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| ハンドメイド総アルミボディ! 外装は、「リーガルレッド」。 数年前ではあろうが、オールペイントされていて、現在でも、とてもキレイ。 塗料は、オリジナルのラッカー塗料でなく、ウレタン塗料で鏡面仕上げにしてあるので、クラックや劣化、近年問題になっている酸性雨等にも強く、管理、保管に神経質になる必要はない。 艶も十分、クラックもない。 アルミは、サビには滅法強いので、サビ、腐食なども見受けられない。 当モデルまでの時代(シャドウより古い)は、モノコックボディではなく、シャーシボディなので、この時代の車を査定する上で最も重要なのは、見かけの綺麗さではなく、フレームなどの外観上、見えない部分のコンディションが肝となる。 内外装の綺麗さに騙されて、バブル期には、随分、悲しい個体が輸入された(と言うか仮にイギリスの専門店でも充分な知識を持ち、信頼にたる業者は数社に絞られる)。要注意。 当個体は、素晴らしく、骨組みも、しっかりしているので ご安心を。 全長:534cm、全幅:183cm、高さ:158cm、車輌重量:2010kg 「フラスパ」は、個体によって、車検証上のサイズが異なるが、当個体のサイズも実寸とは少し異なる。 実際には、全長は、538cmほど 後のスパー(SZ系モデル)やセラフなんかと、ほとんど同じサイズながら、アルミボディな分、車重は軽い。 「HJ・マリナー」社と「パークウォード」社は、1961年に同じ工場に、1962年には、ロールス社の資本下のもと、完全に合併され、「マリーナ・パークウォード」社となるが、、、 この「フライング・スパー」のデザインは、前述の通り、「HJ・マリナー」によるもの。 以前、扱わせていただいた1964年の「フラスパ」のステップには、コーチビルド by[HJ・MullinerParkward]の懐かしいプレートが張られていたが、 当個体のステップには、「HJ マリナー」のプレート、、 ひょっとすると、、「MPW」のプレートは64年モデル以降から張られたのか? どちらにしても、当ボディは、デザインも製作した職人も「HJマリナー」の方だ。 *「パークウォード」は、1919年創業の自動車専門コーチビルダーで、非常に先進的な考えを持ち、早くからスチールをボディに使うことを提案、製作していた。 1939年にロールス社の資本下となる。 *「HJ・、マリナー」は、起源が1760年という信じられないほど老舗のコーチビルダーで、特に、アルミでボディを作らせたら、世界広しと言えど、右に出るものはいない。1959年にロールス社の資本下となる。 この2社が合併したのだから、正に鬼に金棒・最強のコーチビルダーである。 そんなわけで、当モデル、言うまでも無く、「ハンドメイドの総アルミボディ」。 アルミボディ自体は、そんなに珍しいものではないが、何が凄いって、その「作り」の精度が凄い。 同じベントレーのスタンダード・ボディ(量産車)とは、別次元。 例えば、フロントのドアを開閉する際、ドア前部のボディとの隙間に人間の「爪」なら触るが、新聞紙位の厚さのものなら触らない。(ファンタム5や6と同じ) 美しく、それでいて複雑なラインを描く、リアフェンダーのテールフィンを含め、天井に至るまで、ボディには繋ぎ目がない・・・実際には、切った張った・で作っているわけだが、その形跡は、まったく分からない・・・スゴイ!! しかも、全体のデザインが素晴らしい・・・唯一無二。 まっ、理屈抜きで、このボディデザインの素晴らしさを堪能していただければ、 それだけでも好い。 |
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| 内装は、「タン」レザー、 「フラスパ」は、内装デザインも素晴らしい。 レザーは、オリジナルと思われるコノリーで、当時の分厚い革が全てに張られている。 レザー・コンディションも奇跡的といって問題ないほどであったが、 入庫時、この革は、あまり腕のよろしくない職人さんに塗られていた。 これが、どうも 気に入らないので、内装を全て 取り外して、信頼している職人さんに再リペアしてもらった。 数ケ月の歳月と それなりの請求書が届いたが、仕上がりは、その対価に見合う、満足できるものであった。 これで、当時の革の風合いが蘇った。 こう こなくては盛り上がらない。 ウッドは、既に全てリペア済み、、ビカビカ! もち、この「バーウォールナット」自体は、オリジナル・ウッドだ。 「クーラー」の取り付け方は凝っている。 ワンメイク物で、まるで、オリジナル・オプションのようにキレイに、豪華に、取り付けられている。 そして、クーラーは想像以上に効く(冷える)、、クーラーを取り付けたことにより生じる「熱対策」として、電動ファンの大型を増設、オリジナル時のダイナモ(直流)は、オルタネーター(交流)に変更、クーラーのコンプレッサーも近年物に交換済み、、熱対策、電圧対策ともに、万全仕様。 