みと、、思った以上の加速感

この段階で、こいつは、間違いなく 「Eタイプ」の血を継ぐモデルであることに気がつく。

サスペンションは、前後ともダブルウィッシュボーン、、猫足、、アメ車とドイツ車の中間位の硬さかな?、、

スピードを上げる、、旧車にしては、空力が十分考えられていて、風の音にストレスは感じない。

エンジンの音は忘れてしまう。


静かに ゆったりと流れる至福の時、、、


これが、、、、「ディムラー・ダブルシックス」だ!




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ロールスロイス ベントレー スペシャリスト
株式会社 シーザー トレーディング

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