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2004/09/08
ゴミ回収日 7月から続いた仕事とオリンピック観戦で忙しい8月でした。その8月に私の住む地域のゴミ処理方法が変わりました。 8月半ばまでは、毎週水曜日がゴミ回収の日でした。8月半ばの水曜日早朝にゴミ袋を縛り上げ、トニーの散歩に出ました。トニーの大好きな日の筈でした。トニーはゴミ袋のような大きなプラスチックのバッグに、短い脚を上げてオシッコを降りかけていくのが大好きです。その日、私の地域では50メートル間隔くらいでゴミ袋の山が出来上がります。ですから、トニーは50メートごとに立ち止まって思い切り楽しめます。 私がゴミ袋を持って出てきてますから、その日がゴミの回収日であるのを知ってます。前日の深夜に出すこともありましたが。家を出ると勢いよく目標のゴミ袋置き場へ駆けていきます。私が遅れて到着したらトニーがポカンとして立ってます。私の顔を不思議そうに覗き込んでいます。何か様子がおかしいのですが、私はすぐに気が付きませんでした。所定の場所にゴミ袋を置いたのですが、いつもと様子が違います。私が置いたゴミ袋がただ一つのゴミ袋であるのに気が付きました。「アレッ?!」と思いましたが、その日が水曜日に間違いありませんし置いて離れようとしましたが、やはり気になります。早朝のことで人も通りません。 少し待っていたら顔見知りの中年のご婦人が犬を連れて通りかかりました。ゴミのことを尋ねました。その週からゴミ回収がなくなったとの説明をしてくれました。300メートル間隔くらいにゴミをいつでも棄てられるコンテーナが設置され、今週からそれが始動を始めたとの説明でした。うっかりしてました。たしかに6月くらいからいろいろな説明の書類が来てましたが、ゴミのこと、真面目に読んでいませんでした。それと5月くらいからこの地域のアチコチで、地中に何かを埋め込む工事をしているのを見てましたが、電線を埋め込む工事くらいと思ってました。 あ、オランダの電話を含んだ電線はすべて地下に埋め込んであります。タワーのような高圧の送電線を繋ぐものは都市部を離れると見られますが、それ以外の電柱はありません。テレビは100パーセント有線となっております。アンテナは衛星放送用しか見られません。地方都市でも同様です。このところ、ADSL回線の増設が急ピッチで進んでいるようですから当然工事は多いと思っておりました。 あの工事はゴミを収容するためのコンテーナを収納する巨大なコンクリートの容器を埋め込む工事で掘り返していたそうです。ゴミをコンピュータ制御で圧縮するコンプレッサーを備えたコンテーナです。捨て口として地上に出ている部分は割と小さく、なかなか美しい機能的なものとなってます。ただし勝手に誰でもゴミを捨てられる訳ではありません。住民であることを証明するIDカードをコンテーナの指定部に挿入しないとゴミの棄て口は開きません。そういえばそんなカードも来てました。大急ぎで家に戻り、そのゴミ用IDカードを探し/見つけ、ゴミをもって外へ出ました。そこへ近所の人がゴミ袋を持って通りかかりました。 一番近いコンテーナの在処を知るチャンスです。ご同行しました。私の家から裏手へ50メートル程行ったところに小さな広場があり、その一角に3つありました。普通のゴミ用、ガラス、紙の3つに分かれています。人が集まってました。はじめて使う人も多く、皆さん恐る恐るカードを挿入してゴミを捨ててました。カードを入れるとカチッと心地いい音がして、パイロットランプが付きます。捨て口のカバーを手動で開き、ゴミを捨てます。ドアを閉めると落下した音が聞こえ、軽く「ウワーン」という音をたてて圧縮が始まったようです。外からはもちろん見えません。これはいい。何時でもゴミを捨てられる。ガラス製品を捨てるものは大きな音を立てる可能性があるので午後10時以降は作動しないようにセットされているそうです。 地上に出ている捨て口の横、コンテーナの中央にあたるあたりに頑丈なリングがキレイにデザインされて付いてます。週に1度か2度クレーンを付けたゴミ回収車がやってきて、このコンテーナのリングにクレーンのフックを引っ掛け吊り上げます。ゴミ回収車は屋根が大きく開くようになった巨大なボックス型のトラックです。その真上に吊り上げたゴミのコンテーナがくると、コンテーナの底を開けます。圧縮されたゴミがトラックの中にどっと落下します。これは多分強力なマグネットを使った操作だと思います。私はこんなのを見るのが好きですし、回収の仕事に関わる人達とコンタクトを持つのもおもしろいですから、その中解明します。^^。 このゴミ収納/回収のシステムを書きたくてこのコラムを書き始めたのではありません。このゴミのシステムが開始してから、3週間ほど経過しましたが、大きな変化が私達の街に起きています。ゴミ袋が地上に置いてあるのを見なくなったことはもちろんのことですが、極端に道に落ちているゴミが少なくなってきました。これは驚きです。アムステルダムは決して清潔に保たれている市ではありません。私の住んでいるところは郊外ですから、センターに比べれば多少マシでしたが。定期的な清掃はされてますが、キレイにする力より汚くする力が勝っていましたからね。^^。 ゴミをいつでも捨てられるという環境はいいものですね。ごみの回収場所にゴミ袋が置いてあると、その周辺一帯が汚らしくなる。ゴミを回収したあともその辺りはいつでも汚らしかった。いまはその場所はキレイに掃除された街の一角にすぎなくなりました。とても広々したようにも見えます。こうなると地元の人の心理はステキになり、キレイな状態を保とうとします。いい変化です。以前は皆さん道や歩道をキレイにするのを諦めていたみたいですから。この頃は自分の近くの歩道の掃除をしている人をよく目にします。これは驚異です! 長続きするといいですね〜。私もせいぜいご協力いたしたいものと思っているこの頃です。^^。 恐らく日本の都市は世界で一番清潔な様相を呈していると思います。チャーミングであるかどうかは別ですが。^^。このクリーン度を保つ為に、かなりの人海戦術をとっているのが現状だろうと思います。日本に住んでいると、それが当たり前のことに見える訳ですが。あそこまでオランダをはじめヨーロッパの各国がやろうとしたら、どれほどのことが必要になるだろうと考えることがあります。真実であるかどうかは確認のしようがないのですが「移民を大量に受け入れる以前、オランダはもうホントに美しい国だった!!」という話をオランダ人のお年寄りから聴きます。たまにですよ!「移民の人達がオランダを汚したとは言わないが、若い連中がキレイにすることに興味を失う原因を作った!」とも。まあ、事実かもしれません。自国でないということで、国籍を取得しても愛国心が希薄ですから、別にキレイであっても汚らしくても構わないという意識でしょうか。 日本もゆっくりですが、こんな道を歩み始めているようです。さて、どうなりますか。興味を持って、見守って行きたいと思います。 Brug43 |