Model BENTLEY 

「TURBO RL」

Year 1997
Exterior WHITE (ホワイト)
Interior ROYAL BLUE・LEATHER
price \ 4.800.000
Mileage 42.820km
Ammenities ディーラー車 左ハンドル 

 V8 OHV 6747cc・水冷インタークーラー付き・ターボE/G  

4速フロアAT(スポーツモード付)、


馬力 :389ps/4000rpm
トルク:76.5kgm/2000rpm

全長:541cm
全幅:189cm
全高:148cm

車重:2420kg
定員:5人

装備:
Wエアバック、全席シートヒーター付きパワーシート、F:シートメモリー(4人分)+ランバーサポート、チルトハンドル、ピクニックテーブル、純正ムートンマット、リモコンキー、ETC車載器 
他フル装備

内外装極美、機関・当社にて完全整備渡し、超極上車。  

車検:平成25年3月まで


COMENTS
「ベントレー・ターボRL」

解説:

ベントレー・スタンダード・4ドア・サルーンの最高峰「ターボR」のロング・ホイールベース(10cm)版
「ターボRL」。
当「RL」は、1980年発売・SZ系と呼ばれるシリーズの最終モデルである。

SZ系は,「シルバーシャドウ」(65’〜80’)=ベントレー「T」の後継モデルで、1980年から1998年の間、実に18年間にも渡って生産されたロングセラーである。

だが、一口に「SZ系」といっても、多種多様な進化を繰り返している。
その内容・改良点を羅列すると2千箇所ほどにも及んでしまう。
これが、妥協という言葉を知らない ロールス社のすごいところでもある。

18年間の中で ロールス版モデルは、3度だけ、モデル名を変えた。
例えば、90年の「スパー2」、94年「スパー3」、96年「スパー」であるが、、
ベントレーモデルの場合、困ったことに、シリーズが更新してもモデル名を変えていなかった。
だから、「ターボRL」と言っても、どのシリーズのものなのかは分からない。
イギリスの販売店などでは、独自に「ターボR・シリーズ2」などと表記している店もある。

80年代の進化は、割愛させていただき、
90年代の「ターボR」、大きな進化箇所のみを おさらいしておこう。

1990年: オートライド・サスペンションやインフォメーション・コンピューター・パネルの採用で
       「シリーズ2」に

1992年: 3速ATから 4速ATへ

1993年:ベントレー・モデルのみ、コラム・シフトからフロア・シフトに
      この変更で、ベントレーは、完全にオーナードライバーズ・カーと認知される。

1994年: ダイレクト・イグニッション・システム採用
       ベントレー4ドア・モデルの「ボンネット」からセンターメッキモールが廃止される。
       これで、見た目にも、ロールスとは違うモデルであることを強調。
       内装デザイン変更。

1996年:16年ぶりの 大型改良
      ・ターボ・モデルは水冷インタークーラー付きとなり、戦後初めて、馬力やトルクなどの
       スペックを公表する。
      ・ボディも改良・・・一体型ドア・ミラー採用、フェンダーデザイン変更、大型エアロ・スポイラー       採用、グリル・デザイン変更、内装デザイン変更、
      ・アルミ・ッホール・デザイン変更(17インチ)
      ・内装デザイン変更。
      ・ロールス・ベントレー初の「チルト・ハンドル」採用
      
1997年 ・大型キャリパーのハイパフォーマンス・ブレーキをターボ・モデルのみ採用
       これに伴い、96年ホイールでは、ホイール内側にキャリパーが当たってしまうため、
       またも、ホイール・デザイン変更(17インチ)。
       結局、96年ホイールと97年ホイールは、各 1年間しか使われていない。
      ・セキュリティシステムの強化。
      ・カタログから、ショートボディの「ターボR」が消える。「RL」のみ販売。

1998年・「ターボRT」発売。(コンチT・スペック・エンジン) 「ターボRL」もカタログから消える。

1998年:新型モデル「アルナージ」にバトンを渡す。


と、こんな感じ。
ご理解いただけるとおり、18年の生産期間中、96年時の改良が もっとも大掛かりであった。
それは、まるで、それまでに存在したユーザーの不満箇所を 全て解消した とも言えるもので、
経営が悪化していた ロールス社の最後の「勝負」であった。
モデルとしては、SZ系・最終進化モデルの名にふさわしく、素晴らしい完成度で、「勝負」には勝っている。
ただ、、「商売」では、そうはいかなかったようだ。
マニアにとっては、とてつもない進化・改良であったが、、一般の方には、??? 新たな顧客を開拓するまでには至らなかった。
個人的には、このモデルを92年ごろに発売していれば、もう少し会社を延命できたのでは?と思えるほど、いい車である。
だが、当時、97年時、翌年には、まったく新たしい新型モデル登場が分かっていた、、その中で、
わざわざ、「ターボRL」を買うのには、よほど好きでなくては、、。
新車が何台売れたのか、残念ながら、知らないが、予想はつく、、
例えば、平成22年3月時点データ(国土交通省)
97年時に新車登録されたベントレー・モデルで、現在、ナンバー登録されている台数は、「76台」。
この台数の中には、全てのベントレー(アズール・コンチT・コンチR・ブルックランズ・RL)が含まれている。
「76台」のうち、20台くらいは、発売されたばかりの「コンチT」であろうし、「アズール」も10台は含まれているはず、、、そのほかの大半は、ブルックランズに違いない、、すると「ターボRL」、、20台もあるとは思えない。
「ターボRL」と名が付くモデルのファイナル物、、ちょっとした限定車より希少モデルだったりする。


