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2004/02/24 
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Nieuwe Meer 後編
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 僕を抱き上げてくれたお姉さん、ちょっと小太りです。普段ヨープさんや Brug に抱かれるのと違って、柔らかくてとても気持いいのね〜。お姉さんの顎や首をペロペロやったら、大きな声で笑いながら喜んでくれました。他の人が10人くらい集まって来ました。今度はお兄さんが抱いてくれ、ちょっと乱暴に顎の下をくすぐったりして遊んでくれます。そんなのも気持いいし楽しいよ。僕はいろんな人と遊ぶの好きだから。

 ポチは近くにいるけど、人と遊ぶの好きじゃないから捕まらないように逃げ回ってます。マックス達が来ました。マックスも他の犬達も水から上がってすぐ来たみたいでビショビショに濡れてます。みんな裸だから濡れてる犬が飛びついても平気な顔してます。マックスも人と遊ぶの大好きな2歳だから、僕を抱いているお兄さんに飛びついたりしてね。フィオーナのティミーも。ゴールデン・レトリーバのトロイはなにか食べている「気のいい風采の大きな身体のお兄さん/オジさん」に寄り添って食べ物をねだってます。最近トロイはダイエット中で十分な食事をもらえないんだって。オランダでは他人が食べ物を呉れるわけないのにね。まあ「ダメもと」でトロイもやってるんだけどね。

 最初に到着したのは「ポチのエレン」と「マックスのベルティーナ」です。芝生の広場の入り口に立ち止まっちゃいました。なんか「ポカ〜ン」としてます。Brug や飼い主たちも来ました。みなエレンとベルティーナの止まったところに立ったままです。口をききません。最後に来たのはヨープさんとフィオーナ。ヨープさんもビックリした顔を見せましたが、すぐ嬉しそうな顔に変わりました。フィオーナはいたずらっ子みたいな顔でニコニコしてます。

 芝生にいた人達が「ハーイ」とか「ハロー」とか言って、挨拶してます。ヨープさんとフィオーナがすぐそれに応えて、皆で芝生の中へ入って来ました。僕を抱いていたお兄さんが下へおろしてくれたので、ヨープさんのところへ走りました。嬉しそうな顔のヨープさんです。Brug もニコニコしてます。他の飼い主達もニコニコ穏やかな顔になりました。ポチもエレンのところへ戻ってます。トロイは食い物から離れる気はないみたいです。

 犬の飼い主で最初に口を開いたのはヨープさんです。「いい天気で気持良さそうですね。ここはヌーディストのキャンプ場なんですか?」と質問しました。トロイが寄り添ってる「気のいい風采のオジさん」が「ええ、非公式ですが…」と答えました。このオジさんみたいなお兄さんがヌーディストのリーダーらしい。。。ヌーディストの中で一番キタナラしい。^^。モジャモジャの髭を生やしてる〜。後で Brug が「誰かに似てる…。あ、F.コッポラだ!」と言ってた。あっはは。

 「公式に認められたヌード・ビーチは海岸沿いにいくつかありますが、車で行くとこの時期は大変な混雑で、駐車場を確保するのが大変です。それに駐車料金がべらぼうです。そんなことで、オランダのヌーディスト達は内陸部の湖のほとりにいい場所を見つけ、キャンプを張るようになりました。内陸部ですと緑もありますし、海岸よりいいくらいです。オランダにはそんなヌーディスト達が集まるところがたくさんあります。ここもその一つです。」と、裸のフランシスさん。

 「非公式とおっしゃいましたが、違法という意味ですか。取り締まりの対象になるのですか?そういえば、ここではヌーディストのキャンプ場である標識を見ませんでした。普通、海岸地帯にはヌードビーチの標識が出てますね?」と、ヨープさん。

 コッポラさんが「ええ、非公式で許可を取らずにやってます。取り締まりをする気なら出来ますね。風紀を乱すくらいの罪状で、我々をここから追い出すことは出来るでしょうね。でも警察も政府も我々がこんな風にキャンプを張っていることを知っています。なにも言いません。我々は人があまり来ないところでひっそりと自然を楽しんでいるだけです。他の人達の生活を脅かすことはしてないつもりです。政府機関や警察で働く人も我々の仲間にたくさんいます。」と、説明しました。「オランダでは夏以外、十分な陽光を得られませんからね。ヌーディストはみな貪るようにこんなキャンプで夏の陽光を楽しんでます。英国などから参加する人もたくさんいます。これ、金がかからないですからね〜。ご一緒に参加しませんか?あっはは!」だって。僕はヌーディストがなんなのか、よく知らなかったけど、いいね、このオジさんの説明。

