「The Voice of Theater  ALTEC A5 Like..システム


1005B マルチセルラフォーン
方式
: 2ウェイ・2スピーカー
総合再生周波数特性 
: 40Hz〜15,000Hz
クロスオーバー周波数    : オリジナルは500Hzだが、

 チャンネルデバイダーにより620Hzで使用

スピーカーユニット  
開発年度  
低域用ドライバー
: 1980年
高域用ドライバー
: 1988年
低域用ドライバー
: 38cmコーン型 416-8C
高域用ドライバー
: ドライバー 299 -8A
: マルチセルラホーン 1005B
インピーダンス  :
ユニット周波数特性  
   
416-8C : 20Hz 〜 1,600Hz
   
299 -8A : 500Hz 〜 15,000Hz 
出力音圧レベル  
 低域用ドライバー
: 103dB/W/m
 高域用ドライバー
: 112dB/W/m
定格入力 : 75W(連続)
外形寸法 : W760×D610×H1,440mm
重量   
416-8C : 9.3Kg
   
299 -8A : 13.7Kg
総重量 : 約110Kg (エンクロージャ + ユニット)

A7を導入して約半年、音もこなれて来た頃に程度の良いA5用のマルチセルラホーン(1005B)の出物がありました。
A5のホーンと言えば311-90のセクトラルホーンが一般的だと思いますが、これは日本仕様で本来はマルチセルラホーンがA5オリジナルのようです。

一目惚れです。もうこんなチャンスは無いと思いドライバーの事など考えず購入してしまいました。
1005Bを買ってからはA7のホーンとこれを交換したらどんな音になるだろうと、ドライバーの付いていないホーンを毎日眺め想像していました。

私のA7は、902-8Bドライバー +511B セクトラルホーンという組み合わせでしたが、アイスノン(強力な防振材になります)をホーンの上に置いた程度でデッドニングもせず、ホーン鳴きは特に気になりませんでした。

クラシック弦や木管楽器も違和感なく鳴らせたし、日立HS-500やJBL-4344Mk2などと比べてもスピーカーそれぞれの個性はあるものの、音楽バランスは同様に取れていました。

特に内蔵ネットワークからマルチアンプにしてからは、細かいクロスオーバーポイントが選べるため自分なりにA7を追い込むことが出来たと思っていましたが・・・

   
299 -8A ドライバー

何時までも1005Bを眺めていているだけではいられず、これに合う288ドライバー探しをしました。  
ヤフオクを始めいろいろなオーディオ店を探しましたが、程度の良い288はなかなか見つかりませんでしたが、程度の良い299-8Aという互換のあるドライバーが見つかり購入しました。

宅急便で届けられた299-8Aは1梱包で重いのなんの。 ユニットを開いてみると、ダイヤフラムにはALTECのマスコットロゴの「マエストロ」が・・・ こんな所にもALTECのこだわりを見た気がします。 
大きなドライバーはカタログ上では13.7Kgですが、持ちにくく実際にはもっと重い気がします。 
これをスピーカーボックスの上でホーンと合体させるのが本当に大変でした。  

ようやくスピーカーボックスの上で、ウーファーとドライバーの位置はおおよそ振動板に合わせました。
A7の時からネットワークではなくマルチアンプ仕様でチャンネルデバイダーにはdbxのDrive Rackを使ってまずクロスオーバーは500Hz -12dBに合わせ、部屋特有の80Hz近辺の定在波をDrive RackのNotch Filterを使いカットし、内蔵のリアルタイムアナライザー + ピンクノイズでおおよそのエネルギーバランスを揃えました。

私の部屋は、HS-500の先生であるK&Kさんの音楽室のような理想的なリスニングルームでは無いために部屋による音の影響はすさまじいものがあります。 これを目の当たりに出来たのはDrive Rack吉正電子のリアルタイムアナライザーのお陰です。

さて、肝心のA7との違いですが・・・

ダイヤフラムにはマエストロが・・
A7のドライバーと比較すると
 

ドライバーが大きくなりマルチセルラフォーンに変わったことで外見的にはかなり派手になったため、音の方もさぞかし豪快にと思いますが全く正反対です。 先日遊びに来ていただいたK&Kさんも仰っていましたが、「音のほうは豪放な印象のA7のホーンに比べてむしろ繊細さを感じさせる鳴り方。10KHz以上がそんなに伸びているはずがないのにこれだけ聞いているとそんな感じを全く受けない。」と。

本当にその通りで、A7でもクラシックは十分鳴らせましたが、1005B + 299-8Aのマルチセルラフォーンの組み合わせでは「鳴らせる」というより「鳴ってしまう」という全てに余裕のある音になりました。 さらにオーケストラなどのピアニシモでも音が細くならず、変な言い方ですが、演奏者の数が減ったようなピアニシモにはならず、スケール感はそのままで、迫力のあるピアニシモが出るようになりました。

カタログ上の周波数特性で言えば、A7は40Hz 〜 20,000Hz、A5は40Hz 〜 15,000Hzで、実際にリアルタイムアナライザーを使い計測してもほぼ高域は16,000Hzあたりからはダラ下がりです。

最初は何とか20,000Hzまではと思い、Pioneer RT-R4を繋ぎ2Way + スーパーツィーターという形でも鳴らしてみました。

確かにレンジは広がり、ちょっと聴くとシンバルや弦楽器のオーバートーンも良く聴こえ「これはいいぞ!」と思ったのですが、しばらく聴いているとどうしても音の質感が合わないというか、スーパーツィーターの帯域だけ変わってしまうのです。

Pionner RT-R4はリボン型のスーパーツィーターなので、私の家で聴く限りALTECのホーンとは相性が悪いのかも知れませんが、 当分は2Wayで頑張ってみたいと思います。
Pioneer RT-R4
   
1983年ALTECカタログより