近年、「SZ系」モデルは、早くも再評価されてきている。
「アルナージ」、「フライングスパー」などの新型モデルに乗りついだユーザー様が、SZ系モデルに戻ってきているのだ。
事実、うちの お客様でも、そんな方は多い。
それは、ある種、当然といえば当然で、天下のロールス・ベントレーといえど、モデル・チェンジは、他メーカー同様、コストダウンを伴うのを否めないから、、
SZ系の最上級品質を知り、体感したのちに、それ以下の品質のもので、満足するのは難しい。
特に エンスーと呼ばれる方たちなら、、、許せなくなるはず、、で、戻ってくるしかない。
だが、単純に戻るのも、これまた難しい、、なにせ、生産中止から、はや10年以上、、極上個体が激減してしまった。
不景気で、流通価格が暴落し、扱いも乱雑になってしまったためであろう。
いまや、絶滅危惧種に指定したいほどである。


さて、当個体そのもの お話
以前、当社で販売させていただいた「シーザー認定中古車」。
車検・整備も当社で、これでもか  ってくらい行なっている。
前オーナー様は、当社で 数台のロールス・ベントレーを お乗り継ぎいただいており、今回は、「シルバーセラフ」に、、
お乗換え理由のメインは、腰を悪くしてしまい(自身でハンドルを握る機会が少なくなった)、、なるべく、乗り心地のソフトなモデルに、、
そうなると、確かに「セラフ」の方が(ロールスのほうが)、遥かにソフト、、こうゆう選択肢もある。
「ターボRL」は、走りを楽しむべきモデルであり、、ロング・ボディではあるが、リムジンではない。
メーカー的コンセプトは、
「月曜日から金曜日まで、後ろに乗り、週末は、自分でハンドルを握るためのモデル」、、らしい。
このモデルの後ろにだけ座るのなら、、それは意味が無い。
ロールス製 V8エンジンの大トルクを しみじみと味わって乗る。
それこそが、「ターボR」の真髄。

当個体、内外装も、、素晴らしいコンディション。
これほどの個体は、滅多に見かけることは無い。


それでは、下記より 写真67枚で 詳しく↓


外色は、「ホワイト」。

日本では、ダントツの一番人気「ホワイト」。

ロールス・ベントレーに使われている塗料は、92年から、「ラッカー」から「ウレタン」に変更された、、
そのとき、「ホワイト」は、ラッカー自体より、より白くなった。
それでも、いわゆるスーパーホワイトのような軽い感じの白ではなく、若干、アイボリーが混ざるようなクラシカルな「白」。
これが、いい。ちゃちなホワイト・カラーではない。
手吹き、十分に研磨された、その塗装面は、「鏡面仕上げ」。 
これが、世界一 コストの掛かってる塗装 ってやつだ。

現在でも、塗装は、この個体の経過年数、走行距離は感じられず、、まるで、時が止まったかのように、、あのときのまま。

全長は、541cm、、ショート・ボディより、リア・ドアが10cm長い。
だから、運転席の空間は、同じ。
やたらとハンドルが切れる車であるから、ロング分の10cmは、ハンドルを握るものにとっても 苦になるような長さではない。
このモデル、やはり、運転席が特等席、、、世界一の4ドア・サルーンに乗る贅沢を満喫していただきたい。

96年の大型改良は、16年ぶりの ボディにまでいたる改良であった。
この趣旨は、100% 空力を考えてのこと
前後の大型エアロ・バンパーは、まったくの新設計、、
グリルは、少しだけ 縦に短く
フェンダーも新設計もの、、以前物と同じに見えるが、、このユーザーも気が付かないのでは、、ってところにまで改良を
加えるのが、ロールス社の深さ。



前述のとおり、17インチ・7.5Jのアルミホイールは、97年モデルだけのNEWデザイン、、
理由は、97年から、ブレークを大型キャリパーのハイパフォーマンス・ブレーキにしたら、96年ホイールだと、履けなかった だけ、、という 面白さ。
ロールス・ベントレーのホイールピッチは独自のサイズで、社外品は合わない、、、ノーマルが一番かっこいいから問題なし。

96年の大型改良を持ってしても、「開閉部はアルミ」の4ドア・サルーン伝統は、そのまま 引き継がれている。
ドア4枚、ボンネット、トランク、給油口、、開閉部は全て「アルミ」。


