友人のオーディオマニアが面白い誘いをしてくれました。 今まで『BEHRINGER DCX2496 ULTRA-DRIVE PRO』使ってフォステクスのユニットでマルチを組んで鳴らしていましたが、私がdbxが良いというので、『dbx Drive Rack PA』に交換しようと考えたようです。 BEHRINGERを手放す前にdbxを購入したため、フォステクスのユニットで比較試聴したら思ったほどの違いがないので、我が家のスピーカーで確認させて欲しいというのです。
誘いの中には『dbxが良いと言うから買ったのにそんなに違わないじゃないか!』という怒り(笑)が感じられ、これは多少でも責任を取らないと不味いと思い我が家に2台持って来てもらいました。

BEHRINGERのDCX2496 ULTRA-DRIVE PROは、ステレオ誌などで知っていましたが使った事はなく別のページで書きましたようにチャンデバのとの付き合いはAccuphaseの F-20、dbx 223XL 、dbx Drive Rack PA、dbx Drive Rack 260、dbx Drive Rack 4800と dbx一筋みたいなものです。 こんな事もあり是非、BEHRINGERは聞いてみたかったのです。
早速Drive Rack 4800に接続してある入出力コードを外し、BEHRINGERに接続しました。 友人の自宅同様2Wayで確認した方が良いと思い、比較的簡単に接続出来るALTECで聞いてもらうことにしました。 我が家のALTECは先日ウーファーを416-8Cから515-16Gに交換したので、A7からA5へと生まれ変わりました。
比較は両機ともクロスオーバーは2Way 500Hz、フィルターはLow Hight共バターワースの18dBで聞きました。  イコライザーは低域の定在波のみを-10dB程調整し、後の細かい調整は行っていません。

BEHRINGER DCX2496 ULTRA-DRIVE PRO 約35,000円

音声入力:チャンネル数 2
音声出力:チャンネル数6端子 XLRバランス

AD-DA 変換:24bit、96kHz
周波数特性:10Hz 〜 35kHz(-1dB)
THD + N:0.004%(+4dBu、1kHz、0dBゲイン)
ダイナミックレンジ:109dB(ウェイトなし)
電源:AC100V、50/60Hz、12W
寸法:W483×H45×D150mm、EIA1U、
重量:約3kg

dbx Drive Rack PA 約75,000円

音声入力:チャンネル数 2
音声出力:チャンネル数6端子 XLRバランス

AD-DA 変換:24bit、48kHz
周波数特性:20Hz 〜 20kHz(± 0.5dB)
THD + N:0.002%(+4dBu、1kHz、0dBゲイン)
ダイナミックレンジ:110dB(ウェイトなし)
電源:AC100V、50/60Hz、25W
寸法:W483×H45×D150mm、EIA1U、
重量:2.3kg

両機種共にアナログのチャンネルデバイダーに比べ恐ろしいほどの機能を搭載していますが、今回は『音質』についての試聴なので機能については割愛します。

BEHRINGER DCX2496 ULTRA-DRIVE PRO 
・綺麗な音で嫌味が無い。 全体的に線が細め、これが綺麗な音に繋がっているようだ。 良く聞くと少し右肩上がりに聞こえ、ALTEC A5の力強さが上手く出ていない。

dbx Drive Rack PA
・BEHRINGERと比べると重心が下がった。  音が厚くALTEC A5らしく生き生きと鳴る。 音がBEHRINGERと比べると太い。 安心して音楽を聞ける。

この試聴の感想は私ではなく友人のものですが、私もほぼ同じ感想です。 友人曰く『こんなに違うとは思わなかった。 自宅のシステムをじっくり調整しなくては・・・、dbxを買って良かった!』だそうです。 友人の感想に加え、もう一つ感じたことは音場感の違いです。 元々ALTEC A5は奥行きが深いスピーカーでは無いと思いますが、BEHRINGERではペタっと言うほど平面的でしたが、dbxの方が奥行きは出ていました。 

BEHRINGERは、価格を考えれば素晴らしい製品で、スペックではdbxと比べても同等もしくは優れています。 2倍以上の価格差があるのですから今回の試聴結果は当たり前だと思います。 しかし、BEHRINGERでどうしても納得出来ない点があります。 それはXLRの入出力端子にロック機構が無いことです。 このため接続が不完全な事がありました。 プロ機を名乗るならプロ仕様にするべきではないでしょうか? 
この事も含め価格が2倍違っても、ALTEC A5を繋いだ時の音の違いを知ってしまうと私ならdbxをお勧めします。