 最初ヨープさんが Brug に英語で通訳を始めたら、このオジさん、直ぐに英語に切り換えてくれました。オランダの人達ってホントにバイリンガルなんです。僕もいまは4カ国語が大体分かります。オランダ語、日本語、英語と犬語ね。^^。

 みんな和やかに談笑してます。ヨープさんはけっこう歩いたのと、思わぬハップニングで疲れたみたいです。それに薬の時間です。昼食もまだ途中でこちらへ駆けつけてしまったみたいです。で、テーブルに戻ることにしたら、その気のいいオジさんがヨープさんの身体の動きを見て「パーキンソン病ですね? 薬をとった後すこし横になるといいですね。宜しかったら、ここに寝椅子がありますから、薬をとったらこちらで横になったらいかがですか。まだ駐車場までけっこう歩かなければいけませんから。」と言ってくれました。飼い主達もその親切な申し出に感心してね〜。ヨープさんも喜んでその申し出を受けました。ヨープさんを残して全員でテーブルに戻り、荷物をまとめてキャンプ場に行きました。ランチもまだ半分くらい残っているようです。

 ランチを再開することにしました。ヨープさんは椅子を借りて座ってますが、他の人は芝の上に座りました。キャンプの人達に「たくさんはありませんが、少しつまみませんか?」と Brug が言ったら、皆さん食事を済ませたところと言ってます。ヨープさんとリーダーはオランダ語で話してます。ランチの包みを開いて食べ始めたら、そのリーダー「あ、寿司だ!」と大きな声を張り上げました。あっは。このリーダーよく見たら30代じゃないね。若そうに見えるけど、40半ばだね。大きなお腹を波打たせて大声で笑ってます。他の人は20代後半から30代後半だけどね。Brug がもう一度「どうぞ」と言ったら嬉しそうな顔して、座りこんじゃいました〜。

 そのリーダー、Brug に「日本の方ですか?」と聞いて、「寿司にはまったく眼がないんです!私は医者なんですが、節制が出来なくてね〜。まったく困ったものです。」と自分のお腹をなでながら寿司を口に放り込みました。トロイが横にいます。無視されてます。ヨープさんはリーダーと楽しそうに談笑してます。リラックスしてね〜、こんなヨープさんの姿を見ると「ここへ来て、ホントによかった!」と思いました。さっきのお姉さんが僕らを呼びに来ました。誰かがボールを持っていて、それで遊んでくれることになったみたいでね。

 みんなでボール遊びをしたあと、僕はヨープさんの横になっている寝椅子の下へ入り込み横になりました。日陰になっているから少し涼しいからね。ポチも一緒に。他の犬はヌーディスト達と水遊びをしていました。薬が効いてきたようで、ヨープさんが元気になりました。ヨープさんには一番うごきやすい時間です。皆さんにお礼を言って駐車場に向かいました。今度は湖沿いの景色のいい、なだらかな道です。途中、野兎がまた出て来てみなで追いかけては戻り、戻ってはまた追いかけました。ホントに楽しい一日でした。

 帰りの道でフィオーナが言ってました。「もちろん、ここがヌーディストのキャンプ場であることは知っていた。ヨープさんと Brug を喜ばせて上げようと思ってね!」だって。自分も他の飼い主達もとても楽しんだみたいです。で、フィオーナが「でも、予想以上に大成功だった。何度もここへティミーと一緒に来てるけど、あの人達とあんな親しく話したのは初めて。トニーがコンタクト付けてくれたお陰だね!」って褒めてくれました〜。そ、僕は外交官みたいなんです。エッヘン!(爆笑)

 その後、このヌーディスト・キャンプをみなで何度も訪れました。そのリーダーがいると、ヨープさんはいつも座り込んで談笑してました。ヨープさんが「考えてみたら、洋服着てる時のリーダーを見たことないから、街で会っても分からないかもしれないな〜!?」なんて言ってました。あっはは。

 いろんな人が居るんだね〜。またまた僕の活躍で大好きなヨープさんを喜ばせて上げたはなしでした。

 次のおはなしは「第4話  愉快なオバさん」の続編、「仕返し」です。

 トニー
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Brug43
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 トニーを褒めてやりますよ。病気で新たな付き合いなんて簡単に出来ないと思っていたヨープさんに、公園に集う犬の飼い主や、こんなヌーディスト達と付き合いが始まったのですからね。トニーを飼う以前は犬を「怖い動物」と捉えていた人でね〜。私にしても、この"ケアン・テリア"の「トニー」を飼うことを奨めたわけですから、こんな風に大成功を納めると嬉しいですよ。正に「ケアンのトニー!」です。

 では、次の物語をお楽しみに。


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