そして、この「開閉部はアルミ」は、当モデルが最後となった。
後継モデル「アルナージ」は、ボディ全て「スティール」製である。


内装は、「ロイヤル・ブルー」レザー


ロールス社の社旗ともいえる「ロイヤル・ブルー」、、文句なし。

お写真でも、ご理解いただけようが、、まったくもってキレイ。
レザーは、まだまだ、新車時の潤いも香りも残している。


言わずと知れた「コノリー」社の最上級品レザー、、、
1mmのキズも革に付けないために(ロールス社が使ってくれないから)、格子鉄線の無い石垣で囲まれたスカジナビア半島の牧場で育てられた牛の革、、、ロールス社に納品するのは、その中でも更に厳選された品だ。
それは、「10%トップ・グレード」と呼ばれる品で、他の自動車メーカーに納品されることはない。

この革をロールス社の熟練された職人が手作業で裁断し、張る。
1枚革で納品されるが、ロールス社は、革の中心部分、最良の部位しか使用しない。
そうすると、1台あたり、16頭から18頭分の革を使用することになる。
ベントレーとロールスでは、革を張る際、ベントレーの方が、テンション高めに張るのだと、ロールス社訪問の際、職人さんに教えていただいた

ベントレーのスポーツタイプのシートとロールスの応接間のソファタイプのシートの違いは、微妙な革の張り方でも調整されているのだ。
コノリー社は、現在、自動車メーカーへの革供給をやめてしまっているため、、この空間を体感できるのは、2002年以前のモデルのみに限られる。

ウッドは、土の中で80年ほど生きてきたウォールナット(胡桃の木)のバー(根っこ)部分をスライスしたものだ。
もちろん、ただの胡桃の木の根っこではない。
人間が意図的に根っこを病気にし、コブ状にしたものだ。
とはいえ、自然木であることには変わりないので、実際、スライスしてみないと、どんな「コブ目」になっているかは分からない。空洞があるかもしれないし、コブ目が大きいもの、小さいもの色々だ。ロールス社は、その中で、コブ目が小さく、柄が揃っているものしか使用しない。
そんな木が一番高額なのだが、、。よくよく、ウッドを眺めていただきたい、こんなレベルのバーウォールナットを使用しているメーカーは他に無い。
ウッドの張り方が またすごいことになっている・・・この車でいうなら、、ハンドル中心から、左右均等模様、、センターコンソール中心から左右均等模様、、ピクニックテーブル付きなら中心から左右均等模様、、薄くスライスし、左右に分けて合板に張って使用するので、同じ模様になるってわけだ。
これらの作業工程全てもロールス社自社の熟練工によるもの。
この作業場所、風景は、自動車会社とは思えず、、伝統工芸の家具屋、そのものであった。
最近のベントレーのカタログ(海外版)を読むと、この左右均等張りのウッドのことが、自慢げに書かれていた・・・「世界で唯一の左右均等張りするメーカー」と、、、。昔のベントレーなら、そんな当たり前のこと、決して自慢しなかったものだが、、。


96年時の室内デザイン変更は、大正解で、オーディオや灰皿を ウッドのフタで隠してしまったため、より、クラシックに、、
更に、使用ウッド面積が拡大しているので、より、豪華になった。
また、96年から採用された「チルト・ハンドル」は、ポジション選択が増え、実用度が高い。


V8 OHV 6747cc アルミ合金製 ハンドビルド・エンジン

1959年から基本設計を変えることなく、確実に進化をつづけてきた「世界一の過剰品質エンジン」は、1996年、水冷インタークーラー付きターボとなる。
馬力等のスペックも「正確な数字」という意味では創業以来始めて公表した・と言ってよい。
前述の職人仕事同様、熟練工が二人がかりで80時間をようして組み上げていく。

このエンジンこそ、当個体において、もっとも芸術性の高い作品かもしれない。

当エンジン、、当社で もっとも整備が得意なエンジンである。
もう なにがどうなっていようとも問題なし。
このエンジンばかり、創業以来、23年ほど整備してきたようなもの、、
うちの熟練メカニックなら 目をつぶっていても整備できる。

頑丈すぎる、このエンジンの お蔭で、エンジン本体が壊れるなんてことはないから、要は、消耗品を交換、もしくは修理していくだけ、、
だから、SZ系の修理 維持費は 安くすむ。
この維持費の安さも SZ系の人気の秘密の一つであろう。


ロールス社が身売りする前に、意地で作った当モデル
1946年から始まったスタンダード・4ドア・サルーンの正しい伝統を 引き継ぐモデルは、ここで  途絶えた。


ベントレー「ターボRL」
1997年モデル

現在より、もっとのちの方が 評価が高くなるのは 間違いない。






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ロールスロイス ベントレー スペシャリスト
株式会社 シーザー トレーディング

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