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2004/02/02 

カーニバル   − 季節の便り−
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 2月になりました。オランダは比較的暖かな日が続きます。寒波はまだ来ません。極寒の氷の世界で犬と遊び回ることを期待しているのですが、今年は暖冬のまま終わるかもしれません。

 さて、2月はカーニバルの月です。今回はカーニバルの話です。堕落の象徴みたいなものです。今年は2月22日(木)にカーニバルが始まります。4日間の狂乱です。ただし南部のカソリック地域の話です。北部のプロテスタント地域では殆ど何も見られません。北部ではカーニバルはテレビで見るものです、見たい人は。あまり見る人はいないみたいですけどね〜。アムステルダムもこの北部です。まあ、私みたいなノン・クリスチャンが多いアムステルダムですから。

 何年も前の話ですが、噂で聞いていたカーニバルの狂乱振りを見たくて南部へ出かけました。オランダ最南端部に近いマーストリヒト市のカーニバル。これは凄まじく楽しい経験でした。日本語で「謝肉祭」とはよく言ったものですね〜。この美しいオランダ最古の都市は中世から栄えたようです。中世に建てられた教会がいまだに現役で頑張っています。カーニバルの期間、街中がカーニバルの音楽とダンスに冒されます。あ、もちろんお酒にも。マーストリヒトの人々は陽気で、人生の享受に躊躇することがないようです。これは「一般のオランダ人=これ北部のオランダ人」から大きく外れています。でもそれがマーストリヒト気質としてよく知られていますから、誰も文句をつけません。むしろ北部の人達もあこがれを持って賞賛してます。

 あ、これ書き漏らしてはいけないのでしたが....、このマーストリヒトを中心とする地域はオランダでも、もっとも信仰の厚い人達の住む地域です。北部ではいまや教会のミサへ定期的に出席する人は少なくなっているようですが、ここ南部地域では週末の大切な行事になっているようです。そんな人達こそカーニバルへ参加する資格があるようです。(微笑)

 マーストリヒト市の中心にVrijthofと呼ばれる広場があります。この広場を中心にカーニバルのイベントが開催されます。人々は両手を自分の前の人の肩に置き、長い列となって音楽に合わせパレードをはじめます。このパレードがダンスそのものになっていきます。列がいくつも出来ます。ダンスは人間を心地よく興奮させますね〜。そしてダンス合戦のようにエスカレートしていきます。いいものですよ、大勢でこんな経験するの。

 主催者が繰り出す正規のパレードは、舞台を設えた何台ものトレーラーにカーニバルの衣装を着けた人々を乗せ、市街地をうねりながら広場を目指します。このパレードには「選ばれたカーニバルのプリンス」を中心に何かストーリーがあるようですが、あまりよく知りません。調べれば分かるのですが、宗教的な意味合いを無視してこの享楽を書いた方が面白そうです。カーニバルそのものが、宗教に於ける「聖なるもの」の正反対に位置するものですから〜。

 何より凄いのがこの時期に飲まれる酒量。これ、カーニバルの私の印象です。私も飲んだ、飲んだ〜。ビール一辺倒でしたが。生涯通じてもあんなにビールを飲んだの初めてでした。飲んでは踊り、踊っては飲んで.....。これがまた滅茶ウマのビールでした。いったいどれくらい飲んだんだろう、マーストリヒト滞在中。カーニバルのためにホテルで2泊しました。これだけ飲んでも、あまり酔いません。ダンスでアルコールがすぐに発散されてしまうのでね〜。踊ったのは室内ではなく、屋外です。2月のまだ寒い頃です。

 このVrijthof広場はかなり大きな広場です。二日間の昼夜をこの広場で、踊りと飲酒で過ごしました。食事のことはまったく記憶にありません。多分ホテルで済ませたか、カフェでスナックのようなものを食べたくらいと思います。ビール、ビール、ビールでした。この広場はほぼ正方形です。そこがホントに人、人、人で埋まります。この広場に面して中世の教会をはじめ、いくつかの教会が並んでいます。みなカソリック教会です。その1辺だけは店がなく、重厚な雰囲気を醸しだしております。正方形の一辺ね。残りの三辺はすべてホテル、カフェ、レストランで埋まってます。実際には他の店もあるんでしょうが、私の印象ね。あっははは。

 音楽はカーニバル専用の音楽があり、踊りの振り付けも大体決まっているようです。比較的単純なリズムとメロディーの繰り返しです。ヒット曲なんかもこのスタイルにアレンジして使っていたように思いますが、それが何の曲であったかは記憶にはありません。若い頃(いや、幼い頃でした)に「黒いオルフェ」というリオのカーニバルを舞台とした映画を見て、強い印象を持ちました。あれはサンバですか。音楽だけでなく冬と夏の違いということもあるのかも知れませんが、カーニバルそのものの印象が大分違いますね。もちろんブラジル人とオランダ人が大きく違うのは当たり前のことでしょうけど。

 一番の大きな違いは、白人/黒人の違いでもなく踊っている人達の年齢でした。冗談ではなく、マジで不思議に思いました、その時。マーストリヒトのカーニバルで踊り狂い、飲み狂ってる人々は中年以上の男女でした。あっはは。若い人達が踊り狂っているのをあまり見ませんでした。その後、他の市のカーニバルへも3回くらい出かけたのですが、いつでも中年以上の人達がメインでした。若い人達が主となって参加する祭事ではないのですね。あの映画の中でサンバを踊り狂っていたのは、若い人達だったような印象を持ちましたが。ブラジルなんかでは若い人が中心になるのかしら。それとも作られたシーンだったのでしょうかね。集団のダンス・シーンは実写を使ったようなことを読みましたが。あ、あれ高度なダンス=サンバでした。オランダのカーニバルのダンスはシンプルこの上ありませんでした。ダンス音痴の私ができちゃうくらいですから。(爆笑) ブラジルのサンバとは比べようもないですね〜。

 でも、日本のお祭りに参加している人達って、中年以上の人が多いのではなかったかしら。世界中の伝統的な祭事は中年パワーが牛耳っているのかもしれませんね。伝統に則って祭事を行っていくには知識と経験が必要?運営にはね。

 でも、踊るのにそんなの必要ないけどね!このカーニバルへ参加して踊り狂っている人々には相当数の中年観光客が含まれていたようでした。私もその1人ね。あっはは。

 久しくカーニバルに参加してません。あの喧噪に近づきたくない気持ちが出てきましてね。やっぱり歳かな〜。

 以上、カーニバルでした。


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