更に、パワステ・ホースや燃料ホースなどは、ステン・メッシュの品に交換されている。 室内空間は、流石に4ドアモデル、十分に広い。 運転席からの視認性も良く、やや大柄なボディながら、自身で完全に操れるようになるのに時間は掛からない。 ハンドルも予想以上に切れるので、狭い道でも、結構 普通に入っていける。 フェイシアパネルの造作は、もはや芸術品、、 表面に張られた象嵌細工入りのウッドは、左右の端にいくほど 曲面を描く。 この職人泣かせの 面倒極まりない「細工」は、この「フラスパ」を最後になくなる。 フェィシアパネル・ウッドとドア・ウッドがドアを閉めると、一体化しかデザインとなる、、これが,しびれる。 メーター類・・スピードメーター、タコメーターの針は、ともに、下向き・右から左に作動する・・・スピードメーターは、140マイル(224km)まで表示、最高速度は、190kmほど。 メーター類は、全てイギリスの「SMITHS」製だが、 時計だけは・・・某洋雑誌の名レポート「走行中、室内では、キンツレの時を刻む音しか聞こえない・」・で有名になった(シルバーシャドウの時代に)、ドイツの「KINEZLE」社製・キンツレだ。 ロールス&ベントレーが如何に静かな車であるかを象徴した名文句であるが、、、実は、キンツレ社の時計は、他の時計に比べ、時を刻む音が元来、大きい(私もキンツレの当時物の置時計を2つ持っているが近くで動かしていると 好い音ではあるが、うるさくて眠れないほど)・・・音を聞かせたい・と思わせる時計メーカーで、RR社は、意図的に、このメーカーの時計を使用したという噂がある。 今となっては、その「音」「噂」も含めて、オーナーが、この車を楽しむ一つのアイテムとなっている。 *「キンツレ」社は、1822年創業、ドイツの老舗時計メーカーで、昔は、「刃物はゾーリンゲン、時計は、キンツレ」・・と言われていたほどの名門。 「フラスパ」で、リアのピクニック・テーブル付きは、はじめてみた。 フロント・ピクニック・テーブルは、標準装備であろうが、リアのは、OPか特注か。 4速オートマ、パワステ、パワーウインド、クーラー、ETC,,車に必要なものは全て揃っている。 余計なものが増えるれば増えるほど 車の「味」は薄くなる。 最近の車は、コンピューターだらけになってしまって味もクソもなくなった。 |
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| エンジンは、アルミニウム鋳造物の傑作と言わしめた、 V8 OHV 6230cc アルミ合金 R・R製エンジン。 1959年、S2(クラウド2)で初めて採用された新設計V8エンジンの進化系で、SUツインキャブを口径の大きいHD8に、圧縮比を上げ、クランクシャフトの強化などが計られ、7%ほどパワーUPの高出力エンジンとなっている。 これにより、最高速は、188kmに達っすることになる。 この速度に対応する「ブレーキ」も特筆、、 ロールス・ベントレーのクラシックカーが現在でも普通に乗られている理由の一つが、このブレーキシステムにもある。 基本は、油圧式のドラムブレーキであるが、これにプラス、、戦前の名車「イスパノ・スイザ」の特許による「メカニカルサーボ」(1925年のR・Rファンタム2から採用)がブレーキをアシストする。 乱暴に説明してしまうと、要は、エンジンの回転からパワーを取り出し、ブレーキにアシストさせるパワーブレーキ、、つまり、スピードが出ている時ほど、アシストパワーが強まり、逆に、低速行時には、弱い、、この理屈さえ理解していれば、至って信頼できるブレーキシステムである。 いまだに、クラウド以前のモデルは、ブレーキが効かない、などと言う方がいらっしゃるが、それは、おそらく正しく整備されていない個体のことだ。 もう日本のメカニックも充分理解しつくした(例外あり)。 効きが悪ければ、安価でオーバーホールできるし、問題なし、普通に運転できる。 たしかに、バブル期に売られていたクラウド系モデルは、恐ろしい状態のブレーキも多かった、が、当社の車なら自信がある。 このブレーキ・システムを持つモデルは、全車、オーバーホール後の納車であるから、。 抜群の耐久性を誇るR・R製4速オートマ、、、屈強なフレームに、しなやかな足回り、、車を快適に安全に走らせる装備は、既に確立されている。 これだけあれば、充分、快適にドライブすることができる。 いや、現在の車以上に快適かもしれない。 車に乗ることが、こんなにも楽しいことだったのかを 教えられる。 ご心配に思っている方も多いであろう維持費についても、このモデルの後の、どのモデルよりも安価ですむはず、、なにせ、シンプルこの上ない構造。 但し、ぶつけたら高いので、車輌保険には入っておくべき。 「フライング・スパー」 なんて 好い響きであろうか、、 1957年から1965年の間にだけ生産された 本物「フライング・スパー」。 中でも、「SV」版は貴重だ。 この最高の車を所有できる栄誉を得れる方は、最大でも世界に「87人」しかいない。 |